NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

三式斬機刀

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nier_rein

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余は、この大国の皇帝である。故に、余が執り行う政は絶対であり、何人たりとも意見することは許されぬ。もっとも、この大刀を前に意見をしようなどという者はいないであろうが。お主もそう思うであろう?

この大刀は実に良い。たった一振りで十二は首を落とす。民草はもちろん周辺諸国でさえ、恐れて余の国に手を出せぬと見える。しかし、それも退屈だとは思わんか? この大刀にもたまには血を吸わせてやらねばなるまいしな。

よし、南方の国を攻め滅ぼすことにしよう。かの国は美しい女子が多いと聞く。お主も好きなだけ娶るといい。余が手ずから先陣を切り開く。お主は後からついてこい。さて、どれほどの首を落とせるか、楽しみだ。

見よ、敵兵が余を囲んでおるぞ。その数、ちょうど十二。一振りで綺麗に首が落ち……お主、何をしておる? 何故、余に刃を向けておるのだ!? お主がおると敵が十三になり、余の剣では首が……首が……落……ち…………。

武器種 大剣  レアリティ ★★★★ 
属性 シリーズ 斬機
追加日 2021年2月18日
EN Type-3 Blade
解放: A2(異分岐ノ戦機)
NieR:Automata

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その大剣は、斬った相手に苦痛を与えると評判だった。だから男はどんなに重かろうとそれを背負った。恐怖を誇示することで無用な争いを避けようと考えていたからだ。

戦わずとも男の名声は村中に轟いた。「あの恐ろしい剣を抜かせるな」と皆が囁き合っていたからだ。己が思った通りの結果に男は心の中でほくそ笑み、恐怖こそが平和を作ると考えた。

男は同じような武器を職人に作らせ、他の者にも持たせた。そうすることで互いに互いを牽制し、話し合いで争いを解決させようと目論んだのだ。男の策は上手くいった……途中までは。

恐怖による牽制は、睨み合いでこそ威力を発揮する。では、誰かが使ったら――答えは簡単だ。一夜にしてその村は死ぬよりつらい苦痛の叫びで満ち溢れ、この世の地獄と化したという。
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