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シャンティ -海賊の呪い- - (2020/09/20 (日) 18:16:03) の1つ前との変更点

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// 問題点がないとの修正依頼が出ていたため「ローカライズ版」の項目を書き直す形で問題点へと移行しました。(20/6/13) *シャンティ -海賊の呪い- 【しゃんてぃ かいぞくののろい】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B015X4WZNW,image);ローカライズ版| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;Wii U(Wii Uダウンロードソフト)&br;Windows Vista/7/8 (Steam)&br;プレイステーション4(ダウンロード専売)&br;XboxOne(ダウンロード専売)&br;Nintendo Switch(ダウンロード専売)|~| |発売元|WayForward Technologies&br;インターグロー(日本語版)|~| |開発元|WayForward Technologies&br;インティ・クリエイツ|~| |発売日|【3DS】2014年10月23日&br;【WiiU】2014年12月25日&br;【Win】2015年4月23日&br;【One】2016年3月16日&br;【PS4】2016年9月7日&br;【Switch】2018年10月25日|~| |定価|パッケージ版&br;【3DS】4,200円&br;ダウンロード版&br;【3DS/WiiU/PS4】4,000円&br;【Win】1,980円&br;【One】2,160円&br;【Switch】2,500円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|異色作だがシリーズの面白さはそのまま&br;&bold(){いっぱい}飛び出ます|~| |>|>|CENTER:''[[Shantaeシリーズ関連リンク>Shantaeシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 海外のゲームメーカーWayForward Technologiesが展開する良作アクション『Shantae』シリーズの第3作目。~ プラットフォームを3DSに移し、その後据置機やPCにも移植されている。~ また、本作は三作目にしてシリーズで初めて日本語ローカライズが実現した作品でもある。~ 海外版の正式タイトルは『Shantae and the Pirate's Curse』 **ストーリー 魔人と人間のハーフであるシャンティは、世界を守るために代償としてハーフジーニーとしての魔法の力を失ってしまったが 仲間たちと共にシークインランドを守り続けていた。 ある日、宿敵リスキィ・ブーツがシャンティの前に現れ、 古の大海賊パイレーツ・マスターが復活しシークインランドに危機が迫っていることを告げる。 思いもよらぬ形でリスキィと協力することになったシャンティだが、リスキィがかつて使っていた武器である「パイレーツギア」を集め、 パイレーツ・マスターを打倒するための新たな冒険に旅立つのであった。 **特徴 -新アイテム"魔法のランプ"と"パイレーツギア" --変身能力を失ってしまったシャンティが新たに使うアイテム。 --魔法のランプは前作ラストでシャンティの力を奪ったあのランプである。今作ではマジカルダンスの代わりにランプを掲げることで様々なものを吸い込むことが出来る。吸い込んだものは一部イベントアイテムに限り解き放つことも可能で、謎解きに使われる。 --パイレーツギアはリスキィ・ブーツが使っていたアイテム。ダンジョンで入手することで謎解きやボス戦に挑めるようになる。 ---遠くのものを攻撃できるが威力の低い「リスキィの銃」、落下中に広げることで落下速度を遅く出来て風に乗れる「リスキィの帽子」など様々なアイテムが登場する。 ---攻撃可能なアイテムはショップで攻撃力を強化することも可能だが、基本的に謎解きで使うのがメインとなっている。 -ショップで購入できるアイテムに、死ぬと自動的に使用して回復する「オートポーション」などが追加された。 --前作で登場したバックダッシュを含む一部アクションもショップで購入するようになった。 --敵がドロップする回復アイテムとして「わたあめ」や「お弁当」などが登場。 -クリア時間・達成率に応じてエンディングが変化するマルチエンド式が採用されている。短時間でのクリアが達成できればご褒美画像もあり。 --また、一度ゲームをクリアすると最初から全てのギアを獲得した状態で遊べる「パイレーツモード」が解禁される。 **評価点 -生き生き動き回るドット絵、多彩なアクション、快適な操作性、海外カートゥーンのコメディチックなノリとシリーズで評価されてきた部分はそのままに、新たな要素を取り入れてさらに面白さを増している。 --特にパイレーツギアは前作までとは大幅に異なるアクションが可能になっているので、シリーズの中でも新鮮。 ---新たなアイテムを入手することで以前は行けなかった場所に行けるようになる、いわゆるメトロヴァニア系と呼ばれるゲーム性で、探索も楽しい。 --グラフィック面ではキャラクターの立ち絵に日本人のイラストレーターKOU氏を起用。基本的なデザインはそのままにより洗練されている。 ---3DS版はもちろん立体視対応なのだが、ドット絵のみならず立ち絵にも細かく遠近感が設定されている。つまり、&bold(){女性キャラのアレやソレ}が飛び出る。 --『[[ロックマン ゼロ]]シリーズ』でおなじみのインティ・クリエイツが参加し、操作性を前作からさらに改善。プレイ感覚はさらに良好になった。 -さらに広がった世界 --今作では、リスキィの海賊船でこれまでになかった地形のマップへ行けるようになった。 --島によって様々な特色があり、綺麗な海が特徴の島、アンデッドが徘徊する島、砂漠と遺跡の島など舞台は豊富。 --店売りの「パイレーツ・フレア」を使えばフィールド上ならどこからでも海賊船へワープ出来るようになり、移動の手間も減っている。 -音楽面も前作と同様で良曲が揃っている。 --ステージ数に反し50を超える楽曲が収録されており、中には特定のイベントでしか流れないレアなBGMも複数存在する。初代『Shantae』の楽曲のアレンジも多い。 --今作から主人公のシャンティにボイスが付いた。アクションの際や一部のセリフを喋るパートボイスだが、キャラクターのイメージを掴みやすくなった。 **賛否両論点 -前作から使い回されているドット絵が少なからず存在する。 --とは言え、多少手直しが入っているキャラも存在し、当然ながら本作からの新キャラ・敵もいるため、あからさまな手抜きというほどでもない。 --特にプレーヤーが操作するシャンティは、変身ダンスが使えなくなりパイレーツギアを使う関係上動きが別物になったので、前作プレイ済みでもだいぶ変わった印象を受けると思われる。 -バトルの難易度は前作からさらに低下。 --前述のオートポーションや回復アイテムのドロップといった要素でゲームオーバーになることは少なく難易度はかなり下がっている。 --あくまで店売りなので使わなければそれなりの難易度ではあり、初心者救済要素とも言えるが。 -一方でアクションの難易度は高くなっている。 --パイレーツギアによるアクションの幅が広くなった結果、それらを駆使するステージギミックが終盤になるにつれ大部分を占めるようになる。 --即死系トラップはミスしたときライフが1/4減らされエリアの入口に戻される仕様のため、ゲームオーバーにはまずならないが先に進むのが難しい場所が多い。 ---特にラストダンジョンに至っては敵は一切出現せず、即死系トラップであるトゲと穴だらけのエリアが続く。 ---とは言え、実はパイレーツギアを駆使すれば、この部分を大幅にスキップできてしまうが。移植版でも修正されていないため、スタッフとしても半公認のショートカットなのかもしれない。 **問題点 -公式日本語版の翻訳と価格に対して不満が多かった。(&bold(){Switch版で改善}) --翻訳はかなりぎこちなく、唐突に乱暴な口調になる場面が多数見受けられる。改行する位置もおかしく、接続詞・句読点のある場所で区切らずに文章の途中でぶつ切りにされるので、読みにくいにも程がある。 --本作が日本初登場であるにも関わらず、これまでのストーリーに関する補足がなく、ストーリーはオリジナル版そのままなので、初見のユーザーには翻訳の質の悪さも相まってなおさら分かりにくい。 ---特に、メタ発言をかますスクイッドバロンや、あるイベントでの日本人にはなじみの薄い『HE-MAN((1980年代に北米で大ヒットしたメディアミックス作品。ヒーマンことアダム王子が宿敵のスケルター率いる超人軍団と戦う、SF系のアメコミヒーロー物。日本でも一時期タカラが輸入販売を行っていた。))』ネタは、イマイチな翻訳も相まって、前作でのキャラ付けや元ネタを知らないとかなり唐突な展開に見えると思われる。 --3DSパッケージ版の価格は4,200円(税抜)だったのだが、オリジナル版及び後に配信されたWayForward社自身が販売しているsteam・Xbox版は日本円で2000円程度だったりと二倍近くも差がある。 ---一応ローカライズ費用を回収する都合があるとは言え、上記の通り劣悪な出来故にボッタクリだとの批判が噴出し、国内での代理販売を行っているインターグローへの風当たりはきつくなってしまった。 --その後、『ハーフ・ジーニー ヒーロー UE』発売後にリリースされたSwitch日本語版では、翻訳担当者が同作と同じ担当者に変更され、ようやく翻訳が改善された。~ 同作ではロッティ兄妹の順番を間違えていたりと細かなミスもあったのだが、本作のSwitch版ではそのミスが訂正されていたりと質は更に向上している。 ---価格も2500円とsteam版に近い価格となり、他機種では新訳版へのパッチ・switch版の追加ミニゲームとHD振動が存在しない。~ 現状立体視で遊べる3DS版以外は特にこれと言った機種限定のメリットがないため、今から購入するつもりならばSwitch版を推奨する。 ---- **総評 良質なゲーム性はそのままに前作からさらにブラッシュアップされ、新アクション、ギミックの多いステージなどが楽しませてくれる正統派探索アクション。~ シリーズファンはもちろん、アクションゲーム好きなゲーマーなら十分満足できる内容に仕上がっている。~ やはり日本語で遊べないのがネックだったが、ローカライズ版が発売された為、英語が苦手なプレイヤーも手に取りやすくなった。~ これを機にシリーズに触れてみるのもいいだろう。 ---- //**ローカライズ版 //-これまでのシリーズは日本での販売がなかったが、インターグローが権利を取得し2015年11月19日に『シャンティ -海賊の呪い-』のタイトルで発売され、初のローカライズ移植が実現した。 //--ただし翻訳の質は悪く、明らかな誤訳もいくつかある。一応ゲームの進行上は問題ないレベルではあるが。 //--また、価格面に関する不満が多い。 //---ボリューム自体はそこまであるわけではないのに、3DS日本語パッケージ版は4200円+税(DL版は税込みで4000円)となっており、その後発売されたsteam版は1980円と倍近くも差があり、いくらローカライズ費用を回収しなくてはいけないとはいえ高すぎという意見が多かった。 //---加えて、原作は文字のフォントもアラビア風なのだが日本語版は特にそのような工夫も見られず、基本的な改行すらもロクにできていないことからローカライズを担当したインターグローへの不満が燻っているユーザーも居る。 //---後にXbox Liveでは税込み2160円で配信されているが他機種版の価格は据え置きのままのため、尚更日本人ユーザーからインターグローへの風当たりはきつい。 //--『[[ハーフ・ジーニー ヒーロー UE>Shantae: Half-Genie Hero#id_4b216666]]』発売後にリリースされたswitch日本語版では翻訳担当者が同作と同じ担当者に変更され、ようやく翻訳が改善された。 //---価格も2500円とsteam版に近い価格となり、他機種では新訳版へのパッチ・switch版の追加ミニゲームとHD振動が存在しない。~ //立体視で遊べる3DS版以外は特にこれと言った機種限定のメリットがないため、今から購入するつもりならば基本的にswitch版を推奨する。 **余談 -2016年には前作『[[Shantae: Risky's Revenge>シャンティ -リスキィ・ブーツの逆襲-]]』の日本語版もリリースされ、Shantaeも本格的な日本上陸を始めている。 -上記の通り翻訳と価格の評判が悪かった3DSパッケージ版だが、出荷数の少なさからのコレクター需要、国内では唯一の『海賊』のパッケージ版(海外では数量限定だが他機種向けのパッケージ版も存在する)、という事情からか2020年現在定価より若干高値で取引されている。 --とは言え繰り返しになるが実物が欲しいというわけではないならば、普通に遊ぶ分にはSwitchDL版が2020年時点では最善のバージョンなのでそちらを買った方がいいだろう。 --翻訳の酷さを許容した上でどうしても立体視で遊びたいというならば、3DSDL版の方が安いのでそちらで買った方が多少だが安上がりである。
// 問題点がないとの修正依頼が出ていたため「ローカライズ版」の項目を書き直す形で問題点へと移行しました。(20/6/13) *シャンティ -海賊の呪い- 【しゃんてぃ かいぞくののろい】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B015X4WZNW,image);ローカライズ版| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;Wii U(Wii Uダウンロードソフト)&br;Windows Vista/7/8 (Steam)&br;プレイステーション4(ダウンロード専売)&br;XboxOne(ダウンロード専売)&br;Nintendo Switch(ダウンロード専売)|~| |発売元|WayForward Technologies&br;インターグロー(日本語版)|~| |開発元|WayForward Technologies&br;インティ・クリエイツ|~| |発売日|【3DS】2014年10月23日&br;【WiiU】2014年12月25日&br;【Win】2015年4月23日&br;【One】2016年3月16日&br;【PS4】2016年9月7日&br;【Switch】2018年10月25日|~| |定価|パッケージ版&br;【3DS】4,200円&br;ダウンロード版&br;【3DS/WiiU/PS4】4,000円&br;【Win】1,980円&br;【One】2,160円&br;【Switch】2,500円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|異色作だがシリーズの面白さはそのまま&br;&bold(){いっぱい}飛び出ます|~| |>|>|CENTER:''[[Shantaeシリーズ関連リンク>Shantaeシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 海外のゲームメーカーWayForward Technologiesが展開する良作アクション『Shantae』シリーズの第3作目。~ プラットフォームを3DSに移し、その後据置機やPCにも移植されている。~ また、本作は三作目にしてシリーズで初めて日本語ローカライズが実現した作品でもある。~ 海外版の正式タイトルは『Shantae and the Pirate's Curse』 **ストーリー 魔人と人間のハーフであるシャンティは、世界を守るために代償としてハーフジーニーとしての魔法の力を失ってしまったが 仲間たちと共にシークインランドを守り続けていた。 ある日、宿敵リスキィ・ブーツがシャンティの前に現れ、 古の大海賊パイレーツ・マスターが復活しシークインランドに危機が迫っていることを告げる。 思いもよらぬ形でリスキィと協力することになったシャンティだが、リスキィがかつて使っていた武器である「パイレーツギア」を集め、 パイレーツ・マスターを打倒するための新たな冒険に旅立つのであった。 **特徴 -新アイテム"魔法のランプ"と"パイレーツギア" --変身能力を失ってしまったシャンティが新たに使うアイテム。 --魔法のランプは前作ラストでシャンティの力を奪ったあのランプである。今作ではマジカルダンスの代わりにランプを掲げることで様々なものを吸い込むことが出来る。吸い込んだものは一部イベントアイテムに限り解き放つことも可能で、謎解きに使われる。 --パイレーツギアはリスキィ・ブーツが使っていたアイテム。ダンジョンで入手することで謎解きやボス戦に挑めるようになる。 ---遠くのものを攻撃できるが威力の低い「リスキィの銃」、落下中に広げることで落下速度を遅く出来て風に乗れる「リスキィの帽子」など様々なアイテムが登場する。 ---攻撃可能なアイテムはショップで攻撃力を強化することも可能だが、基本的に謎解きで使うのがメインとなっている。 -ショップで購入できるアイテムに、死ぬと自動的に使用して回復する「オートポーション」などが追加された。 --前作で登場したバックダッシュを含む一部アクションもショップで購入するようになった。 --敵がドロップする回復アイテムとして「わたあめ」や「お弁当」などが登場。 -クリア時間・達成率に応じてエンディングが変化するマルチエンド式が採用されている。短時間でのクリアが達成できればご褒美画像もあり。 --また、一度ゲームをクリアすると最初から全てのギアを獲得した状態で遊べる「パイレーツモード」が解禁される。 **評価点 -生き生き動き回るドット絵、多彩なアクション、快適な操作性、海外カートゥーンのコメディチックなノリとシリーズで評価されてきた部分はそのままに、新たな要素を取り入れてさらに面白さを増している。 --特にパイレーツギアは前作までとは大幅に異なるアクションが可能になっているので、シリーズの中でも新鮮。 ---新たなアイテムを入手することで以前は行けなかった場所に行けるようになる、いわゆるメトロヴァニア系と呼ばれるゲーム性で、探索も楽しい。 --グラフィック面ではキャラクターの立ち絵に日本人のイラストレーターKOU氏を起用。基本的なデザインはそのままにより洗練されている。 ---3DS版はもちろん立体視対応なのだが、ドット絵のみならず立ち絵にも細かく遠近感が設定されている。つまり、&bold(){女性キャラのアレやソレ}が飛び出る。 --『[[ロックマン ゼロ]]シリーズ』でおなじみのインティ・クリエイツが参加し、操作性を前作からさらに改善。プレイ感覚はさらに良好になった。 -さらに広がった世界 --今作では、リスキィの海賊船でこれまでになかった地形のマップへ行けるようになった。 --島によって様々な特色があり、綺麗な海が特徴の島、アンデッドが徘徊する島、砂漠と遺跡の島など舞台は豊富。 --店売りの「パイレーツ・フレア」を使えばフィールド上ならどこからでも海賊船へワープ出来るようになり、移動の手間も減っている。 -音楽面も前作と同様で良曲が揃っている。 --ステージ数に反し50を超える楽曲が収録されており、中には特定のイベントでしか流れないレアなBGMも複数存在する。初代『Shantae』の楽曲のアレンジも多い。 --今作から主人公のシャンティにボイスが付いた。アクションの際や一部のセリフを喋るパートボイスだが、キャラクターのイメージを掴みやすくなった。 **賛否両論点 -前作から使い回されているドット絵が少なからず存在する。 --とは言え、多少手直しが入っているキャラも存在し、当然ながら本作からの新キャラ・敵もいるため、あからさまな手抜きというほどでもない。 --特にプレーヤーが操作するシャンティは、変身ダンスが使えなくなりパイレーツギアを使う関係上動きが別物になったので、前作プレイ済みでもだいぶ変わった印象を受けると思われる。 -バトルの難易度は前作からさらに低下。 --前述のオートポーションや回復アイテムのドロップといった要素でゲームオーバーになることは少なく難易度はかなり下がっている。 --あくまで店売りなので使わなければそれなりの難易度ではあり、初心者救済要素とも言えるが。 -一方でアクションの難易度は高くなっている。 --パイレーツギアによるアクションの幅が広くなった結果、それらを駆使するステージギミックが終盤になるにつれ大部分を占めるようになる。 --即死系トラップはミスしたときライフが1/4減らされエリアの入口に戻される仕様のため、ゲームオーバーにはまずならないが先に進むのが難しい場所が多い。 ---特にラストダンジョンに至っては敵は一切出現せず、即死系トラップであるトゲと穴だらけのエリアが続く。 ---とは言え、実はパイレーツギアを駆使すれば、この部分を大幅にスキップできてしまうが。移植版でも修正されていないため、スタッフとしても半公認のショートカットなのかもしれない。 **問題点 -公式日本語版の翻訳と価格に対して不満が多かった。(&bold(){Switch版で改善}) --翻訳はかなりぎこちなく、唐突に乱暴な口調になる場面が多数見受けられる。改行する位置もおかしく、接続詞・句読点のある場所で区切らずに文章の途中でぶつ切りにされるので、読みにくいにも程がある。 --本作が日本初登場であるにも関わらず、これまでのストーリーに関する補足がなく、ストーリーはオリジナル版そのままなので、初見のユーザーには翻訳の質の悪さも相まってなおさら分かりにくい。 ---特に、メタ発言をかますスクイッドバロンや、あるイベントでの日本人にはなじみの薄い『HE-MAN((1980年代に北米で大ヒットしたメディアミックス作品。ヒーマンことアダム王子が宿敵のスケルター率いる超人軍団と戦う、SF系のアメコミヒーロー物。日本でも一時期タカラが輸入販売を行っていた。))』ネタは、イマイチな翻訳も相まって、前作でのキャラ付けや元ネタを知らないとかなり唐突な展開に見えると思われる。 --3DSパッケージ版の価格は4,200円(税抜)だったのだが、オリジナル版及び後に配信されたWayForward社自身が販売しているsteam・Xbox版は日本円で2000円程度だったりと二倍近くも差がある。 ---一応ローカライズ費用を回収する都合があるとは言え、上記の通り劣悪な出来故にボッタクリだとの批判が噴出し、国内での代理販売を行っているインターグローへの風当たりはきつくなってしまった。 --その後、『ハーフ・ジーニー ヒーロー UE』発売後にリリースされたSwitch日本語版では、翻訳担当者が同作と同じ担当者に変更され、ようやく翻訳が改善された。~ 同作ではロッティ兄妹の順番を間違えていたりと細かなミスもあったのだが、本作のSwitch版ではそのミスが訂正されていたりと質は更に向上している。 ---価格も2500円とsteam版に近い価格となり、他機種では新訳版へのパッチ・switch版の追加ミニゲームとHD振動が存在しない。~ 現状立体視で遊べて、下画面にポーズメニューが表示される3DS版以外は特にこれと言った機種限定のメリットがないため、今から購入するつもりならばSwitch版を推奨する。 ---- **総評 良質なゲーム性はそのままに前作からさらにブラッシュアップされ、新アクション、ギミックの多いステージなどが楽しませてくれる正統派探索アクション。~ シリーズファンはもちろん、アクションゲーム好きなゲーマーなら十分満足できる内容に仕上がっている。~ やはり日本語で遊べないのがネックだったが、ローカライズ版が発売された為、英語が苦手なプレイヤーも手に取りやすくなった。~ これを機にシリーズに触れてみるのもいいだろう。 ---- //**ローカライズ版 //-これまでのシリーズは日本での販売がなかったが、インターグローが権利を取得し2015年11月19日に『シャンティ -海賊の呪い-』のタイトルで発売され、初のローカライズ移植が実現した。 //--ただし翻訳の質は悪く、明らかな誤訳もいくつかある。一応ゲームの進行上は問題ないレベルではあるが。 //--また、価格面に関する不満が多い。 //---ボリューム自体はそこまであるわけではないのに、3DS日本語パッケージ版は4200円+税(DL版は税込みで4000円)となっており、その後発売されたsteam版は1980円と倍近くも差があり、いくらローカライズ費用を回収しなくてはいけないとはいえ高すぎという意見が多かった。 //---加えて、原作は文字のフォントもアラビア風なのだが日本語版は特にそのような工夫も見られず、基本的な改行すらもロクにできていないことからローカライズを担当したインターグローへの不満が燻っているユーザーも居る。 //---後にXbox Liveでは税込み2160円で配信されているが他機種版の価格は据え置きのままのため、尚更日本人ユーザーからインターグローへの風当たりはきつい。 //--『[[ハーフ・ジーニー ヒーロー UE>Shantae: Half-Genie Hero#id_4b216666]]』発売後にリリースされたswitch日本語版では翻訳担当者が同作と同じ担当者に変更され、ようやく翻訳が改善された。 //---価格も2500円とsteam版に近い価格となり、他機種では新訳版へのパッチ・switch版の追加ミニゲームとHD振動が存在しない。~ //立体視で遊べる3DS版以外は特にこれと言った機種限定のメリットがないため、今から購入するつもりならば基本的にswitch版を推奨する。 **余談 -2016年には前作『[[Shantae: Risky's Revenge>シャンティ -リスキィ・ブーツの逆襲-]]』の日本語版もリリースされ、Shantaeも本格的な日本上陸を始めている。 -上記の通り翻訳と価格の評判が悪かった3DSパッケージ版だが、出荷数の少なさからのコレクター需要、国内では唯一の『海賊』のパッケージ版(海外では数量限定だが他機種向けのパッケージ版も存在する)、という事情からか2020年現在定価より若干高値で取引されている。 --とは言え繰り返しになるが実物が欲しいというわけではないならば、普通に遊ぶ分にはSwitchDL版が2020年時点では最善のバージョンなのでそちらを買った方がいいだろう。 --翻訳の酷さを許容した上でどうしても立体視で遊びたいというならば、3DSDL版の方が安いのでそちらで買った方が多少だが安上がりである。

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