僕の家系は、代々この国の正義を司ってきた。由緒正しい家系なんだ。お父様は、王から直接称号を賜ったこともある、立派なお方。僕も、この家の長男として恥じない生き方をしなければならない。
お父様は沢山の罪人に裁きを下してきた。この世には間違った人が沢山いて、それはゴミのようなものだと教えてくださった。この世を美しくするために、僕もこの仕事を全うしなければならない。
ついに僕の初仕事の日が訪れた。両手につけた鉄の拳鍔が、罪人の額を割る。スイカのような赤い汁が飛び散る。ぱっくりと空いた口から騒音が漏れだす。真っ暗な眼窩は、僕を見つめていた。
底のない暗闇が、僕を見つめているような気がした。いや、僕は悪くない。この世の正義のために……。お前が悪いんだ。僕は正しいことをした。僕は間違ってない。僕は潔白だ。僕は正義だ。僕は。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 裁定 |
EN | Knuckles of Judgment |