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グランディアII - (2018/06/05 (火) 14:43:35) の編集履歴(バックアップ)
グランディアII
【ぐらんでぃあつー】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ドリームキャスト プレイステーション2 Windows(英語版)
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発売元【DC】
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セガ
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開発元【DC】
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ゲームアーツ
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発売元【PS2】
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エニックス
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開発元【PS2】
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ロケットスタジオ
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発売元【Win】
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ガンホー・オンライン・エンターテイメント・アメリカ
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開発元【Win】
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SkyBox Labs
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発売日
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【DC】2000年8月3日 【PS2】2002年2月21日 【Win】2015年8月25日
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定価
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【DC】【PS2】7,140円 【Win】Steam:1,980円 / GOG.com:$19.99
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レーティング
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【PS2(アーカイブス版)】CERO:B(12歳以上対象)
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配信
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ゲームアーカイブス:2014年11月19日 /1,200円
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判定
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良作
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グランディアシリーズリンク
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概要
セガサターン最高のRPGとしてその名を轟かせた『グランディア』の続編。前作と世界観の繋がりは無いが、魔法等の固有名詞は共通している。
ドリームキャストで発売後、プレイステーション2版も発売され海外ではWindows版も発売された。
評価点
シナリオ
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前作と比べ、序盤からテンポ良く話が進んでいく。
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前作の「冒険活劇」のような明るめの作風とは違い、「光と闇の戦い」を巡る人々の陰謀などが前面に押し出された暗めの作風。またテーマも「人の意思とは何か」「行動するとは何か」という哲学的要素も含まれ、前作からかなり難解なものになっている。
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またシリーズでは珍しく死者が出る。特に後半はそういった色がより濃くなってくる。
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ぶっきらぼうだった主人公リュードが徐々に仲間たちに心を開いていく描写、ヴァルマーの目のエピソードなどは今作の見所のイベントである。
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上記のテーマも難解ではあるが、投げっぱなしにせず、きちんと物語で答えを示している点も評価されている。
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声優陣も「森久保祥太郎」「小西寛子」「郷里大輔」と豪華なメンバーで、少ないボイスイベントながら、熱演で盛り上げてくれる。
戦闘
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技習得、強化システムの変更
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前作で不満点として上げられていたスキルレベルの概念が、戦闘終了後に獲得するポイントを自分で振り分ける形式となった。
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これにより、自分好みの技のレベルを上げるなどよりプレイヤー好みで育成可能になった。
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マナエッグシステムの変更
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前作はダンジョンに落ちている「マナエッグ」とよばれるアイテムを拾い、それと交換で魔法を習得するシステムであったため、道中で拾い忘れると苦しかった。
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今作のマナエッグは「カオスエッグ」「ミストエッグ」といった装備アイテムに変更され、装備者がそのエッグが習得している魔法を使用できる形に変わった。
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エッグの入手もボスを倒して入手するため、取り逃しも少なくなった。
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またそのマナエッグもポイントを振り分けて強化、新しい魔法の習得が行える。
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その魔法の演出も前作から進化し、派手なエフェクトでとても爽快になっている。
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他にも攻撃のクリティカルや防御の重要性が前作より上がったり、コマンド選択中に敵がだれを狙っているのか分かるようになったことでより幅広い戦略をとることが可能となった。
音楽
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岩垂氏が前作から引き続き担当。
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神秘性あふれる音楽は今作の雰囲気にしっかりとマッチしており好評。
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通常戦闘「FIGHT!Ver.1」やラスボス戦「FIGHT!Ver.4~最終戦闘」など、シリーズ内でも高い人気を誇る。
その他
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NPCとの会話のバリエーションが豊富。
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殆どの町の人々との会話が1度目と2度目で変化。主人公達もしっかり受け答えするし、ストーリーが進行すれば会話内容も変わる。前作の長所がしっかり受け継がれている。
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前作同様、宿屋で宿泊した際の食事シーンも用意されている。話す順番で会話が変化したり、好きな会話をし直す事も可能。
問題点
シナリオ面
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テンポはいいのだが、あまりにもサクサク進みすぎて伏線を張り忘れたような唐突な描写がある。
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特に「序盤に登場した司祭長が唐突に裏切って狂人化する」というのが例として挙げられる。
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他にも「手に入れたばかりの巨大な乗り物に、なぜか街の人達が理解を示している」「主人公の力だけが事態を突破するものとしていつの間にか周知されている」など、描写が足りずプレイヤーが戸惑いやすいところもある。
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ただ電波とするほど酷いものではなく、全体的にもう少し練り込んでいれば……と惜しまれる部分ではある。
グラフィック
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3Dキャラの動きのバリエーションは少ない。
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顔に口が無く、目も開いているか閉じているかの2パターンのみ。
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感動的な場面でも、どアップで全く動かない顔を見せられて萎えてしまうことも。
戦闘•システム面
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魔法等のムービーは上記のようにかっこよく爽快なのだが、結構長いうえ飛ばせない。
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そのため連発すると戦闘のテンポが悪くなってしまう。
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これがあるキャラクターの「怒りシステム」と相性が悪く、演出の長い技を連発されるとダレる。
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前作と同じくRPGとしての難易度は低い。
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後半のボスたちなど、手強い敵もいるためヌルいとするほどではないが、もう少し多く手応えが欲しいとする者もいる。
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そのため、せっかく進化したバトルシステムを生かせる部分が少ない。
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戦闘システムの関係上、敵の数が多ければ多いほど厄介な仕様であるため、多数の敵を相手にする「ヴァルマーの目」戦などはかなりの手応えがある一方で、ラスボス戦は攻撃対象が一体しかいないため一方的に袋叩きにでき、かなり弱い。
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DC版のラスボスはあまりの手応えの無さから「RPG最弱のラスボス」として度々引き合いに出されてしまうほど。そのためPS2版では強さがある程度引き上げられた。
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基本的に全てのダンジョンで全ての敵を倒し、全てのアイテムを拾っていくと楽に攻略できるようになっている。ゲームバランスが良い、とも言えるが、やりごたえという意味では弱いといえる。
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シナリオは30時間程でクリア可能で、隠しダンジョンも無くボリュームが薄め。
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ただ隠しダンジョンに変わり、スペシャルステージという形で既存のマップにレアエネミー・レアアイテムを追加配置したエリアは存在する。
総評
前作とは大きく作風を変えた本作。プロデューサーによると、前作のような舞台以外でも「グランディア」は面白いということを提示したかったためであるとの事。
しかし偉大なる前作が与えた「明るいボーイミーツガールの冒険活劇」というイメージは根強く、故にその路線変更によるギャップが多くの前作ファンに無条件で拒絶されてしまった不遇の作品と言える。
また、それを抜きにしてもシナリオの唐突な描写等が物議をかもし、発売当初は関連スレやBBSは大きく荒れる事となった。
後に、シナリオはともかく「中毒性の高い戦闘システム」を搭載した『グランディア エクストリーム』や「電波シナリオの(笑)ゲー」『グランディアIII』が発売され、それらのいろいろな意味でのインパクトの強さゆえシリーズの中では地味な印象もある。
しかし、近年では練り込み不足は感じられるものの全体的に手堅くまとまっているという形で再評価がなされ、「Iには劣るが無難に纏まっている良作RPG」という評価で落ち着いている。
興味のある人は勿論、前作ファンでも、名作であった前作との比較はひとまず忘れて、光と闇の戦いが織り成すもう一つのグランディアを体験してみてはどうだろうか。
移植版
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PS2版への移植はゲームアーツではなく「世界屈指の開発力(笑)」との皮肉で悪名高いロケットスタジオが担当している。
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やはりこの頃から移植技術に難があったのか、「戦闘時に敵、町でキャラクターが多く表示されると処理落ちする」という問題点が出来てしまった。
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ただ画質はDC版より多少上がっており、それ以外はきちんとした移植がなされているため、後に同社から発売される糞移植の数々と比べれば遊ぶことに支障はない出来である。
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ゲームアーカイブスで配信されているのもこちらの方である。
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日本未発売のWindows版が2002年に欧米、2005年には韓国でそれぞれ発売されている。
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オリジナル版の発売15周年を記念して、Windows版『Grandia II Anniversary Edition』がSteamとGOG.comでリリースされた。
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販売はガンホー・オンライン・エンターテイメント・アメリカが担当。同社が2015年4月に行ったアンケートでPC版のリリースがもっとも望まれているタイトルに選出され、2015年8月24日に発売された。
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画質がさらに向上し4K解像度に対応、新たな難易度も追加されている。
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日本からも購入でき、日本語音声も収録されているが、テキストは英語のみで日本語字幕は収録されていない。オリジナル同様のパートボイスなので英語が苦手だと少々辛いかもしれない。
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また、画質は良いのだがDC版にあった画像処理演出の一部がカット、音の同期が微妙に合ってない部分があるなど、少し残念な点も。
余談
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今作のシナリオ原案は、『マップス』『機動戦士クロスボーン・ガンダム』などで有名な長谷川裕一が執筆している。
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ただ大幅にプロットから変更された箇所も多く、序盤以降はほぼ別物となったらしい。