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Call of Duty: Black Ops 2 - (2021/09/25 (土) 20:30:21) の編集履歴(バックアップ)


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Call of Duty: Black Ops 2

【こーるおぶでゅーてぃー ぶらっくおぷすつー】

ジャンル FPS



対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
Windows XP/Vista/7
Wii U
発売元(海外) Activision
発売元(日本) スクウェア・エニックス
開発元 Treyarch
発売日(海外) 【PS3/360/Win】2012年11月13日
【WiiU】2012年11月18日
発売日(日本) (字幕) 2012年11月22日
(吹替/WiiU) 2012年12月20日
定価 7,480円
プレイ人数 1~16人
その他 オンライン対応
レーティング(日本) ESRB:M(17歳以上対象)
レーティング(海外) CERO:Z(18才以上のみ対象)
判定 なし
ポイント 生かし切れなかった未来設定
前作そっちのけのストーリー
マルチプレイの新システムは好評
オンラインの接続障害は相変わらず
ゾンビモードは初心者殺しの難易度
Call of Dutyシリーズ


概要

Treyarchが手掛けた『Call of Duty: Black Ops』の直接の続編であり、結果的に『World at War』『BO』『BO2』と同社3部作として物語が繋がった形となっている*1
過去の暗い時代を舞台としていた前作と異なり、今作は近未来が主な舞台となっている。『Modern Warfare 3』を越えて発売当時シリーズ中最も未来の世界*2を描いた作品である。
装備や兵器も、自動で稼動する「ドローン」といった近未来的なものが目立ち、世界観に華を添えている。それはマルチプレイでも同様。
また、本編や過去編に前作に登場したキャラクターも登場し、バラエティー豊かな作品となった。
Treyarch製シリーズ恒例のゾンビモードも健在。今作ではメインとなる「TRANZIT」の他、小規模マップの「SURVIVAL」や協力・競い合いの「GRIEF」といった新モードが追加された。


シングルプレイ

2つの時代を進むキャンペーン

  • 1970年代のアレックス・メイソン(前作の主人公)として操作するものと、そのメイソンの息子であるデイビッド・メイソン(コードネームはセクション)を操作する2025年の2つを舞台とするのが今作のシングルプレイ。
  • 前作で死んだと思われたウッズが年老いて2025年にも登場。セクション達の目標となるメネンデスというテロリストについて、過去のいきさつを話す役割を担う。
  • 過去と未来を行き来しながら、パズルのように物語の繋がりが明かされてゆく形となっている。

武器選択式

  • プレイ開始前に、マルチプレイのように武器及びアタッチメントを自由に選ぶことが出来る。マルチプレイのようなパーク(Perk:特殊技能)も選べ、カスタマイズ性が生まれた。
  • もちろん、プレイ中に敵が落とした武器は拾って使うことが出来る。なので、この方式は最初の形だけを選ぶだけの薄いものなので、攻略難度といった部分にはあまり影響がない。
  • 2つの時代を舞台とするので、選ぶ武器もプレイする時代で変わる。マルチプレイでは登場しない武器も使うことも出来る。

マルチエンディング

  • 劇中、プレイヤーの行動を問う箇所が存在し、その選択によってエンディングが変わる。
  • リアルタイムで気づかないうちに発生するものではなく、キチンとプレイヤーに選択を迫るようにわかりやすいものとなっているため、次回プレイ時の試行錯誤を促すものになっている。

マルチプレイ

Pick10システム

  • 今作のクラス作成システムが大幅に変更され、Pick10と呼ばれるシステムに変更された。
  • Pick10は、10という数字のコストの範囲内で、武器及びそれに付けるアタッチメント、パーク、装備を着脱するシステムのことで、これによって今までとは比べ物にならないほど自由度が生まれた。
  • 例えば、従来ならフラグ及びセミテックスといった爆発物、コンカッションやフラッシュバンなどといった投擲物は常備するものであったが、今作ではそれらを持たないようにすることが出来る。同様にパークや武器も0の状態にすることが可能。
  • あくまで10というコストの範囲内で納まるようにカスタマイズするというものなので、なにかを犠牲にしてなにかを得るという妥協点を完全にプレイヤーに委ねられているというわけである。
  • 着脱できるものは全て1消費する。武器単体で1。その武器に付けるアタッチメント1つにつき1消費といった具合。
  • やろうと思えば武器及びパークを全て0にしたネタプレイなんかも出来る。武器が無い場合、プレイヤーの攻撃手段はナイフとなる。逆に武器を装備せず、コストの全てをパークに注ぎ込んだ場合、戦場で敵の武器を拾えばコストをオーバーした状態となり、大きなアドバンテージを得ることが出来る。
  • ローカルプレイ(CPU対戦)に限り、コストを17まで増やした超人カスタムを作成することも可能。

ワイルドカード

  • パークとは別に存在するワイルドカードと呼ばれるもので、パークを2つ装備したり、投擲物及び爆発物、武器アタッチメントの装備可能数を上げたり、メインウェポンを2つ持ったりすることが出来る。ワイルドカード自体にプレイヤーの行動に影響を与える要素は無い。
  • 一見便利なものに見えるが、このワイルドカード自体でPick10のコストを1消費する。つまり、これだけを装備しただけでは効果を発揮せず、無駄なコストを生んでしまうということ。
  • 例として、武器のアタッチメントを3つ付けたいと思ったとき、武器に1消費。アタッチメント3つで3消費。そしてアタッチメントの3つ目をつけることが出来るようになるワイルドカードのメインガンファイターで1消費。計5消費することになる。残りコストの5でパークや装備品をやりくりする必要がある。
  • 勿論「ワイルドカードでパーク2つ装備できるぞー」と言って肝心のパークの2つ目を装備しないという無駄にコストを消費している状態で戦場に繰り出すことも出来る。全てはプレイヤー次第。

スコアストリーク制

  • 従来のキル数に応じて得られるUAVや戦闘ヘリといったキルストリークが、スコアストリークという性質及び名称に変更された。
  • 倒した人数によって得られていた支援システムが、戦場で得たスコアで得られるようになるようになったため、敵の装備品破壊や敵スコアストリーク破壊でも得られるようになった。勿論、敵を倒すことでスコアを得られるため、たくさん倒せば獲得できるという点は変わらない。
  • 注目すべきはスコア制という点。ルールによってはキル数や装備破壊、スコアストリーク破壊の他にスコア獲得の手段があるということ。ルールによって高スコアストリークが出せる*3かどうかというものになっている。
  • 変更に伴い、スコアストリーク獲得に要するキル数(スコア)が上げられた。その為、全体的に派手さはなくなったが従来と比べて一方的な試合展開になりづらいようになっている。

ゾンビモード

TRANZIT

  • 『WaW』『BO』の基本システムを踏襲しつつ、今作では非常に広大なマップでの探索をしつつ生き残るTRANZITという新モードがメインとなる。もちろんマルチプレイも可能。
  • 大きく分けて5箇所のエリアと、そのエリア同士を繋ぐ道や小規模エリアで構成された、旧作DLCを含めても過去最高クラスの広さを持つマップを探索することになる。
  • 広大なマップの移動手段としてバスが登場。また、落ちている廃品を作業台で組み立てて新たな装備品を作る作成といったギミックも満載。
  • ちなみにストーリーも『WaW』『BO』と続いている。今作で荒廃した地球になってしまった原因は前作のDLCである「Rezurrection」の謎解きを完遂すると理解できるが、DLC故にマイナーでかつ非常に謎解きの難易度が高いので殆どの人が知らないと思われる。

SURVIVAL

  • TRANZITから一部エリアだけ切り取ったよな小規模マップでのゾンビモード。
  • 感覚的には『WaW』の初期ゾンビモードに近い。

GRIEF

  • SURVIVALと同じ小規模マップだが、こちらは最大4人VS4人の8人でのプレイが可能。どちらのチームが長く生き残れるか競うモードとなる。
  • 相手チームの全滅が目的のこのモードではただ敵を倒すだけでなく、時に相手を妨害(銃やナイフ攻撃で相手プレイヤーに直接ダメージは無いが動きを止めたりできる)してゾンビにやられるように仕向けるのも必要となる。

余談ではあるが、前作にあった隠しモードのゾンビアーケードは今作にはない。


評価点

今までにない演出

  • 舞台が近未来となったため、今までにない兵装や演出が描かれる
    • 敵がポイントされるスコープの「ファインダー」、ドローン兵装であるドラゴンファイヤなど、新しい兵装の頼もしさや孕んだ危険性などが描かれている。
      • また、納得がいくかどうかなどは別として、話自体は単純にわかりやすい。

新システムを導入したマルチプレイ

  • 新システムであるスコアストリーク制により、勝利条件に貢献するプレイとストリークが直結。ルール無視をし引きこもってキルを稼ぐプレイスタイルを良しとしなくなった。
    • 狭めのマップ構成も相まって前線は常にドンパチ賑やかとなった。
  • Pick10システムにより、カスタムにある程度幅がでた。
    • 前作まではとりあえず解放されたアタッチメントは付ける、セットできる個数上限が厳しく付けるアタッチメントが一択という状況も多かった。今作ではアタッチメントを捨ててPerk全振り、手榴弾は持たずに…などある程度プレイスタイルに寄り添って兵装を持ち込めるようになった。
      • 今作以降このシステムを発展させたものが多く採用される。
    • 問題点で述べられているほぼ必須といえるPerkや強い装備こそあるが、銃すら持たないカスタムも可能と遊びの幅は広かった。

問題点

前作をほとんど無視したような物語

  • 物語の出来は悪い。最近のシリーズに見受けられる主犯格を中心とした物語展開と、展開される規模というのが映像のリアルさとあいまって不自然な部分が浮いてしまっている。
  • まるでギャグのような無双状態になったりするなど、一体自分はなんのゲームをしているのかわからなくなるような気分になることも。
+ 以下ネタバレあり
  • 極めつけは前作との繋がりをぶち壊したかのようなキャラクター描写。前作で意味深な結末*4を迎えた主人公のメイソンが、健康体*5となっていたり、前作で暗喩された暗殺計画*6がどこかへ行ってしまったかのような無視っぷり。
    • 本作ではウッズが前作では明らかに死んでいた*7としか思われ無い状況だったはずなのに強引に生きている事にされる等あっけにとられる設定などがチラホラ。
      • トレイラーを見たプレイヤーは当然困惑した。
  • 本作では前作中核キャラのメイソン・ウッズ・ハドソンが全員登場するが、ハドソンはどう足掻いても死亡する。他2名もプレイヤー次第で死亡する。
    • EDの組み合わせ次第ではメイソン生存でウッズと再開したあと、あっけなくメネンデスに撃ち殺されるウッズを見る羽目になる。
      • メイソン生存にしてもこの数十年一体どこで何をしていた、と言わざるを得ない状態であり足取りが不明な理由も説明されない*8
  • そもそもの物語自体も、私怨→世界規模の怒りという突拍子な感情変化*9で、どこにも感情移入出来ない様。おまけに動機不明の裏切りをポンポンと出す為、シリーズ稀に見る安っぽさを演出している。

粗ありな未来的デザイン及び演出

  • 風景やオブジェクトなどに中途半端に近代と未来が入り交じり、何とも言えない安っぽさのあるSF感が漂う。
  • ドローンといった兵器のデザインは説得力があるものの、その他人間が着込んでいる装備品などは嘘くさいもの。
  • 今までなら音声だけで上官とのやり取りを得るものだったが、未来という設定からなのか、今作では腕に付けられたタッチパネルで映像チャットを行なう。そしてその場面のだけの為に、わざわざゲームを停止させてプリレンダムービーで見せている。そんなに重要か?
  • 基地内の設備のデザインも「ダサい」と言い放ってしまうぐらいのものであったりする等、未来という設定に踊らされた感が否めない。
  • 「冷戦」がテーマになっているシリーズで、このような中途半端な形でアフガニスタン戦争を消化してしまった事も勿体なさを感じてしまう。

ストライクフォースモードのつまならさ

  • シングルモードで本編と直接関わりがないサブミッションの様なモードとしてストライクフォースモードが存在する。司令官として味方部隊を指揮して操作するRTSパートと、自分が部隊員として直接戦えるFPSパート双方を行き来してミッションをこなしてゆく。
  • これのゲームデザインがお粗末。RTSパート操作性が良くないうえに味方AIがアホなので歩兵が動かした端から数的有利な敵にバタバタ倒されてゆく。まともにクリアするならFPSパートで無双してゆく必要があるので本編と何ら変わりがない。本編にもっと力を注げと言いたくなる。
    • マップ自体もマルチの使い回し。マルチのチュートリアルといえば聞こえはいいが、マルチ側にも初心者向けのモードは存在しているため存在意義が不明。
      • その癖、エンディングに関わるモードのため、放っておくとEDを迎えても世界は混沌とする羽目になる。

マルチプレイの偏ったマップバリエーション

  • 全体的に狭く、俗に「田の字、川の字、3レーン構造」と呼ばれるマップデザインが多い。
    • 3つのルートがあり上下と中央で合流できる単純な構造のマップで、それゆえ連携を意識せずとも自然と前線が出来、白熱した展開になりやすいマップである。半面、毎回似たような展開になるため飽きやすいマップでもある。
    • 元々この手のマップが多いと指摘されている『CoD』シリーズだが本作は特に多く、初期マップ14のうち甘く見ても5つ、「斜めだけど結局は3本線じゃん」といった亜種も含めると9つほどが当てはまる。
  • ワンパターンなデザインを補うためか障害物が至る所に設置されているが、これらは頭出しポジションとして利用できるため、単純なマップデザインと相まって「各レーンの頭出しを手分けして一度押さえられればもう突破は困難、その試合は勝ち確定」となってしまう。

頭一つ抜けた性能のアタッチメント、パークの存在

  • パーク「タフネス」とアタッチメント「可変ストック」のこと。この2つの性能が高すぎるせいでせっかくのPick10によるカスタムの多様性が損なわれている。
  • 「タフネス」は被弾時の反動を75%減少させる効果。
    • タフネス無しだとSMGの最低威力18ダメージを貰った時点で、タフネス有りでのAR中最高火力であるSMRの近距離威力59ダメージ以上に跳ね上がる事になる。ARやLMGならば、SR中最高威力DSRのHSを食らった程度*10の跳ね上がりになるほど。
      • こんなに差がある状態では勝負にならないのは明白で、実戦ではタフネスを付けた側が9割方撃ち勝つ。撃ち合い拒否のSG以外では必須装備であり、そのせいで本作は「Pick10じゃなくてPick9システムだ」などと皮肉られている。
  • 「可変ストック」はADS中(サイトを覗いている状態)の移動速度が速くなる効果。速度の増加量は銃のカテゴリにより異なる。
    • 敵を倒すまで照準を合わせ続ける必要があるFPSにおいてこの効果はたいへん強力。左右に細かく動くことで敵の照準を外したり(通称:カニ歩き・レレレ撃ち)、自分の照準の微調整に使うことができる。
      • こちらも付けた側が7割方撃ち勝つ。
    • また、ARやLMGは威力や精度に秀でる反面取り回しが悪く近距離や遭遇戦でSMGに劣るのが本来の立ち位置だが、この可変ストックのおかげで「敵が来るかもしれない場所ではとりあえずADSしながら移動する」ことでそのデメリットをほぼなくすことが可能。SMGの立ち位置を奪ってしまっている。
    • 照準の微調整に使えるせいで低火力高精度のSMG「Vector K10」やAR「M27」の評価を下げる要因にもなっている。
  • 一方、この2つさえなければ武器やカテゴリごとのバランスは良好な方。
    • 2つを禁止した大会では多くの銃がそこそこまんべんなく使われており、海外大手サイトにて公開された「CoDシリーズ、最も強すぎた銃/バランスブレイカーな武器ランキング」でもランク入りは0だった。

近未来故の弱点を持ったストリーク群と格差

  • 今作のマルチは近未来となる2025年が舞台のため、キャンペーンでも出てきた近未来兵器たちがストリークになって登場する。
    • ストリークなので強力ではあるのだが、電子機器に分類されるストリークも当然多い。その為、どいつもこいつも設置した途端にEMPグレネードの餌食になることが多かった*11
      • 今作のEMPグレネードは困ったら持っておけレベルで効果範囲が広く、索敵にも使いやすい為に所持者が多かった。Perk3のT-マスク*12に影響されず、対プレイヤーのEMPを無効化できるPerkが2群だった為、前述のタフネスと競合し未所持が多いこともEMPグレネード所持者増加に拍車をかけた。
    • そんな状態の為、セントリーガンを置いた瞬間に索敵目的のEMPグレが飛んできて0キル爆発、果ては投げたハンターキラーが効果範囲に巻き込まれ迎撃、という事態も往々にしてあった。これらの破壊でもスコアが入る為、踏んだり蹴ったりである。
  • 逆に航空支援については高耐久なものが多い*13
    • 特にL-ストライク*14、オービタルVSAT*15、ウォートホッグ*16は強力。いずれもEMPグレはおろか、ランチャー類での迎撃が厳しい、そもそも破壊できない等、アンチ行為もできない。
  • その一方で975*17と比較的高コストの割に、鈍足、低耐久、手動と弱点目白押しのドラゴンファイア*18などもある。
    • コストが上な分耐久力はマシだが、それでもEMPグレに巻き込まれ事故死ししやすいAGRもやや不遇。

多数のフリーズ及び障害

  • オンラインに関係する部分で、フリーズ及び障害の数が多い。
  • 特に多いのがフリーズ。規則性は無く、どこの場面でもフリーズする可能性があるらしく、その声は多い。
  • 階級のリセットや戦績及びレベルや作成したクラス等がセーブされていないといった障害も多く、一応の処置と思われるアップデートが何度か行なわれているが、いまだにそういったトラブルに巻き込まれて嘆くユーザーの声は多い。
  • 通信ラグの問題は改善されておらず、画面上には通信状態が良好と記されているのに、時折又は長時間映像がカクつくことがあるなど、支障をきたすことが多い。
  • 原因不明で、音がまともに聞こえなくなるバグなどもあった。

ゾンビモード「TRANZIT」の難易度の高さ

  • マップが広大・ギミック満載のTRANZITだが、新要素や仕掛けの説明といったものがほぼ無い(説明書に記載がないのは恒例としてもゲーム中でも説明がない)ので、完全に初心者殺しなゲームとなっている。
  • 『WaW』『BO』をプレイしているのを前提としたような難易度なので『BO2』から始めた人には死んで覚えるにしてもかなりつらいものがある。
  • またマップの広さ故に他プレイヤーとはぐれてしまうことが多く、その状態でダウンしてしまうと他プレイヤーに蘇生してもらうのも困難となる。特にバスに1人乗り遅れたときは非常に危ない。
    • ちなみにこの問題点は前作のDLCでも巨大なマップがあり、その段階からあったものだが、何も改善していないどころかさらに悪化したと言える。
  • 開発者の自己満足とも言えるほどの難解な謎解きも、今作ではDLCではなく基本ゲームに組み込まれており、たちの悪いことにそれに関する実績・トロフィーもあるため、コンプを目指す実績・トロフィー収集家には特に苦行となってしまう。
    • 特にPS3のトロフィーでは、DLCを除く基本トロフィーを全て取ればプラチナトロフィーが手に入る…というシステムのため、プラチナ入手には謎解きを強制させられる『WaW』『BO』ではトロフィーが絡む謎解きはDLCとして隔離されていたので少しはマシであったが…。

その他

  • 武器アタッチメントなどの名称に珍訳が多い。
    • 一例として「EOテック」「グレネード-L(グレネードランチャー)」「タクティカルK(タクティカルナイフ)」等。

総評

マルチプレイにおけるバランス調整は得意なのか、全体的に良いバランスで作られているため、マルチプレイの満足度は高い。

ゾンビモードも初心者にはつらいが、慣れてくればこれまでのゾンビモードとはまた違った感覚で遊べて面白い。
だが一方で、シリーズの醍醐味だった「第三者視点の戦場表現」という面から見るとシングルプレイの部分は粗が目立ち、愕然とする人は多い。

映像やプレイに関するレスポンスなどが他のゲームより優れているが故にこういった部分が目立ってしまっている、ということを鑑みても、今作のシングルプレイに関しては不出来と言わざるを得ないだろう。スクリプトによるスムーズな演出は発揮されており、迫力という面ではクオリティを維持しているだけに、残念だったという声もある。


余談

  • 前作と同様に今作でも実在の人物がキャンペーン中に登場するのだが、その内の一人であるマヌエル・ノリエガ氏本人が「名前を勝手に使われ、しかも誘拐犯や殺人者といった設定が名誉毀損にあたる」としてActivisionに対しての訴訟をカリフォルニア州の裁判所で起こした。
    • これに対しロサンゼルス郡地裁は「80年代から90年代の当人の行いを考慮すれば、ゲームにより名声が傷つけられたという証拠を見つけるのは難しい」として訴えを退け、ノリエガ氏が敗訴した。
      • また、ノリエガ氏同様に本作に登場するジョナス・サヴィンビ氏の遺族が「サヴィンビを野蛮な人物として描いた」としてActivisionに対しての訴訟を起こしている。

続編・派生作品

  • 『Call of Duty: Black Ops 3』(PS4/One/PS3/360/Win 2015年11月6日発売)
    • 『BO』シリーズの第3作。舞台はサイバネティック技術が進化しサイボーグ兵士や軍事用ロボットが積極的に利用されている2065年*19で、人類と自らが作り出した最先端テクノロジーとの境界が曖昧になり、最新鋭戦闘ロボットが戦場で大きな力を持つようになったダークで捩れた未来に放り込まれることになる。
    • また、アメリカをはじめとするかつての西側諸国を中心とした「Winslow Accord」と、ロシアが主導して結成された新たな東側諸国とも言うべき防衛協定「Common Defence Pact」に二分された東西冷戦の再来と言える世界も描かれている。
      • キャンペーンはシリーズ初のキャラクターメイキングが可能で、最大4人でオンラインCO-OPが可能となっている。またプレイヤーはサイボーグ化されている為、ブーストジャンプに加えウォールラン、水中での戦闘が追加が可能となっている。
      • マルチプレイは「スペシャリスト」と呼ばれる9人の固有のキャラクターから一人を選んで対戦することとなる。スペシャリストは固有の特殊武器か特殊能力のどちらかを選択し、戦闘中に専用のゲージが貯まることでそれらを使用することができる。
      • ゾンビモードは1940年代の架空の都市・モーグ・シティが舞台に、フィルム・ノワールを意識した独自の演出がとられている。システム面においても、これまでのシリーズで採用されたゾンビモードとは一部異なるものになっている。
    • 今作より日本語版の発売がスクウェア・エニックスからSCE(PS版)及びMicrosoft(Xbox版)に変わり、ローカライズはActivisionが直接行うようになった。また、字幕と吹き替えが同時収録となり海外版と同時発売となった。なお、PS3/360版はキャンペーン非搭載で、マルチプレイとゾンビモードのみとなっている。
  • 『Call of Duty: Black Ops 4』(PS4/One/Win 2018年10月12日発売)
    • 『BO』シリーズ第4作。時系列上では『BO2』と『BO3』の間の話で、兵士がサイボーグ化される直前の世界が舞台。シリーズ初めてキャンペーンモードが廃止され、「スペシャリストHQ」の戦闘訓練でブロンズスターを規定の数獲得していくとストーリーを追うムービーが解放される仕組みが導入されている。
      • マルチプレイは『BO3』同様に「スペシャリスト」が登場。前作のスペシャリストも一部続投している。なお、ブーストジャンプ等は廃止され、従来のシリーズ同様の「地に足のついた戦闘」が可能となっている。
      • ゾンビモードはカオスの物語とエーテルの物語の2つに分かれており、それぞれ全く違うストーリーになっている。シリーズで初めて複数のストーリーが始めから用意されており、システム面においても『BO3』とは大幅に異なるものになっている。
      • シリーズ初のバトルロイヤルモード「Black Out」が搭載。最大100人でソロ(1人)・デュオ(2人)・スクアッド(4人)のいずれかで最後の1チームになるまで戦う。マルチプレイ時のスペシャリストもBlack Outで規定の条件をクリアすると解放され、ウッズやメイソンなど過去作で登場した人物も今後使用可能になる。
    • 今作より従来のシーズンパスが廃止され、新たなDLC「Black Opsパス」が登場。パス所有者には定期的に新たなコンテンツは提供されるようになった。
      • また、Win版はこの作品から兄弟会社でもあるBlizzardが運営する「Battle.net」専売となっている*20
  • Call of Duty: Black Ops Cold War』(PS5/XSX/PS4/One/Win 2020年11月13日発売)
    • 『BO』シリーズ第5作。舞台はロナルド・レーガン政権下の1980年代中盤で、本作と同時発売された『Black Ops Declassified』と同様*21に前作と本作を繋ぐを繋ぐ物語が展開される。詳細は作品ページを参照。
      • ファンの待ち望んだ冷戦時代の復活ということで大きな期待を集めたが、『BO』シリーズでありながら『MW』シリーズのようなゲーム性になっている為、ユーザーからの評価は低めである。また、国内版では流血描写の規制で出血表現が一切無いことでさらに評価が下がっている。