【だらいあすがいでん】
ジャンル | シューティング | ![]() 裏を見る ※セガ・サターン版 ![]() ※PS版 |
対応機種 | アーケード(F3システム) | |
開発・販売元 | タイトー | |
稼働開始日 | 1994年9月19日 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
一画面化して迫力も凝縮 圧倒的なグラフィック・BGM・演出 横シュー最高峰の呼び声も高い 外部連射装置が半ば必須のゲームバランス シャコが鬼門 最大の敵は赤勲章 |
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ダライアスシリーズ |
繋ぎ目の無い多画面筐体、練り込まれたグラフィック・サウンド・演出が特徴だった『ダライアス』シリーズの3作目(家庭用作品を含まず)。
1作目の後、惑星ヴァディスへと移住した人々の帰郷のため、ベルサー司令部と化した惑星ダライアスへの急襲を試みるというストーリー。
シリーズの本流タイトルでありながら、『ダライアスII』までとは異なり汎用筐体の一画面のみで展開されるゲームになった。タイトルがIIIではなく「外伝」なのはそれも要因であると思われる。
オーソドックスな作りながらも高い完成度を誇り、未だ横STGにおける最高峰の一つとして語り継がれる作品となった。
この物語は「ダライアス」のW-ZONEエンディング(*1)以後の物語である。
ダライアス星での戦いの後、死の星と化したダライアス星を脱出し、他の惑星へと移住した人々がいた。
時は過ぎ、移住した人々は、再び故郷ダライアス星へ帰る決心をした。
その準備が着々と進む中、中継ポイントのステーションや、海上のプラントが、何者かによって次々に破壊されていった。
ダライアス星から引き上げる輸送船団の後を追って、その破壊者はついに移民星ヴァディスにまでその魔の手を広げはじめた。
立ち向かうシルバーホーク隊も無惨にも倒されて行った。
そして、人々の望みを賭け、最後の2機となったシルバーホークが戦いに向かっていく。
(SS版説明書より)
+ | 7体のラスボス巨大戦艦の紹介。※ネタバレ有り |
当シリーズは『II』の時点でも『初代』から大幅に異なる作風となり、早くもシリーズの方向性が迷走。本作直前に家庭機で出た作品『フォース』に至っては別ゲームのように作風が変質していた。
本作はそういった流れを一度断ち切り、『初代』に近い作風に方向性を修正することに成功。以降の作品も『外伝』ないし『初代』を踏襲した作風となり、なおかつ、いくつかの「お約束」が確立することとなった(*4)。
基本となる部分をきっちり作り込み、さらにダライアスシリーズの特長だった演出・コンセプチュアルなBGMをさらに強化した結果、不朽の名作へと変貌を遂げた作品。
この演出・BGM・ボス戦を重視したゲームデザインは、続編及び外部の作品にも多大な影響を与える事なった。
1画面になり独自性が薄れ、攻略面で部分的に粗が存在するものの、トータルバランスの良さがそれを補って余りあるほどの高評価をもたらし、ロングランを続け、今なお横シューティング最高峰として語り継がれている。
*1 グリーンコロナタスを撃破するも、既に惑星ダライアスは死の星と化しており居住不可能な状態となっていた。プロコ・ティアットは新天地となる惑星(=本作の惑星ヴァディス)を発見し、第二の母星とするというストーリー。
*2 ただし宣伝用のイラストに登場しているものは準備稿の時の外観となっており、ゲーム中に登場するものとは外観が多少異なる
*3 一応姿だけであればWゾーンのEDでも確認はできる。
*4 初代のアレンジ移植である『R』を除く。
*5 本作ではヒラメとカレイをモチーフにしたダブルディーラー、後作の『バースト』ではリュウグウノツカイとドラゴン(サイバリオン)をモチーフにしたダークヘリオスなど。
*6 今作でのショットの最大パワーアップは15段階、ハイパーアームに必要な青アイテムは9個。
*7 というのは建前で、実際には「サビの部分に入ったタイミングでWarning→ボス戦へと移行させるためのタイミング調整」だったりする。
*8 『G』の「G-ZERO」、『バースト』の「Good-bye my earth」および「The World of Spirit」。『バーストCS』の「Freedom」。
*9 後述の移植版ではショットボタンに割り当てられているものもある。
*10 あくまでも個人による解析なので正確では無いかもしれないが、ショットボタンを「押した」瞬間にランクが加算される模様。
*11 ショットボタンを1回押した時の加算値は約2.3f分の生存時間に相当する。
*12 本作を未だ稼働させているような店舗はシンクロ連射の需要を知っている場合が多い。仮になくても、店への連射搭載要望が通るかもしれない。
*13 初代の時点で3連ミサイル止めや一部ルートでのスーパーアーム止めプレイの知名度が高く、『ツイン』でもウェイブ時のショット切り替えアイテムは罠として知られていた。
*14 1回限りではなく不定期で何度か稼働はしていた。
*15 厳密に言うと「1~6面まではA~Uまでの各ゾーンを全てシャッフルしたもの」と「7面はV~Z'までの各ゾーンを全てシャッフルしたもの」という2段構えな構成になっている
*16 タイトーのお家芸である「惑星破壊」エンドで、ベルサーとの死闘の末に惑星ダライアスが爆発してしまう。正史上は『バースト』の時代でも惑星ダライアスは健在。
*17 ラスボスがグレートシングだが本作ではクリア目的では比較的楽な方とされる。だが実際に初心者向けルートとされたのは下のZゾーンを目指す「下捕鯨ルート」の方で、上ルートは地形が厳しいエリアが多く難関。
*18 最終面は地形があるステージで中ボスは強敵といわれるピラニアとオトシゴが現れる。ラスボスのマザーホークはクセのある回転弾や広範囲レーザーを連打してくるため相当強い。そして何より道中で強豪ボスのヤマトを避けられない。
*19 1997年に起きたポケモンフラッシュ事件の影響である。『ダライアス外伝』に限らず、レトロゲームの復刻時は点滅の表現が控えめに修正される場合がある。
*20 なお、以前のソースコードは破棄して、完全に一からソースコードを作り直したとのこと。
*21 前述のアップデートで前述のキャプチャー中の稼ぎ為の30連表裏別のシンクロ連射が実装されている。
*22 こちらもアップデートで最終ゾーン別のランキングが実装されている。