ミュウ(ポケモン)

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ミュウ(ポケモン) - (2019/03/19 (火) 20:29:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/04(金) 22:39:47
更新日:2024/04/08 Mon 00:09:45
所要時間:約 9 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場する幻のポケモン


■データ


全国図鑑No.151
分類:しんしゅポケモン
英語名:Mew
高さ:0.4m
重さ:4.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー
特性:シンクロ(相手の技でどくまひやけどの状態異常にかかると相手も同じ状態異常になる)

HP:100
攻撃:100
防御:100
特攻:100
特防:100
素早さ:100
合計:600

努力値:HP+3


■概要


長い尻尾と薄いピンクの体色が特徴的な、小型で可愛らしいポケモン。
またその身体は顕微鏡で見ないと認識出来ないほど短い体毛にビッチリと覆われている。

個体数が異常に少なく、更に姿を自在に消す能力も持っている事から「幻」と呼ばれるほど希少な存在で、
南アメリカの奥地で発見されるまでは絶滅したとまで思われていた。
清らかな心を持ち、会いたいと強く願う者の前に姿を表すという。

高い知能と適応性を持ちあらゆる技を使いこなす。
また全てのポケモンの遺伝子を持つらしくその適応力の高さも合わせて全てのポケモンの先祖だと考えられている。
じゃあポリゴンの遺伝子も持っているのか? という疑問も湧くが、ポリゴンが開発される以前の研究結果ということも考えられる為、
多分あまり突っ込まない方がいいのかも知れない……。

ご存知あのミュウツーの産みの親。
ゲームではミュウツーはミュウの子供を遺伝子改良して産まれたポケモンであるとされる。
しかし映画ではミュウのまつ毛から得られた遺伝子情報により作られたという事になっている等作品によってその設定は微妙に異なっている。


■ゲームでのミュウ



「製品版には入らないデバッグのためのプログラムを抜いたので、そこに300バイトのわずかな隙間が出来たんです。」


ゲーム内の通常のプレイでは一切入手する手段は無く、公式によるイベントや配信によってのみ入手可能な所謂「幻のポケモン」。
中でもミュウは初代で初めて限定配信されたポケモンで幻のポケモンの先駆けとも言える存在。

当時の発売当初の設定ではポケモンは全部で150匹だとされておりミュウの図鑑No.151は存在せず、
ミュウは「ポケモンやしき」の日記内でミュウツーの出生の秘密でのみ語られる、所謂設定のみの存在であった。

しかしプログラマーの遊び心によりデバッグ用プログラムを抜いたときに余った容量を使ってミュウの内部データだけはこっそり内緒で入れていた。
ミュウのデザイナーはゲームフリークの森本茂樹氏。キャラクターデザイン、鳴き声、能力の設定、図鑑のテキストまですべてを彼が作成した。
極端なオールマイティ型の能力がその遊び心を象徴していると言ってもいいだろう(オールマイティ型にすれば細かいステータス配分を考えずに短時間で作成できる)。
ちなみに一部のゲーフリ社員は上記の事情を知っていたが、Nintendoは知らなかったとのこと。


そしてある時そのミュウの内部データが、
デバッグ時に修正出来ていなかったバグにより露出(例外処理にならなければならないのにミュウがいたため例外処理にならなかったことによるバグ)。

本来であればバグを修正出来ずにリリースしたことは重大問題になるのだが、
逆に正規プレイでは出てこないと言う神秘性が全国のプレイヤーの心を一気に掴むこととなる。
これにより「ミュウというポケモンはちゃんと存在する」という噂が流れ(これ以前から「151番目のポケモンは存在する」という都市伝説はあった)、
これを受けた田尻智がこのミュウを「子供達にプレゼントしたい」と発言した事からコロコロコミックやゲームショー等によりミュウの配布は始まった。

このミュウは前述の設定の通り「覚えさせる手段があるならどんな技でも覚えられる」という特徴を持ち、
更にあのミュウツーと関係が深いという事もあって多くの子供達の憧れの的となった。

しかも配信でしか正規の入手法が無いレアポケな為、ミュウを持っている子供はまさに英雄のような扱いを当時受けていた。

それ故にミュウを欲しがる子供は多く、バグ技で手に入れたがる者もいた。
特にみずタイプのポケモンをセレクトバグでミュウにするという手法が有名で、もっぱら生贄に捧げられるのはコイキング
しかし失敗してけつばん等のバグポケになったりデータが破損する場合もあり、ある意味タマムシシティのスロット以上のスリルを味わえる。
失敗したら取り返しがつかないけどな!


その後の世代でも映画等による配信が定期的に行われている。

特に特徴的なのが第三世代(GBA)後期に配信された「ふるびたかいず」により行く事の出来る「さいはてのことう」でのミュウ捕獲イベントで、
ここの看板からミュウツーを作る際のミュウの捕獲にあのフジ老人が関わっていた事が伺える。


■アニメでのミュウ


あの名作映画『ミュウツーの逆襲』に登場。
CV:山寺宏一

前述の通り、この映画のミュウツーはミュウのまつ毛から作られた。

ミュウそのものはクローンポケモンVS本物の戦いの際に突如参戦。
クローンのミュウツーに対する本物としてミュウツーに戦いを挑み、設定的には自分より強いミュウツーを完全に手玉に取るという末恐ろしい活躍を見せた。


ミュウと波導の勇者ルカリオ』では世界のはじまりの樹に生息。
CV:こおろぎさとみ

変身で様々なポケモンに姿を変え周囲を翻弄するイタズラっ子として序盤から登場。
終盤では涙するポケモン達を見て命の危険を省みず【対話】で解決するという漢っぷりを発揮。あれ?それなんてイノベi。


『ポケットモンスター THE ORIGIN』ではラストに登場。
レッドがミュウツーを捕獲し、ポケモン図鑑を完成させた後、オーキド博士たちとケーキを食べていた時にミュウの存在に気づいたのを窓から眺めたあと何処かへ飛び去っていった。

サン&ムーン42話では、オーキド博士の研究所で行われていたパーティーの最中にカントー図鑑コンプリートの旅から帰って来たロトム図鑑サトシのやり取りを木の影から眺めたあと、飛び去っていった。


ポケットモンスターSPECIALでのミュウ


第1章にて、記念すべき第1話のタイトルを飾る。(「VSミュウ」)
「世界で一番ポケモンが汚されていない場所」であるマサラタウンに現れており、ロケット団グリーンに捜索されていた。
そしてそれを目にしたレッドは、自分の実力を過信しニョロゾでミュウに挑むも瞬殺される。

この事はレッドがオーキド博士の下を訪ねるきっかけとなり、長く続く物語が始まったのである。
更に第1章中盤ではタマムシシティに出現。今度はブルーとロケット団の間で取り合いになるが、ミュウは逃げ切る。
だが、故にロケット団が目指すミュウツーの製造には細胞が足りなくなり、カツラが自らの細胞を移植する事態に発展していく。
そして第1章のラストで、マサラタウンに帰ろうとする図鑑所有者たちを見守るかのようにセキエイ上空を漂い、また姿を消した。

第5章ではミュウツーが活動を再開したことに惹き付けられ、住処としていた「さいはてのことう」を飛び出して事態の収拾に協力した。
また、第6章では「さいはてのことう」の土が事態の打開に一役買っている。


■対戦でのミュウ


一言で言えばオールマイティ型。
全種族値オール100というバランス型の能力を持った禁止級の幻ポケモン。
因みにこの種族値は後の多くの幻のポケモンに受け継がれている。


単純なアタッカーから積み、嫌がらせ、サポートまでもはや何でもありで、初見では何をやらかすか全く予想出来ないという恐怖。
一応、技バリエーションのライバルにドーブルがいるがあちらは低い能力のおかげで活かせる技が偏っている為比べる意味は薄い。

前述の通り「教える方法のある全ての技を習得可能」という特徴を持ち、その技バリエーションは他の追随を許さない。
(ただし御三家専用技、「りゅうせいぐん」「ガリョウテンセイ」等の専用教え技は教えられない)
また、「メロメロ」は覚えることは出来るが性別不明なのでバトルで使うと失敗する。

しかし同じエスパータイプでほぼ全ての能力が勝っているあのミュウツーが最大の壁……。
他の数値はともかく特攻と素早さで圧倒的に差をつけられている。
一応技バリエーションではミュウが勝っているもののミュウツーもミュウの特徴を反映してか異常な技バリエーションを誇り、
肝心な部分はミュウツーもほぼ全て網羅している……。

その為普通に使っていてはミュウツーの劣化になりがち……。
やはりミュウツーはミュウの改良型であった……。
しかし他にはメタモンとドーブルしか使えない「へんしん」、「ステルスロック」「だいばくはつ」「とんぼがえり」「バトンタッチ」等の有用な技で差別化は容易。
特に攻撃技と「へんしん」の使い分けができるのはミュウぐらいしかおらず、「こだわりスカーフ」型での運用やダブルバトル等で活かしやすい。
過去作教え技も含めれば「さいみんじゅつ」「ねこだまし」等もある。
積み技も「バリアー」「ドわすれ」「ビルドアップ」「めいそう」等豊富であり、ミュウツーが覚えない「つるぎのまい」「わるだくみ」「ロックカット」も使用可能。
攻撃・防御・特攻・特防・素早さの全てに対する積みの手段があり、オールマイティ型なのでその全てと相性が良い。
更にそれをバトンタッチでつなぐこともできるので、バトン役としても屈指の性能を誇る。
禁止級にはミュウやミュウツーも含めて「トリックルーム」の使い手が多いため、素早さでミュウツーに劣る点を逆に活かすことも可能。

なんだかんだで親も強かった。


クリスマスカップでは、設定が何かと比較されるアルセウスとの組み合わせが話題となった。
初手はミュウの「ねこだまし」でサポートしつつ、アルセウスは「つるぎのまい」を積む。
次のターンでアルセウスは「しんそく」で一体狩り、ミュウはアルセウスに「へんしん」することで、
二段階攻撃力アップしたアルセウスが二体並ぶという恐ろしいコンボが使えるのである。
問題は、「ねこだまし」を覚えさせられるのがXD限定の為、輸送の手間に加え厳選難易度も極めて高いことである。
ましてや「ふるびたかいず」ありで「さいはてのことう」産が捕獲されないままのROMがいったいどれだけ残っているのか……
持っている人は大切にしよう。

第六世代ではミュウツーがメガシンカを獲得して差を付けられた感があったが、第七世代で専用Zワザを獲得し、その差を縮めた。
バンク解禁により配布された「ミュウZ」を持たせることで、「サイコキネシス」が変化したZワザ「オリジンズスーパーノヴァ」が使えるように。
威力185で、技が決まると「サイコフィールド」が展開される。
メガシンカで攻撃性能に秀でたミュウツーに対し、Zワザで攻撃も補助もできるミュウと、それぞれの個性が強調されているのも面白い。
場に出るだけでサイコフィールドを展開できるカプ・テテフもいるが、こちらはミュウツー以上に技で差別化しやすいので特に問題はないだろう。

ポケモンGOでのミュウ


4月に実装されたスペシャルリサーチをこなすことによって入手できる。
…が、リサーチの難易度は幻の名に相応しく最高クラス。
指定されたタスクを達成して行くことで最終的にミュウを捕獲できるのだが、
グレートスローを10回投げる、ポケモンを20匹進化させるなど、
ポケモンGOを始めたばかりのホープトレーナーには難しいタスクも序盤からちょいちょいある。

終盤になると何かのポケモンに擬態しているメタモンを探し出して捕まえるなど難易度は大きく上昇し、
最後はカーブボールのエクセレントスローを投げるというハイレベルな技を求められる。
トレーナーレベルも最終的には25を超えている必要があり、ポケモントレーナーとして成長を遂げたエリートトレーナー向けであると言えよう。

更にミュウの捕獲自体もARモードが強制的に有効化され、周囲に溶け込んでいるミュウ目掛けてボールを投げるというものになる。
スマホを動かすだけでポケモンの見える位置が変わるARモード、動き回ってなかなかボールが当たらないミュウ、きのみ使用不可と通常捕獲に比べるとかなり難しい。
一方でボールの使用可能個数は無制限であり、ミュウを捕まえるまで何度でもボールを投げることができる。
しかも何度ボールを投げてもワンショット扱いである。

日頃からポケモンを捕まえて育てているトレーナーへのご褒美であり、
ミュウ目当てにゲームを始めたホープトレーナーが一朝一夕でゲットできるほど甘くはない。


捕まえたミュウは原作同様、ミュウツーのように極端に強くはないが、とにかく器用で圧倒的な技レパートリーがウリである。
技をランダムで覚えるわざマシンの仕様も相まって気に入った技を覚えさせるのは至難の業である。
更に1匹しか捕まらないのでアメも増やしづらく、相棒にしても20km歩いてやっとアメ1個である。
育てたいときはレイドバトルで貰えるふしぎなアメを使ってアメを増やすと良いだろう。




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