登録日:2015/08/24 Mon 01:47:42
更新日:2025/03/04 Tue 09:08:26
所要時間:約 7 分で読めます
2005年7月16日公開。
劇場版ポケットモンスター第8作目。
概要
本作ではルカリオをはじめとするDPt世代のポケモンが
ゲームに先駆けて登場している。
ゲーム『
ダイヤモンド・パール』が発売されたのが翌2006年なのでかなり先行した登場である。
(前作の時点でゴンベも先行登場はしていたが)。
時系列は手持ちポケモンからしてバトルフロンティア編初期だと思われる。
そのせいでほんの少し前(上映の約2週間前)まで手持ちにいた
オニゴーリは一度も映画に出演出来なかった。
映画ポケモンとしては珍しく悪役となる人間がいない作品。
人間や人工物を外的と見なす葉血球はあくまで樹の体内器官であり、従来作品のような悪意を持った存在ではない。
また、劇中でサトシが
ピカチュウとの出会いを語る場面があり、その際無印編の第1話の回想が流れた。
2021年の“みんなで決めよう!ポケモン映画歴代シリーズNo.1決定戦!”という企画では見事AGシリーズの中で一位を獲得。他のシリーズ一位の作品共々、無料生配信が行われた。
あらすじ
「波導伝説」が語り継がれるロータの町で、数百年前、<世界のはじまりの樹>の力を使って争いを止めた〝波導の勇者 アーロン"を称えるお祭りが行われていた。
町を訪れたサトシ達は、その年の勇者を決める
ポケモンバトルに出場し、激しいバトルの末、優勝する。
サトシは見事その年の"波導の勇者"となり、アーロンの杖を手にする。すると、突然サトシの持つ杖の石飾りが光を放ち、数百年の封印から解かれた「ルカリオ」が現れた。
サトシたちはミュウに連れ去られたピカチュウを探すため、ルカリオと一緒に<世界のはじまりの樹>を目指して旅立つのだった。
(ポケモン映画 プレイバック・ザ・ヒストリー より抜粋)
登場人物
いつもの
CV:
松本梨香
ご存知主人公。
アーロンと同じ波導を持ち、ルカリオは彼の波導を感じ取ったことで現代に復活する。
その為アーロンはサトシの前世ではないかと度々話題になる。
城のポケモンバトルに優勝したが、その後のパーティでは「勇者様は席を離れてはいけない」という決まりのせいで御馳走を食べれないという、なんとも理不尽な憂き目に遭った。
この頃の手持ちポケモンはピカチュウ、
ジュプトル、
ゴマゾウ、
ヘイガニ、
オオスバメ。
ピカチュウ連れ戻そうと焦るあまり、ルカリオと衝突を繰り返すが…。
CV:山田ふしぎ
ハルカの弟。本作の貴重な清涼剤。
ピカチュウがミュウに連れていかれる瞬間を目撃する。
ルカリオに
チョコレートを勧めたのは彼。
CV:
うえだゆうじ
ポケモンブリーダーを目指す元ニビジムリーダー。
キッドの分の食事を盗んだウソハチを叱った際、彼(?)に嘘泣きされたことでサトシとハルカに睨まれる。
ロケット団のいつもの3人組。
ニャースもまたピカチュウと共にミュウに「招待」されてしまう。
ムサシはポケモンを出す場面はない。コジロウの手持ちポケモンは
サボネア、
チリーン。
ゲストキャラ
CV:ベッキー
世界的に有名な女性冒険家。
髪型が独特。危険な場面ほど燃える行動派。
ミュウを探しに祭りの裏で暗躍するが、ピカチュウがミュウに連れていかれたことでサトシ一行と行動を共にする。
当初は
怪盗みたいな行動をしていたため悪人だと思われていた。
意外とお嬢様育ち。
手持ちポケモンは2匹のマニューラ。
CV:
青野武
キッドの執事。トレーニングが趣味でセロリが苦手。
CV:菊池桃子
サトシ一行が訪れた国の女王でオルドラン城の城主。
アーロンが仕えた女王・リーンの子孫であり、外見もそっくり。
マネネを連れている。
CV:岡江久美子
女王アイリーンに仕える乳母。
若くして国を背負うアイリーンを支える。
CV:西野亮廣(キングコング)
舞踏会に参加していた
イケメン。
ハルカやムサシをダンスに誘ったが、ムサシには(物理的に)振り回されて目を回していた。
CV:
山寺宏一
数百年前、女王リーンに仕えた"波導の勇者"。戦争を鎮めた英雄として人々に讃えられている。
戦争を止めに行く際、ルカリオを
杖に封印して去っていった。
伝説では「城を捨てて二度と戻ってくることはない」と語られていたが…
ちなみにサトシが城で着ていた貸衣装は彼の服を模したもの。
後に『
ダイヤモンド・パール』にて、
アーロンそっくりのトレーナー「ゲン」が登場する。
CV:菊池桃子
数百年前、アーロンが仕えた女王。
アイリーンの祖先であり、見た目が似ている。
その他
ジラーチ回の映画に登場した2人。
EDに少しだけ登場。
CV:
日髙のり子、半場友恵
物語冒頭、波導の勇者アーロンの童話を読んでいた。
この親子は本作以降もほぼ毎回登場しているので、根気のある人は探してみよう。
ただし、作品によってはスタッフロール部分に登場し、TV放送ではスタッフロールごと登場場面がカットされている事が多いため、
DVD等の映像メディアやノーカットのTV放送でないと見つけられない場合も有る。
主な登場ポケモン
CV:
大谷育江
ご存知サトシの相棒。ある意味ではヒロインポジション。
ミュウに"世界のはじまりの樹"へと招待される。
CV:伊東みやこ
アイリーンのポケモン。ものまねが得意。
CV:梶原雄太(キングコング)
嘘泣き上手なポケモン。道中サトシ一行と出会い、成り行きでついていく。
のちにアニメでタケシが捕まえたウソハチとは別の子。
CV:
阪口大助、福島潤
キッドのポケモン。
ポケモンバトルで決勝まで進みピカチュウとも互角に渡り合うなど実力は確かだが、バトルになると熱くなりすぎる癖がある。
覚えてる技はシャドーボール、ふぶき、れいとうビーム。
CV:
浪川大輔
本作の主役を務めるポケモン。
数百年前にアーロンに仕え、修行をともにしたが、戦争終結直前にアーロンによって杖に封印されてしまう。
現代になって、サトシの波導によって封印を解かれ復活するも、先の出来事から人間不信になってしまった。
ピカチュウを探すため一行と行動を共にするも、サトシとは反りが合わず度々衝突していた。
ともに行動を続けるうちに心を開いていき、アーロンの真意にも気付いていく。
CV:こおろぎさとみ
本作もう1匹の主役である
幻のポケモン。
「へんしん」で様々な姿になって周囲を翻弄するいたずらっ子。"世界のはじまりの樹"に住んでいる。
ミュウとはじまりの樹は命を共有しており、ミュウに異常があればはじまりの樹にも異常が現れる。
城のポケモンバトルで勝利したサトシのピカチュウを気に入って仲良くなり、パーティではサトシとハルカが出したポケモン達とおもちゃが置いてある屋根裏部屋で遊ぶがそこへキッドのマニューラの襲撃を受けたどさくさでやむを得ずピカチュウとニャースをはじまりの樹に連れて行ってしまった。はじまりの樹の中でピカチュウと一緒に遊ぶ様子は実に微笑ましい。
劇中では
ホウオウ、スバメ、
ピチュー、キモリ、マネネ、
エイパム、ピカチュウ、ニャース、
ピジョットに変身した。ちなみに劇中ではエイパムの姿でいた時間が一番長い。
"世界のはじまりの樹"を守るポケモンたち。はじまりの樹とミュウの意思に従い行動する。
3匹とも鳴き声が機械的かつ独特。一応は本作における敵ポジションのポケモン。
OPに登場。キノガッサとトロピウスはピカチュウに敗退。キュウコンはほのおのうずでムウマを攻撃したが、しんぴのまもりで防がれる(勝敗は不明)。サワムラーは相性が良いボスゴドラを相手に戦ったが何故か敗北している。
用語
人間やポケモン、あらゆる物質が持っている振動波。
「はどうだん」として攻撃に用いることも可能で、波導を使いこなせる者を『波導使い』と呼ぶ。
同じ波導は存在しないといわれているが、サトシとアーロンは偶然にも同じ波導を持っていた。
サトシたちが訪れた国の城。
モチーフはドイツのノイシュヴァンシュタイン城、庭園は同じドイツのリンダーホーフ城。
ミュウが住むといわれている場所。
"樹"という名前だが、実際はそれっぽく見える岩山。
さらに言えばその正体は"鉱物の生命体"であり、その命はミュウと共有している。
内部には美しい自然環境が残っており、
プテラや
オムナイトなどの絶滅したはずのポケモンも生き残っている。
モチーフは北欧神話の「イグドラシル」。時代が時代なら
カロス神話の三匹が管理していただろう。
本作最大の
トラウマ。はじまりの樹の防衛システム。
外部からの侵入者(本作ではキッドの出した探索モジュールや人間キャラ)をさながら白血球のごとく襲い、一度飲み込まれるとどんなにあがこうと引っ張られようと脱出できない。
しかし捕まった直後?であれば中から腕を出すくらいはできるようだ。はじまりの樹の結晶や壁から発生し姿はプテラや
ユレイドルなどの絶滅種を模している。
レジ達から逃げ油断したムサシを背後から、彼女が呑み込まれた直後にコジロウを呑み込みサトシ一行と視聴者を戦慄させた。
サトシとルカリオと別行動で逃げていた面々も、マサトが捕まりそれを助けようとハルカとタケシが駆け寄ったがタケシもその隙をつかれて捕まってしまう。ハルカがマサトを引っ張り出そうとするも抵抗虚しく2人は呑み込まれてしまう。タケシ、そしてマサトを救えなかった呆然としてるハルカにも容赦なく葉白球が襲い掛かり呑み込まれてしまった。
後にピカチュウと再会できたサトシ、サトシ達と合流したキッドもレジ達に阻まれた隙に葉白球に襲われ呑み込まれてしまった。
コジロウ、タケシ、ハルカ、キッド、サトシは自身のポケモン達をモンスターボールから出し逃がすことに成功している。このシーンはトレーナー達のポケモンへの愛情が感じられファンにも人気のシーンとなっている。(特にハルカの作画の気合いの入れようがすごい)
※マサトはポケモンを持っておらず、ムサシはいきなりの出来事で対応できなかっただけであり彼らにに愛情が無いわけではない。
ポケモンのことは外敵扱いしないらしく取り込むことはない。
ミュウがはじまりの樹に人間は敵ではない事を伝える事で初めて元に戻る。
はじまりの樹とその周辺に咲く、一見鉱物のような花。
過去の映像を記録し、波導使いに"時間の奇跡"を見せる。
ルカリオがアーロンの真意を知るきっかけになる。
主題歌
OPテーマ「バトルフロンティア(映画バージョン)」 歌:髙屋亜希那
劇場版AGシリーズで唯一OPテーマが使用された。
アニメ本編でOPになったのは映画公開直後(5日後)の回なので、映画で先に使用された稀有なOP。
歌詞中ではポケモンのタイプが歌われている。
2005年「ポケモンぬりえ&イラストコンテスト」テーマ「ポケモンかぞえうた」 歌:金沢明子
テレビ本編でもEDテーマとして使用された。
こちらも映画で先に使用された。
追記・修正は我にあり!
- ルカリオの声が浪川さんで浸透した作品でもあるな。 -- 名無しさん (2015-08-24 09:01:19)
- スマブラでのルカリオのキャスティングが浪川さんなのはこの映画の影響だな -- 名無しさん (2015-08-24 10:11:37)
- マサトがルカリオにチョコレート渡すシーンが個人的に大好き。 -- 名無しさん (2015-08-24 10:21:21)
- ちなみに波動の概念と言いルカリオの声優といい実はスターウォーズを意識してるような気がする -- 名無しさん (2015-08-24 11:33:11)
- ↑同時期にEP3があってたんだよなwwwwしかもアナキンの吹き替えも浪川 -- 名無しさん (2015-08-24 11:55:51)
- 冷静に見ると大体キッドのせいだよねぇ……ピカチュウが連れさらわれたり、仲間達が樹につかまったり…… -- 名無しさん (2015-08-24 12:28:28)
- ムサシだけ葉血球に飲まれる前にポケモン出さなかったな。唐突だから仕方ないか。 -- 名無しさん (2015-08-24 12:42:37)
- レジアイスが怒った時の声クソワロタw -- 名無しさん (2015-08-24 14:28:37)
- お、項目できたのか、乙。この映画ポケモンシリーズの中で一番好きだわ。 -- 名無しさん (2015-08-24 18:04:32)
- 2005年7月16日公開。 これの衝撃がすさまじかった…嘘だろもう十年かよ -- 名無しさん (2015-08-24 22:34:27)
- やっと出来たか。ネタバレは無いのか・・・。 -- 名無しさん (2015-08-24 23:19:28)
- 葉血球に呑まれたサマーズがクソエロかったのを覚えてる -- 名無しさん (2016-01-10 17:25:38)
- 超ポケダンで主人公リオルだったから完全にこれと一致したわ -- 名無しさん (2016-01-10 17:58:45)
- ミュウと始まりの樹は必要だったか?な内容だった。 -- 名無しさん (2016-01-14 20:47:37)
- ポケモンパンにもルカリオのチョコパンが出てたなぁ、懐かしい -- 名無しさん (2016-02-07 22:52:33)
- ミュウとピカチュウが遊ぶシーンはやばい。マジで癒される。 -- 名無しさん (2016-02-07 23:12:27)
- サトシが「波導は我にあり」と呟き、壮大なBGMをバックにはじまりの樹の画で締めるラストが素敵。 -- 名無しさん (2016-07-16 16:24:08)
- ルカリオがハンパないレベルでイケメンだよな -- 名無しさん (2016-09-16 02:19:24)
- ルカリオが1番好きなポケモンなのはこの映画が理由って人、結構いそう(俺もその1人) -- 名無しさん (2016-10-31 18:07:41)
- 地味にアーロンとルカリオって、ダイパでも出てなかったっけ? -- 名無しさん (2016-11-06 16:10:07)
- てか、サトシ優勝したのにごちそう食わせてもらえないってちょいと理不尽な気が… -- 名無しさん (2016-12-22 18:29:06)
- ↑2アーロンじゃなくてゲンだな。公式のセルフオマージュっぽいけどゲンのルカリオって頑なに波動技使わないんだよね。 -- 名無しさん (2017-05-28 18:28:30)
- ↑2あとルカリオと大喧嘩した時に周りからサトシばっかり責められてて理不尽に感じたな。言いだしっぺはルカリオの方なのに -- 名無しさん (2017-05-28 18:48:03)
- 一番に面白いかは別として、一番好きなポケモン映画。ご都合主義でルカリオが生き残ったりしないのも〇 -- 名無しさん (2017-05-28 18:52:47)
- ↑まああいつは生き残っても幸せになれそうにないキャラだったからな… -- 名無しさん (2017-05-28 18:54:30)
- この劇場版の主題歌が大好きすぎて。PUFFYの持ち前の明るい歌声にどこか切ないメロディーが合わさって…。 ポケモンって基本主題歌にハズレないよね -- 名無しさん (2019-04-13 10:08:35)
- 梶原のウソハチすげー演技上手かったな。 -- 名無しさん (2020-02-10 11:34:18)
- マニューラの声カズマだったのか… -- 名無しさん (2020-03-06 16:42:24)
- それを言ったらもう一匹のマニューラの声は新八やぞ。 -- 名無しさん (2021-01-30 08:05:11)
- 因みに伊原しげかつ先生が( 少し映画と異なる部分もあるけど )漫画化したのですが....付録コミック版掲載では...ミスをやっちゃいました....後の単行本版では修正されました & このことについて御本人からもツイッターで語ってます。 -- 名無しさん (2021-05-13 00:10:31)
- 岡江さん…。 -- 名無しさん (2021-05-29 02:07:30)
- キッドのやらかしっぷりを知ってる視聴者目線だと「こんな女を自分ランキングとやらに入れていたタケシって・・・」と彼の見る目のなさに呆れてしまう。 -- 名無しさん (2022-02-07 13:54:00)
- ↑4 んなこといっても阪口大助は金銀時代からのアニポケ常連だろうが -- 名無しさん (2023-01-21 11:42:00)
- はじまりのうたいい曲だけど鳥とかガスとか謎のタイプ噴出するところで笑っちゃう -- 名無しさん (2023-03-06 11:10:18)
- 最終的に気まずそうに何処かに帰っていくレジ系…… -- 名無しさん (2024-04-02 10:48:56)
- キッドとかいう女冒険家の人は行動がいちいち怪しいせいか、エンディングでもダイアンとバトラーから警戒されてたなw -- 名無しさん (2024-10-19 16:24:48)
最終更新:2025年03月04日 09:08