始めは私一人だった。当然と言えば当然のことだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
雪山で狼と暮らすようになった私の元に、ある日来訪者が現れた。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
しかしそれから、段々と群れの人数は増えていった。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
だが、私の考えと彼等の態度はどうしてもずれている。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Silversnow Claw |