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SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車 - (2010/09/05 (日) 22:51:49) の編集履歴(バックアップ)


SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車

【しんぷる2せんしりーず ぼりゅーむ95 ざ ぞんびぶいえすきゅうきゅうしゃ】

ジャンル カーアクション
対応機種 プレイステーション2
発売元 D3パブリッシャー
開発元 ヴァンテアンシステムズ
発売日 2006年2月9日
定価 2100円
ポイント 戦車だとォ!?

概要

D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ「SIMPLE 2000」の1作。
救急車などのマシンを操作して夜の町を走り、ゾンビを倒しながら生存者を救助する。

特徴

  • ゲームの流れは以下の通り。
    • 自機に当たるマシンを選んで病院を出発し、ゾンビと戦いながら生存者を捜す。
      • 生存者は一定時間以内に病院へ連れ帰らないとゾンビ化する。
    • 10人救助するごとに「政治家」と呼ばれる生存者が出現する。この政治家を3人救助するとボスバトルが発生し、倒せば次のエリアに進める。
      • 3人救助すると、そのエリアに残っていた他の生存者は全て死亡した扱いになる。
    • 5つのエリアをクリアすると、今度は全てのエリアを対象に救助活動を行う事になる(これが6つ目のエリアに当たる)。この段階で政治家を3人救助すると、ラストバトルが始まる。
  • 救助した生存者に応じて、違った特典が受けられる。「整備士」を救助すると、その人数に応じて新パーツやマシンを開発できるようになる。
    • 発注した後は、ゾンビを一定の人数倒すと完成する。
    • パーツはタイヤ・ライト・バンパー・エンジンの4種類が存在し、換装できる。
  • マシンは初期からある「救急車S」の他、救急車M・L、パトカーも存在する。更に条件を満たすと、隠しマシンである戦車も開発可能になる。
  • 敵の攻撃でマシンの耐久度が0になるか、時間経過で「士気ゲージ」が0になるかするとゲームオーバー。
    • 士気は生存者を連れ帰るか、雑魚ゾンビを連続で倒す「コンボ」を決めれば回復する。

問題点

  • 士気ゲージが原因で、初期の頃はあまり遠出ができず、近くの生存者をちまちま捜す作業になりがち。
    • ゾンビは出現場所も出る数も決まっているので、士気回復の為に毎回同じ様な場所をウロウロする必要も出てくる。いよいよ作業感が増す。
  • 移動は十字キーではなくスティックを使う。マシンの操作だけではなく、病院での主人公の移動もスティックである。
  • 公式サイトやパッケージでは、「パーツの組み合わせはなんと1296通り」とあるが、どの部位のパーツも「後から作れるものは前のものに全ての性能で勝っている」というだけなので、単に新しいのができれば取り替えていくだけの話である。
    • マシンに関しては、それぞれ特徴はあるので、こちらはステージごとに乗り換える必要はある。
  • 町の中には回復アイテムも落ちているのだが、特定の場所にしか出現しない上に通る必要に乏しい場所ばかりなので、利用価値は薄い。
  • 2番目の中ボスである兵士ゾンビのバトルが退屈そのもの。
    • こいつは壁に張り付いて移動しながら真下に爆弾などを落としてくるのだが、一定の区間しか移動しないので非常に広い安全地帯が存在する。
    • 壁から叩き落とすことはできないので、弾補充の為に降りてきた隙を突いて体当たりするしかないのだが、何分間も降りてこない為、ひたすら安全地帯で待っていなければならない。ただの作業である。
  • ゾンビを連続で倒すと、ボイス入りの歓声が流れるのだが、ついさっきまで人間だった相手を轢殺して「ファンタスティック!!」と叫ぶ神経はどうなっているのだろうか?
  • エンディングで主人公の相棒である女医が、唐突に「私は医者に向いてないから辞める」と言い出す。それまで最低限の台詞しか無いキャラだったので、本当に唐突である。

バカゲーか?

そのタイトルからバカゲー臭が漂う本作だが、ストーリーにはギャグなど全く無い。強いてバカっぽいところといえば、以下の通り。

  • 隠しマシンが戦車である。
  • 「破魔バンパー」などのふざけたデザインのパーツが1部存在し、装備の組み合わせ次第ではデコトラの様な救急車ができあがる。
  • 1つの町の中に、市街地・森林区・大岩が転がってくる砂漠・一面凍りついた氷原が存在する。
  • 各エリアで政治家を3人救出すると、「そのエリアの生存者の反応が途絶えた」と言い出す。スカウターでも?持ってんのか!?

公式との相違点

公式サイトに載っている事前情報と見比べると、変更点がある事がわかる。

  • ストーリーは、公式では「敵国のウィルス攻撃を受けて人々がゾンビ化した」とあるが、製品では「地震で死亡した人々が、ある生物の体液の影響でゾンビ化した」となっている。
    • その生物の誕生理由についても、エンディングで取って付けた様に語られるが、ウィルス云々は出てこない。「敵国」に至っては単語自体出てこない。
  • 「建築士」という生存者が紹介されているが、ゲーム中には出てこない。また「病院の拡張もできる」とあるが、実際にはできない。

総括

「バカゲーかと思えば作業ゲー」、その一言だろう。
バグや致命的な問題点は無いが、行動に制限が多すぎるので自由度は低い。ホラーゲーとしても怖さを前面に出してはいない。
どの方面に向けて作ったのかも怪しい、「誰得ゲー」に当たるだろう。