- 162 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:55:49.25 ID:4DBGfk6N0
のび太は目を覚ますと、自分が知らない部屋で寝ていることに驚いて慌てたが、すぐに昨日のことを思い出した。
タイムマシーンが急に渦巻きのようなものに飲み込まれたこと。
その後気がついたら知らない場所で目が覚めて、知らない人に助けてもらった事。
そして……
「そうだ、しずちゃん!」
昨日気絶したまま目を覚まさなかったしずかの事を思い出すなり、のび太はベッドから飛び起きた。
部屋を見渡しても昨日の青年は居ない。
のび太は部屋を出ると一階へと降りていった。
居間のような部屋に入ると、意外な光景がのび太の目に飛び込んでいた。
しずかが台所で昨日の中年の女性と皿洗いをしているのである。
そんな呆気に取られているのび太を、ソファーに座っていたホライの父が見つけた。
「オハヨウ、ノビタクン。タイチョウハドウカナ?」
あれから一晩かけて学生時代の日本語の教科書を広げてたホライの父は、自慢げにその日本語力を発揮した。
- 175 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:06:18.46 ID:4DBGfk6N0
「おはようございます。体調は大丈夫です」
「ソウカ。ダケド、ヨクネテタネ」
そう言ってホライの父は壁にかけてある時計を指差しながら大笑いしていた。
それをみると、時間は9時を過ぎていた。
「あの、迷惑をかけてごめんなさい」
「メイワク?」
ホライの父は知らない単語を聞いて動揺したが、とりあえず笑って誤魔化した。
二人がそんなやり取りをしていると、しずかとホライの母が二人のもとへやって来た。
「のび太さんて、いつでも寝坊するのね」
と、笑顔で言うしずかを見てのび太は心底ほっとした。
「そんなこといいけど、しずちゃんが気がついて良かったよ。あのまま気絶してたらどうしようかと思った」
まじな顔をしながらそういうのび太に、しずかはまた笑顔で返した。
「私なら全然大丈夫。この家の人たちもとってもいい人だし。だけど……」
しずかの笑顔が急に暗くなる。
「私たち一体どうしたのかしら……どらちゃん達、大丈夫だといいんだけど」
- 209 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:29:03.18 ID:4DBGfk6N0
ホライの父は今朝、日本語を話せる友人に電話でこの子達のことを話していた。
学生の頃日本語を勉強していたとはいえ、流石に彼の力では意思疎通に無理がある。
今は彼の力を借りるしかなかった。
ただ、不安が無いわけではない。
彼は性格は良いのだが、軍需産業でなんだが怪しい仕事をしているのだ。
この子供達のことで変に話がこじれなければいいのだが、とホライの父は思う。
とは言え大学時代からの付き合いで、その男が決して悪い男では無い事は知っている。
「じゃあ言ってくるよ」
ホライの母にそう言うと、彼はのび太達を連れて家を出た。
- 223 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:39:56.65 ID:4DBGfk6N0
友人の家の前につくと、ホライはインターホンを鳴らした。
「よう、待ってたぜ。鍵は開いてるから中に入ってくれ」
そう言ってインターホンを切る。
このご時世にドアの鍵を開けっ放しとは……良いやつなんだけど変な奴なんだよな昔から、とホライの父は思った。
友人はドアを開くと早速のび太達を出迎えた。
「久しぶりだなジョルジュ」
「お前こそなゾーン。で、この子達か? お前がかくまってる日本人てのは」
「かくまってるって言い方はやめろ。別にやましい事があるわけじゃない」
「はは、わかってるさそんなこと」
笑いながらそう言うと、ジョルジュはのび太たちに目を向けて日本語で話し始めた。
「ノビタ君としずかさんだね? 話は彼から聞いてるよ」
その流暢な日本語に驚きながら、のび太達はジョルジュに「こんにちは」と頭を下げた。
- 223 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:39:56.65 ID:4DBGfk6N0
友人の家の前につくと、ホライはインターホンを鳴らした。
「よう、待ってたぜ。鍵は開いてるから中に入ってくれ」
そう言ってインターホンを切る。
このご時世にドアの鍵を開けっ放しとは……良いやつなんだけど変な奴なんだよな昔から、とホライの父は思った。
友人はドアを開くと早速のび太達を出迎えた。
「久しぶりだなジョルジュ」
「お前こそなゾーン。で、この子達か? お前がかくまってる日本人てのは」
「かくまってるって言い方はやめろ。別にやましい事があるわけじゃない」
「はは、わかってるさそんなこと」
笑いながらそう言うと、ジョルジュはのび太たちに目を向けて日本語で話し始めた。
「ノビタ君としずかさんだね? 話は彼から聞いてるよ」
その流暢な日本語に驚きながら、のび太達はジョルジュに「こんにちは」と頭を下げた。
最終更新:2006年11月07日 18:33