『アーマータイム!』
ウォズ「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。
その名も仮面ライダージオウ ○○アーマー!また一つライダーの力を継承した瞬間である!」
ジオウとゲイツが平成ライダーの懐中時計型デバイス 「ライドウォッチ」を用いてフォームチェンジする形態。
アナザーライダーを完全に倒すために不可欠な能力である。
ベルト以外は元のライダーと同じ姿になるディケイドと違い、追加パーツが出現してそれを装着する、
『 鎧武』や『 ゴースト』のレジェンドライダーフォームと同様のタイプのフォームチェンジであり、
ジオウとゲイツの場合は、 顔の文字も元になるライダーの名前に変わるのが大きな特徴である。
ただし、漢字や記号は読み仮名となる( ファイズ→ふぁいず、 鎧武→ガイム等)。
加えて、継承の際は上記の台詞でウォズが祝ってくれるため(「継承の儀」)、何のライダーの力を使っているかよく分かる。
でもゲイツの時は「継承の儀」が無いのでちょっと寂しい
また、必殺技は元のライダーの技を意識したものとなっているが、原典を忠実に再現するゲイツと違い、
ソウゴの場合、我が道を行く性格が反映されてかどこか コレジャナイ感漂うものとなっている
(鎧武アーマーなら元の方はオレンジなのに ミカンになっていたり、
Wアーマーなら流石に真っ二つにはなれないので左右にサイクロンとジョーカーのオプションが並んで「W」型になってキックしたり、
エグゼイドアーマーでも地味目だがエフェクトの英語表示がカタカナになっていたり。 もしかして英語も苦手なのかソウゴ)。
これは決め台詞も同様であり「 さぁ、お前の罪を…教えて?」「 宇宙に…行く!!」などと、やはりコレジャナイ感漂うものになる。
アーマーの大半は本編に登場せず、公式展開で全アーマーが揃ったのは食玩フィギュアシリーズ「装動」や一部ゲームのみ。
パンチ力:18.7t
キック力:43.3t
ジャンプ力:ひと跳び49.1m
走力:100mを3.2秒
『KAMEN RIDE──ワーォ!』
『ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー!』
ウォズ「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。
その名も仮面ライダージオウ ディケイドアーマー!」
士「お前…誰に向かって言ってんだ…?」
本作の中間形態。 仮面ライダーディケイドの力を宿す「ディケイドライドウォッチ」を用いて変身する。
ライダーアーマーの一種だが他のアーマーとは別格に扱われている。
ディケイドライドウォッチの追加スロット「F.F.T.スロット」には他のライドウォッチを連結してセットする事が可能で、
それを用いて発動する「ファイナルフォームタイム」で各ライダーの「ひとつ上の」形態の力を行使できる
(あくまでも「ひとつ上」なので、中間形態を持たない 龍騎のライドウォッチを使った場合には最終フォームのサバイブになる)。
マスクが液晶画面のようになっており、形態変化時に各ライダーのマスクが投影されるが、
これは恐らくアーケードゲーム『仮面ライダー ガンバライジング』のプレイヤーアバターである、
まるで画用紙で描いたマスクを輪ゴム付けて被ってるようにしか見えない「ガンバライダー」が元ネタ。
ディケイド自体もガンバライジングの前進である『仮面ライダー ガンバライド』の販促を兼ねていたため、的確なネタと言える。
なお、正式名称が「仮面ライダージオウ ディケイドアーマー+「各ライダーの形態名」」となるため、結構長くなる。
例:仮面ライダージオウ ディケイドアーマー ラビットタンクスパークリングフォーム
専用武器の「ライドヘイセイバー」にはクウガ~ビルドまでの仮面ライダーのデータが収録されており、
必殺技の 「デュアルタイムブレーク」で選択したライダーの力を使って攻撃する。
ディケイドの力から生み出されたためか、選択したライダーの技はほぼ原典を意識したものとなっており、
まだ入手していないライドウォッチのライダーの技でも使用できる。
単体の必殺技として、ディメンションキックに相当する「アタックタイムブレーク」があるが、劇中では未使用。
ファイナルフォームタイム時には、必殺技は各ライダーの能力を再現した「ファイナルアタックタイムブレーク」となる。
劇中ではライドヘイセイバーの力を存分に引き出し、 アナザーゴーストやカッシーンを撃破する活躍を見せたが、
白ウォズ登場以降はディケイドアーマー自体の出番が減り、平成最後の出番は『RIDER TIME 龍騎』となった。
平成は終わり令和が始まる事もあってか、ソウゴ役の人からもライドヘイセイバーの事を惜しまれていた。
なおディケイドライドウォッチ自体は終盤に意外な形で出番が回ってくる事に。
このライドヘイセイバーの音声であるが、これまた大変うるさい。
なお、完結後の短編で出たディケイドアーマー セイバーフォームのみ基本形態に相当する姿だが、理由は不明
(メタ的には撮影時期がドラゴニックナイトのスーツすらない頃のためと思われる)。
パンチ力:25.2t
キック力:58.3t
ジャンプ力:ひと跳び66.1m
走力:100mを2.4秒
『仮面ライダ~ライダ~♪』
『ジオウ~ジオウ~♪』
『ジオウ~Ⅱ!』
ウォズ「王の凱旋である。祝え!
全ライダーを凌駕し、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。
その名も仮面ライダージオウⅡ!新たな歴史の幕が開きし瞬間である!」
ウォズの証言ではオーマジオウになったときソウゴが使っていたと言われる、
「ジオウライドウォッチII(ツー)」を用いて変身する形態。
ミラーワールドにおいて、抑圧した深層心理とも言えるもう1人のソウゴを受け入れた事で変身可能になった。
ディケイドアーマーは中間フォームであるが、このジオウIIは魔王の過渡期、
いわば魔王のタマゴであるデフォルトのジオウから、成体に相当するオーマジオウに至る途中の 魔王の幼体とも言える存在である。
時間遡行や未来予知を持つ他、特殊エネルギーフィールド「マゼンタリーマジェスティ」によって自身の攻撃や防御に特殊な属性を付与し、
アーマータイムを用いずともアナザーライダーを撃破できる。
専用武器 「サイキョーギレード」は、ジオウの お面マスクが付いた剣で、「ジカンギレード」と合体させて「サイキョージカンギレード」になる。
なおこの武器はジオウの強化形態に合わせて出力が更に強化される仕様のため、どの形態でも文字通り最強の武器となる。
必殺技は 巨大な刀身に「ジオウサイキョウ」の文字が書かれた光の剣による一撃 「キングギリギリスラッシュ」。
このジオウIIによってソウゴは未来を予知する力に目覚めたと思われたが、
それがとある未来の仮面ライダーの存在に関わった事で実際には 未来を改変する力であると判明し、
その力を恐れたツクヨミが一時離反する事となった。
パンチ力:37.4t
キック力:86.8t
ジャンプ力:ひと跳び98.5m
走力:100mを1.6秒
『トリニティタイム!』
『三つの力~仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!』
『トーリーニーティ~トリニティ!』
ウォズ「祝え!どうやら3人のライダーの力が結集し、多分、未来を創出する時の王者!
その名も仮面ライダージオウトリニティ!きっと、新たな歴史が創生された瞬間である!」
ソウゴ「ねえ…それって本当に祝ってる?」
ジクウドライバーに「ジオウライドウォッチ」と「ジオウトリニティライドウォッチ」をセットして、
仮面ライダーゲイツ及び仮面ライダーウォズと合体した、単独ではない強化形態。
3人の意識は意識空間「クロックオブザラウンド」に独立して存在し、足元の時計の針が示した人物に肉体の主導権がある。
胸部と両肩部の装甲「ブレスタージオウ」「ショルダーゲイツ」「ショルダーウォズ」には
各自の意識が肉体の主導権とは別に独立してリンクしており、主導権を握っていない状態でもある程度干渉は出来る。
とはいえ、あくまでジオウが主体となった強化特殊形態であるためか、ゲイツとウォズの意思をある程度無視してジオウトリニティへと強制合体が可能で、
ゲイツとウォズが生身だった場合は 変顔妙な動きをしながら(演者のアドリブらしい)、強制変身した後に合体する。
腕部及び脚部に搭載された装置「アローインテグレーター」が生み出す破壊力で、アナザーライダーを相性無視して撃破できる。
専用武器は存在しないが、ジオウ・ゲイツ・ウォズの武器を呼び出し、それらを使う事が可能。
必殺技は三人のライダーの技が合わさった 「トリニティタイムブレークバーストエクスプロージョン」長すぎ
初変身の時にはソウゴ達 と、横で見ていた先輩二人は困惑し、ウォズも想定外のジオウの強化形態であったためか、上記の祝辞も曖昧なものとなっている。
この件にウォズは相当悔しかったのか、後の変身時にはキチンと考えた 祝辞を戦闘中にも関わらず披露し、
当然、その場にいた G3ユニットや アナザーアギトの面々は凍りついた。 カマシスギィ!
ジオウトリニティライドウォッチは白ウォズ及びジオウライドウォッチⅡ、ゲイツリバイブライドウォッチが共鳴して誕生したものだが、
この形態は「オーマジオウが支配する未来」と「オーマジオウが倒された未来」のどちらにも存在しなかったものである。
構想段階ではこのフォームが最強フォームの予定であり、ゲイツ、ウォズが相次いで離反する過程を経て、
ソウゴが平成ライダー達にしたように彼らの力を継承し、
「別れ別れになるからこそ、敵の力すら借りる禁断のフォーム」となる予定だったとの事。
TV本編においては「ソウゴ・ゲイツ・ウォズの互いの思う力が合わさった奇跡のフォーム」となり、
物語終盤の重要な場面で活躍した。
+
|
最強形態 |
パンチ力:55.8t
キック力:129.2t
ジャンプ力:ひと跳び146.6m
走力:100mを0.4秒
『グランドタイム!』
『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!
響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!
ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!
ドライブ!ゴースト!エグゼイド!ビルド!』
『祝え!仮面ライダー!グ!ラ!ン!ド!ジオウ!』
ウォズ「祝え!――いや、もはや言葉は不要。ただ味わうがいい、この瞬間を!」
ジクウドライバーに「ジオウライドウォッチ」と「グランドジオウライドウォッチ」をセットして変身する。
歴代の平成仮面ライダーの力を宿したジオウの最強フォームである。
全身に平成ライダーのレリーフが散りばめられた「ライダーレリーフ」は頭部のジオウと胸部のディケイドを中心に、
右半身に一期、左半身には二期の仮面ライダーが配置されている。
レリーフをタッチして「ライダーズレコード」を起動すると、そのライダーをフォーム関係なく召喚する。
ディケイド・コンプリートフォームやディエンドのカメンライドのように召喚するだけではなく、
グランドジオウは過去のライダーの戦闘シーンごと切り取っての召喚を行う事ができる。
また頭部にあるジオウの時間操作能力を駆使して、
「召喚したライダーの攻撃を巻き戻して待機させ、もう一度攻撃させる」という戦法も可能である。
ジオウIIのサイキョージカンギレードをメインに使うが、平成ライダー達の各種武器も召喚でき、さらに必殺技も使える。
必殺技の「オールトゥエンティタイムブレーク」は召喚したライダー達とともに必殺技を放つ。
劇中、初使用時ではクウガ、オーズ、鎧武、ビルドの強化・最強フォームを召喚し、
「必殺技を繰り出す瞬間を停止させ、覇王斬りでアナザー電王を打ち上げ、一気に必殺技を放つ」という鬼畜コンボにより、アナザー電王を撃破した。
アナザージオウIIとの戦いでは主役ライダーを一斉召喚し、クウガからジオウまで放送順にライダーキックを叩き込んで倒し、
改変された世界を元に戻した。
全身に歴代平成ライダーのレリーフが散りばめられたこのデザインは、
かつて「遺影フォーム」と渾名されたディケイド・コンプリートフォームに対し、
こちらは通称 「仏壇フォーム」「仏像フォーム」である。
なお、「なんか拝みたい気持ちになるジオ!(公式ツイッター)」
「グランドジオウの出番になると、スタッフ一同が自然と手を合わせます。(公式サイト)」等、
公式で 仏様か 神様みたいな扱いを受けているらしい。
グランドジオウライドウォッチが曼荼羅を彷彿とさせるデザインから、本当に仏壇がデザインモチーフの一つでは?とも。
さらにゲイツが「 救世主」、ウォズが「預言者」とされている点から、
「『ジオウ』のライダー達は 世界三大宗教をモチーフとしているのでは?」という説もあったりなかったり…
( 「魔王」という言葉自体も元を辿れば仏教用語であったりするし)。
名前の由来は「荘厳」「偉大な」と言う意味の「grand」。
それ以外にも『「ク」ウガからビル「ド」までを駆け(run)抜けた』と引っ掛けている、という考察もある。
またグランドジオウウォッチの変身音は平成ライダーの名前をメロディとして構成されており(しかもその前に各ライダーの変身音が鳴る)、
その変身音がかなり長い。
具体的にはそのまま一つの曲として流せる程。玩具の方も「歴代最長のメロディ」「短縮版も収録」をウリにしていたり。
20作品にも及ぶ平成仮面ライダーの集大成と言うべきだろう。
|
+
|
Over Quartzer =クォーツァーを超えろ= |
「思い出したか、若き日の私よ。お前は、生まれながらの王ではない」
「しかし、王になろうと望んだのは、お前自身だ。 お前は何のために王になりたかったのだ?」
「他の者に認められるためか?それとも、自分が特別であるためか?」
「違う…違う!他の人や平成ライダーなんて関係ない!」
「俺が王になりたかったのは、世界を良くするためだ!!」
劇場版『Over Quartzer』に登場したジオウの究極形態。
オーマジオウの力を宿す「オーマジオウライドウォッチ」を用いて変身する。
通常の変身と異なり、額にジオウライドウォッチがセットされているのが特徴。
オーマジオウ同様時計の針のようなマントが装備されているが
脚部はトリニティの「アローインテグレーター」と同じ形状である。
この形態ではオーマジオウと同等の規模で時間操作を行使できる。
また、デフォルトの状態で平成ライダーの最強フォームを自在に召喚する事も可能。
グランドでは最強フォームの召喚に必殺技の発動が必要なため、こちらの方が上位互換である。
また、仮面ライダーGや仮面ライダーブレン、漫画の仮面ライダークウガ(文字通りの意味)など、短編やTV媒体でないライダーも召喚可能である。
更に超全集ではオーマジオウを上回るスペックである事が明かされた。
+
|
劇場版考察 |
劇場版においてオーマジオウが世界を荒廃させたという情報は 真っ赤なウソであり、
実行者は時の管理者「クォーツァー」であった事が明かされている。
ジオウの世界は作為的に平成ライダーの各世界を融合させた世界である事が示唆されているが、
全て同じ世界と仮定した場合多くの矛盾点が生まれ(スカイウォールはどうした、人類を生んだのはテオスかヒューマンアンデットか、等)、
その矛盾を嫌うクォーツァーのリーダーである常磐SOUGO *1は、「常磐ソウゴ」を替え玉として集めさせた平成ライダーの力を用いて、
平成という時代をリセットして、矛盾の無い世界を1から作り直そうとしていた。
歴史の再編と言えば聞こえはいいが、要は その平成と言う時代に生きている人間を根こそぎ消す事に他ならなかった。
劇中で言及されていないが、TV版の改変が起きる前の歴史では、
ソウゴはクォーツァーに対抗するためにオーマジオウ化した事が窺える。
劇中の荒廃した未来は、実はオーマジオウがクォーツァーの歴史リセットを最小限に食い止めた、
その場で可能な限りの最高最善の結果だったのだ。
その根拠となるのが、このオーマフォームである。
2019年以外でライドウォッチを継承する事は、そのライダーの歴史を消す事であり、
それを渡すと言う事は即ち、仮面ライダーオーマジオウ本人が歴史を覆す事を望んでいた証明に他ならない。
実際、下記に記載されている通り、本編のオーマジオウの行動はいくら考察しようが、
「オーマジオウ自身が過去の自分を使い時間を変えようとしている」以上に適切な回答が見当たらない物であった。
また、本編でも湊ミハル/仮面ライダーアクアが、オーマジオウが本来は正史に存在しない、
「別時間の因果率を持ち込まれて誕生し得る異分子」であるかのような発言をしていた。
「真の最終回」と銘打たれた作品である『Over Quartzer』であるが、ソウゴが平成をやり直すTV版の最終回と繋がらないため、
ファンの間ではTV版との関係について様々な考察がなされている。
少なくともTV版でもクォーツァーの兵器が登場していた事から彼らの暗躍があったのは確実であるため、大雑把に纏めると、
- クォーツァーの干渉は起きて、オーマジオウがクォーツァーに勝利するも荒廃を止められない正史(バッドエンド)
- クォーツァーの干渉は起きず、オーマジオウの力を代償に世界を再構成し、ライダーになる前の時点から平成をやり直すTV版(ノーマルエンド)
- クォーツァーの干渉は起きたが、未来を覆してタイムパラドクスで仲間を失う事実を受け止め、
クォーツァーを完全打倒して時代は令和に移行する劇場版(トゥルーエンド)
という3つの結末が確認できる。
少なくともTV版では表に出ないだけでクォーツァーが健在である事と、ソウゴが1話でジオウへの変身方法を無意識下で知っていた事、
TV版最終話でただ一つ元のまま残っている逢魔降臨暦が、劇場版で破壊されている事から、
「ジオウ」はTV版最終回以外にもソウゴ、もしくはクォーツァーの手でループを繰り返していたという説が有力視されている。
また、『劇場版 仮面ライダービルドBe The One』に先行登場したソウゴの人物描写がTV版と異なるのも、
メタ的にはまだキャラが定まってなかったんだろうが本編とは別の周回のソウゴだったためという考察もある。
なお、オーマジオウに罪を着せた人物や理由については明言されていないが、
- 元レジスタンス部隊長であるウォズが、クォーツァーの一員であった
- 直接倒されず、イレギュラーな事態によって撤退したクォーツァー下部構成員がいる
- 生き残って「令和は俺が作る」と発言していたクォーツァーのライダーが、ソウゴ達の知らない所でゲストに倒されている
などから「オーマジオウでも単独では撃ち漏らしたクォーツァーの残党がレジスタンスを指揮して広めた」などと推測されている。
劇場版でも、本来は陽気な人物であった織田信長が紆余曲折を経て後世で「魔王」と呼ばれるまでの流れを描き、
さらにクォーツァーが行った「平成の作り直し」の描写を挟むことで、直接解説されているわけではないが、
最高最善の魔王オーマジオウは顔見知りを全て失い誰にも真実を証明する術を持たないまま延々と、 (民間人を巻き添えにせざるを得ない方法で)一人っきりでクォーツァー残党を食い止め続けていたソウゴの成れの果てである事が示唆されている。
無論、ただの推測にしかすぎず、作中における様々な描写から矛盾している部分も多く見られる。
特にオーマジオウはソウゴの行った時間の再創造に関して「二度と王にはなれんかもしれんぞ?」と警告を発しており、
全ての平行世界の自分を知り得るオーマジオウも時間の再創造後にオーマジオウへ至ったソウゴを観測していない、
即ち再ループは行われていない事が窺える。
令和ファーストジェネレーションズでは世界の再統合が行われた際にソウゴ達の記憶が戻る現象が確認されており、
仮にループによる世界の統合が起きているとなるとやはり状況が矛盾する。
超全集では「クォーツァーとの戦いはパラレルワールドの出来事」とも書かれており、ループらしき事柄は何も書かれていない。
一応、さらに後日談に当たるスピンオフ『RIDER TIME 仮面ライダージオウ vs ディケイド』では、
『ディケイド館のデス・ゲーム』と『7人のジオウ!』の間に「巻き戻し」が起きたと思わしき演出があった他、
鳴滝が「いつまで繰り返すのか」とループの存在を示唆する発言をしている事、
別の世界線のソウゴが多数登場する(=ループの数だけソウゴが存在する?)と思われる描写があったが、
いかにも次回がありますというような雰囲気で明確な回答が視聴者に提示されることなく物語が締められたため、ループの確証には至らなかった。
いずれにせよ、現時点においてのループ説は視聴者の推測によるものが大きい点は留意しておこう。
|
|
|