- 700 名前: VIP足軽wwwww 投稿日: 2006/11/24(金) 01:57:57.65 ID:ffS0Cbzd0
翌日、早速ドラえもんはジョンの店を出ることにした。
この日の為に廃車を改造して用意したジープに、長旅用の荷物を乗せてゆく。
そして準備を整えると、ドラえもんはジョンに最後の挨拶をした。
「ジョンさん、今まで本当にありがとうございました」
そう言ってドラえもんは頭を下げた。
「行っちまうのか、青狸。寂しくなるのう」
そう言って残念そうな表情をするジョン。
そしてジョンはドラえもんに封筒を差し出した。
それを受け取るドラえもん。
「ボーナスじゃ。1ヶ月しか働いておらんが、特別じゃぞい」
ドラえもんはジョンの言葉を聞くと、封筒の中を確認した。
「こんなにいいんですかジョンさん?」
「いいんじゃ。おまえのおかげで随分わしの店も繁盛したからの」
「ありがとうございます」
そうってドラえもんは頭を下げた。
「気をつけるんじゃぞい、青狸」
「はい、ジョンさんこそお元気で」
そう言うとドラえもんはジープに乗り込む。
そして、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、出来杉。
この5人の内で出来るだけ近くにいる人、という条件で事前に倒したステッキの向いた方向に、ドラえもんはジープを走らせた。
- 267 名前: kaba ◆LFo7ovRW0Q 投稿日: 2006/11/25(土) 22:31:57.77 ID:xhIMS+fv0
目覚まし時計の音でホライは眼を覚ました。
目をこすりながら起き上がり、んっと間延びする。
「やっぱり家が一番落ち着くな。避難所のベッドは最悪だったぜ」
ホライの住んでる地区は、6日前の13基地防衛戦で被害をまともに受けた。
そのためすぐに住民達に避難勧告が出され、ホライ一家は昨日まで避難所生活を余儀なくされていたのだ。
「受験直前だってのに、最悪だ」
そう言って制服に着替えるホライ。
今日は士官学校の受験日だった。
一般受験は2ヶ月ほど先なのだが、指定校推薦や自己推薦等の受験日は本日実施である。
ホライは自己推薦に願書を出していた。
推薦入試は狭き門であったが、ここ数日になって士官学校側は募集人数を大幅に増やしている。
このひと月で急激に成績を上げたこともあり、ホライは合格できる可能性は少なくない、と踏んだ。
とは言っても、流石に受験当日である。
ホライは受験に落ちる事への不安でいっぱいだ。
緊張を解すつもりで深呼吸を一度すると、「よし」と言ってホライは自分の部屋を出た。
- 292 名前: VIP村人o 投稿日: 2006/11/25(土) 23:18:13.44 ID:xhIMS+fv0
リビングではいつものようにホライの母としずかが朝食の準備をしており、ホライの父はTVのニュースを見ていた。
ホライが入ってくると、ホライの父がTVから視線を変える。
「とうとう今日が受験だな、ホライ」
と言って少し笑みを作るホライの父。
ホライはそれに「うん」とだけ返す。
「なんだ、緊張してるのか?」
「そりゃ緊張くらいするって」
「そう深く考え込むな。もっと肩の力を抜いていきなさい」
「それが出来てたらもうしてるさ」
ホライはそこで父親との会話を打ち切ると、ホライは食卓に座った。
食事を食べ終わると、すぐに受験の準備をするホライ。
そして準備をし終わり玄関に向かう。
そんなホライに彼の両親としずかが声をかけた。
「頑張って来いよ。だけど気楽にな!」
「大丈夫? 忘れ物は無い?」
ホライの両親は満面の笑顔でそう言う。
- 300 名前: VIP村人o 投稿日: 2006/11/25(土) 23:49:33.55 ID:xhIMS+fv0
しずかも出来るだけ明るい表情をしようとする。
「ホライさん、頑張ってね」
しかし、そう言うしずかの顔は少し曇っていた。
そんなしずかの顔を見て、無理も無いなとホライは思う。
ホライはのび太を彼女から引き離した軍に志願しているのだ。
しずかにとって、それはのび太やしずかへの裏切りだと感じているに違いない。
いやしずかだけではない。
ホライの両親もホライが入隊する事に実際の所不安でいっぱいだった。
ただ大人である2人は。しずかに比べて演技が上手いだけにすぎない。
ホライはそんな両親の心にも薄々感づいていた。
だけど、ホライには信念があった。
「それじゃ、言ってくるよ」
そう言ってドアノブに手をかけるホライ。
両親やしずかへの後ろめたさを感じつつも、ホライは家を出た。
ホライを見送ると、ホライの両親はお互い一瞬だけ眼を合わせる。
しかし2人ともすぐに目線を逸らし、そして自分たちの仕事に取り掛かった。
お互い、何を言えば良いのか分からなかった。
最終更新:2006年11月26日 11:19