【だらいあす】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード |
発売・開発元 | タイトー |
稼動開始日 | 1987年2月(著作権表示上は1986年) |
プレイ料金 | 200円(デフォルト) |
判定 | なし |
ポイント |
専用3画面筐体の迫力ある画面と重低音ボディソニックサウンド STGとしてはオーソドックス |
ダライアスシリーズリンク |
戦闘機「シルバーホーク」を操り、異星人ベルサーに侵略された惑星ダライアスからの脱出を目的とするSTG。
タイトーの看板作品のひとつである、横STGシリーズの第一作である。
本作最大の特徴として、ハーフミラーによる繋ぎ目のない3画面の特殊大型筐体を使用している。(*1)
1987年2月頃より、全国のゲームセンターに順次入荷した(*2)。
ゲーム内のクレジット表記は1986年となっているが、これはショーに出展した際の年である
(この当時のタイトーは、発売日ではなくショーなどへ出展した日付をクレジット表記していた)
デフォルト設定では1クレジット200円。しかし発売から数ヶ月後には、ほとんどの店舗で1クレジット100円に設定されていた。
ダライアスには複数のバージョンが存在しているが、国内で一般に流通したのは以下の3つ。
シンプルにまとまっているシステムながら画期的なアイデアを多数取り入れた作品。
ボス戦前の警告・水棲生物と機械を融合したボスデザイン、小倉久佳によるBGM、多画面筐体にボディソニックのベンチシート…
そして樹形図ステージ選択によるSTGでの大ボリュームとアームシステムによるとっつきやすさなど…絶大な支持を得るに足る要素は揃っている。
また、本作および本シリーズはSTGの演出面での可能性を大きく広げた作品でもある。
タイトー製STGはこの後演出やBGM重視の方向性を更に押し出すようになり、本作は後に『演出系STG』と呼ばれる独自の方向性を確立する上での礎となった。
現在でもSTGはBGMや演出が重要という声は大きく、その礎となった本作をゲーム史において無視する事は出来ないだろう。
一方でゲームとしては冗長さや多画面故の粗があったのも事実であり、この課題は次回作以降にも引き継がれることとなった。
タイトー多画面筐体ゲームの系譜は、『ザ・ニンジャウォーリアーズ?』や『ダライアスII』と言った作品達が引き継いでいくことになる。
一方でダライアス自体も、『スペースインベーダー』に並んでタイトーを代表するSTGシリーズとしての道を現在もなお歩み続けている。
初代ダライアスは現在でも根強い人気のある作品だが、今では基板の寿命問題や筐体の老朽化に伴って本作を扱ってきた店舗でも撤去していることが多い。
一応、STGやレトロゲームに力を入れたゲームセンターではプレイできることもあるので、そういったゲームセンターに行くことがあれば、探してみるのも良いだろう。
また、「基板は保存できたが筐体は保存できなかった」という理由(*25)により、継ぎ目の軽減しやすい液晶モニターやプロジェクターを3台並べて稼働させているケースもある。
3画面の特殊構成や当時の家庭用ハード性能等の関係から、何らかのアレンジが施された移植作のみが発売されていた。
2016年8月26日に配信されたPS4版において、稼働から30年目にしてようやくAC版の完全移植が実現する事となった。
+ | その恐るべき別物ぶり |