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ロックマン クラシックス コレクション2 - (2018/10/05 (金) 09:58:35) の編集履歴(バックアップ)
ロックマン クラシックス コレクション2
【ろっくまん くらしっくす これくしょんつー】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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プレイステーション4 Xbox One Windows 7 Nintendo Switch
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メディア
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【PS4】BD-ROM/ダウンロード併売 【One/Win/Switch】ダウンロード専売ソフト
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発売元
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カプコン
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開発元
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ナウプロダクション、バレット
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発売日
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【PS4/One/Win】2017年8月10日 【Switch】2018年5月24日
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価格
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パッケージ版 【PS4】2,990円 ダウンロード版 【PS4/Win/Switch】2,769円 【One】2,780円(全て税別)
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判定
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良作
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ロックマンシリーズリンク
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概要
本家『ロックマンシリーズ』のナンバリング作品を収録したカップリング移植。
前作に収録されなかった『7』~『10』を収録し、前作同様にチャレンジモードなどを追加している。
基本的な追加要素は前作と同様だが、様々な点がブラッシュアップされた出来となっている。
収録タイトル
各タイトルの評価については個別ページを参照のこと。
評価点
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プレイ面での移植度は高い
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後述のような問題点や非常に細かい部分で違いがあるが、ゲームプレイ自体はオリジナルと比較してもあまり違和感はなく、良好に遊べる。
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『8』はオリジナル版がディスクメディアだったためロード時間があったが、今作ではほとんどのロードがなくなり快適にプレイ出来るようになっている。セーブも高速で行えるためテンポが良くなった。
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『9』『10』はオリジナル版にあったDLCも全て収録。当初はロックされているが、一度ゲームをクリアすると解禁されるため、DLCあり/なしの両方の状態を楽しむことが出来る。
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発売日に配信された公式生放送にてクリアしなくても最初からDLCを使える隠しコマンドも公開された。
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前作同様、タイトル画面のオプションで言語を選択すれば海外版『MEGA MAN』としても遊べる。
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新たなオプションとして、初心者向けにダメージを半減する「防御力アップモード」が追加された。
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ただし、このモードがONの状態でもトゲに当たれば一撃死のままなので、ボス戦などが若干楽になる程度。
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中断セーブにオートセーブオプションが追加された。ステージ開始時や中間地点、ボス前などで自動セーブされるようになる。OFFにする事も出来るので、ラスボス直前のデータをとっておく事なども可能。
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タイムアタックの熱いチャレンジモード
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前作からテンポがさらに良くなり、タイムアタックが非常に楽しくなった。チャレンジ数も70以上に増えている。『9』『10』のチャレンジ要素もここに集約されており、実際のチャレンジ数は100以上で遊びごたえがある。
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ボスラッシュチャレンジは前作と違ってゲーム中のボスラッシュ面をプレイするようになり、自由な順番で攻略出来るようになった。
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今作では後述のようにデータベースモードがなくなったが、ボス戦を練習したい場合も問題ないように配慮されていると言える。
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もちろんオンラインランキングとリプレイにも対応。上位プレイヤーは今作でもスーパープレイを見せてくれている。
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前作で批判されたインターフェースを改善
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前作ではデザインが味気ない、反応が遅いなど複数の問題があったが、今作では軒並み改善されており快適に操作出来るようになっている。
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画面の余白部分を埋める壁紙は前作は各作品一種類だったが、今作では作品ごとにボス集合・特殊武器集合・ゲーム中のボス選択画面・全作共通の4種類が用意され、好きな壁紙を設定可能になった。
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今回もギャラリーモードは充実している
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特に『9』『10』は新しいタイトルのため資料も豊富に残っており、見ごたえがある。
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『10』に登場するため、エンカー、パンク、バラードと各特殊武器の絵もワールドシリーズの物が特別収録されている。
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BGMギャラリーでは、ループするBGMはゲーム中同様にループしたままになり、無音になるのは一部のBGMのみとなった。
問題点
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一部細かい部分の再現度が低い
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『7』は最初から8ボス全てと戦えるパスワードなど、一部のパスワードが使用出来ない。
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細かい事だが、ジャンクマンステージ冒頭の背景が異なる。日本版オリジナルではファミコンのような機械が吊り下げられていたが版権の関係で削除されている。
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『8』のワイリー戦前のイベントで流れるBGMがワイリータワーMAP表示時の曲になっている点はあまりにチェックが杜撰としか言いようがない。
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Switch版では修正済み。他機種も2018年6月19日のアップデートで修正された。
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ゲーム開始時、なぜかいきなりタイトル画面を表示するように変更されているため、OPデモを見るためには、リセットする必要がある。
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特に『8』はメーカーロゴ終了まで待つ必要があるため、OPアニメを見れるまで時間がかかるようになってしまった。
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海外版『7』では「LICENSED BY NINTENDO」という表記が削除されてないミスがある。
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中断セーブがどこでセーブしても特定地点から再開するようになった
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このため、苦手地点でセーブしながら少しずつ進んだり、ラスボスの形態が変わるごとにセーブする事が出来なくなり、ダメージ半減以外は完全に実力で攻略する必要がある。
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ただアクションゲームでどこでもセーブ出来てしまうのはそれはそれでどうかという意見も多く、これそのものは批判にはあたらないだろう。
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また、ダメージを受けた状態で手動セーブすると、中断地点を踏んでいない限りライフが減った状態で戻されるという欠点もある。
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前作にあった複数タイトルをまたいだチャレンジがなくなった
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グラフィックやシステム上の問題があるからと思われるが、各タイトルをいかに熟知しているかを競える内容だっただけに残念である。
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また、総数は増えたが『9』『10』は同じチャレンジのキャラ違いばかりのため、水増し感がある。一応、ボス戦だけはキャラごとに少々動きのパターンが違ったりするが。
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セガサターン版『8』の要素は一切採用されていない
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発売前の時点でPS版準拠と明言されてはいたが、せめてBGMギャラリーでSS版テングマンステージの曲やボイステストを入れて欲しかったところである。
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データベースモードはなくなった
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攻略資料として有用で、ボスとの練習も出来ただけに残念な点である。もっとも、前作のデータベースはPS版の流用であったが。
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ボスへの挑戦自体はギャラリーモードから挑戦する形になっている。また、前述のようにボスラッシュチャレンジがボスラッシュ面の流用なのでボス戦の練習自体は可能。さらに、『10』は本編を進めていけば難易度別に挑戦可能になる。
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本作をダウンロード販売で購入するとなぜか前作も購入した扱いになり、前作をダウンロードで購入できない不具合がある。
総評
FC時代の8bitタイトルのみを収録した前作に続き、収録タイトル数こそ減ったもののバリエーション豊富で収録ボリュームも負けていない。
移植度の面では甘いところもあるが、プレイ面の面白さは失われておらず、16bit時代以降のロックマンを十分楽しめる内容に仕上がっている。
競争要素のあるチャレンジモードとファンには嬉しいギャラリーモードも収録され、オムニバスソフトとしても十分なクオリティを持っている良作と言えよう。
前作と合わせれば初代ナンバリングシリーズをコンプリート出来るので、今からロックマンを始めるプレイヤーにもオススメの一本である。
余談
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未収録タイトルについて
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初めに述べたように、本作はナンバリング作品を1つにまとめたタイトルであるため、『ロックマン&フォルテ』を始めとする外伝作品は収録されていない。
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『フォルテ』が未収録になった理由としては、「ナンバリングタイトルではない」のは勿論、ユーザーの推測に過ぎないが、主に「SFC版が海外未発売。データベース内のテキスト量が膨大である関係でローカライズに相当な時間が掛かる」事とされている。
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本作がE3にて発表された際に『ロクフォル』未収録についてはファンの間で物議を醸した。
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このため、『ロックマン&フォルテ』やワールドシリーズなどの外伝作を収録した『クラシックス コレクション3』の発売を望む声も多い。
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本作のSwitch移植及び『ロックマン11』の発売に伴い、『ロクフォル』を含む本編シリーズ全てが任天堂ハードに集結する事になった。
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海外版について
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今作も日本語が含まれているので、『ロックマン』としてプレイ可能なのだが、『8』のOPが『MEGA MAN 8』のままとなり『ELECTRICAL COMMUNICATION』を聞く事が出来なくなっている。これは音楽の権利関係と思われる。