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ドラえもん2 のび太と光の神殿 - (2016/04/18 (月) 14:15:40) の編集履歴(バックアップ)
ドラえもん2 のび太と光の神殿
【どらえもんつー のびたとひかりのしんでん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ニンテンドウ64
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メディア
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96MbitROMカートリッジ
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発売元
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エポック社
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発売日
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1998年12月11日
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定価
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7,140円
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判定
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なし
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ポイント
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テンポ悪め ゲーム部分の説明不足 アドベンチャー要素多め キャラゲーとしての完成度は高い
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ドラえもんゲームリンク
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概要
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64版ドラえもん3部作の2作目。
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ドラえもん達がタイムマシンで旅行に行った帰り道、のび太が旅先から拾ってきた水晶が突然光輝く。気が付くとのび太は見知らぬ場所に飛ばされていた。
のび太は離れ離れになった仲間と、失くしてしまった秘密道具を探しながら、元の世界に戻る方法を探す・・・というストーリー。
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前作『3つの精霊石』と比較するとシナリオ上のイベントを1つ1つこなしていくことが多く、アドベンチャー要素が強め。
評価点
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当時としては平均を上回る大量のボイス。N64でこれだけのボイス収録はかなり凄い。
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前作同様のアクション時のボイスに加え、イベントムービーもフルボイスで進行する。当時のアニメそのままの雰囲気が再現されている。
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アドベンチャーとしての親切設計
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適当に村の住民に話しかければ、おおよそ次の目的地が分かる。プレイヤー層に配慮してか、シナリオを進めるためにフィールドを彷徨う状況に
陥ることはまずない。
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アクションとしての難易度
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複雑なギミックを踏破したりすることはなく、敵の強さもターゲット層相応といったところ。ただ、操作や距離感に慣れていないとクリアできない程度には収まっている。
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そのなかでも例外となっているのがラスボス戦。素の状態では攻撃の密度と耐久力が高く、他とは別格の難易度。各地で水晶を入手しておくことで弱体化させられるのだが、こちらについては後述。
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動作は軽快
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3Dゲーにありがちなもっさり感はなく、ハードのお陰もあってロード待ちは体感上無いと言い切って差し支えないレベル。この点でストレスを感じることはないだろう。
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各地で手に入る水晶はそれぞれラスボスを弱体化させる力があるのだが、ストーリー上で取らなければいけないものを除けば、一切取らなくてもラスボスに挑戦できる。
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マップ間でのBGMの重複が殆どない。印象に残る曲も多く、特にラスボスBGMは人気が高い。
問題点及び賛否両論点
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水晶のパワー
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今作のキーアイテムとなっている光の水晶は、フィールドでの時間経過とともにパワーが減少し、0になるとゲームオーバーとなってしまう。
これを補うためにクリスタルのかけらを使い、パワー切れを遅らせる必要がある。この状況はゲーム開始直後からクリアまでずっと続く。
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しかし、説明書にクリスタルのエネルギーはどのペースで消費するのかが一切書かれていない。そればかりかストーリー上でも説明がほとんどない。
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こういった寄り道がしづらいシステムのため、攻略順が固定されていることと相まって必然的に自由度が低くなる。
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カメラワーク
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上下調整が角度、位置ともに出来ないので、場所によってはかなり見づらい。フィールドでは開けた地形でも見下ろしのため現在地が分かりにくく、遺跡では逆にキャラクターの位置に近い高さのためジャンプアクションで距離感を測りづらい。段差ではカメラが大きく動き、かなり画面が揺れる。
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前作や次回作とは違い、敵を倒していくアクションステージの数が少なく、ラスボス戦(ダンジョンなし)を含めても4つしかない。一応ステージの長さはそれなりだが、アクション目当てで買うのはお勧めできない。
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探索の難易度
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シナリオ通りに歩を進めてラスボスに挑むまではさしたる問題にならないのだが、全アイテムを揃えるのは低年齢層どころか大人でも少々面倒。
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序盤から様々な場所でひみつ道具の姿が確認できるのだが、これらの多くは事実上のラストダンジョンで入手する道具がないと回収できない。ラスボスの弱体化に必要な水晶に関しても同様。入り組んだ地形の奥にあるなど発見そのものが面倒な場合も多く、ラスボス直前になって全マップをもう1周させられるに等しい。
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散見されるテンポの悪さ
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今作では、外にいる間は自動的に時間が進み、昼夜と曜日が存在する。
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夜は上記の水晶のパワーが急速に減るなど支障が大きいため、特定の場所に戻るか「キャンピングカプセル」を使って休む必要がある。一気に攻略しようとしてもこれによって確実に足止めをくらい、3歩進んで2歩下がっている気分にさせられることも。
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一週間はそれぞれ「光」「炎」「水」「木」「風」「岩」「闇」の7つの曜日に分かれている。意識する場面はほとんどないのだが、数少ない機会に「木の日にしか入れない場所の後、いくつかのイベントを経て風の日にしか入れない場所を攻略」というものがある。木の日の間にイベントをこなし切るのは初見ではまず無理で、数日の連泊を余儀なくされる。
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イベントムービーにおけるキャラクターの動作の間が妙に長いことが多々ある。オープニング以外スキップ不可なのでテンポをかなり損ねている。
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キャラクターそれぞれにステータス(機嫌)があるのだが、これの回復方法がかなり少ない。
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前述の「光」の日になると自動的に少し回復するだけで道具での回復手段がない。
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まあ人の機嫌を道具で回復できたら、それはそれで生々しいのだが。
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それ以外だと3つの遺跡をそれぞれクリアする事によって全員が最大値の「勇ましい」にまで回復する。
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キャラクターごとの特徴がなく、全て同じ性能。ものすごく大胆な調整である。
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「キャラクターごとの個性がなくつまらない」「いらない子やバランスブレイカーが存在しない」と功罪両方が存在する為、一概に問題点とは言い切れないのだが。
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シナリオや雰囲気の問題
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上記の通り、今作の事件の発端は「のび太が無断で光の水晶を持ち出したこと」なのだが、「タイムマシンで出かけた先に異世界の秘宝がなぜ落ちていたのか?」という疑問が残る。この程度のルーズさは原作にもあるので、突っ込むのは野暮ともいえるが。
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ダンジョンBGMや地形、敵の造形(例:肌色の球体に目と嘴が付いただけ)など、やたら不気味で怖い表現が多い。前作のライトなファンタジー風の世界との差別化を計った可能性もあるが「対象年齢層に受け入れられるか?」という視点で見ると厳しいものがある。
総評
ドラえもんゲーとして見るなら、多少粗があるもののその出来栄えは決して悪くない。一ゲームとしてみると、前作からは意欲的に変更を加えた独特の作品として仕上がった。
しかし前述のテンポの悪さや雰囲気などの問題を含め、楽しめた人と楽しめない人がはっきり分かれる結果となった。
ドラえもんのアクションを期待する人にはガッカリゲーと受け取られてしまいがちだが、ドラえもんのキャラゲーを期待する人にとっては十分に楽しめる出来になっていると評価できるだろう。
ちなみに本作は前作、次回作と共にマイナーなゲームとしてその名を挙げられることが多い。