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信長の野望 大志」を以下のとおり復元します。
*信長の野望 大志
【のぶながのやぼう たいし】
|ジャンル|歴史シミュレーションゲーム|&amazon(B074G1WHMK)|
|対応機種|Nintendo Switch&br()プレイステーション4&br()Windows 7/8.1/10|~|
|発売・開発元|コーエーテクモゲームス|~|
|発売日|2017年11月30日|~|
|定価|通常版 / TREASURE BOX&br()【Switch/PS4】8,800円 / 12,800円&br()【Win】9,800円 / 13,800円(各税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|~|
|ポイント|あらゆる要素がことごとく薄く面倒くさい&br()劣悪なUI&br()謀略家&内政家涙目&br()たかり外交&br()BGM・武将数・武将の顔グラは好評|~|
|>|>|CENTER:''[[信長の野望シリーズリンク>信長の野望シリーズ]]''|

**概要
信長の野望シリーズ第15作目でシリーズ35周年作品。~
「全ての戦国好きに捧げる、最高の戦国体験」をテーマとし、「志システム」を目玉システムとし、各種新要素を取り入れた。~
発売前には各メディアにて大々的に宣伝をし、実質的な前作「[[創造 with パワーアップキット>信長の野望 創造#id_ef1b0544]]」(以下創造PK)が好評だったため、大きな期待が持たれていたが……。

**特徴
''志システム''
-本作は各武将に内政、軍事、外交等に対する考え方「志」を持っており、それに従い行動する。その数は50を超える。
--織田信長をはじめ、武田信玄、上杉謙信等有名武将には固有の「志」が存在する。
--志には特性(スキル)が存在し、条件を満たすと追加の特性も獲得できる。

''全体の流れ''
-「創造PK」と同様に政略フェイズと進行フェイズに分かれ、政略フェイズで決定した命令を進行フェイズにて実行する。

''商業''
-今作では主に支配地の「商圏」に進出してそれに応じた金銭収入を得る。
--特定の条件で大商圏になったり、特殊な商圏も存在する。特定の商圏は鉄砲等物資も得られる場合がある。
--親善関係にある他国の商圏に進出することも可能。逆に他国が自支配地域の商圏に進出してくる場合もあり、その場合は収入は折半となる。

''農業''
-今作では開墾や肥料を撒く等リアルに沿ったコマンドが用意されている。
--命令できるのは3、6、9、12月の4回だけである。

''外交''
-ベースは「創造PK」と同じで、親善行動により「心証」というポイントを貯め、心証に応じて援軍要請や同盟等が可能となる。

''軍事''
-マップ上で味方と敵がぶつかると、「決戦」に突入する。「創造PK」で言う「会戦」であり、各武将を操作して敵軍の壊滅を目指す。詳細は後述する。

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**賛否両論点
-「決戦」の仕様
--決戦の勝利条件は、「敵部隊全滅」「敵総大将の壊滅」「戦況ゲージを青一色にする」の三点であり、ほとんどの決戦の勝利要因が「戦況ゲージを青一色にする」ことであるため、精鋭部隊を編成するより、烏合の衆で奇襲し、一気に戦況ゲージを振り切らせたほうが早い。
-攻城戦が存在しない
--「創造 戦国立志伝」では存在していたのに、今作ではオミットされている。

**問題点
-劣悪なUI
--本作では明らかにスマートフォン用ゲームを意識したUIとなっており、それが逆に足枷となっている。先述した通りのアイコン問題、更に各種情報ウィンドウが大きすぎて、視認性が劣悪である。
--武将を移動させる際に一覧からソートができない。
-意味のない内政
--パラメータを上げたことによる効果は発展した、強くなった&bold(){ような気がする}程度の効果であり、軍備強化してさっさと攻め込んだほうがいい。故に内政値だけが高い武将が「死に」武将に。
---規模が小さな勢力だと、金がない→内政をする→効果が雀の涙→金が貯まらない→軍備増強できない→そのうち攻め込まれるのパターンに陥り、&bold(){もれなく詰む。}
-決戦を回避できない
--スキップすることは可能だが、勝敗および兵力の損害の計算は単純に数字だけで判断する模様で、結果敵味方双方とも損害が大きく出てしまう。結局損害を減らすために、決戦をするはめになる。弱小勢力だと尚更。
-朝廷の存在が無意味かつ邪魔
--たまに金銭を要求してきて、その見返りに官位を貰えるが、今作の官位は外交にほとんど影響を及ぼさない。なお、断ると当然の権利のように心証が悪くなる。
-調略が存在しない。
--今作では引き抜きや暗殺等の調略が存在しない。忠誠度が低い武将は自ら出奔していなくなるだけであり、引き抜かれたり寝返ったりはしない。
---よって、過去作で重要な意味を持った「知略」のパラメーターがほぼ無意味なものに。(今作の「知略」は決戦時の部隊の防御力に影響するだけ)
-操作に統一性がない(PS4版)
--今作はコマンドの決定/拒否の表記が「はい/いいえ」「YES/NO」等ではなく、「○/×」のアイコンとなっている。PS4版ではなんと決定が「△ボタン」であり、「○」のアイコンを見てついつい○ボタンを押してしまいがち。さすがに拒否は×ボタンだが……。
---これだけならまだマシなのだが、○ボタンで決定するコマンドも存在しており、操作に統一性が全くない。一応○アイコンの上に小さく△と表記されてはいるが……。
-外交
--金品を他国に要求しようとすると、なんと相手から条件として同盟締結を提示される。前作までは同盟を結ぶために金品や人質を渡したりしなければならなかったのだが……。
---つまり同盟を結びたければ、&bold(){相手に金品を要求すればいい。}
--外交可能勢力の制限
---隣接している勢力としか外交ができない。標的の向こう隣の勢力と共同で攻め込む、つまり「挟み撃ち作戦」をすることができない。
--リアルにしすぎた外交関係
---特に「同盟国の同盟国」の扱いが非常に厄介。攻め込もうとすると、同盟国の心証だけではなく、無関係の周辺国にも「不義理な奴」と判断され、外交関係が一気に悪化する。
-家宝入手がランダムイベントに
--本作では[[家宝を自発的に購入することができず>信長の野望 覇王伝]]、家宝を入手するには献上品として家宝をくれる商人を待つしかない。
--ランダムイベントになったため、家宝のコンプリートが非常に困難となっている。

**評価点
-BGM
--今作のBGMは引き続いて大塚正子氏が担当している。壮大なBGMは聞きごたえがある。
-武将数が多い
--シリーズ最大となる2190人の武将が登場し、一条内政((一条兼定の嫡男))など本作が初登場となった武将も存在する。
-武将の顔グラフィック
--前作と比較して更に細かく書き込まれており、マイナーな武将も表情豊かである。

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**総評
スマートフォン版の発売を意識した結果、その全てが中途半端で薄い内容となってしまい、[[三國志12]]と同じ轍を踏む結果となってしまった。~
Amazonでのレビューの平均スコアは1.8と散々な結果となっている。~
信長の野望シリーズは廉価版が発売するまで値段が下落しないことで有名だったが、PS4版に至っては発売から半年足らずで新品で3,000円前後と投げ売り同様の状態となっている。~

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