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ピクシーガーデン - (2022/09/19 (月) 20:38:16) の1つ前との変更点

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「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「評価点・問題点の補強」です。 ---- *ピクシーガーデン 【ぴくしーがーでん】 |ジャンル|環境育成シミュレーション|&amazon(B000069SO2)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|エスコット|~| |開発元|イメージワークス|~| |発売日|1999年9月30日|~| |定価|6,300円(税別)|~| |廉価版|エスコット オリジナルベスト版:2000年8月3日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| #contents(fromhere) ---- **概要 少女の姿をした生命体「妖精」を育成し、未開拓惑星のテラフォーミングを行うという設定のシミュレーションゲーム。~ PC98用に発売された『ピクシーガーデン 妖精伝説』、及びWindows95用の『ピクシーガーデン アドバンスト Terre promise』をリメイクしたもので、グラフィックなどを一新している。~ 本PS版では漫画『イグナクロス零号駅』や『[[ゼノサーガ>ゼノサーガ エピソードI 力への意志]]』シリーズなどのメカデザインを手掛けたCHOCO(麦谷興一)氏がキャラクターデザインを務めている。~ 「少女」「育成」といったキーワードからギャルゲーのようなものを想像しがちだが、実際にはアクアリウム系のゲームに近い。 **システム 箱庭内で高い精霊力を持つ妖精を育成し、未開拓惑星に配置することで惑星の精霊力を上げることができる。~ そうして定められた期限内に惑星の精霊力を一定以上にすることが目的となる。~ 惑星の数は6つ(全6ステージ)。 -ガーデン --妖精を育成する箱庭。ガーデン内に植物などのオブジェを配置することで、妖精の精霊力を伸ばすことができる。 --「ガーデンの種類」「温度」「ミュージック」の設定によって伸ばしやすい精霊力の傾向が変わる。 -妖精 --育成対象。最初は精霊力の低い「白き妖精」から育成することになる。 --任意のタイミングで妖精をより高位の妖精に進化させることができる。進化先は精霊力の「土」「水」「風」「火」パラメータによって分岐する。 --育成はガーデンの環境を整えることで行われ、直接的に干渉したりコミュニケーションをとるような要素はない。 **評価点 -妖精のデザイン --PSでのリメイクにあたって一新された妖精のデザインは評価が高い。ただ美少女として可愛いだけでなく、どこか神秘的な人外の魅力を備えたものが多い。 --解説文もそれぞれ学名が設定されているなど、フレーバーテキストとしてなかなか凝っている。 -BGM --上記通りBGMが育成に影響するというシステムがあるが、どのBGMも聴き心地のよい楽曲が揃っている。 --BGMごとに役割も異なるので、オブジェクトの配置と合わせることでガーデンの雰囲気も少し替えられる。 **問題点 -やることが少ない --プレイ上で最大の問題点。プレイヤーのできることは、ガーデンの設定とオブジェの配置、ガーデン内での妖精の移動、惑星への配置管理のみ。ランダム要素などもあまり無いため、ある程度攻略方針が固まったらあとは目標を達成するまでの時間の大半を「待ち」で過ごすか、オブジェの効果範囲からはみ出た妖精を元の位置に戻すだけの単調な作業に費やすことになる。 -バリエーションの少ないイベント --惑星上に妖精を配置していると種類ごとに固有のイベントが発生することがあるが、内容は基本的に「妖精が自然と戯れる」か「妖精が未知の現象を引き起こす」の2種類。謎が提示されても解決されることはなく、続き物のイベントも無い。 -進化の適切なタイミングがわからない --先述したように妖精の進化は任意のタイミングで行うのだが、妖精が進化できる精霊力の指標は一度妖精を進化させて図鑑に登録しないと見られない。しかも進化条件を満たしていないと逆に退化して精霊力が下がってしまうこともあるため、うかつに進化させることもできない。試行錯誤する意義は薄く、先に攻略本などを見て目標の値を確認した方がましといえる。 -拍子抜けな特殊進化 --妖精には通常の進化のほかに、条件を満たしたときのみ見られる特殊な進化がある。しかしこれらはイベント扱いであり、特殊進化した妖精を育成することはできない。 --イベントの内容も「特殊進化後の立ち絵が出て、何もせずすぐに元の姿に戻る」という、本当に「見るだけ」の非常に簡素なもの。実装できなかった妖精をグラフィックだけ入れてみたのでは、と開発の都合を邪推してしまう。 --この特殊進化に分類される妖精の種類は全妖精29種のうち8種と、水増しにしても割合が高い。しかも公式サイトでは他の育成可能な妖精と区別なく並べられている。 **総評 退屈、という感想が出てしまうゲーム。~ 時間制限つきの目標があるのにシステムはアクアリウムという食い合わせの悪さを解消できておらず、少ないボリュームもあいまってシミュレーションとしても箱庭鑑賞ものとしても中途半端な出来になっている。~ 可愛らしくも神秘的な妖精たちのデザインや、美少女を未知の生命体として扱う世界観など魅力的な要素もあるものの、それらをゲームの面白さに活かせなかったのは残念というほかない。 ---- **余談 -通常版にはエキストラディスクが同梱。キャラクターデザインを担当したCHOCO氏のインタビュー映像、ヒロインを演じた片桐萌氏のインタビュー映像とプロモーションムービーを収録。 -発売に先駆けて、本作のラジオドラマがラジオ番組「宮村優子の直球で行こう!」内で放送され、のちにドラマCDとして発売された。妖精たちと会話するシーンがあるなどゲームとは少々趣きが異なる。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「評価点・問題点の補強」です。~ また、「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。~ ---- ---- *ピクシーガーデン 【ぴくしーがーでん】 |ジャンル|環境育成シミュレーション|&amazon(B000069SO2)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|エスコット|~| |開発元|イメージワークス|~| |発売日|1999年9月30日|~| |定価|6,300円(税別)|~| |廉価版|エスコット オリジナルベスト版:2000年8月3日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| #contents(fromhere) ---- **概要 少女の姿をした生命体「妖精」を育成し、未開拓惑星のテラフォーミングを行うという設定のシミュレーションゲーム。~ PC98用に発売された『ピクシーガーデン 妖精伝説』、及びWindows95用の『ピクシーガーデン アドバンスト Terre promise』をリメイクしたもので、グラフィックなどを一新している。~ 本PS版では漫画『イグナクロス零号駅』や『[[ゼノサーガ>ゼノサーガ エピソードI 力への意志]]』シリーズなどのメカデザインを手掛けたCHOCO(麦谷興一)氏がキャラクターデザインを務めている。~ 「少女」「育成」といったキーワードからギャルゲーのようなものを想像しがちだが、実際にはアクアリウム系のゲームに近い。 **システム 箱庭内で高い精霊力を持つ妖精を育成し、未開拓惑星に配置することで惑星の精霊力を上げることができる。~ そうして定められた期限内に惑星の精霊力を一定以上にすることが目的となる。~ 惑星の数は6つ(全6ステージ)。 -ガーデン --妖精を育成する箱庭。ガーデン内に植物などのオブジェを配置することで、妖精の精霊力を伸ばすことができる。 --「ガーデンの種類」「温度」「ミュージック」の設定によって伸ばしやすい精霊力の傾向が変わる。 -妖精 --育成対象。最初は精霊力の低い「白き妖精」から育成することになる。 --任意のタイミングで妖精をより高位の妖精に進化させることができる。進化先は精霊力の「土」「水」「風」「火」パラメータによって分岐する。 --育成はガーデンの環境を整えることで行われ、直接的に干渉したりコミュニケーションをとるような要素はない。 **評価点 -妖精のデザイン --PSでのリメイクにあたって一新された妖精のデザインは評価が高い。ただ美少女として可愛いだけでなく、どこか神秘的な人外の魅力を備えたものが多い。 --解説文もそれぞれ学名が設定されているなど、フレーバーテキストとしてなかなか凝っている。 -BGM --上記通りBGMが育成に影響するというシステムがあるが、どのBGMも聴き心地のよい楽曲が揃っている。 --BGMごとに役割も異なるので、オブジェクトの配置と合わせることでガーデンの雰囲気も少し替えられる。 **問題点 -やることが少ない --プレイ上で最大の問題点。プレイヤーのできることは、ガーデンの設定とオブジェの配置、ガーデン内での妖精の移動、惑星への配置管理のみ。ランダム要素などもあまり無いため、ある程度攻略方針が固まったらあとは目標を達成するまでの時間の大半を「待ち」で過ごすか、オブジェの効果範囲からはみ出た妖精を元の位置に戻すだけの単調な作業に費やすことになる。 -バリエーションの少ないイベント --惑星上に妖精を配置していると種類ごとに固有のイベントが発生することがあるが、内容は基本的に「妖精が自然と戯れる」か「妖精が未知の現象を引き起こす」の2種類。謎が提示されても解決されることはなく、続き物のイベントも無い。 -進化の適切なタイミングがわからない --先述したように妖精の進化は任意のタイミングで行うのだが、妖精が進化できる精霊力の指標は一度妖精を進化させて図鑑に登録しないと見られない。しかも進化条件を満たしていないと逆に退化して精霊力が下がってしまうこともあるため、うかつに進化させることもできない。試行錯誤する意義は薄く、先に攻略本などを見て目標の値を確認した方がましといえる。 -拍子抜けな特殊進化 --妖精には通常の進化のほかに、条件を満たしたときのみ見られる特殊な進化がある。しかしこれらはイベント扱いであり、特殊進化した妖精を育成することはできない。 --イベントの内容も「特殊進化後の立ち絵が出て、何もせずすぐに元の姿に戻る」という、本当に「見るだけ」の非常に簡素なもの。実装できなかった妖精をグラフィックだけ入れてみたのでは、と開発の都合を邪推してしまう。 --この特殊進化に分類される妖精の種類は全妖精29種のうち8種と、水増しにしても割合が高い。しかも公式サイトでは他の育成可能な妖精と区別なく並べられている。 **総評 退屈、という感想が出てしまうゲーム。~ 時間制限つきの目標があるのにシステムはアクアリウムという食い合わせの悪さを解消できておらず、少ないボリュームもあいまってシミュレーションとしても箱庭鑑賞ものとしても中途半端な出来になっている。~ 可愛らしくも神秘的な妖精たちのデザインや、美少女を未知の生命体として扱う世界観など魅力的な要素もあるものの、それらをゲームの面白さに活かせなかったのは残念というほかない。 ---- **余談 -通常版にはエキストラディスクが同梱。キャラクターデザインを担当したCHOCO氏のインタビュー映像、ヒロインを演じた片桐萌氏のインタビュー映像とプロモーションムービーを収録。 -発売に先駆けて、本作のラジオドラマがラジオ番組「宮村優子の直球で行こう!」内で放送され、のちにドラマCDとして発売された。妖精たちと会話するシーンがあるなどゲームとは少々趣きが異なる。

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