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テディーボーイ・ブルース - (2020/12/19 (土) 15:53:17) の最新版との変更点
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*テディーボーイ・ブルース
【てでぃぼーいぶるーす】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00EF0ISX2)|
|対応機種|アーケード(SYSTEM I)|~|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~|
|稼働日|1985年|~|
|プレイ人数 |1~2人|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
当時デビューしたばかりのアイドル歌手「石野陽子」のデビューシングル『テディーボーイ・ブルース』とのコラボレーションにより制作されたアーケードゲーム。((1988年にビック東海が開発、セガが発表した『UFO戦士ようこちゃん』というゲームもあるが、こちらは「南野陽子」をフィーチャーしている))~
業界初のアイドルゲームを売りにしており、セガ直営のゲームセンターでは本作稼働時にソノシートなどの広告宣材が配布されていた。~
プレイヤーは銃の名手の少年テディーボーイとなり、敵を無力化するミクロ銃を手に怪物「ひょうきん軍団」を倒すため彼らの住む迷路に入り込む。全43面のループゲーム。
**システム
-ステージは画面端が存在しない上下左右がループする迷路が舞台。画面上にあるサイコロから出てくる敵を全滅させることでステージクリアとなる。
--迷路には壊せる壁が存在するほか、自キャラが同じ個所にとどまりすぎると炎上して足場が崩れる。
-敵を倒すにはまずミクロ銃を敵に当てて無力化し、無力化した敵に触れることで行われる。
--ただし、無力化した敵を放置すると目玉虫となって制限時間タイマーから残り時間(後述)を食べてしまうため、無力化した敵は早めに倒す必要がある。
--無力化した敵を連続で倒すことで高得点。
-無力化前の敵に触れたり制限時間切れになることでミスとなる。
--残り時間は左下(点数の安い順)から赤<橙<黃<白<水色<青の6段階に色分けされており、それぞれクリアボーナスへの換算レートが異なる(黃以下はほぼ気休めであり、赤=タイムオーバー直前は0点である)。
---1本(1色)消費する毎に警告音が鳴る。また、目玉虫は1本分の長さを食べてしまう(消費中の1本を消費し切るという意味ではないことに注意)。なお、最後の敵を逃した場合もタイマーを食べ終えてからクリアとなるため、このときにタイマーを食べ尽くしてしまった場合はタイムオーバーが優先されクリアにはならない。
-ラウンド2クリア後から4ラウンドクリアごとに2種類のボーナスステージが入る。
--最初のボーナスステージに限り、ステージ選択が可能(以降選択したステージを継続する)で、高い成績を収めた場合に先のラウンドを選択できる。
--射的:テディーボーイを操作し、次々と出現する的を倒していく。ミスショットしないで素早く倒していくと高得点。
--宝探し:石野陽子を操作し、時間内に部屋の中にある宝を探していく。ボーナスステージが終了しても宝の個数は継続され((残数に応じて制限時間は短縮される))、コンプリートするとさらにボーナス。
---宝をコンプリートした時点でボーナスステージは制限時間に関わらず終了となり、次回以降強制的に射的ステージに移行する。
---配点が大きく異なる(射的が最高1発2000点+パーフェクトボーナス20000点に対し、宝探しは宝1個500×α点(αは宝を見つける毎に増加し、最大48倍になる)+コンプリートボーナス1000000点)ので、宝探しを選択するのがセオリーである。
**評価点
-アクションゲームとしての完成度の高さ
--高得点を狙うために敵をまとめるための戦略を練ったり、迷路をわざと崩してショートカットや敵の誘いこみを行うなど純粋にアクションとしての完成度は高い。
--敵のバリエーションも多く、敵ごとに戦略を練る楽しさもある。
--ステージ数も43面とかなりのボリュームなので、手ごたえも十分。
-キャラ造形の完成度の高さ
--アイドルタイアップのゲームだけあってキャラクターの造形はどのキャラも可愛いキャラばかりでとっつきやすい。
--オープニングでの石野陽子のコンサートデモやボーナスステージのグラフィックの作りこみの完成度も当時としては高いクォリティ。
**問題点
-敵を大量に無力化した場合に処理落ちが発生することがある。
**総評
アイドルタイアップのゲームながらゲーム自体の完成度は高く、迷路の地形を利用しての敵の追い込みや回避、高得点狙いの敵の連続撃破を行うための戦略を練る楽しさもあり奥が深い。~
肖像権や版権の問題からアーケード版をそのまま遊べる移植版が出ていないのは残念なところ。~
とはいえ後述の移植版でもゲームの本質自体は変わっていないので、かわいいキャラを操作して奥の深いアクションを楽しみたい場合にはお勧めの一品。
**その後の展開
本作はその後の展開において各種セガハードにおいて実験的な試みでリリースされていた。
-セガマークIII版(マイカード/1985年10月20日発売)
--セガマークIIIのローンチタイトルとして発売。全50面のループゲーム。アーケード版と同じく石野陽子とのコラボレーションが強調されている。
--オープニングのコンサートデモが廃止され、またボーナスステージがオリジナルの1種類のみに変更された。
---ボーナスステージはテディーボーイが迷路上のサイコロを撃ってアイテムを探すゲーム。ただし罠として敵や目玉虫が隠れていることもあるため油断は禁物。
---上記の変更のためBGM以外に石野陽子の出番はなくなったが取扱説明書には登場しており、迷路への恐怖のためにゲーム内には登場しないが歌でテディーボーイを応援するという設定になった。
--ゲーム中にスコアが出ない、敵を倒した時の点数カウントが表示されないなど演出面で見劣りする点はあるものの、ステージも増えていたりするなど全体的に良移植。
--なお、海外では北米版・欧州版・南米版がリリースされているが、いずれもコラボレーションが行われない関係でタイトル・BGM・ストーリーともに変更されている。基本的なゲーム内容は同じ((南米では、現地で放映されたアニメとタイアップしてキャラクターなどを差し替えたバージョンも発売されている))。
-メガドライブ版(1990年配信)、メガCD版(1992年8月12日発売)
--マークIII版のアレンジ移植。日本語タイトル表記が「テディボーイブルース」へ変更、ストーリーやBGMも変更され石野陽子とは全く関係しないゲームになった。全30面。
--メガドライブ版はセガゲーム図書館で配信されており、後にメガCDの「ゲームのかんづめVol.2」に収録。
--メガCD版はBBクィーンズのシングル『SING!! ~SEGA GAME MUSIC presented by B.B.Queens~』に収録されており、メガCDに入れると本作がプレイ可能になる。
---メガCD版のみオプションでBGMを選択可能。
--本作ではようこちゃんのお気に入りのぬいぐるみ「テディベア」が月の光の力で「テディボーイ」に変身し、おもちゃの国にようこちゃんが連れていかれないように他のおもちゃから毎晩守っているというストーリー。
---ストーリーの変更に伴い、舞台はようこちゃんの部屋、ボーナスステージはようこちゃんが担当。敵キャラもおもちゃベースのキャラになっている。
---本作ではオープニングロールとエンディングロールが追加。全面クリアでエンディングとなる。
---サイコロが目覚まし時計に差し替えられ、目覚まし時計が鳴った後に敵が出現する形になる。そのため、敵の出現パターンが若干変わっているところがある。
---ボーナスステージはマークIII版ベース。操作するのはようこちゃんになり、箱を開ける動作しかできない代わりに罠は目玉虫のみ。
*テディーボーイ・ブルース
【てでぃぼーいぶるーす】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00EF0ISX2)|
|対応機種|アーケード(SYSTEM I)|~|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~|
|稼働日|1985年|~|
|プレイ人数 |1~2人|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
当時デビューしたばかりのアイドル歌手「石野陽子」のデビューシングル『テディーボーイ・ブルース』とのコラボレーションにより制作されたアーケードゲーム。((石野陽子は1970年代から80年代初頭にかけトップアイドルであった石野真子の妹ということもあってデビュー前から注目を集めていたアイドルのため、このような過去に類を見ないプロモーションが行われることとなった。))((1988年にビック東海が開発、セガが発表した『UFO戦士ようこちゃん』というゲームもあるが、こちらは「南野陽子」をフィーチャーしている))~
業界初のアイドルゲームを売りにしており、セガ直営のゲームセンターでは本作稼働時にソノシートなどの広告宣材が配布されていた。~
プレイヤーは銃の名手の少年テディーボーイとなり、敵を無力化するミクロ銃を手に怪物「ひょうきん軍団」を倒すため彼らの住む迷路に入り込む。全43面のループゲーム。
**システム
-ステージは画面端が存在しない上下左右がループする迷路が舞台。画面上にあるサイコロから出てくる敵を全滅させることでステージクリアとなる。
--迷路には壊せる壁が存在するほか、自キャラが同じ個所にとどまりすぎると炎上して足場が崩れる。
-敵を倒すにはまずミクロ銃を敵に当てて無力化し、無力化した敵に触れることで行われる。
--ただし、無力化した敵を放置すると目玉虫となって制限時間タイマーから残り時間(後述)を食べてしまうため、無力化した敵は早めに倒す必要がある。
--無力化した敵を連続で倒すことで高得点。
-無力化前の敵に触れたり制限時間切れになることでミスとなる。
--残り時間は左下(点数の安い順)から赤<橙<黃<白<水色<青の6段階に色分けされており、それぞれクリアボーナスへの換算レートが異なる(黃以下はほぼ気休めであり、赤=タイムオーバー直前は0点である)。
---1本(1色)消費する毎に警告音が鳴る。また、目玉虫は1本分の長さを食べてしまう(消費中の1本を消費し切るという意味ではないことに注意)。なお、最後の敵を逃した場合もタイマーを食べ終えてからクリアとなるため、このときにタイマーを食べ尽くしてしまった場合はタイムオーバーが優先されクリアにはならない。
-ラウンド2クリア後から4ラウンドクリアごとに2種類のボーナスステージが入る。
--最初のボーナスステージに限り、ステージ選択が可能(以降選択したステージを継続する)で、高い成績を収めた場合に先のラウンドを選択できる。
--射的:テディーボーイを操作し、次々と出現する的を倒していく。ミスショットしないで素早く倒していくと高得点。
--宝探し:石野陽子を操作し、時間内に部屋の中にある宝を探していく。ボーナスステージが終了しても宝の個数は継続され((残数に応じて制限時間は短縮される))、コンプリートするとさらにボーナス。
---宝をコンプリートした時点でボーナスステージは制限時間に関わらず終了となり、次回以降強制的に射的ステージに移行する。
---配点が大きく異なる(射的が最高1発2000点+パーフェクトボーナス20000点に対し、宝探しは宝1個500×α点(αは宝を見つける毎に増加し、最大48倍になる)+コンプリートボーナス1000000点)ので、宝探しを選択するのがセオリーである。
**評価点
-アクションゲームとしての完成度の高さ
--高得点を狙うために敵をまとめるための戦略を練ったり、迷路をわざと崩してショートカットや敵の誘いこみを行うなど純粋にアクションとしての完成度は高い。
--敵のバリエーションも多く、敵ごとに戦略を練る楽しさもある。
--ステージ数も43面とかなりのボリュームなので、手ごたえも十分。
-キャラ造形の完成度の高さ
--アイドルタイアップのゲームだけあってキャラクターの造形はどのキャラも可愛いキャラばかりでとっつきやすい。
--オープニングでの石野陽子のコンサートデモやボーナスステージのグラフィックの作りこみの完成度も当時としては高いクォリティ。
**問題点
-敵を大量に無力化した場合に処理落ちが発生することがある。
**総評
アイドルタイアップのゲームながらゲーム自体の完成度は高く、迷路の地形を利用しての敵の追い込みや回避、高得点狙いの敵の連続撃破を行うための戦略を練る楽しさもあり奥が深い。~
肖像権や版権の問題からアーケード版をそのまま遊べる移植版が出ていないのは残念なところ。~
とはいえ後述の移植版でもゲームの本質自体は変わっていないので、かわいいキャラを操作して奥の深いアクションを楽しみたい場合にはお勧めの一品。
**余談
-テディーボーイの本来の意味は「不良少年」という意味であり、本来の曲も不良少年に叶わぬ淡い恋心を抱く少女の歌ではあるのだが、本作の主人公のテディーボーイは不良の雰囲気はない幼い少年である。
--おそらくテディベアから連想されるかわいい系のイメージから主人公のイメージがついたものと思われる。
**その後の展開
本作はその後の展開において各種セガハードにおいて実験的な試みでリリースされていた。
-セガマークIII版(マイカード/1985年10月20日発売)
--セガマークIIIのローンチタイトルとして発売。全50面のループゲーム。アーケード版と同じく石野陽子とのコラボレーションが強調されている。
--オープニングのコンサートデモが廃止され、またボーナスステージがオリジナルの1種類のみに変更された。
---ボーナスステージはテディーボーイが迷路上のサイコロを撃ってアイテムを探すゲーム。ただし罠として敵や目玉虫が隠れていることもあるため油断は禁物。
---上記の変更のためBGM以外に石野陽子の出番はなくなったが取扱説明書には登場しており、迷路への恐怖のためにゲーム内には登場しないが歌でテディーボーイを応援するという設定になった。
--ゲーム中にスコアが出ない、敵を倒した時の点数カウントが表示されないなど演出面で見劣りする点はあるものの、ステージも増えていたりするなど全体的に良移植。
--なお、海外では北米版・欧州版・南米版がリリースされているが、いずれもコラボレーションが行われない関係でタイトル・BGM・ストーリーともに変更されている。基本的なゲーム内容は同じ((南米では、現地で放映されたアニメとタイアップしてキャラクターなどを差し替えたバージョンも発売されている))。
-メガドライブ版(1992年配信)、メガCD版(1992年8月12日発売)
--マークIII版のアレンジ移植。日本語タイトル表記が「テディボーイブルース」へ変更、ストーリーやBGMも変更され石野陽子とは全く関係しないゲームになった。全30面。
--メガドライブ版はセガゲーム図書館で配信されており、後にメガCDの「ゲームのかんづめVol.2」及びセガチャンネル配信版「ゲームのかんづめお徳用」に収録。
--メガCD版はBBクィーンズのシングル『SING!! ~SEGA GAME MUSIC presented by B.B.Queens~』に収録されており、メガCDに入れると本作がプレイ可能になる。
---ゲーム内容はどれも同じだがBGMの音源はは配信版(ゲーム図書館版及びゲームのかんづめお徳用版)、メガCD版、ゲームのかんづめVol.2版で異なる。~
メガCD版のみオプションでBGMを選択可能。
--本作ではようこちゃんのお気に入りのぬいぐるみ「テディベア」が月の光の力で「テディボーイ」に変身し、おもちゃの国にようこちゃんが連れていかれないように他のおもちゃから毎晩守っているというストーリー。
---ストーリーの変更に伴い、舞台はようこちゃんの部屋、ボーナスステージはようこちゃんが担当((ボーナスステージは彼女の見ている夢という設定。))。敵キャラもおもちゃベースのキャラになっている。
---本作ではオープニングロールとエンディングロールが追加。全面クリアでエンディングとなる。
---サイコロが目覚まし時計に差し替えられ、目覚まし時計が鳴った後に敵が出現する形になる。そのため、敵の出現パターンが若干変わっているところがある。
---ボーナスステージはマークIII版ベース。操作するのはようこちゃんになり、箱を開ける動作しかできない代わりに罠は目玉虫のみ。