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12月 | 1月 | 2月 |
1月1日追加
CRUD-lore
人物記録:李 玄植
災害発生に備えて作成された、避難時点呼リストにて氏名を確認。恐らく通常の研究員と思われるが資料が少ない。もしかすると、情報を意図的に抹消された人物かもしれない? 念のため記録。
災害発生に備えて作成された、避難時点呼リストにて氏名を確認。恐らく通常の研究員と思われるが資料が少ない。もしかすると、情報を意図的に抹消された人物かもしれない? 念のため記録。
人物記録: イーサン・クロウリー
当時の本施設で所長を務めていた人物。大きな財力の裏側には、政府による援助があったのではと噂されていた。これまた噂だが、気弱な性格の為、政府から圧力を受けた傀儡と疑われもしたそうだ。
当時の本施設で所長を務めていた人物。大きな財力の裏側には、政府による援助があったのではと噂されていた。これまた噂だが、気弱な性格の為、政府から圧力を受けた傀儡と疑われもしたそうだ。
人物記録:デイビッド・アンダーウッド
かつて本施設で行われた研究の内、人体に関する物の主幹研究員。同じ研究所から移籍した、一部研究員からは主任と呼ばれていた。恐らく呼称の更新がされなかったのみで、他意はないと思われる。
かつて本施設で行われた研究の内、人体に関する物の主幹研究員。同じ研究所から移籍した、一部研究員からは主任と呼ばれていた。恐らく呼称の更新がされなかったのみで、他意はないと思われる。
人物記録:ヘレナ・アンダーウッド
【編集済み】
【編集済み】
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | CRUD-lore | ||
解放 | ノエル(兵器の正月) |
玉響の泰平
海に囲まれた小国の話。穏やかな国に暮らす民たちは、その安寧の日々が続くよう願いをかけ、白い優美な鐘をこしらえた。作られた鐘は宮殿に置かれ、毎日の祈りの時間に鳴らされるのが決まりだ。
白い鐘は特別な金属で作られていた。故に、他のどんな物とも違う美しい音色を奏でるという。その鐘の音が響くとき、国民は宮殿の方角へ祈りを捧げた。平和の素晴らしさに、心から感謝しながら。
けれども平穏な時間は永遠には続かないものだ。戦争が起きたのである。軍備の手薄であったその国は、瞬く間に敵軍に蹂躙され、荒廃してゆく。瓦解した宮殿の中にすでに白い鐘の姿はない……
鐘は溶かされ、兵士達――かつての国民の持つ剣に作り替えられていたのである。剣になっても、鐘は美しく立派なままだ。しかし、ひとたび戦場で振うと、それはそれは醜い音を立てるのだった。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | Fleeting Tranquility | ||
解放 | 063y(男囚の正月) |
風化せし天意
極寒の真冬。和の国では金が多く発掘されているという噂があった。男たちは金脈を求め、海を越えてやってきた。疲れた体を癒やし、寒さを凌ぐ為、宿に泊まる。親切な宿の主人の計らいもあり、見知らぬ流れもの同士、酒を酌み交わすことになった。
探鉱者の一人が語る。「俺は一攫千金を狙ってこの地に来たんだ! 大鉱脈を探しあて、貧乏を抜けてやる! 年明けになったら息子に贅沢をさせてやるんだ」と。男たちは夜中まで騒ぎ、毎晩楽しそうに宴会をしていた。
鉱員は発掘に向かった。だが噂に聞いていた金はどこにもなかった。金脈を求め奥へ奥へと進む。その時爆発音と共に壁が崩れ落ちる音が聞こえた。慌てて出口へ向かう。出口には薄笑いを浮かべた宿の主人の姿があった。
宿の主人が紐を引いた瞬間、落石が起こり出口が塞がれた。生き埋めになった発掘者は悟った。発掘による富の噂は嘘だという事を。宿の主人が宿泊者を増やすために仕組んだ罠だという事を。鉱員たちの叫び声が闇の中に消えていった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | Weathered Providence | ||
解放 | リオン(亡命者の正月) |
涅の羽装
童女たちが、遊んでいました。ソレで羽根を突き合い、地に落とさぬように競い合いながら。損なった方は、その相貌を墨で汚して。楽しそうにコンコンと音を響かせながら、遊んでいました。
その遊戯は、童女たちが健やかに育つようにと、願いが込められていたといいます。疫病を運ぶ虫を撥ね退け、患うことがないようにと。ソレには親が子を想う、真心が込められていたのです。
次第にソレは、祭礼の意が強くなりました。厄を払い、魔を除けるようにと装飾を施され、童女への贈り物になったのです。華美に飾られ、美術品としての価値を得るようにもなりました。
娘を想う母親が、ソレを血で染めました。娘に付く悪い虫の頭を撥ね、地に転がった頭を叩き潰したのです。娘に近づく男たちを殺す度、装飾は剥がれ落ち、ソレはどす黒く汚れていきました。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月1日 | ||
EN | Blackened Plumage | ||
解放 | フレンリーゼ(狩人の正月) |
1月11日追加
血溜の大爪
暗闇の中で目覚める、一人の怪物。
じめりとした強い湿気だけが五感に刺さる。
ここは一体どこなのか、見当もつかない。
怪物は、何も見えないまま手探りで辺りをうろついた。
じめりとした強い湿気だけが五感に刺さる。
ここは一体どこなのか、見当もつかない。
怪物は、何も見えないまま手探りで辺りをうろついた。
闇の中をしばらく進むと、行き止まりに突き当たった。
上のほうから、かすかに風が吹き下ろしてくる。
もしかしたら出口があるかもしれない……
怪物は、硬い爪を壁に突き立て、よじ登ることにした。
上のほうから、かすかに風が吹き下ろしてくる。
もしかしたら出口があるかもしれない……
怪物は、硬い爪を壁に突き立て、よじ登ることにした。
壁を登るにつれて、次第に風が強くなっていく。
一定の間隔で、ビュー、ビューと強風が吹き下ろす。
吹き飛ばされないよう、怪物はさらに爪を壁に食い込ませる。
そうして必死に登り続けると、出口らしき光が飛び込んできた。
一定の間隔で、ビュー、ビューと強風が吹き下ろす。
吹き飛ばされないよう、怪物はさらに爪を壁に食い込ませる。
そうして必死に登り続けると、出口らしき光が飛び込んできた。
荒廃した台地に戻った怪物の耳に、地鳴りのような声が響く。
「腹から飯が逃げ出したか。ちゃんと噛まないとだめだな」
次の刹那、外に出たはずの怪物の姿は、忽然と消えていた。
巨大な歯牙に食い千切られた、硬い爪だけを残して……
「腹から飯が逃げ出したか。ちゃんと噛まないとだめだな」
次の刹那、外に出たはずの怪物の姿は、忽然と消えていた。
巨大な歯牙に食い千切られた、硬い爪だけを残して……
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Bloodsoaked Claws | ||
解放 | レヴァニア(黒緋染の怪物) |
孤高ノ骨
とある怪物の小さな小さな子供達は、いつも腹を空かせています。今日は、生物学上の母親が与えてくれた木の実を、生物学上の兄弟達と分け合って食べました。
次の日、怪物の小さな子供達は、生物学上の父親が狩ってきた獲物を、生物学上の兄弟達と分け合いましたが足りず、奪い合って食べました。獲物にありつけなかった子は空腹で死にました。
その次の日、怪物の子供達は、生物学上の父親が狩ってきた獲物を、 生物学上の兄弟達と奪い合って食べましたが、それでも足りません。兄弟達は共食いを始め、食べられた子は死にました。
また次の日、怪物の子供は、生物学上の母親と父親が木の実と獲物を持ってきましたが十分に足りず、生物学上の母親と父親を食べました。こうやって、この怪物種は成長していくのです。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 孤高 |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Aloof Bone |
金翅・尾筒
先代皇帝の遺言は、帝国内に大きな波乱を引き起こした。その内容は、三人の息子全員に皇位を継がせる、という物だったからだ。その遺言には、玉座を狙っていた息子達も困惑した。
三人の息子達は皆、自身こそが皇位を継ぐべき者だと、他者を貶める為の罪を重ねていた。皇帝に歯向かう者など居ない、自身が皇位を継げば、過去の罪を非難できる者はいない。そう考えていたのだ。
だから息子達にとって、対等な「他の皇帝」の存在は脅威だった。人生をかけて進めてきた計画を破綻させられる訳にはいかない。息子達は兄弟である他の皇帝を消す為、更なる大罪を犯していった。
夥しく積み上がる、皇帝の駒だった者達の屍。激化していく権力争い。それを国民に隠し通すのはもはや不可能であり、不信感を募らせた国民や官吏が徒党を組むまでに、そう時間はかからなかった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 金翅 |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Goldfeather: Tail |
黒趾ノ短銃
僕は昔から天才と呼ばれていた。
何をやっても初めから上手くできたし、
誰かに負けたことや失敗したことなんて一度もなかった。
何をやっても初めから上手くできたし、
誰かに負けたことや失敗したことなんて一度もなかった。
だからこそ、初めて失敗してからの人生は最低だった。
今まで向けられていた期待や羨望の目線が、
嘲笑や失望の視線に変わり、自分の存在意義さえ分からなくなった。
今まで向けられていた期待や羨望の目線が、
嘲笑や失望の視線に変わり、自分の存在意義さえ分からなくなった。
全ての景色が不快に思えた、正しく青く居られる空さえ憎かった。
ゴミを啄んで好き勝手に生きる黒い鳥の鳴き声さえ、
僕の事を笑っているように感じられた。だから黙らせた。
ゴミを啄んで好き勝手に生きる黒い鳥の鳴き声さえ、
僕の事を笑っているように感じられた。だから黙らせた。
また笑い声が聞こえる。君だって、笑ってるんだろう?
武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 黒趾 |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Blacktoe Gun |
1月19日追加
嘆傷の響き
生き物の気配すらない、薄暗い森の奥。
白き布を被る醜い獣人が、鏡に向かう。
映る影が語る。叶えたい願いは何かと。
白き布を被る醜い獣人が、鏡に向かう。
映る影が語る。叶えたい願いは何かと。
我を忘れたように、獣人は街を荒らす。
影の願いを叶え、己の願いを叶える為。
最後の影の願いは、魔法使い百人の命。
影の願いを叶え、己の願いを叶える為。
最後の影の願いは、魔法使い百人の命。
己が願望の為に、命を刈り続ける獣人。
眼前に現れた少女は、獣の正体を察す。
学舎で青春を過ごした眼鏡の親友だと。
眼前に現れた少女は、獣の正体を察す。
学舎で青春を過ごした眼鏡の親友だと。
語られた親友の少年が死を遂げた真相。
現実に耐えられず、自ら命を絶つ少女。
偽りの影も消え去り、獣人は絶望する。
現実に耐えられず、自ら命を絶つ少女。
偽りの影も消え去り、獣人は絶望する。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月19日 | ||
EN | |||
解放 | プリエ(忌の獣人) |
神宿りの杖
虚煌の拳
1月21日追加
悔恨の鍋掴み
うちの夫はシェフ。彼は身なりも気にせず四六時中働いている。出かけようと誘っても、休みが無く遊びに連れて行ってくれない。私たち夫婦は外食に行ったこともないのに近所の夫婦やカップルが夫の店でデートを楽しんでいる。
外食ができない私は今日も家でスープを作っている。一緒に食べようと旦那に声をかけたが、残業が続いていて食べられないと言われた。いろいろなところへ出かけられて、夫婦の会話が弾むような家庭になるはずだった。周りの夫婦が羨ましくて仕方ない。
夫は仕事柄、指に火傷を負うことが多い。私は夫の為にミトンを縫うことにした。これで夫も火傷せずに済むだろう。そしてこれを渡したら私は家庭を顧みない夫に離婚を告げるつもりだ。私は出来上がったプレゼントを持って夫の店へ向かった。
店に着くと旦那は椅子に座ったまま死んでいた。側には袋があり、中には婚約指輪が入っている。貧乏だった私たちは指輪も買えず、結婚式もあげられていなかった。彼は指輪を買うために必死に働き、お金を貯めていたのだ。私は、ミトンを……
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Contrite Potholders | ||
解放 | プリエ(形而上の獣人) |
式皇の鎖骨
昔話をしよう、永遠の命に興味はあるか?
魔法と科学、双方の技術に富んだある国があってな、
そこでは永遠の命を目指し、日々研究が行われていたんだ。
魔法と科学、双方の技術に富んだある国があってな、
そこでは永遠の命を目指し、日々研究が行われていたんだ。
機械の体へ、魔法を用いて人間性を固着する。
それが彼等の考えた、永遠の命の作り方って訳だ。
長年苦労したようだが、ある時彼等はようやくそれを実現した。
それが彼等の考えた、永遠の命の作り方って訳だ。
長年苦労したようだが、ある時彼等はようやくそれを実現した。
遂に実現した永遠の命、しかしソイツは素材に問題があってな。
簡単に言ってしまえば、他人の命が素材として必要だったんだ。
結局、権力者の所為で多くの人間が犠牲になっちまった。
簡単に言ってしまえば、他人の命が素材として必要だったんだ。
結局、権力者の所為で多くの人間が犠牲になっちまった。
それからたったの十年後だよ、あの国が滅んだのは。
永遠の命と言いながら所詮は機械だ、壊されちまえば意味も無い。
あれだけデカい代償を払ったってのに馬鹿な話だよ、まったく。
永遠の命と言いながら所詮は機械だ、壊されちまえば意味も無い。
あれだけデカい代償を払ったってのに馬鹿な話だよ、まったく。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Imperial Clavicle |
銀雪の爪
始めは私一人だった。当然と言えば当然のことだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
雪山で狼と暮らすようになった私の元に、ある日来訪者が現れた。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
しかしそれから、段々と群れの人数は増えていった。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
だが、私の考えと彼等の態度はどうしてもずれている。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Silversnow Claw |
1月31日追加
竜殺の刃
かつて一匹の竜に支配された国があった。年に一度、討伐を命じる形で少女を竜のもとへ送り出し、生贄とすることで平和を保つ。
出立の際に贈られる刀は、黒々として少女に似つかわしくない。竜を仕留める為の代物で、何があっても手放してはならないという。
ある年もまた、勝機なしと知っていながら、少女は刀と己を信じて勇敢に立ち向かう。無論、竜はあっさりと彼女を丸呑みにした。
直後、竜は倒れる。刀を成す鉱物の毒性が年々身体を蝕んでいたのだ。宿願を叶えた少女らの果敢な姿は、もう誰の記憶にもない。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月31日 | ||
EN | Dragon's Bane | ||
解放 | アケハ(無血貌の剣客) |
三翼の拳鍔
意志の強さが兵士の強さだと幼い頃から教え込まれた。だから俺は躊躇うことなく、導火線が短くなっていく爆弾に手を伸ばす。仲間を守るためだったら、恐怖だって乗り越えられる……
爆弾を手でつかみ、振りかぶる。眼前が広がる光に飲み込まれていく。これまでの記憶が、脳内を駆け巡る。 部隊の仲間を守るために死ねるなら、兵士としては本望だ……俺はそう思った。
強い痛みで俺は目覚める。生きていたのか、という安堵を感じるよりも先に、死んだ方がましだったかもしれない、と思う。手術台に縛られた俺は敵の兵士たちに囲まれていた。
生まれ変わった俺は戦場に居た。身体中を這う機械の管、腕の先には鋼鉄の拳。機械の駆動音と共に身体が動き出す。俺は意志すら奪われ、敵兵の駒となり、かつて仲間だった兵士達を……
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 三翼 |
追加日 | 2022年1月31日 | ||
EN | Three-Wing Fists |
AGW-E14
市民用宇宙エレベータの裏にあるドラゴン像には、決して近寄ってはならない――政府はいつだって口を酸っぱくして言っている。もしも近づこうものなら、たちまち魂を奪われてしまうらしい。しかし私は好奇心を抑えきれなくなり、つい像に近づいてしまった。
私がドラゴンの像に近づいた瞬間、周囲の景色がカードを捲るように次々と変わりだした。春、夏、秋、冬。まるで私だけが時の流れに置いていかれているよう。そして私は像であるはずのドラゴンが翼をはためかせるのを見た。ドラゴンは、本物だったのだ。
太古の時代、体内に時空間歪曲装置を埋め込まれたドラゴンの周囲は時の流れが遅くなった。ゆえに遠くからドラゴンを見ると像の様に止まって見えるのだ――孤独なドラゴンはそう語ると、私に懇願した。「どうか私の傍で、この長い時を共に生きてくれないか」と。
怯えてドラゴンの傍から逃げ出した私が見たものは、荒廃し人影の消えた都市であった。すでに千年以上の月日が過ぎていたのである。孤独に耐えかねた私が再びドラゴンの元へ近づくと、ドラゴンは私を迎え入れて微笑んだ。その大きな爪を、私の頭上に振り下ろして。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月31日 | ||
EN | AGW-E14 |
稀少鉄器の斬刀
私が持つ剣は軍から支給された標準装備だ。リーチも短く耐久性も低いこの剣では、敵を倒すどころか自分が生き残ることだって難しい。どうにか強い武器を手に入れ戦果を上げて多くの金を手に入れなければ、なんの為に命を懸けているのか。
同じ部隊ですごい男を見た。身の丈と同じぐらいの大剣を振り回し戦場を縦横無尽に駆け、大量の敵を瞬時に葬る。あれだ。あの剣だ。あれさえ手に入れれば俺も戦果を上げることができる。俺はもっと強くなれるはずだ。
あの大剣を持つ男と同じ戦場で戦うことになった。私は男に近づき援護をする。そして実行した。混乱に乗じてあの男の背中に貧弱な剣を突き刺したのだ。誰も私の仕業と疑うものはいない。男は死に最期を看取った私はあの大剣を手に入れた。
この白く美しい大剣が、血で汚れ刃がこぼれ持ち手が汚くなってしまう姿を見たくなかった。私はまだ美しい状態の大剣を売り、かわりに一生使いきれないほどの大金を手にした。今は軍もやめて残りの人生をゆっくり平穏に過ごしている。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2022年1月31日 | ||
EN | Rare-Iron Blade | ||
解放 | 063y(守護たる男囚) |
12月 | 1月 | 2月 |