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ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 - (2022/12/09 (金) 09:40:11) の編集履歴(バックアップ)
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
【ろっくまんつー どくたーわいりーのなぞ】
ジャンル
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横スクロールアクション
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高解像度で見る 裏を見る
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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メディア
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2MbitROMカートリッジ
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発売・開発元
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カプコン
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発売日
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1988年12月24日
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定価
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5,800円
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2008年8月26日/500Wiiポイント 【3DS】2012年8月8日 【WiiU】2013年6月12日/上記共に500円
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判定
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良作
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ポイント
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シリーズ最高レベルの人気作 シリーズの基礎をより固めた理想的な続編 「アクションゲーム」の金字塔として今もなお人気
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ロックマンシリーズ
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概要
『ロックマン』シリーズ第2作で、前作のほぼ1年後に発売された。
前作のシステムを受け継ぎ発展させている。以後のシリーズ作品に定着した要素も多い。
プロローグ
Dr.ライトの生み出した、スーパーロボット“ロックマン”によって謎の天才科学者Dr.ワイリーの世界征服の野望は阻止され、世界に平和がよみがえった。
しかし、Dr.ワイリーは甚大な打撃を受けたにもかかわらず、再び“ロックマン”に新たな闘いを挑むべく、8体の強敵ロボットを送り出した……。
(取扱説明書より)
特徴
本作から定着した特徴
ステージボス関連
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発売に先駆け、ゲームに登場するボスキャラを公募する「ボスキャラデザインコンテスト」が行われるようになった。
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優秀賞(Dr.ワイリー賞)8作品はゲーム中にボスとして登場、応募者はエンディングに「デザイナー」として名前がクレジットされる。
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佳作(Dr.ライト賞)32作品(但し本作のみ40作品)の応募者は、エンディングに「スペシャルサンクス」として名前がクレジットされる。
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応募者全員に記念品が贈られる。また上記2種類の受賞者達には、さらに豪華賞品がそれぞれ贈られる。
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最初に選択できるステージ数が6から8に増えた。
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ステージセレクト画面には、各ボスの「顔」が表示されるようになった。
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本作のボスと特殊武器
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メタルマン
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メタルブレード: 8方向に撃ち分け可能な、回転ノコギリ型の刃を投げる
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エアーマン
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エアーシューター: 3連の竜巻を斜め上に撃つ
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バブルマン
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バブルリード: 地形に沿って進む泡を撃つ
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クイックマン
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クイックブーメラン: 一定距離で戻るブーメランを撃つ。自動連射が可能
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クラッシュマン
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クラッシュボム: 壁などにくっつく時限爆弾を撃つ。特定の壁も破壊できる
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フラッシュマン
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タイムストッパー: 武器エネルギーが切れるまで時間を止め続ける。弱点となるボスにはダメージを与えられる
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ヒートマン
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アトミックファイヤー: 火の玉を撃つ。ため撃ちも可能(その分武器エネルギー消費)
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ウッドマン
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リーフシールド: 木の葉を4つ自分の周囲に回転させ、十字キーの入力で全3方向に射出。敵弾は防げない
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入手するとストックでき、任意のタイミングでライフゲージを全回復できるアイテム「エネルギー缶」が登場。
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但しこの頃はまだ名前が付いておらず、説明書には、アイテム名を表記すべき枠内に「ライフエネルギーが全て回復する」とだけ書かれている。
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PSのナビモードでは「エネルギータンク」に名前変更されている。
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パスワードコンティニューが可能になった。従来のゲームの文字や数字によるものとは違い、方眼紙のマスに丸印を置くという独特のデザインだった。
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但し残機数は保存できず、再開時は残機3人に初期化されてしまうが、エネルギー缶の数は記録される。
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一部のボス部屋の地形に凹凸や段差などが付けられるようになった。この傾向は次々作『4』まで続く。
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プレイヤーにとって戦いづらい状況に陥る場合が多いが、ゲーム終盤のボス再戦時には平らな地形になっている。
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前作では一部のボスにダメージを与えた際のノックバックがあったが、今作では廃止された。
その他
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前作にあったスコア(得点)システムは廃止されたが、元々形骸化していたため問題視されていない。
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前作に搭載されていた「セレクトボタン押しによるポーズ(一時停止)機能」が廃止され、これ以降、基本的にセレクトボタンをゲーム中使用することはなくなった。
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元々スタートボタンを押すことで武器セレクトメニュー画面を呼び出せば、ポーズ機能と同様の効果を得られるためだと思われる。
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但しこの方法では、特殊武器や後述するアイテム1号~3号を使用中にゲームを中断することは不可能であるし、BGMまでは停止することが出来ないので、問題点とされることもある。
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今作以降、本家ナンバリング作品には何かしらのサブタイトルが付くようになった。
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「Dr.ワイリーの謎」とは、おそらく今作のラスボス戦を暗示したものと思われる。
結論を言うとただのドッキリであり、劇中ではテキスト等によるストーリー進行がないこともあってプレイヤー間では「何が謎なのかが謎だ」というジョークにされることもある。
シリーズの他作品と比較しての特徴
特殊武器について
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優秀な特殊武器が多く、ボス以外に対しても活用できる等用途が幅広く、爽快感はシリーズで随一とも言える。
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8方向に撃ち分けられるメタルブレード、眼下の敵への攻撃や不可視穴トラップ発見に役立つバブルリード、ハシゴ近辺の微妙な段差で待ち構える敵に有効なクイックブーメラン、帰ってきたスナイパージョーの駆る大型メカを瞬時に破壊するエアーシューター、リフト移動時にザコに邪魔されないリーフシールド等、シリーズ中でも様々な特殊武器に出番が多い。
新たに加わったアイテム
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特定ステージをクリアした時に、ボスから得られる特殊武器とは別に、ライト博士が発明したメカを貰える。
「アイテム1号」「アイテム2号」「アイテム3号」の3種類で、これが次作『3』から登場する犬型サポートメカ「ラッシュ」の原型になっている。
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足場の代わりとなるメカを設置できる装備で、特殊武器同様にエネルギーを消耗するタイプ。これらを使用しないと取れないアイテムがあるほか、一部のステージの難易度を大幅に下げることが出来る。
また、終盤のステージでは先へ進むのに必須となる。
ゲームバランス
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「腕に自信があればステージ・ボスともバスター攻略可能で特殊武器をうまく使えば非常に攻略しやすい。」という絶妙なバランス。
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8ボスの半数はロックバスターで2ダメージを与えられ尚且つダメージを与えた後の無敵時間が短い事や、新登場のエネルギー缶がこれを後押しする。
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道中ステージは比較的短めであり、出て来る敵の量も程よい位である。穴、トゲ、溶鉱、ビームシャッターといった強烈な一撃死の罠が存在する分、リトライを前提にした場合遊び易さに長けている。
初見では何度もやられてしまうような罠でも「ミスの繰り返しによって覚える」ことでそのうちミスをほとんどしなくなるようなバランスとなっている。
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8ボスに関しても弱点が複数あり、しかも、各々で難易度が大きく異なり、進行の際にボスの強さを考慮に入れるとしたら、本作の攻略の自由度はシリーズの中でも類を見ない広さを誇る。
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ボスの弱点は公式発表(メタル→バブル→ヒート→ウッド→エアー→クラッシュ→フラッシュ→クイック→メタル)こそあるものの正確にはリング状ではない。
フラッシュマンへのメタルブレード、クイックマンへのクラッシュボム(爆風で多段ヒットの場合)など公式発表よりダメージが高いケースがある他、クイックブーメランとメタルブレードは速射性が高いので単発威力が低くても実際は大ダメージになるケースもある。
攻撃での演出面
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前作までとの大きな違いとして、攻撃が通じなかった際に弾かれるようになっており、『3』以降の作品と比べると弾かれた際の挙動がバラエティ豊か。
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この仕様で最も割を食っているのがリーフシールドで、木の葉がヒラヒラと画面下に向かって落ちていくまでにかなりの時間を要する上に、弾かれた木の葉が画面下へ消えるまで次弾が発射できないという厄介な仕様となっている。
特にリーフシールドが弱点のはずのエアーマンが撃ってくるエアーシューターもリーフシールドを弾く性質を持っており、弱点武器だと知っているだけのプレイヤーに対する初見殺しとなってしまった。
ステージ道中におけるアイテム取得について
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今作のみの特徴として、敵を倒して出現したエネルギー回復等のアイテムは「地面に着くまでは触れても取得したことにならない」という仕様になっている。
足場の狭い場所でジャンプした際に邪魔されないと捉えるか、取得したつもりが取得出来ておらず煩わしさを感じるかは、人それぞれかもしれない。
評価点
個性的なボス達
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今回から一般募集されたボスはどれも個性豊かな上に攻略順も自由、プレイヤーがトライandエラーを繰り返し、初期武器のロックバスターで倒せる者を見つけ倒して、その手に入れた武器で倒せるボスを見つけ…と、攻略のしがいが高い。
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ある程度相性の優劣はつけられていて、ボスの弱点を見つけた時の高揚感はなかなかのもの。
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ボスデザインは遡る事「キン肉マンの超人募集」をゲームに取り入れるアイディアだが、ロックマンもキン肉マンの時もプレイヤーやファンの男の子心をしっかりと掴んでいる。
それ程長く無いステージに満載の仕掛け
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プレイすると短さを全く感じさせないが、各面の長さはコンパクト。
集中力が切れないコンパクトなステージにも関わらず、仕掛けが豊富でテンポが良い。
新システム「E缶」
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今作からはステージ内に落ちている「E缶」を拾う事で、任意のタイミングでライフエネルギーの全回復が出来るようになった。
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とにかく難易度の高かった前作に対し、今作ではE缶を使ったゴリ押しも可能となり、比較的遊びやすくなっている。
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使いどころを考えさせる駆け引きも特徴。
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むやみに使っても、そのままミスしてしまえば無駄になってしまう。E缶を使ったなら、そのままボスを撃破しなければ損をしてしまうため、プレイヤーの実力とボスの強さとを天秤にかけて慎重に振る舞う必要があり、戦略性が高い。
個性的なパスワード
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方眼にチップを並べる方式はオリジナリティが高く、当時の他のゲームでのパスワードで問題になっている「書取り間違い」が起こりにくい。
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しかし、この方式のパスワードで引き継ぎできる要素はかなり限られている。RPGでは無いアクションゲームだからこそ採用できた方式といえる。
シリーズ中1番とされるエンディング
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短期間で作ったとは思えない高クオリティのエンディングは哀愁とカッコよさが前作や次作以降などと比べても突出している。
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詳しくは伏せるが、最終戦後の余韻を活かしたもの。あの歩くシーンとヘルメットに感動したという声も多い。
賛否両論点
各武器の使い勝手の差
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武器毎の燃費の差が極端で、バランスには少々難がある。
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一部の武器は「エネルギー1メモリ消費で数発撃てる」という燃費の良さ。
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しかも、武器セレクト画面を開くたびに撃った回数がリセットされるので、「エネルギーが減らない程度に撃つ→武器セレクト」を繰り返せば無消費でいくらでも撃ててしまう。
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その一方で、一度発動するとエネルギーが尽きるまで止められないタイムストッパー、特徴である最大溜めショットを使用すると全体の1/2近くも消費するアトミックファイヤーなどは、燃費が極端に悪い。(しかも後者は、最大までのタメ時間が長いうえに、途中で攻撃を食らうとタメがキャンセルされてしまう)
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メタルマンの特殊武器「メタルブレード」が高性能すぎる。消費エネルギーが少なく、任意で8方向に撃つことができ、威力もそれなり(ロックバスターより強い場合が多い)。無駄撃ちさえしなければ、ロックバスターの代わりに道中で使っていけるほど。
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これを弱点とするボスが3体もいる上、所有者であるメタルマンの弱点武器でもある。しかもたった2発で倒せる(後に有賀ヒトシ著のロックマンマニアックス下巻にて、その理由が語られた)。
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ただし地上で撃つ時は硬直する為歩きながらでは撃てず、効かないザコ敵が意外と多い。
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次回作では似たような特殊武器に「シャドーブレード」があるが、性能は「連射が効かない」「射出後戻ってくるため射程が短い」とメタルブレードよりだいぶ抑えられている。
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また、次回作以降も多方向攻撃武器は「連射不可能」、「弾速遅め」、「使用するボスが強い」と言う様にバランス調整がされている。
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余談だが、十字キーの上下と左右のいずれかを同時に押して使うと罠のように設置する「置きメタル」というテクニックがある。
ワイリーステージ各ボス戦でミスした際のリトライポイントについて
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ワイリーステージの各最奥部で待ち受けているそれぞれのボス戦でミスすると、リトライの際に同ステージの中間地点まで戻されてしまう。この傾向は次々作『4』まで続く。
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前作では、全ステージどこのボス戦でミスしても、そのボス部屋直前から残機分リトライできたが、今作では難易度が高めのワイリーステージをまた(中間地点からとはいえ)やり直さなくてはならないため、ボス戦でのミスによるペナルティは前作に比べて厳しいといえる。
とはいえ、後述する同ステージ4のボス「ブービームトラップ」との対決時にミスした場合には、リトライポイントがボス部屋直前では逆にプレイに支障をきたす恐れがあるため、致し方ない点ではあるか。
ワイリーステージにおける補給面について
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ワイリーステージでは、前作同様、各ステージクリア時に武器エネルギーが回復しない。
戦略性に寄与しており必ずしも難点ではないが、難易度を高めている要因なのも事実。
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一応ステージ中にエネルギー回復アイテムが配置されているが数は多くないため、道中での補給や使用ポイントの配分なども攻略上必要になる。
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ゲームオーバー時には全武器エネルギーが全回復するが、エネルギー缶が無くなってしまう(後述)ため、痛し痒しである。
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携帯アプリ版では、各ステージクリア後もミスしても武器エネルギーが回復するようになり難易度は大幅に緩和された。
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1回もミスせず、かつ弱点武器・アイテム1~3号を無駄なく使用した場合、エネルギー回復アイテムは一切取得しなくてもクリアできるようになっている。
ほぼどの武器エネルギーも空っぽに近くなるが、これを「絶妙なバランス」と捉えるか「シビア」と捉えるかは、意見の分かれるところである。
終盤ボスの仕様
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ワイリーステージの大型ボスに被ダメージ時の無敵時間がほぼ無い(再戦する8体のボスにはある)。
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プレイヤーのストレスがたまらないのはいいのだが、この関係で大型のボスに速射性の利くクイックブーメランや連続で攻撃判定が出ているクラッシュボムの爆風を当てるとあっさり倒せてしまう。(ワイリーマシーン2号ですらうまくやれば変形前後双方をクラッシュボム一発づつで撃破できる。)
問題点
ワイリーステージ4のボス「ブービームトラップ」
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このボスは部屋に設置された5つの砲台で、それぞれにクラッシュボムを各1発ずつ撃ち込んで破壊する事でクリアとなる。しかし他の武器が一切無効、かつクラッシュボムでしか破壊できない壁も配置されているため、最大7発分の同武器を無駄なく使用する必要がある。
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これ自体は攻略手順さえ覚えれば容易だが、問題はミスをしてリトライする度に毎回消耗した武器エネルギーをステージ道中で稼がなければならないという点。どうしても作業的にならざるを得ず、再挑戦のためにいちいちザコ敵を狩り続けるのは苦痛に近い。初見であればなおさらである。
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ステージの構成上、エネルギーの効率的な補給ができるのは無限湧きのテリーのみで、それを利用してすら運が悪いとかなり時間を取られてしまう。一応、スタート地点に置いてある2個の武器エネルギー(大)を入手せずに進めて、リトライポイントから取りに戻る方法もあるが、どちらにせよ手間がかかる。
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携帯アプリ版では破壊した壁から武器エネルギー(大)が出てくるようになり、今度は考え無しに撃つだけでクリアできてしまうという問題が発生している。単純にリトライポイントやボス戦手前に武器エネルギーを復活配置してくれれば良かったのだが…。
ステージ選択
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選択8ボスステージにて、一度クリアしたステージには二度と入れなくなった。この仕様は次作『3』まで続く。
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残機を増やしたりエネルギー缶を集めたりするためには、アイテム1号~3号による足場設置が必要な場合が多いので、攻略順が制限されてしまう。
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この2つの点は携帯アプリ版では改善された。
エネルギー缶(E缶)のストックその他について
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E缶は4つまでストックでき、パスワードにも記録できるのだが、初登場の今作ではゲームオーバーになると失われる。
前述の通りクリア済みのステージには入れないので、「E缶を4つ持った状態で8ステージを全てクリアしている」という状況のパスワードを作るにはそれなりの腕前や計算が必要となる。
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ゲームオーバーになると武器エネルギーが全快するのでリトライが容易になるのだが、貴重なE缶が失われるのは精神的にもきつい。
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特にワイリーステージ後半戦に顕著。ブービームトラップは前述したが、ラスボスも「弱点武器以外の武器(ロックバスター含む)を当てるとエネルギーが全回復する」という仕様のため、こちらも特定の特殊武器のエネルギー残量に左右される。だがラストステージではアイテムが出現しないため、足りない場合は所持しているE缶を諦めてゲームオーバーになるしかない。
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その他ライフエネルギーが満タンの状態でE缶を使用してしまうと、ストック数だけが減り、無駄になってしまう。この傾向は次作『3』まで続く。
音楽について
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ボス戦の曲が1種類しかない。
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他の作品では大抵ワイリーステージのボスやDrワイリーとの戦いで専用ボス戦曲があるのだが今作は常に8ボス戦時から流れている曲のまま。
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これがナンバリングタイトル初作品であるならば仕方がないとも言えるが、前作『1』でさえ選択6ボスステージ用とワイリーステージ用の2種類があったのに対して退化している。
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もちろんこれは容量の都合で削ったものであり、曲の総数は前作よりも増えているどころか、1曲ごとの容量も増やしてあり、サウンドをより豪華にしたための調整ではある。
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ただし、SEでBGMが潰れる仕様のお陰で、メーターを溜め始めるのが他のボス戦より遅い最終戦のみBGMイントロ部分が潰れず少し豪華に聞こえる。
総評
前作のシステムを受け継ぎ発展させ、さらに「ボスキャラクターデザインコンテスト」のスタート地点でもあるという、シリーズ内でも重要な位置にある作品。
難易度(というより理不尽な要素)は前作よりやや下げられ、特殊武器・アイテムをうまく使っていけば攻略しやすくなるように出来ており、より遊びやすくなっている。
完成度は非常に高く2作目にしてロックマンシリーズのシステムはほぼ完成されたといえる。
内容・BGM共に評価は高く、「シリーズ最高傑作」との呼び声も高いシリーズ最高の売上を達成した傑作である。
余談
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武器セレクト画面を出すスタートボタンを連打する通称「タイム連打」で以下の現象が発生する。
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武器セレクト画面解除後に無敵時間がわずかに発生する。このあいだ時間は止まっているのだが、前述の「ブービームトラップ」の弾は非常に速いため、スタートボタンを連打することで簡単に弾避けが出来る。
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解除後に「落下中の加速を元に戻す」という性質があるため、速度を調整できる他、ジャンプ幅が足りない時に落下中に連打することで飛距離を伸ばすことができる。
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ボスキャラのウッドマンのジャンプ中に武器選択画面を開き解除すると、ウッドマンが空中で更にジャンプする。これを繰り返せばウッドマンは天井付近をジャンプし続けるのでその間に下をくぐることが出来るため、攻略難易度が大幅に下がる。
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本作からワイリーのUFOがシリーズ共通のものとなった。
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そのデザインから通称「ブルーレット」と呼ばれ親しまれている。
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Aボタンを押しながらステージ選択をするとボス紹介時の背景の星が何故かザコキャラクターのピピになる。
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海外NES版『MEGAMAN2』では敵の防御力を下げたNORMALモードが追加、日本版と同じ難易度のDIFFICULTモードも楽しめる他、クラッシュマンのスペルも修正されている。
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NORMALでの敵の耐久力は元の半分となっている(厳密には「こちらの攻撃力が2倍」)。よってメタルマンにメタルブレートを当てたり、ウッドマンに最大溜めのアトミックファイヤーを当てると一撃で倒すことが可能。
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また、国内版ではワイリーステージ3に登場する「ビッグフィッシュ」への接触ダメージが0であったが、こちらの海外NES版では10ダメージ食らうようになっている等の細微な調整も見られる。
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ボス達(ヒート・エアー・バブル)との戦闘中に各自のコースのパーツとBGMで地形が構成されているワイリーステージに飛ばされてしまうというバグが存在する。
クイックマン・ウッドマンステージに関しても道中ある操作をすることでバグワイリーステージへ飛ばされる。
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非常にレアな現象で、普通にプレイしている限りまず起きない。これは処理量が多くなるとスクロール信号が一瞬狂ってしまうディレイスクロールと呼ばれるもので、ネットにはこの技を活用したTAS動画も存在する。
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本来のステージには出現しないザコ敵がいるなど視覚的な面白さもあるが基本ボスは出現しないため最深部では詰むことになる。
ただしヒートマンステージはワイリーステージ1が元になっている関係上、赤いメカドラゴンと戦うことができ場合によっては倒すことも可能。この場合はヒートマンを倒した扱いとなり特殊武器入手後そのままステージセレクトへ戻る。
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帰ってきたスナイパージョーに関してバグ?がある
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そのバグ?はスクロールすると小ジャンプしていきなり3連射するというもので、これが仕様なのかは不明。
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稀な現象だが、クラッシュボムの爆発が発生している間に敵に向かって体当たりすると当たった敵に対してクラッシュボムの攻撃判定が発生する事がある。
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RTAやTAS動画ではこれを利用してブービームトラップを素早く撃破している。
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講談社の児童誌『コミックボンボン』本誌で『5』『6』が連載されていた時期に、姉妹誌の『デラックスボンボン』にて本作もコミカライズされた。作者は本誌と同じ、池原しげと氏。しかしなぜかタイトルが『ロックマン Dr.ワイリーの陰謀』になっている。
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内容は同氏による他の作品に比べれば、それほどおかしなところは無い。
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カプコンのアーケードリズムゲーム『crossbeats REV.』に本作のBGM「Dr.WILY STAGE 1」のアレンジバーション(アレンジアルバムに収録されたもの)が収録。BGAも今作のPVのような作りになってて非常に豪華。
最高レベルのUNLIMITED譜面はロックマン2さながらの高難度。
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ゲームギア版『MEGA MAN』では本作のクイックマンステージがグラフィックにアレンジを施して再登場している。
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『4』と『5』のステージが出揃う中、唯一本作からの出演である。但しボスであるクイックマンは不在。
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ディレクターの稲船敬二氏によると本作の開発期間は3ヶ月。会社内で続編制作の決定がされてなかった中で、稲船氏を含む前作のスタッフから進める形で開発が始まったとのこと。
当時、前作のスタッフはそれぞれ別のプロジェクトも抱えていたため、それと並行しながらチェックを含む開発をしなければならず、本作の開発のために会社に泊まり込むスタッフが多くいたという。
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なお、スタッフの話では「合宿気分で楽しかった」とのこと。
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2000年代以降、YouTubeやニコニコ動画の流行に伴い、本作のステージのBGM「Dr.WILY STAGE 1」に歌詞をつけた「思い出は億千万」や、ボスの一体「エアーマン」をどうやっても倒せないことをネタにしたオリジナル曲「エアーマンが倒せない」が動画として作られ、人気を博した。