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  • 71 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 19:11:02.84 ID:4DBGfk6N0

 22世紀の町を一通り観光し終え、一行は帰途についていた。
 出来杉もコンサートの途中でみんなにちゃんと合流し、みんなとともに歩いている。
「いやあ、今日は楽しかったなぁ」
 口々にそう言うのび太達。
「みんな何が一番楽しかった?」
 ドラミはそんなみんなの様子を嬉しそうに見つめながら言った。
「俺はなんといっても内藤武運のコンサートだな! まじ最高だぜ!!!!!」
 と興奮しながらいうジャイアン。
「科学博物館のロボット展示場が最高だったな僕は。あんな大きなロボットが見れて漫画の世界に来たみたいだったよ」
 スネ夫もまたそう言いながら興奮している。
「ほんとほんと! ロボットアニメに出てきそうなロボットがたくさんあってビックリしたよ!」
「俺もあれは操縦してみたかったぜ!」
 と、のび太やジャイアンも興奮が冷めやらない様子である。
 ただ出来杉だけは冷めた顔つきをしていた。

  • 73 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 19:18:48.90 ID:4DBGfk6N0

「ドラミさん」
 深刻そうな顔つきでドラミに尋ねる出来杉。
「22世紀の世界では……その、戦争とかはあるですか?」
 その質問を聞き、ドラミも少し厳しい顔つきになった。
「安心して。22世紀に入って大きな戦争は起こってないわ」
「そうですか」
 ほっとした顔をする出来杉の顔を見て、ドラミは更に続けた。
「でもあなたが言いたい事もわかるわ。あれだけの機械が戦争に転用されれば大変な事になるもの」
「僕は科学者になりたいんです。でもたまにそれが正しいのか分からなくなる」
「大丈夫。世界が平和であり続けるようにするのも科学の力よ」
 そう言って笑うドラミに出来杉も小さく笑った。
 その通りだ、と出来杉は思った。現にこの世界はこんなに幸せなのだ。


  • 74 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 19:25:29.61 ID:4DBGfk6N0

 タイムマシーンの入り口の処にたどり着くと、空はもう夕焼けになっていた。
「それじゃあみんな気をつけてね」
 ドラミがそう言うと、のび太達は一斉に「ありがとうございました」
「今日はありがとうドラミ。本当に助かったよ」
「いいのよお兄ちゃん。でもちゃんと今度お礼してよ?」
「わかってるって。それじゃあもう行くよ。セワシ君によろしく言っておいてくれ」
「うん、じゃあね」
 そう言ってドラミはみんながタイムマシーンに乗り込むのを見送った。

 タイムマシーンの入り口が閉まるのを確認するとドラミはセワシの家へと帰っていった。


  • 77 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 19:37:46.97 ID:4DBGfk6N0

 タイムマシーンの上では、のび太達が未だ興奮冷めやらぬ様子であれこれと話し込んでいた。
 そんな様子を見て、ドラえもんは微笑んだ。
 のび太が楽しそうに話している姿をみて、今日のび太達を連れてきて正解だったと確信する。
 こうして友達と積み重ねた思い出が道具なんかよりも大切なのだ、と思う。
 この友達がいればのび太はきっと道を間違えないだろう。
 ドラえもんはほっと安堵した。

 だがしかし、残酷な事にその気の緩みが取り返しのつかない事態を引き起こした。
 けたたましいブザー音が突然鳴り響いた。
 その音に驚き、話すのを止めるのび太達。
 ドラえもんはとっさにタイムマシーンの計器を確認する。
 しまった、と思った。
 その計器は巨大な時空乱流の存在を示している。
 時空乱流は突然表れる。時空乱流の予兆を表す小さな乱れには常に気をつけねばならない。時空乱流が起きてからでは遅いのだ。
 ドラえもんとてそんなことは百も承知である。しかしほんの少しの気の緩みが計器の確認を忘れさせ、その予兆に気がつくことが出来なかった。

  • 79 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 19:44:40.68 ID:4DBGfk6N0

 ガタガタと大きくタイムマシーンが揺れ始めて、のび太達は不安から騒ぎ出した。
「ドラえもんどうしたんだよ!!!!」
「タイムマシーンがぶっ壊れたのか!?!?」
 しかし、その声にいちいち答えてる暇などドラえもんには無かった。
 とっさに計器の情報から乱流の位置を確認する。
 だが全てが遅すぎた。
 乱流の発生した位置はあまりにも近すぎて、もはやこのタイムマシーンの性能ではこの乱流から逃れる事は出来ない。
「みんな!! しっかりタイムマシーンに掴まって!!!!!」
 ドラえもんが叫ぶと同時に、タイムマシーンはいっきに時空乱流の中に吸い込まれていった。
最終更新:2006年11月07日 18:31