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*Let’s 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!
【れっつぜんりょくひっちはいく】
ジャンル
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全力体感アクション
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対応機種
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Wii(Wiiウェア)
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発売元
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日本一ソフトウェア
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開発元
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ドロップウェーブ
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発売日
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2009年3月31日
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定価
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1,000Wiiポイント(税込1,000円)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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2009年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点
意味不明なシナリオ 操作性悪すぎ 狂ったキャラデザイン ほぼ運頼み 何もかもが手抜き 全力でスベっているギャグ
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
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『ジョークってのは、意味がわからなくても笑うもんだ。』
概要
Wiiウェアで発売されたパーティーゲーム。通称『ヒッチ』。2009年KOTY四天王の一つ。同年の『人生ゲーム』もそうだが、1000ポイントという価格はWiiウェアとしては比較的高めである。
製作・販売陣は、バカゲーとは何なのかを根本的に誤解しているのではないかと思われる。
問題点
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理解不能なシナリオ。
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「主人公の一家が中華料理店で食事をしているといきなり恐竜とUFOが登場し、思わず店を(代金を払わずに)飛び出したら料理店の親父が包丁を持って追いかけてきた。だから、ヒッチハイクして逃げよう!」という内容だが……。
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「こらー! 逃げてもいいが金払え!」という親父の台詞が示す通り、いくら緊急事態と言えど主人公達の行為は完全に食い逃げで、言ってしまえば『犯罪行為を完遂する』というとんでもない代物でもある。「ヤク中の妄想」などとも言われた。
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ちなみに緊急事態発生前、登場人物の一人「おかん」が食事をしながら(冗談とはいえ)これでタダならねえ」とほざいていた。
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一応付け加えると、超展開や登場人物の非常識な言動そのものはバカゲーに限らずギャグ系作品においては王道ともいえる手法なのだが、本作の場合は前者は最低限の脈絡すらもない唐突さ、後者は金を払ってから逃げれば済む程度のスケールであるがために笑いを引き起こす要素として機能しているとは言い難い。
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主なゲーム内容は、ヒッチハイクできそうな車などをポインタで捕まえた後、キャラクターが見せるお手本に合わせてリモコンを振ることで「アピール」するというもの。アピールがお手本に合致しているかどうかは最大100%の成績で評価され、それに応じてすごろくの要領でキャラが進む。
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ゲームデザインからして面白みはなく、ひたすらキャラの動きを真似するだけの単調なゲーム性は5分も経たず飽きる。
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どうやら多人数でゲーム内のネタで笑いながらプレイする事を前提としているようで、一人プレイはかなり虚しい。
…2人以上で遊んだところで笑えないし空気が冷めるのは間違いないが。
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ヒッチハイクした車などの対象物が毎回一言ギャグをのたまうのだが、これがバリエーションが少ない上に悲しい程につまらない。(後述)
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リモコンの感度は悪く、非常にフラストレーションが溜まる(『アクション刑事』やWii版『ポップンミュージック』並み)。
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リモコンを振るチャンスは3回与えられ、最も成績のよかったものが採用されるのだが、3回とも全く反応せず失敗ということがザラに起こる。
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2ヶ月前に発売された『涼宮ハルヒの激動』と同じメーカーであることを考えれば、さもありなんと言ったところではあるが。
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慣れてくればある程度安定して成功するようにはなるが、それも「お手本」が比較的単純な場合に限っての話。
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「お手本」の中には妙な動きでクネクネする理解不能な挙動や、挙句の果てには頭だけでブレイクダンスするなど常人には不可能な挙動を要求してくるものが混じっている。恐らくネタとして入れたのだろうが、途方も無くスベっているのは言うまでもない。
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さらにガイドは全て右手持ちで左利きお断り。実際に左利きでこのゲームをすると下記のプレイ動画のようになる。
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止まったマスによってはカードを引くことになるのだが、「2マス戻る」「他プレイヤーを1マス進ませる」などのデメリットを負うものが多数混じっており、ありがたみは薄い。
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そのため、何も起こらない「はずれ」のカードが当たりの部類である。
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ゲーム開始前に見れるルール説明画面では、なぜか説明文が「~ナリ」とどこかの漫画で聞き覚えのある口調で書かれている。ギャグとしての寒々しさに変わりはなく、そもそもどの層を狙ったネタなのかも謎である。
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しかもすごろく画面の説明では「肉屋のオジサンにつかまったらゲームオーバー!」という誤記が見られる。
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要所要所の漫才デモも完全に外している。「GOLDEN EGGS」とか「FROGMAN SHOW」とか狙ったつもりなんだろうか?
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キャラクターデザインの破壊力が悪い意味で前衛的。
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サイコロのように角ばった立方体型の頭や、エイの裏側のような形容のしがたい顔グラフィックなどにプレイヤーはドン引きせざるを得ない。
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おそらく主人公であろう女の子の「むすめ」も全くかわいくない。
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キャラデザだけではなく、レンダリングも低クオリティ。3Dでは離れていても、画面上でとなりあっている同じ色の物体は境界線が付かない為、指と顔が融合したり、木がつながったりしている有様。
このゲームで登場する寒いギャグの例
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ウチのワイフがかわいいコには旅をさせろっていってたよ。
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ジョークってのは、意味が分からなくても笑うもんだ。
評価点
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シュールなバカゲー的世界観を狙ったギャグは、ごく一部には受けたという意見もある。
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クソゲーのお約束通り(?)BGMは良質。
総評
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バカゲーを作ろうとして生まれたクソゲーという点では『たけしの挑戦状』『摩訶摩訶』と同じだが、決定的な違いは本作がバカゲーを侮辱しているとしか思えないという点だろうか。
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前者は超絶難易度により、後者は大量のバグと歪なゲームバランスによりクソゲー判定となっている。ギャグ要素に限って言えばこれらのほうが遥かに上質であり、バカゲーとしては水準は十二分に満たしている。
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「バカゲーという物を馬鹿にしているのではないか?」とまで評されるほどである。
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無論、他にも問題を大量に抱えているならこれらより評価が低いのも当然の話である。
余談
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公式サイトも香ばしい。しょぼいグラフィックや、キモいキャラクターも前面に押し出している。
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開発元のドロップウェーブ(現在は株式会社Xioという社名になっている)は、HPこそ小奇麗であるが実績はブラック企業並に悲惨と言われている。『涼宮ハルヒの激動』や『らき☆すた ~陵桜学園 桜藤祭~』付属の格ゲー『らき☆ばと』など、クソゲーもしくはそれに準ずるものばかりという始末。
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他にもギャグがスベりにスベった挙句、購入者の販売者への怒りを代弁したセリフがゲーム内にあるものとしてはこれがある。(何の因果かこのゲームの海外版は日本一ソフトウェア)
プレイ動画