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F1 2010」を以下のとおり復元します。
*F1 2010
【えふわん とぅえにーてん/つーさうざんどてん】

|ジャンル|レーシング|CENTER:#amazon(B002EL3WQC)|
|対応機種|プレイステーション3、Xbox360、Windows|~|
|開発元|Codemasters Birmingham|~|
|発売元|【PS3/360】コードマスターズ&br;【Win】イーフロンティア|~|
|発売日|2010年10月7日|~|
|定価|7,700円(税別)|~|
|プレイ人数|1人(オンライン時12人)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|周辺機器|各種レーシングコントローラー対応|~|
|判定|なし|~|

#contents(fromhere)
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**概要

-2010年度のF1に登場するチーム、ドライバー、サーキットなどをすべて収録した公式ゲームで、コードマスターズの現行機における最初のF1ゲームとなった。((現在も続いているコードマスターズの「F1」シリーズはこれが2作目。前作『F1 2009』はWii/PSP/iOS版が発売されており、日本でもWii版が発売された。))
--ただし、ドライバーラインナップは開幕戦時のデータのみであり、代役のドライバーは登場しない。

-グランプリモードでは、24人のドライバーの中の一人を操作し、1戦のみのレースやフルシーズンを戦うことができる。

-キャリアモードでは、自分自身がドライバーとなり、様々なチームへステップアップしていくことができる。

-オンラインでは12人まで対戦ができる。


**評価点
-初心者から上級者にまで幅広いアシスト設定ができる。

-これまでのF1ゲームには無い要素が多い。
--ダメージの表現。これまでのF1ゲームでは、ただ単にウィングが取れるのみなど、簡素だったが、今作ではクラッシュすると破片が飛び散る。もちろんダメージをオフにすることは可能である。

-雨天時のグラフィックが鮮明である。

-同社のGRID・DiRTシリーズにも採用したフラッシュバックシステムにより、ミスをした後に時間を巻き戻してレースを再開できる。
--メニュー画面のパドック、インタビュー、記者会見など、まるで自分がF1ドライバーになったかのような臨場感を楽しむことができる。
--ガレージ内ではメカニック達が作業している。自分はチームの皆の力で走れている、というリアル感を楽しめる。

-キャリアモードでは、毎年毎年勢力図が変わり、新鮮な顔ぶれの順位争いを楽しむことができる。
--実際のF1ではありえない勢力図になることもあるが、ゲームであるということを踏まえればアリな要素である。

-ピットインの操作も一部手動(設定でオートにも可能)にできる。

-チームに所属する際、契約金が発生するため強豪チームよりも高い契約金で中盤チームがスカウトしてきたりと、自分がドライバー人生で生涯どれぐらい稼げるかを楽しめる。

-歴代ドライバーの記録を塗り替えた際にプレス記事として扱われる事がある。42勝目に生涯41勝のアイルトン・セナや、52勝目に通算51勝のアラン・プロストを上回った、など。
--ちなみにF1史上最多の勝利数は、F1 2010発売時ではミハエル・シューマッハの91勝。「皇帝」の異名を持つ歴代最強ドライバーの1人として20年近く活躍して達成した記録を下位チームでのスタートを含め最大7年間のドライバー生活で追い抜くのはゲームならではの挑戦し甲斐があるだろう。

-ガレージ内で流れる楽曲は、海外でも有名なものが多い。
 

**問題点

-とにかくバグが多い
--AIが、オプションタイヤとプライムタイヤの両方を装着する義務がある20%以上のレースでも、一切ピットをせず完走する時がある。
---プレイヤーがこれをやろうとしてもタイヤは持たない上に、強制的にピットに入れさせられる。
---ペトロフやチャンドックなど、現実のF1でこの年低調なパフォーマンスだったドライバーが、このバグで表彰台を獲得するとよくネタにされた。
---そもそもAIのタイムは落ちず、AIはタイヤシミュレートしていないのではないかという疑惑が浮上した。

--AIと同じタイミングでピットに入ると、20秒近く待たされることがある。
---現実は4秒前後であることを考えると、このバグは致命的である。

-タイヤが異常なほどパンクする。
-セーブデータが破損する。
--いずれもパッチで改善された。

-最適なセッティングの幅が少ない
--どのサーキットでもダウンフォースを寝かせた方が速く、全サーキットで同じセッティングを使用しても大丈夫という事態になってしまった。

-AIの異常な不自然さ
--予選で明らかに遅く走っているのに速いタイムが出る時がある。
--独走しているとありえないタイムで追いついてくる。
--その他、全くリタイアしない…など。

//-予選で、セッションが変わると天候がガラリと変わることがある。
//--数分のうちに大雨がいきなり完全ドライになるものなのだろうか?
//これはゲームでつっこむ所じゃないと思う。サクサク変更できないのも不便だし

-ペナルティが理不尽(追突されたのにペナルティ、など)な上に、オフにすることができない。

-エンジニアが大して役に立たない上に、煽る言葉を使ってくる
--「行け行け。こいつは簡単だろ」という要求など。例え最弱マシンに乗っていても、最強マシンを抜くように要求してくる。

-セーフティカー、フォーメーションラップが無い。
--前者は99年度のF1ゲーム、後者は2006年度のF1ゲームに存在していた。

-リプレイで他車の視点から見れない。ガレージ内で他車の走行映像を見られない。

-キャリアモードのレベル制の理不尽さ
--上位チームには後半戦から始まるライバルチャレンジで勝利すればその選択したライバルのチームに行けるが、翌年レベルが足りないとそのチームでどんなに好成績を残していても解雇されてしまう。

-チームごとのステアリングの形状が再現されていない。
--レッドブルのメーターの位置すらも再現されていない。

-縁石が異常に滑る。
--実際のセバスチャン・ベッテルがこのゲームをプレイした際、縁石に乗ってスピンする映像があった。いかに非現実的なほど滑るかを表している。

-ブレーキが効きにくい。
--元F1ドライバーの鈴木亜久里もこの件を指摘したほか、エイドリアン・スーティルも現実のF1と同一視したブレーキングでオーバースピードになってしまう映像も目撃された。

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**総評
F1ゲームとして大雑把な面も目立ったが、パッチでの改善も施され、PS3ならではの進歩も見られ、一時期はKOTY据置部門の候補とも目される危機にも陥ったが十分楽しめる出来となった。

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