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ロックマンメガワールド - (2015/06/27 (土) 18:27:55) の編集履歴(バックアップ)


ロックマンメガワールド

【ろっくまんめがわーるど】

ジャンル アクション
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対応機種 メガドライブ
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売元 カプコン
開発元 不明(水口エンジニアリング?)
発売日 1994年10月21日
定価 8,500円
判定 なし
ポイント アクション部分の挙動の変化
不可解なゲームバランスの調整
音源によるBGMの多大な変化
ロックマンシリーズリンク


概要

問題点

  • 旧作の操作感や仕様を再現しきっていない
    • 目に見えて分かるのは、ロックバスターの仕様の変化。
      • ロックバスターの弾速度が低下。もともと1度に3発しか画面上に出ない仕様のため、連射しにくくなった。
      • ロックバスターの連射速度に制限が。ある程度の間隔でしかボタン入力を受け付けなくなり、爽快感が減った。
      • 相対的に、耐久力のある雑魚敵が倒しにくくなった。
    • 各作品での仕様が統一された(スライディング除く)。
      • ボスの被弾後の無敵時間が、3の長さに統一。1,2のボスにダメージを与えにくくなった。
      • はしごの昇降速度なども統一。2と3の中間的な速度に変更。
      • 他、様々な要素が統一されている(統一自体は悪いことではないのだが、移植作としてはマイナス要素)。
  • 耐久力の調整に粗がある
    • 強くなったり弱くなったり様々だが、一番目立つのは一部ボスのロックバスターに対する耐久力の向上。
    • 特に1のカットマン、2のフラッシュマンやクイックマンの耐久力が上がり、難敵になった。
  • 音源の違いによるBGMやSEの変化
    • FM音源によるBGM。FC版のBGMと比べると、音色やテンポなどに相当な違いがあり、アレンジの域。
      • 音数が増えて豪華になった反面、全体的にシャープさが無くなった感がある。
      • BGMに関してはかなり賛否両論。
        良アレンジと称されたり、劣化アレンジと称されたり、曲目によってもかなり印象に差がある模様。
    • SEはほぼ一新されているが、こちらはあまりいい評価を得られていない。特にダメージ音は違和感バリバリ。
  • 処理落ち
    • 頻繁に処理落ちが発生する。FC版でも処理落ちは随所に発生するが、本作はその比ではない。
      • 特にボス戦が顕著。これにより、相対的に大半のボスが弱体化している。
      • かといってFC版では異常に処理落ちが発生する場面でも、非常にスムーズに進んだりする。
    • ワイリータワー後半のバスターロッド・G戦では常に処理落ちしている酷い状態だが、落下する足場を乗り移りながら戦うという特殊戦となっているため、わざと処理落ちさせてバランス調整しているのではないかという意見もある。

評価点

  • ボリューム
    • 1,2,3の全てを収録した1本のソフトとなっている。
    • 単品のリメイクでもフルプライスで販売している現代では、到底考えられない良心的な内容。
  • 追加作品の存在
    • 1,2,3を全てクリアすると「ワイリータワー」という、本作独自の収録作品に挑戦できる。
      • 複数のボスから任意に選んで攻略していき、全部攻略するとワイリーステージに挑戦できるという点は「ワイリータワー」でも同様。
      • 「ワイリータワー」では1,2,3の全ての特殊武器から8つ、サポートアイテムから3つ、それぞれ任意に選択してステージ攻略が出来る。
      • また、「ワイリータワー」に限ってはBGMの評価が概ね高い。
      • ただし、追加された3体のボスからは特殊武器を手に入れることが出来ない。
    • ステージ数が他作品と比べると少ないという難点もあるものの、この存在は、ロックマンに慣れ親しんでいながらも本作未プレイ、という人にとってはかなり魅力的に映った。
  • グラフィックの向上
    • FCからMDへ、一世代上のゲーム機へ移植されるにあたり、グラフィック関連の全てが書き換えられた。
    • キャラクターには中間色が多く使われるようになった。
    • FCでは表現しきれなかったステージの背景なども精細に書き込まれ、雰囲気を向上させている。
  • 全体的なスピードの下方修正
    • 雑魚・ボス全てを含めた敵の行動スピードが全体的に鈍くなり、難易度が下がった。
    • もともと原作は難しい部類に入るゲームだったため、良調整といえる。
    • ただ、問題点でも挙げたとおり、一部の例外はある。
      • また、原作でのクイックマンのスピード感は完全にどこかにいってしまっている。
  • セーブ機能の搭載
    • 1,2,3,ワイリータワーのそれぞれのクリア状況を、3つ分セーブできる。
    • 原作では、パスワード制の2と3はともかく、1は続きからプレイする機能が皆無だった。

総評

  • 原作が名作である上に3作がまとめられており、さらに追加要素もあるという事実を考慮すると間違いなく凡作以上の存在。
    だが、移植作と考えると首をひねってしまう仕様変更がいくつかみられる。
    • 特にロックバスターの仕様変更は大きく、連射したくてもできないという仕様にはストレスを感じる人もいる。ロックマンの挙動も多少変更されていて、FC版に慣れていた人ほど違和感を感じやすい。ゆえに、新規にロックマンに触れる人向けのゲームと言える。
    • BGMもFCの音源に慣れている人とMDの音源に慣れている人では、評価が全く違う傾向にある模様。
  • 劣化移植というほど劣化しているわけでもなく、どちらかというとアレンジ移植の類であり、評価が難しい。
    • そもそもプレイした人数がファミコン版より遥かに少ないと思われ、評価も安定していない感がある。

余談

  • 中古品の価格が異常に高い。
    • 5,000円オーバーが当たり前となっており、箱説付きは10,000円以上のプレミア価格が付いている。
  • VC等配信の予定が無く、国内では実機のみで購入は高額の金額を要求される等、プレイは困難を極めている。
  • 米国では携帯メガドライブ(日本未発売)の内蔵ソフトの一つとして一応の移植がされたが、セーブが出来ないデメリットがある。