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- 462 名前: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:48:38.84 ID:kaBaLdHG0
「なるほどね、そりゃ赤い彗星も敵わんわけだ」
と言いながら改めてのび太のスコアに見入るダディ。
「ま、シャア少佐もNTって噂ですけどね」
そう言いながら科学者はのび太のシュミュレートの解析を始めた。
ちなみに今回のシミュレーターはジョルジュの家にあったものと違い完全に実戦型のもである。
そのため操縦系統はより複雑になり、敵の難易度も上がっている。
その為に今回はパーフェクトスコアまでには至らなかった。
だがそれでもザクを連続で11機大破させ、自身の機体の損傷を小破に抑えたこの操縦能力は並みのエースなら既に超えているものだ。
「しっかし射撃能力は本当に人間じゃないですね。クリティカル率100%。この能力だけ見たら、もしかしたら現時点でジオン最強かもしれないですよ」
のび太のデータの解析を続けながら科学者は言う。
「回避や格闘の方は確かに素人ですけど、才能は感じますね。磨けば絶対に光りますよ」
そんな科学者の言葉を聞きながら、ジョルジュは好奇とも恐怖ともつかない感情でコンピュータの画面を見つめていた。
「お疲れ様」
ジョルジュはシミュレーターで遊び終えた、のび太としずかを笑顔で迎えた。
「うちの奴と比べてどうだった?」
ジョルジュがそう尋ねると、「う~ん」と考え込んだ。
「もう少し練習すれば、全部倒せると思うんだけど。こないだより少し難しかったなぁ。でも楽しかったです!」
のび太のその言葉に周りの大人たちはいっせいに顔を引きつらせた。
- 516 名前: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:11:57.10 ID:kaBaLdHG0
「しずかちゃんはどうだった」
「あ、はい。難しかったです」
とは言えしずかのスコアは4機。素人にしてはかなりの出来である。
ジョルジュは出来る事ならこの子供も引き入れたいと思っていた。
「そっか。でも初心者にしてはかなりのできだよ」
そう言ってジョルジュはしずかの肩を叩いた。
シミュレートを終えたのび太達にダディがモビルスーツの説明をしはじめて30分ほど経った頃。
基地内の様子が騒がしくなったと思うと、突然基地中にサイレンの音が鳴り響いた。
その音を聞くなりダディや科学者達の顔つきが変わった。
「スクランブルだと!? こんな時に!」
ダディはそう叫ぶのび太達をモビルスーツから離れさせた。
「その子達を早く格納庫から出すんだ!」
「分かりました! ジョルジュさんもこっちに!」
科学者はそう言いながらのび太としずかの手を引いて歩き出した。
その後ろでダディはすぐさま小隊のMSの武装の点検を始める。
「おいおい。こんなボロ基地にわざわざ敵さんが現れたのか?」
と、ジョルジュが驚いた顔で科学者に話しかけた。
「ここが意外と重要な基地って事くらいジョルジュさんも知ってるでしょ? それにもしかしたらドムの試験をしてることがバレたのかも」
そう言いながら急いで格納庫のドアを開く科学者。
しかしその瞬間基地に激しい爆音とが鳴り響き、建物全体が揺れた。
- 547 名前: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:29:07.03 ID:kaBaLdHG0
「今の音は何だ!」
とっさにジョルジュが叫んだ。
「爆撃に決まってるでしょう! あぁ~、今の爆音の方向は嫌な予感がするぞ」
そう言うと科学者は基地の廊下を駆けてきた兵士を呼び止めた。
「兵隊さん、今の爆発が起こったのは何処ですかっ!?」
「3号煉です!」
「やっぱり!」
兵士の言葉を聞くと科学者は険しい事になった。
「3号煉にはパイロットの詰め所があるでしょう? パイロットは無事なんですか」
「不明です! 連絡が取れていません」
「うわああああああああああああああ!!」
科学者は頭を抱えてうずくまった。
それに代わって今度はジョルジュが兵士に話しかけた。
「それで、戦況はどうなんってるんだ?」
「連邦の航空部隊と戦車部隊が同時に攻めてきてるようです。今は何とかドップとマゼラアタックで食い止めていますが……」
その兵士の表情は明らかにジオン側の劣勢を示していた。
「わかった、引き止めて悪かったな」
ジョルジュがそう言うと、兵士は一礼しその場から走り去って行った。
- 584 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:49:09.47 ID:kaBaLdHG0
のび太には一体何が起こったのか訳がわからなかった。
さっきまで楽しくロボットに触らせてもらっていたと思ったら突然のサイレンに、爆音。
おまけに大人達が言っている言葉はのび太には理解できない。
分かる事といえば、とにかく今自分が物凄い危険の中に居るという事だけだ。
そんな最中にさらに第2撃が襲った。
耳をつんざくような音があたりに響く。
ジョルジュはギリ、と歯をかみ締めた。
「おい、今のは明らかに基地の出入り口だぞ」
ジョルジュが科学者にそう言うと、科学者は急いで道を引き返した。
「不味いですね、確かに今防火シャッターが作動したみたいです。別の出口から出ましょう!」
辺りからはしきりには兵士が騒ぐ声が聞こえてくる。
『防衛線が突破されただと? 数は!?』
『4号煉で火災発生! 直ちに消火活動を行え!!』
『第2戦車小隊全滅!』
そんな怒号を聞き、科学者は泣きそうな顔になっていた。
とにかく別の出口に向かって道を引き返しているうちに、先ほどのMS格納庫の入り靴のところまで戻ってきた。
すると丁度ジョルジュ達はダディが格納庫から出てくるところに出くわした。
「おああ! あんた達何やってんだ! 早く逃げろ!」
そう叫ぶダディ。
- 602 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします[] 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:01:42.78 ID:1ydZOty90
「あんたこそ何やってんだ! 格納庫から離れていいのか!?」
ジョルジュがそう尋ねると、ダディは両手を挙げて「もうだめだ!」と言った。
「うちの小隊のMSパイロットはみんな爆撃で死んじまったよ! 予備パイロットもみんなドップとマゼラアタックで出撃しちまってる!」
「MSを使わないでマセラアタックだって!? 何を考えてるんだあんたらは!」
と怒号を浴びせるジョルジュ。
「仕方ない無いだろう! 即座に対応できる位置に配置されてたのがそれしかなかったんだ!」
ダディはもうどうにでもなれと叫んだ。
「とにかく戦車部隊も壊滅状態だ! もうこの基地は占領される! 早く逃げないと捕虜にされるぞ!!!!」
「あんたそれでもジオン兵かよ! 整備兵ならMSの操縦くらい分かるだろ!?」
「俺みたいなド素人が操縦してどうにかなるような数じゃ無いんだよ!」
そうやっていがみ合うジョルジュとダディ。
そんな二人を見て科学者がポツリと言った。
「あの。もしかしてこの子の操縦技術なら何とかしてくれるんじゃないでスかね?」
と、のび太を指差す科学者。
その瞬間ジョルジュもダディも黙り込んだ。
2人ともあのシミュレートの能力が発揮されれば勝てるかもしれないと思った。
しかし。
「この子は一般人だぞ!」
ジョルジュはそう叫んだ。
「このさい一般人かどうかなんて関係ないでしょう! 死ぬか生きるかの問題なんですよ!! ジョルジュさん、早くその子を説得してください!」
最終更新:2007年08月26日 12:48