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銀雪の爪
始めは私一人だった。当然と言えば当然のことだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
規範だとか、伝統だとか、過去に従って安心したいだけの奴等に、
私はこれ以上関わりたくなかった。だから一人で逃げ出したんだ。
雪山で狼と暮らすようになった私の元に、ある日来訪者が現れた。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
それはかつての友人。彼女も多くの過去に苦しんでいたのを、
私も知っている。狼は群れる物、私は彼女を受け容れる事にした。
しかしそれから、段々と群れの人数は増えていった。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
それどころか私に教えを求める者まで現れる。私は仙人ではない。
しかし、狼の群れにも長がいる。私は彼等を導こうとした。
だが、私の考えと彼等の態度はどうしてもずれている。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
彼等は私を誇張して妄信し、従う事で安心したいだけなのだ。
何という皮肉だろう、それこそ私が憎んだ物であった筈なのに。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
追加日 | 2022年1月21日 | ||
EN | Silversnow Claw |
銀雪の尾
山を覆う珂雪、星満ちる夜天。
汎ゆる音を雪が呑む、静謐に支配された場所。
命を拒絶するそんな深山に、古くから生きる人々が居た。
人々は彼等を「銀雪の狼」と呼ぶ。
汎ゆる音を雪が呑む、静謐に支配された場所。
命を拒絶するそんな深山に、古くから生きる人々が居た。
人々は彼等を「銀雪の狼」と呼ぶ。
山麓の民は「彼の山は冬に呪われた」と語った。
死の香る玄冬は多くの者に恐れられる。
故に彼等狼たちは、深き山に好んで根を下ろすのだ。
一切の甘えを捨てて、己が生死と向き合う為に。
死の香る玄冬は多くの者に恐れられる。
故に彼等狼たちは、深き山に好んで根を下ろすのだ。
一切の甘えを捨てて、己が生死と向き合う為に。
無論、極寒の山に生きる事は容易ではない。
食糧は少なく、命を奪う要因など何処にでも転がっている。
安寧を嫌い、平穏を拒む彼等の精神を、
ある者は嗤い、ある者は感心し、そしてある者は憧れた。
食糧は少なく、命を奪う要因など何処にでも転がっている。
安寧を嫌い、平穏を拒む彼等の精神を、
ある者は嗤い、ある者は感心し、そしてある者は憧れた。
何時の日か、彼等の生活に深く感銘を受けた男が、
彼等の仲間に加わりたいと、その深山へと足を運んだ。
然し男は、静謐に潜む微かな足音に気付けなかった。
狼は貴重な食糧を、手早く仕留めたと言う。
彼等の仲間に加わりたいと、その深山へと足を運んだ。
然し男は、静謐に潜む微かな足音に気付けなかった。
狼は貴重な食糧を、手早く仕留めたと言う。
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
EN | Silversnow Tail | ||
銀雪の牙
春の色は青、其れは芽吹いた命の色。
海の色は青、氾濫する程の生命の色。
生の色は青、然し其れは無知なる色。
海の色は青、氾濫する程の生命の色。
生の色は青、然し其れは無知なる色。
夏の色は赤、其れは燃え立つ焔の色。
血の色は赤、身体を満たす活力の色。
生の色は赤、然し其れは道知らぬ色。
血の色は赤、身体を満たす活力の色。
生の色は赤、然し其れは道知らぬ色。
秋の色は白、其れは恵みと豊穣の色。
霞の色は白、行く手を阻む際涯の色。
生の色は白、然し其れは罪知らぬ色。
霞の色は白、行く手を阻む際涯の色。
生の色は白、然し其れは罪知らぬ色。
冬の色は黒、其れは死と終わりの色。
罪の色は黒、生ける者全てを穢す色。
生の色は黒、故に全てが果て逝く色。
罪の色は黒、生ける者全てを穢す色。
生の色は黒、故に全てが果て逝く色。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
EN | Silversnow Fang | ||
解放: アケハ(形而上の剣客) |
銀雪の顎
かつて、山辺の都に三人の少女が居た。名のある血筋の本家に生まれた一人と、分家生まれの二人。親同士が会う機会も多かった為、少女達は大人達が難しい話をしている傍ら、共によく遊んでいた。大人達が山の話をしている時も、跡取りの話をしている時も。
ある日、大人達の語る山の景色に興味を抱いた少女達は、近くの山へ出掛ける事にした。しかし、彼女達の前に現れたのは美しい景色ではなく、黒い毛皮を着た悲劇だった。それは彼女達三人分の体格はあろう羆。本家に生まれた少女はその時ある事に気付く。
それは、昨晩母と身支度をした際、確かに鞄に着けた筈の熊除けの鈴がなくなっていた事。考える時間も許さず、黒い巨体は分家の少女達へ近付いてゆく。少女の視界の中で一人は尻餅をつき、もう一人は恐怖に震えていた。彼女は必死に行動を起こそうとする。
気付けば彼女は、一人の手を取って駆け出していた。尻餅をついたもう一人の叫び声を背中に浴びながら。怯えた表情のまま帰宅した彼女を、母は優しく抱き締める。その時、ちりんと鈴の音がした。母は少女へ笑顔で告げる、「これで貴女が跡取りよ」と。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Silversnow Mandibles |
銀雪の眼
「銀雪の狼」について。
かつて極東の高山に住んでいた一族を指す名称。
近隣の人々が彼等をそう呼称した、という経緯らしく、
彼等の文献からは、自分達の一族を示す言葉は見付かっていない。
かつて極東の高山に住んでいた一族を指す名称。
近隣の人々が彼等をそう呼称した、という経緯らしく、
彼等の文献からは、自分達の一族を示す言葉は見付かっていない。
理由は銀雪の狼が持つ思想、教義に依る物だろう。
彼等は一年中雪に覆われる程の、険しい高山に住んでいた。
それには人間社会から自分達を断絶する、という意図があり、
対外的に自らの存在を主張する必要が無かったのだ。
彼等は一年中雪に覆われる程の、険しい高山に住んでいた。
それには人間社会から自分達を断絶する、という意図があり、
対外的に自らの存在を主張する必要が無かったのだ。
人間社会を絶ち、正しく己の生死と向き合う。
それは彼等の開祖にして、初代族長でもある女性の考えだ。
しかし、大層尊敬されていたのか、その逸話は眉唾物が多く、
近年では女性の存在自体が疑問視されつつある。
それは彼等の開祖にして、初代族長でもある女性の考えだ。
しかし、大層尊敬されていたのか、その逸話は眉唾物が多く、
近年では女性の存在自体が疑問視されつつある。
その逸話は例えば、大きな斧を片手で振り回す怪力の持ち主、
狼より足が疾い、熊を素手で仕留める……などの内容だ。
そんな人間が果たして実在したのか、甚だ疑問ではあるが、
一族の滅亡は、彼女の死に依る物が大きかったとされている。
狼より足が疾い、熊を素手で仕留める……などの内容だ。
そんな人間が果たして実在したのか、甚だ疑問ではあるが、
一族の滅亡は、彼女の死に依る物が大きかったとされている。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
EN | Silversnow Eye | ||