少年は復讐のために生きていた。男手ひとつで育ててくれた父親が殺されてから、仇である男を捜し続けている。形見の銃を手に国中を巡り、仇の情報を探す日々。少年にとって過酷な旅だったが、仇の居場所に少しずつ近付いている手ごたえはあった。
少年は毎晩のように、父親が殺された日の夢を見る。平凡だった家庭に、ある日強盗が押し入った。男に銃を向けられた父親を庇い、立ちはだかる少年。だが、子供一人の抵抗など目もくれられず、無残に父親は銃殺された。
少年は旅の中で、父親が隠し続けた裏家業を知る。父親に恨みがある者は多く、名前を出すだけで武器を向けられることもあった。だが、少年はどんなに辛い目にあっても復讐を諦めない。父親が向けてくれた笑顔も、思い出も、本物だと信じていたからだ。
数年の旅の末に、仇の住居を突き止めた。家に押し入り、男に銃を向ける。その瞬間、男を庇うように娘が立ちはだかった。怯えながら必死に「やめて」と訴えるその目を、少年は知っている。引鉄を引くことを躊躇した少年は、父親を殺した銃で射殺された。
武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 復讐 |
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