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  • 137 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:09:49.33 ID:4DBGfk6N0
 しかしこのままこの二人を放っておく事も出来ない。
 どうしたものかと考える。
 普通に考えれば警察に連れて行くのだろうが、この時間にこんな子供を連れて行けば妙な疑いをかけられかねないとホライは思った。
 例のガルマのこともあり、最近は特に警察や軍はピリピリとしている。
 ホライは未だに目を覚まさない少女を背負うと、とりあえず家に行く事にした。
「ほら、お前も来いよ」
 と言っても言葉が通じないようなので、ホライは必死でジェスチャーでついてくる様に伝える。
 少年はなんとか意味を理解したのか、ホライが歩き出すとその後をついてきた。


「だから、本当に倒れてたのを見つけただけなんだって」
 ホライは必死に変な疑いをかけてくる母親に弁明する。
「わかったわ。とりあえずお父さんが戻るまで待ちましょう」
 ホライの母はベッドに横になっている少女を見て頭を抱えた。
 外傷はないし、ちゃんと呼吸もしている。たしかにただ気絶しているだけのようではある。

  • 140 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:18:59.50 ID:4DBGfk6N0

 少女も少年も東洋人のようで、言葉がまったく通じない。
 戦時中とは言え、こんな事は今まで起こった事は無かった。

 そんなことを考えているうちにホライの父が帰宅した。
 ホライの母はホライと少年を交えて、いきさつを説明した。
「話は分かった、この子達にも何か事情があるんだろう」
 そう言うと父は少年に向かい合った。
「君は見たところ東洋人みたいだけど」
 そう問いかけると少年は話を始めた。ホライの父にはその言葉に聞き覚えがあった。
「これは日本語だね。大学生のころ少しだけ勉強した事がある」
 ホライの父はそう言うと、うろ覚えの日本語で少年に話しかけた。

  • 144 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:26:16.57 ID:4DBGfk6N0

「キミハ、ニホンジン?」
 目の前の見知らぬ男は初めて聞き覚えのある言葉を聞いて、のび太は嬉しさのあまり声を張り上げた。
 なにせ訳も分からないうちにこんな所で目覚めてから、のび太は日本語というものを聞いていなかったのだ。
「そうです! 僕日本人です!!」
 そう言うと、男は少し考え込むと更に続けた。
「ドウシタ?」
 片言の日本語で聞き取りずらいが、「一体どうしたのか?」と聞いているのはのび太にも分かった。
 しかしどう説明するべきか、とのび太は考え込む。
 そもそものび太自信何が起きたのか分からないのだ。
 おまけに相手はほとんど言葉が通じそうに無い。

 そうして黙っているのび太を見て、ホライ達は勝手にのび太には言えないような深い事情があるのだと納得した。

  • 150 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:37:40.71 ID:4DBGfk6N0

 ホライの父は何とかのび太から「ノビタ」という名前を聞き出し、疲れたようにソファーに座った。
「それでどうするのあなた?」
 そんな彼を見て、ホライの母は心配そうな顔でそう尋ねた。
「とりあえずもう少しうちで面倒を見よう。もうひとりの子も、まだ目が覚めてないんだろう?」
「でもあなた、もしこの子達が連邦に関係がありでもしたら」
「いくらなんでも考えすぎだよ。だけど警察に連絡するかどうかはもう少し様子を見てからだ」
 ホライの父はそう言うとソファーに座った。
「今は警察も信頼できないからね」
「……」
 ホライの母はそれを聞いて俯いた。
 彼はそんな彼女の様子を複雑な表情で眺めた後、ホライに振り向いた。
「さぁホライ、もう時間も遅い。お前はその子を部屋に連れていって寝かせてあげなさい」
「うん、わかった」
 そう言うとホライはのび太の手を引いて二階の自分の部屋へと上がって行った。

  • 154 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:45:01.32 ID:4DBGfk6N0

 ホライの部屋にのび太を案内したが、のび太は未だに緊張した様子である。
 しかしこんな事態になってるのにこの少年の緊張具合はむしろ落ち着いているだった。
 ホライは何となくこの少年はこんな事態になれているのかな、と思った。
「ノビタ……だっけ? 君は俺のベッドに寝てくれ」
 と言うホライだが、やはり言葉が通じない。
 ホライがのび太にジェスチャーでベッドで寝ろと伝えると、のび太はあっと言う間にいびきを立てて寝始めた。
「まったく、凄い神経してるなコイツ。よっぽど疲れてたのかな?」
 ホライは呆れるような感心するようにのび太を見つめながら、自分も適当に床に布団を敷いてそこに横になった。
最終更新:2006年11月07日 18:32