隠しメッセージ

登録日:2019/03/31 Sun 19:28:21
更新日:2025/02/11 Tue 15:04:55
所要時間:約 8 分で読めます





隠しメッセージとはゲーム、アニメ、映画などに仕込まれている、普通には気づくはずがない文章のこと。




概要

勘のいい人なら簡単に気づくようなものから、解析やコマ回しなど特殊な方法を使用しないと発見出来ないものまで多岐にわたる。

隠しメッセージを仕込む目的はいくつかある。

  • 1.スタッフの遊び心
一番多いパターン。特にスタッフの名前が仕込まれていることが非常に多い。
隠されている要素を見つけるほどにまでやり込んだユーザーに対するささやかな賞賛と感謝を述べるメッセージも。
見つけた際の喜びはゲームをクリアする達成感にも匹敵するだろう。

  • 2.デザインの盗作及び偽造防止
キリンビールのロゴマークには「キ」「リ」「ン」の文字がバラバラになって隠されている。
この隠しメッセージは1933年の時点で存在が確認されており、定期的にパターンが変わっている。

日本国のパスポートには「JAPAN PASSPORT」という文字が隠しメッセージとして仕込まれている。その数は1360
その他、ブラックライトを当てると特殊な塗料で描かれたもう一つの顔写真が浮かび上がる。これは写真の張り替えによる偽造を防止するための仕掛けである。

※キリンビールのロゴについては戦災で資料が焼失したため、正確な理由については判明しておらず、あくまでも現在の社員の推測である。

  • 3.愚痴
特にゲームに多い。ゲーム制作は今も昔もデスマーチ上等であることが多く、そのストレスのはけ口として過激な文章がゲームに隠され、後年になって解析等の手段で見つけられることもある。

広義ではゲームソフトのコピーガードによって表示される警告画面も隠しメッセージと言えるかもしれない。詳しくは割れ対策の項目参照。

隠しメッセージの具体例

ゲーム

最も隠しメッセージが仕込まれているメディア。コンピュータ用語ではイースターエッグと呼ばれる。
ファンタジー作品では石碑に記された象形文字や魔法陣の紋様など意外なところに仕込まれており、更に外国語あるいは独自の言語や古語で表記されていて、見つけるのも困難な上に解読するのも一苦労というケースもある。
中には実名を挙げているものや卑猥なワード、放送禁止用語が登場することも…。

ラクーンシティに登場する店舗の名前「AMISET」「AMAGOMIHS」はスタッフの名字「テシマ」「シモガワ」を反対から読んだもの。
また、アルカス洋服店の「ARUKAS」を反対から読むと「SAKURA」となる。これは春日野さくらが由来だと攻略本で説明されている。

ミッション1で洋館の中央にある騎士の像から2段ジャンプするとある通路にたどり着く。その場所は本来ならばミッション8で使用する通路であり、扉は封印されていて進行することが出来ない。
それでも扉を開けようとすると「ここに辿り着いた腕は見事としか言いようがない。だがここはまだ来るべき場所ではないので正規のルートを進んでくれ」(意訳)というプレイヤーを称賛するメッセージが表示される。
通路が普通では気付かない場所に存在する上、そこに辿り着くにも高度なテクニックが要求されるので、スタッフが称賛するのも納得である。というかほとんどのプレイヤーは2周目以降でこのメッセージを見たはず。

ミッション開始時に流れるデモムービーの中にそのミッション番号に応じた数字が隠されている。
「3」「7」辺りは簡単だが、「16」はかなりの難問。

ラスボス(リンク先ネタバレ注意)との戦闘でフィールドに存在するオブジェクトに作品名である「XX」(ダブルクロス)の文字が仕込まれている。
最終形態では「XX」の文字が非常に目立つ場所にあるのですぐに気づくが、実はそれより前の形態にも仕込まれている。注意深く観察しないと全ては見つからないだろう。

ある場所に存在する墓石に刻まれたスペイン語の文字を訳すと以下の通りの文章となる。
「もしこの墓石の文字を読んでいるなら、君はとんでもないゲームオタク。彼女でも見つけてもっと人生を楽しんでください」
大きなお世話である。あと女性プレイヤーだっているんですよ!

伝説のクソゲーとして有名な作品。
解析によって隠しメッセージの存在が判明されていて、その内容はデザイナーの実名が出ている他、放送禁止用語を含んだ卑猥な文章となっている。
ここでは記載しないので詳しくは独自に調べてほしい。ただし閲覧は自己責任で。

  • パチコン
ファミコン初のパチンコゲーム。ゲームというよりはパチンコのシミュレーターに近い。
単調なゲーム性でBGMが流れなかったり演出がしょぼかったりと出来はよろしくないが、こちらも解析によってY.Sと名乗る開発プログラマー*1が書いたと思われるローマ字の隠しメッセージの存在が判明しており、その内容は上司や発売元の東芝EMI("T"社)に対する過激な愚痴となっている。さらには電話番号まで書いている。
内容から察するに、発売元の意向でゲームが納得できない仕様になってしまった事に憤慨した模様。
+ 以下、普通の文章に直したメッセージの内容
ここから先は言いたい放題!!
企画のJPMのMr.ゴウハラは何にもしないくせに色々言いやがってうるさい野郎だバカ!

"T"社のDEG/NANA/KOYA
てめいらは前に言った事と違う事ばっかり言うなアホ。
てめいらが言ったから徹夜して作ったのに“前の方がよかった”なんて言うんじゃない!
こんなつまらないボーナスステージ&玉ずまりを誰がやると思ってるんだ!
セレクトでJOYを右にすればふつうは+1されるんだバーカ!
音の会社のクセに変な音ばかりを入れようとしてパチンコの音を無視するな!
玉の音が聞こえないのがそんなにいいのか!
前の音も残してあるので聞きたいなら直してね。
HEXアドレスのAFFCをデータ1FAFに、AFC4をデータE0EEにすればマシな音になります*2。(Tiger_V & Kugi)
"T"社のアホとGOUのバカ!良い音は誰でも分かるんだい!

"N"社さんは"I"社の「PRO580」で開発しているのかな?
よくあんな変なマシン(3"FD)で作るよな!
お絵かきも穴をなぞって描くのかな?
穴をなぞるのが嫌な方、Bear'sのお絵かきマシン(ROM)&デバッガーを500万円で売りますよ....
Tel ◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯*3
綺麗な絵のためなら安いもんだ!!!
なんで6502のデシマルモードを抜いたの?
デシマルコンピューターなのに.....マスクの切り間違いじゃない?

もしもこれを見た人は"H"!
MSXのパチコンにもメッセージがあります.....*4
"H"な人は買ってみてね!ただし琉球方言ですよ!
見たのは内緒にしてね!

by Y.S

2004年に隠しメッセージが存在することが解析によって明らかとなった。
一応解析をせずに隠しコマンドで表示することが可能だが、その方法はリアルで1時間かかるものなので自力で発見できる可能性は皆無である。
こちらも実名を挙げて「てめェーだよ てめェー」という激しく罵倒する汚い言葉の他、卑猥な文章が含まれるものとなっている。こちらも各自で調べてほしい。
+ 余談。背筋が寒くなる話なので閲覧は自己責任
2012年に更なる隠しメッセージが存在することが判明した。
このゲームはコンティニューする際にパスワードを入力する方式だが、そのパスワードの中に変化しない特定の文字列が存在する。
その文字を並べると…

「いいか見てろ貴様今に殺す」
「やめたこんな奴ら早く失せろ 」

……隠しコマンドならともかく、多くのプレイヤーに公開されたパスワード画面にこんな文章を仕込んだスタッフの悪意と憎悪は相当なものだったと思われる。
なお、誰がこのメッセージを書いたのかは不明。

+ 更なる余談
この他にも特定のコマンド入力で、ひでむし以外のスタッフが書いたと思われる隠しメッセージが存在することが判明。
こちらは「あいしてる」など悪意や狂気を感じさせるものではないが。一体いくつ仕込んだのか……。

水中に沈んだステージ「セクター4 AQA」の下層から入り口に戻る場面。
許可無く開けてはならないセキュリティロックを無断で解除し、進んだ先で入手したアイテムを使って帰還し、その事でナビゲーターに怒られる……というのが正規ルートなのだが、ここでアイテムを入手せずセキュリティルームにも行かずに裏ルートを使って帰還すると、普段無感情なナビゲーターが「恐るべきテクニック」と驚きつつも称賛してくれる。ついでに上司がうっかり重要機密を漏らしかけてナビゲーターに止められる。
裏ルートとは言ったが、ただでさえ扱いの難しいシャインスパークを1~2マス分の小さな坂道で息継ぎしながらブースターブロックまで持って行くというとんでもない難易度なので、ナビゲーターが称賛するのも肯ける。

作中内にあるシークレットメッセージの暗号が、岩田社長(当時)と宮本茂氏の肉声メッセージが流れる無線周波コードを示している。

ストーリー1をクリアするまでキノコタウンの南側は木箱等で塞がれて行けないが、座標を用いたバグ技で南側に入り込んでそこにいたキノピオに話しかけると「メッセージが出ないはずだよ」という本来のフラグを立てずに来た向けのセリフになる。
一見するとタダのデバッグ用と思いきや、各キャラごとに追加のセリフが異なり

「でたら おしえてね」
「でも でるようなら いやだよなぁ」
「でたら どーしよー…」

と多彩で、フラワーさんに至っては長文になっている。

フィールド上に存在する看板や石碑などに刻まれている象形文字は、『10』で存在が発覚した「アストルティア文字」である。
『8』で使われている件については公式からアナウンスされていない*5が、この文字はユーザーが解読した結果、五十音全てに対応していることが明らかとなっている。
スタッフの名前が仕込まれているものや町名が書かれているものの他、特筆すべきはある石碑に描かれた文章。
「休み欲しい」「きつい」「家に居てアニメ見てたい」「辞めたい」「早く辞める」「辞めてやる」というスタッフの怨嗟の声が仕込まれている。
劣悪な環境で頑張っているスタッフのささやかな悪戯といえるかもしれない。
なお、3DS版の発売後に本作への仕込みが発覚したが、PS2版の時点で仕込まれていた模様。そんな古くからあったのか。
11』にも続投しており、中盤に差し掛かる頃に訪れるある石碑には最終盤のネタバレが書かれている。

上記のアストルティア文字の出処。勿論アストルティアの各所で使われている他にも、各バージョンごとにあるこれまでのあらすじ画面の背景に実は仕込まれている。
内容は運営からのメッセージ、周年企画の予告、ちょっとした小ネタの公開、もょもとふっかつのじゅもんなどの過去作ネタ、ストーリーに関わるとある人物の独白など様々。
ver.4まではアストルティア文字が使われ続けていたが、舞台が魔界に移り変ったver.5では魔界での文字が登場する。明らかにヤバい店の看板の文字が「ペテン」だったりの小ネタも
ver.6では舞台が天界に変わった為、更にまた新しい文字が登場するが、この文字はver.7の主な舞台である異世界ゼニアスでも使われている。


+ 攻略対象ルートの一環なので折り畳み
あるルートで文章中に暗号が仕込まれており、それを解読すると「たすけてくれ!」「ここでりせっとしろ」という隠しメッセージが浮かび上がる。
この隠しメッセージの通りにリセットすると最後の隠し要素である「陰謀編」へと派生する。
PS移植版、GBA移植版では「せれくとをおせ」に変更されており、Vita版の『輪廻再生』では「ここにもどれ」(バックログで表示しろ)となっている。


あるルートで神棚に刻まれた意味不明な暗号を解読するとコマンドが浮かびあがり、それを入力するとイベントが発生する。

  • パワポケダッシュ
ガールフレンド候補である南雲瑠璃花のバッドルートにおいて、瑠璃花は借金のカタとして何処かの島に連れていかれるが、エンディングにて主人公の元に現状を伝える手紙が届いてくる。
その文面は一見すると何とか頑張って暮らしているように見えるが、手紙の左端を縦読みすると「母やくたすケにきで(早く助けに来て)」というかなり意味深なメッセージが隠されている事が分かる。

  • メタルギア サヴァイヴ
プロローグにある兵士報告書を書くシーンに「MG KJP FOREVER」の頭文字暗号が隠されている。
その暗号の下には「BASTARD(クソ野郎) YOTA」と「CUNNING(ずる賢い) YUJI」という2人の名前が表記されており、これらの名前には「AWOL(逃走、任務棄権)」との表記もある。
この二人の名前は本作のプロデューサー及びディレクターの堤崎陽太氏と是角有二氏の事を示しているのではないかと見られる。
『メタルギアサヴァイブ』は『メタルギア』シリーズ初の非小島プロダクション製作だが、本作の発売以前に起きたKONAMI内の小島プロダクションの消滅やシリーズ生みの親である小島秀夫氏の退社などの騒動に関してのスタッフの怨嗟の声ではないかと考察されている。

  • 星のカービィシリーズ
HAL部屋が該当。詳しくはHAL部屋(星のカービィ)へ。

OG2で戦艦一隻+味方機体三機しかいない状態で敵の異星人インスペクター幹部三人と戦うステージがある。
本来なら撤退するステージだが、実は戦術を練ればこの時点でも無理矢理倒してしまうことができる。
すると幹部の一人メキボスから「やり込み派」であることを誉めてもらうメッセージのあとで貴重な武装やパーツがもらえる。移植作であるOGSでも可能で、メキボスのメッセージが変わっている。
また『魔装機神』シリーズのシュウのファミリア「チカ」はレベルがその時点であり得ないほど高かったり、異様に早く敵を全滅させるとこちらをインチキ呼ばわりしてきたりする作品がある。

ゲーム外に隠しメッセージを仕込んだ珍しい例。

+ 謎解き要素があるため、ネタバレ避けのため折りたたみ
今作のCDジャケット表面を見ると、なぜか赤色のセロファン(試験対策とかでよく使われるアレ)がパッケージとプラスチックの間に挟まれている。
そこでCDケースを分解し、この赤いシートを無理やり取り出すと、今度は反対側に文字列の羅列が書かれた画像を発見できる。
ここにセロファンを被せると隠しメッセージが浮かび上がり、ゲーム内で使用できる隠しコマンドが判明する。


  • HUNTER×HUNTER バトルオールスターズ
漫画『HUNTER×HUNTER』のソシャゲ。スタミナを表示するゲージにハンター文字で「おまえらぜんいんそうぜつなくつうをうけてしねばいい」と書かれており、これが発覚してニュースになると「どんどんしょうひしてらんくあっぷだ」に書き換えられた。

『ラヴニカへの回帰』ブロックのギルド門や、『イニストラードを覆う影』ブロックの手掛かりトークンカードなど、暗号文が仕込まれたカードが複数存在しており、言語ごとに別々の暗号が仕込まれている。

映画

トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などのピクサー社の作品には「A113」という番号が登場している。
由来はカリフォルニア芸術大学の教室番号の一つで、同社の多くのアニメーターがここでアニメに関する技術を学んだとされる。
よほど注意深く視聴しないと気付かないような背景の一部に仕込まれているが、例外的に『ウォーリー』では重要なワードとして扱われている。
このお遊びを最初に始めたのはブラッド・バード監督であり、彼はアニメに留まらず自身が手掛けた実写映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』でもA113という番号を使用している。

漫画

57話で登場した手配書の文章が逆さ文字かつ崩し気味のカタカナで卑猥な用語だらけになっている。
そもそも作中世界の文字が基本的にカタカナの反転で表紙カバーの下にも同様の隠し文字が仕込まれているため、読者には解読は苦ではなかったようだ。
これの真相はアシスタントの悪ふざけだったが、作者、編集共に気付かずに見過ごしてしまった落ち度を認めて謝罪している。
単行本では「====」の羅列に差し替えられた(一番下の「シメイテハイ」だけはそのまま)。

766話の扉絵に描かれた壁に貼られた料理のメニュー表の頭文字を合わせて読むと「なるとおつかれさんでした(ナルトお疲れさんでした)」と読めるようになっているが、実はこの話の本誌掲載時に『NARUTO‐ナルト‐』が最終回を迎えたことによる労いである。
他にも同誌他作品の連載終了に合わせて、839話では『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、846話では『トリコ』へと、定期的に粋な計らいが行われている。

  • チキン 「ドロップ」前夜の物語
最初は普通のヤンキー漫画だったが、単行本20巻(『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』がリリースされた頃)あたりからアイマス関連のネタが作中に散りばめられるようになった。
「ハーフの本宮フレデリックさん」「不良グループ」などストレートなものから、「擬音とセリフを続けて読むとアイドルの名前になる」というテクニカルな物、歌の歌詞、果ては声優ネタに至るまで、無数のアイマスネタが暗号のごとく作中に隠されている。
なお、原作小説版『チキン』及びスピンオフ元となる『ドロップ』には当然の事ながらこういった描写はされていない為、原作者となる井口達也及び品川裕にとってはとばっちりとなるが*6、今のところアイマスネタに関する言及はされていない。

小説

20巻にはある暗号が仕込まれていて、カバー裏のヒントを手掛かりに解読すると文章が浮かび上がる。

テレビ番組

独特なラップとサイケデリックな映像が特徴のOPにはシークレット説(番組の収録中にパネラー達や視聴者に仕掛けられたドッキリ企画)の伏線となる隠しメッセージが仕込まれている。

「グラビアアイドルでも芸人の言う通りにコメントすれば面白い説」→映像内のおみくじで「大吉」を引く。(シークレット説のプレゼンターは博多大吉)
「テレビに出ている人の声 実はモノマネ芸人がアテレコしていても誰も気づかない説」→「#fake #voice #kizukukana?」という文字が表示される。
「フューチャークロちゃん」→「顔上げろ」といったラップやクロちゃん獣神サンダーライガーに吊り天井を喰らっているSD絵が表示される。

この他にも「ギャラクシー賞貰った」「ナダルのことは忘れよう」と伏線ではないが番組に関連するメッセージがラップに含まれている。

  • SAMURAI SPIRITS ~破天降魔の章~
サムライスピリッツ』のアニメスペシャル。
作中で『真サムライスピリッツ』における覇王丸の隠し技「天覇封神斬」のコマンドが作中で公開されるという試みがされ、
アニメ作中で覇王丸が天覇封神斬を出した際のエフェクトと閃光が対応する矢印と文字になっているという形で仕込まれている。
……が、比喩抜きで本当に一瞬の表示で、コマ送りでも分からないレベルだと視聴者の間では評判。

スタッフの遊び心からか黒板や額縁が出てくる度に様々な落書きがされている。
作中の状況などを書いているかと思えばカットが切り替わる度に変わっており、中には「オメェつええなわくわくすんぞ」や「今だ火を放て!」など、作品と全く関係ないものが書かれていることも。

魔女の結界や名前表記などで使われる魔女文字というのがある。
解読結果などは他のサイトを見てほしいが、魔女の様々な思いやスタッフの遊び心が表現されている。

4話に登場するハコの魔女の結界には、Ich mag keine Narren.(私は愚か者が嫌い)とあるかと思えば
Ich will nicht arbeiten.(働きたくないでござる)ともあったり。*7
3話のお菓子の魔女の結界にWATASI HA HOMU HOMU HA DESU!!という謎のメッセージがあり、「ほむほむ」呼びはこれでファンにも定着した。
9話の人魚の魔女の結界には使い魔たちのコンサート開演日のポスター*8があり、裏側にはLook at meという彼女の本心が垣間見える。

四代目金田一、山田版金田一とも呼ばれるドラマ版金田一少年の第4シリーズ。
毎回OP映像に暗喩が表示され、解読すると次回の事件推理のヒントになるメッセージが浮かび上がる。

番外

  • PlayStation、PCエンジンCD-Rom2、Sega Saturn等のディスクソフトの警告メッセージ
これらハードのCDメディアをCDプレイヤーで再生しようとした場合、大抵は警告が出る様になっている(中には純粋なサントラとして使えるものもあるが)。
そして一部の作品ではここに単なる警告だけではなく、作中のキャラやスタッフによる隠しメッセージが仕込まれている事がある。
例えば、CD-Rom2では1曲目に「これは、PCエンジンエイチ・イー・システムの CD-ROMディスクです。2曲目に、コンピューター用データが入っていますので、再生しないでください」と言う女性による事務的な警告メッセージのものが多いが、これが後期に出たソフトになるとゲーム内キャラによるミニドラマ仕立てになっているものも結構あったりする。また、CD-Rom2はメモリや再生機能の違い等でのハードウェアバージョンの違いがあり、旧バージョンではゲーム本編をプレイできない代わりに「Super CD-Rom2対応のもので動作させて下さい」の警告と共にやたらと凝ったミニゲームがプレイできるものがあったり、短編アニメがあったりする。
ディスクが傷つく可能性もあるので試す際は自己責任で。また警告メッセージ以降のトラックは再生すると最悪プレイヤーがぶっ壊れるので注意*9。PS3ならばミュージック機能を使用すると簡単に聞くことが出来る。
以下に隠しメッセージを仕込んだ作品の一例を挙げる。

  • ONE PIECE グランドバトル!
  • ONE PIECE とびだせ海賊団!
警告メッセージとともに、前者はルフィとジャンゴの、後者はサンジとジャンゴのミニドラマが再生される。

  • 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
主人公アルカードによる警告メッセージの後、PS版ではボツになったと思しきBGMが流れる。
SS版ではBGMは流れず、最初のメッセージの後にアルカードから皮肉めいた苦言を呈されるのみ。

  • 里見の謎
元々音楽業界でやっていたサンテックジャパンのゲーム参入作。元々音楽業界だった事もあり、新人歌手による主題歌が挿入されているのだが、同作の警告メッセージにはその歌手による自己紹介や主題歌のショートバージョンが入っている。
同作がデビュー作となる氏の初々しい姿が印象的なメッセージであるが、同作はPS屈指のクソゲーと言われヒットには至らず、その後も大した経歴も残せず活動を終えてしまったことがネタにされてしまっていて、開発元も「これはうちと名前の似た会社が作った物で、その会社はこの失敗で倒産した」と存在を否定する程になっている。
ただし彼女の歌唱力やプロポーションにはなんら問題はなく、なのにこんなゲームに関わってしまった事に対する同情的な意見もまた多い。

  • SDガンダム G-GENERATIONシリーズ
PS版の3作品には作中のセリフを捩った無駄に豪華な警告メッセージが入っている。
同一作品でもディスクごとに全部内容が違うという力の入れっぷり。
まあメタなことを言うと、本作のボイスセクションが本編のライブラリでなく新規収録なので、ついで撮りしやすかったっというのはある。
ギャラは1作品or1日分なのでついで撮りしちゃえば変わらないし。

  • 新聞
驚くことに、新聞の紙面上にも隠しメッセージが仕込まれていることがある。

例として、熊本地震後に発行されたスポーツ新聞の見出しは、特定の文字だけが強調された不自然なデザインになっており、これらの文字を繋げると「ガンバレくま本」になる、こちらはスポーツ新聞ではないが、半沢直樹が放送していた時期、放送番組欄に縦書きで「半沢直樹見逃すな」と書かれているなど、探してみると結構な頻度で見つかる。
分かりやすいものが多いのは野球中継。縦読みしてみると単なるホームチーム・地元チーム応援から、球団の歴史に大きく絡む出来事への新聞社のメッセージ*10までさまざまな隠し文章が掲載される。
また番組欄での遊びは、テレビの説明書でなんJネタが仕込まれていたことも。

余談

日本の刑務所内では日記を書くことが出来る他、外部の人物に手紙を送ったりすることが出来るのだが、その内容は検閲の対象となっている。
削除対象となるのは名前、住所、電話番号といった個人情報。
これは刑務所内で犯罪組織への勧誘などが行われて、裏社会ネットワークの構築を防ぐための措置。
そのため隠しメッセージを仕込むことで暗号文のようにして情報をノートに残したり、外部へ手紙を送ることを試みる受刑者も居るらしいが、
文脈的に怪しい箇所や連続した数字(電話番号や住所の番地を暗号化したものと思われる部分)は些細なものでもページごと削除される為、逃れることはほぼ不可能とのこと。


追記修正はこの項目内に隠された10文字の単語をつなぎ合わせた隠しメッセージを見つけてからお願いします。

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最終更新:2025年02月11日 15:04

*1 直前には開発者クレジットも隠されており、イニシャルが該当する名前は二つある。

*2 この変更は実際に機能する

*3 実際は電話番号を書いてるが、さすがにこの項目には書けないので伏せ字

*4 こっちは卑猥なワードを含むため調べるのは自己責任で。

*5 全文字解読が完了した際に『10』公式が賛辞のメッセージを発信している。

*6 元々『ドロップ』およびその関連作品は彼らの実体験に基づく小説作品である為。

*7 ハコの魔女は引きこもりという設定。スタッフの本心ではない。

*8 『まどマギ』の9話が放映された日と同じという凝りよう。

*9 最近のプレイヤーでは音楽ではない部分を検知した場合は再生を止めるなどといった機能が付いているのもある

*10 はっきり言うと原爆忌前後の広島東洋カープ主催試合。新聞にもよるが反核や平和祈念のメッセージを縦読みで組み込むことが多い。「スポーツなのだから政治的な話はやめるべき」など批判もあるが、書いたようにカープ黎明期のころの球団史背景を考えればある程度受け入れるべきだろう