初出:第66話
名前の初出:書籍:第二部 神殿の巫女見習いIV プロローグ/TOブックス公式HP 第一回 人気キャラクター投票
声(TVアニメ版): 星野充昭
家族構成
容姿
髪の色:銀
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瞳の色:深緑
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年よりのおじいちゃんに見えて、サンタっぽい。
でっぷりとした腹で、恰幅は良い方。
贅沢と不摂生がよく表れた体系に、元々色素の薄い髪。
少し禿げた頭。
見た目とは裏腹にそれほど年をとってない。
地位
年齢関連
- ローゼマインとの年齢差:+28~+43
- 誕生季:冬
ベーゼヴァンス視点の回
書籍版 第二部IV プロローグ
作中での活躍
エーレンフェストの神殿長。web版では名前は登場せず、書籍版にて名前表記。
生家にとってはやや魔力が低かったこと、彼を生むとすぐに実母ガブリエーレが亡くなり後ろ楯を失ったこと、実母の死後に第一夫人となった父親の妻やその親である
前ギーベ・ライゼガングが父に強く言ったことで、物心がつく前に神殿に入れられた。
成人後に姉ヴェローニカから贈られた指輪で姉との繋がりを示し、姉からの援助を受け、神殿内や姉の派閥関係者には領主傍系の上級貴族の嫡子であるかのように扱われる場合もあるが、貴族社会では表立っての社交に参加できず、家督相続も婚姻もできない神官の立場である。
人柄とコンプレックス
神殿に預けられる青色神官の大半が庶子である中、嫡子かつ高位の家柄であることを非常に誇っている。その誇りと比例するように自尊心も高く、他人に頭を下げることが出来ない。
実家の地位は
神官長の方が高いが、神官長が庶子であるため、神殿では上位に置かれる。それが優越感を刺激するようで、神官長を呼び出すと、自分の方が地位が高いことを誇示したがる。
家柄を誇る反面、自分は家柄に見合うだけの魔力がなくて神殿に預けられた為、貴族に対する劣等感は凄まじい。
同じように指輪をつけていても、父親から贈られた指輪を着けた貴族達と違って貴族街で洗礼式を受けておらず、貴族院にも通っていないので、その明確な差が腹立たしく、同時に、姉の権力目当てとはいえれっきとした貴族達が自分に膝をついて挨拶するのを見て、暗い悦びを募らせている。
貧民の子供なのに領主よりも魔力が多く、自分を魔力の威圧で圧倒した
マインには、最悪に劣等感を刺激されている。
神殿長として
後ろ盾の影響力が強かったせいで、長期間神殿長の地位に就き、何十年も君臨してきた。
領主の叔父という地位を振りかざし、やりたい放題していた。(実際的には「権力者である
ヴェローニカに溺愛されている弟」というのが重要だった)
ただし、
騎獣を持っていないので、馬車で行き来できる範囲内だけだったが。
政変の影響で青色の神官巫女が減って経営難になったとき、経費削減のため、洗礼前の
孤児達の世話をしていた
灰色巫女を真っ先に処分した。
そのため、
孤児院では洗礼前の孤児が餓えて次々と死ぬ惨状を呈していた。
ヴェローニカに似ている姪
ゲオルギーネを可愛がり、他領に嫁いだ後も文通を続け、何かと援助していた。
援助の一つとして、
ゲオルギーネから何度も小聖杯に魔力を込めることを頼まれ、仲介役のギーベ達に渡していた。
マインとの出会い
図書室に目が眩んで巫女になりたいと押し掛けた
マインの提示した巨額の寄付金(大金貨一枚)に目が眩み、富豪の娘と勘違いして、好々爺の態度で接する。
さらに
身食いだと判明したこともあって、例外的に平民に青色巫女見習い(貴族に準じる立場)の地位を与えてでも、
神殿に取り込もうとする。
しかし実はマインが富豪ではなく貧民の娘であることを知ると予定を変更、あからさまに高圧的な態度になり、灰色巫女見習い(孤児が多くて貴族の奴隷的立場)として扱おうとする。
娘の身を案じる
ギュンターが歯向かうと、権力で極刑をちらつかせる。激怒したマインの魔力が威圧を発し、それを受けて卒倒。
気絶している間に
神官長の采配でマインは青色巫女習いとして受け入れられた。
青色巫女見習いマインに対して
魔力不足のご時世で、憎々しく思いつつも、マインの神殿入りを認めざるを得なかった。
マインの側仕えとして監視役の
デリアを付け、更には嫌がらせとして孤児の中でも面倒な者を付けるよう、フェルディナンドに指示した。
その後、身食いの赤子
ディルクが現れたことで、マインを排除する好機と考える。(魔力不足問題をマインの代わりにディルクに補わせれば、マインを排除しても問題ないという理屈)
他領の貴族(
ビンデバルト伯爵)にマインを売り飛ばす計画を立てる。(この計画のお膳立てをしたのはゲオルギーネの忠臣たち)
この計画の中で、デリアも騙されている。
ディルクに「貴族との養子縁組」が来たと聞かされ喜んでいたら、実はディルクは「奴隷同然の従属契約」を結ばされていた。
しかし、(神殿長は貴族ではないので貴族の社交に招かれなかったせいか)
領主が
エーレンフェストへの他領の貴族の出入りに制限をかけた事を知らなかったことで、計画が頓挫しかける。
計画を強引に推し進めようと、姉
ヴェローニカに頼んで、
ビンデバルト伯爵をエーレンフェスト内に招き入れるための偽物の許可証を発行して貰った。
この偽物の許可証がヴェローニカの致命傷となる。神殿長とヴェローニカにとっては「いつも通りの我儘」「いつも通りの権力の濫用」だったが、
領主が黙認しなければ「公文書偽造」の重罪となる。そして、ヴェローニカの傀儡と見られていた
領主が、今回ばかりは黙認しなかったのである。
神殿内で
ビンデバルト伯爵と共にマインに襲い掛かり、従属契約を強制しようとするも抵抗され、逆にマインから威圧を受けて吐血。
争いの最中に
神官長と
騎士団長と
ジルヴェスターが現れる。
マインが
領主の養女になる契約が結ばれていたことで「領主一族を襲った重罪人」という大義名分が成立し、
ビンデバルト伯爵と共に捕縛された。
ジルヴェスターに対して嘘も交え自己弁護するも、突き放される。さらに姉ヴェローニカも共に裁かれると宣言され、半ば茫然となり、意気消沈。
その後、
神官長が水面下で証拠を集めていた「多すぎて数えきれないほど」の悪行も暴かれ、処刑される。
死後
マインが領主の養女になるにあたって、何かあれば「それは全て前神殿長のせいなんです」と都合よく責任を被せることが出来る存在になる。
「前神殿長は退場した後の方が大活躍してますが、色々していた人なので、いなくなれば影響が様々なところに出てくるのです。」とあった通り、ハッセなどのエーレンフェスト近隣の町には前神殿長の悪い影響が残っている。
とりわけ最大の影響が、未投函で残っていた手紙が、遺品としてゲオルギーネに渡ったこと。この手紙から、ゲオルギーネはエーレンフェストの礎を奪う手段を知ったのではないか、と作中で推測されている。こうした重要情報を教えた真意は不明だが、おそらくゲオルギーネがアウブとなることを望んでいたと思われる。
その情報がゲオルギーネのアウブへの野心を焚きつける大きな原因の一つとなり、ヴェローニカ派の壊滅やゲオルギーネの一族処刑へとつながるという皮肉な結果となった。
経歴
作者コメント
【
2016年 06月09日 活動報告返答】
唐突に出てきたベーゼヴァンスに「誰だ、これ?」と思った方も多かったでしょう。
今回のプロローグのためだけに、今まで名前を付けていなかった前神殿長にわざわざ名前を付けました。
相変わらずマイン視点では出てきませんから、次に出ることがあればやっぱり「誰?」になると思います。
私自身が手元の書籍を見直さなければ思い出せない名前ですから。(笑)
前神殿長は基本的にヴェローニカ頼みです。ヴェローニカが自分の権力の中心で、自分自身には何の力もないことをよくわかっています。
コメント
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