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jubeat festo - (2020/01/03 (金) 22:40:25) の編集履歴(バックアップ)


jubeat festo

【ゆびーと ふぇすと】

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 アーケード
発売元 コナミアミューズメント
稼動開始日 2018年9月5日
判定 なし
ポイント jubeat10周年にして10作目
上位レベルが細分化
新曲解禁の入れ替えは激しくそこは賛否両論
ただしシステム面では改善点あり(運要素の緩和が大きい)
jubeatシリーズ


概要

jubeatシリーズ10周年にして10作目を標榜する。*1
clanをベースにしつつも改善点は多い。

特徴

  • EMO
    • 本作の楽曲解禁に関する通貨。
    • clanのOMIYAGEにあった色分けは廃止されたが、T-emoとemoの2種類が存在する。
      獲得時はT-emoとして獲得し(例えば楽曲クリアに対して5 T-emo)、毎月のSHOP更新時に未使用分がemoに振り替えられる。
      • 新曲解禁となるT-emo STOREでは最新のT-emoしか使用できない。
      • 旧曲などを解禁できるemo martではemoが優先的に使用され、emoが切れてからT-emoを使うようになっている。
      • なお何のメリットもなしにemoを消費できるemoSAPOも存在しているが、こちらは全プレイヤーから送られたemoの総量によって解禁される要素が存在している(2曲+TUNE RUNコース1つ(解禁楽曲は伝導可能)、2019年7月には500万emo到達記念と称してイベントが開催されている*2)。
    • 2019年4月下旬より開催されたイベントではE-emoという別カテゴリのものも登場。
      • こちらはコナミ創業50周年記念楽曲(第2弾~第4弾)のみに使用可能。
  • 今種のオススメ
    • 前作clanの街対抗戦におけるHOT MUSICを常設させたもの。ただし、枠数は25に半減している。
    • EMO獲得量にボーナスが発生するため、この枠の楽曲をプレーすれば新曲解禁も早まる。
  • レベル表記の細分化
    • 本作ではレベル9以上の譜面に小数点表記が付加され細分化が行われた。数値はいずれも0.1刻み。
    • jubeatシリーズは初代から最大10レベルと変更されておらず、上位レベルの細分化を求める声が多かったが、今作で遂に実現する運びになった。
    • 今作稼働時における最大レベルは「Stand Alone Beat Masta」「Prayer」の10.8だったが、後に「1116」の登場により最大レベルが10.9に更新される事になった。
  • jubility
    • clanで復活していたシステムだが、本作では計算式が変更され他機種のスキルポイント(など)に相当するものとなった。
    • クリアした譜面の難易度と精度評価から算出され、新旧それぞれ上位30譜面ずつの合計値となる。
      • HARD MODEでの評価は1.2倍で算出され、同じ譜面に対してはどちらか数値の高いほうのみが適用される。
    • 直接は関係ないが、pick up(新曲)/common(旧曲)それぞれの対象譜面の枠が一定数埋まるごとで解禁される曲が計6曲存在する。
  • HARD MODE関連
    • 前作までのHARD MODEはEXPERT OPTIONに含まれていた関係で追加料金が掛かっていたが、今作で通常OPTIONに組み込まれた事によりいつでもHARD MODEでプレーが可能になった。
    • 更に、今作では通常とHARD MODEのスコアが別々に保存されるように。選曲画面では両方のスコア・ミュージックバーを切り替える事が出来る。
  • jubeat大回顧展
    • 稼働開始当初開催されていたイベント。jubeatが10周年を迎えた事に際し、過去のバージョンを振り返っていくという趣旨の内容。
    • 楽曲プレー時のRATINGによってポイントを獲得し、バージョンごとの3つのチェックポイントを通過すると楽曲が解禁される。
      • 解禁される曲には外部アーティストの書き下ろし曲も。中でも「幸せが鳴る夜に」の大きくパンが描かれたジャケットがシュール*3
    • 順番は新しい順でも古い順でもない。また、最後にはリリース以前のPROTOTYPEバージョンに対するコーナーも登場する。
    • イベント終了後しばらくしてから、順次TUNE RUNで救済可能なコースが登場している。
  • TUNE RUN、PJ MATCH
    • それぞれclanにおけるNOBOLOTと街対抗戦に相当するもの。
    • TUNE RUNに楽曲解禁が可能なコースがあるのも同様。
      また、最高ランクのOSHAKO CUPもコマンドを入力することなく開放されてはいる。
    • PJ MATCHにおけるプレイヤーの割り振りは最近のプレー傾向によって決定される模様。
      • 同じFLOORに属するプレイヤーとマッチングしたり、期間中emo martで販売されるfav fever券を購入することで、獲得favを増やすことができる。また、fav fever券の効果は同FLOORのマッチング相手にも波及し、対象プレイヤーも一時的に(マッチング人数とは別の)fav獲得ボーナスを得られる。

評価点

  • 楽曲解禁における運要素の緩和
    • 前作clanではマッチング相手の所属地域という運要素が強く、目的の色のOMIYAGEが手に入らず解禁できないという問題があった。
      本作ではT-emo稼ぎにおいてプレー曲が特定の曲に固まる可能性こそあれど、楽曲クリアを繰り返していけば解禁できるようになっている。
    • emo martの楽曲解禁枠も11に拡大され、こちらの運要素も若干緩和された。
  • レベルの表記細分化
    • 今作ではシリーズ待望となるレベル表記の細分化が行われた事によって、10レベルの譜面がどのような立ち位置あるのかどうかが分かる様になったのは素直に評価が出来る。
  • FLOOR INFECTION楽曲の単機種解禁移行
    • 2013年のSDVX II稼働から長らくの間で続けられていたFLOOR INFECTIONだが、clanまでの開催分の全曲がemo martに入荷された事により、遂にjubeat単独で楽曲を解禁出来る様になった。*4
    • 解禁コストについては問題視されている(後述)が、jubeat開催分に限るが超長期に渡って開催された連動イベントが大きな区切りを迎えた事については大いに歓迎されている。

賛否両論点

  • シャッター開閉方向の変更
    • 今まで上下方向の動きだった背景のシャッターが左右に動くようになった。
  • 難易度再調整について
    • clanに続き本作でも難易度調整が行われているが、まだ十分ではないという意見も。
      • 「漆黒のスペシャルプリンセスサンデー」ADVANCEDがようやく7に昇格するなど、ある程度評価されている点もある。
      • 一方、「あいのうた」ADVANCED*5や「IX」BASICなどの詐称度の高い譜面については改善されていないという指摘も多い。
    • またLv9以上は小数第1位まで表示されるようになったが、この端数の妥当性に対する疑問もある。
      • Lv8までとLv9以上で基準が違うのではないか、などの意見も。
  • レベル表記の細分化について
    • 今作でレベル表記が細分化されたのは良いのだが、あくまで9以上のレベルのみという事なので、残念ながら8以下のレベルは細分化されなかった。
    • 仕方の無い点だが、レベル表記の細分化によって、jubeat全体における難易度のインフレが目に見えて顕著に映ってしまったのも否めない。
      • 中でも今作で登場した新曲「1116」におけるEXT譜面は本機種最大レベルの10.9を記録してしまった上に、譜面自体も「jubeatにおけるわけのわからないもの」と比喩される中盤のホールド発狂地帯をはじめ難所が非常に多い事から、前作の「Prayer」を超えるぶっちぎりのシリーズ最難関譜面としてプレイヤー間の話題になった。
  • T-emo STORE楽曲の入れ替えについて
    • T-emo STOREの楽曲は毎月更新され、その度に以前のT-emoはemoに振り替えられる。
      そのため、新曲の解禁にはその月内で必要なT-emoを確保する必要があり、そこまでのプレー回数も多くなりやすい。
    • なおTUNE RUNの一部コースでもT-emoを獲得できるが、1コースにつき1回だけ。そのため、TUNE RUNをプレーする時期についても悩みどころである。
    • 余談だが、常時解禁可能な曲は存在していない。
      常時解禁可能と解釈されがちな「Phantasmagoria」ですら2019年4月期は解禁不可だった。*6
  • 新曲解禁のコスト
    • clanと比べると運要素がなくなり、数をこなせば確実に集まるようになった点は評価されている。
    • 一方で、新曲楽曲解禁のコストとして見ると必要なT-emoは100/200/400であり、単純計算でそれぞれ20/40/80曲クリアを要することになる。*7
      「今週のオススメ」に選出された曲なら+5 T-emoなので効率は単純計算で倍になる。
    • 公式サイトから大会に参加すると1回につき最低10 T-emo獲得できる。明らかに貰える量が多いのでこれを活用するなら解禁は楽になる。
      • ただし1日最高5回まで、かつ月曜AM5時までに実際にプレーして受け取らないと消滅する。
        受取期限に関する仕様はpropで登場したものだが、当時からその仕様自体を問題視する声がある*8ものの改善されていない。

問題点

  • きょうのオススメ楽曲におけるemoボーナス量
    • 「今種のオススメ」だと5 T-emoだが、「きょうのオススメ楽曲」をクリアしたときのボーナスはわずか2 T-emo
      ボーナス対象期間の短さとボーナス量が釣り合っていない。
      • ちなみにPJ MATCHにおける獲得fav基本値へのボーナスは「今種のオススメ」が+2なのに対して「きょうのオススメ楽曲」は+4と、こちらは幾分マシとなっている。
  • 過去のFLOOR INFECTION解禁楽曲の解禁費用
    • 本作で過去のFLOOR INFECTION解禁曲がemo martでの解禁に移行されたが、それらの費用が他の曲と比べると暴騰というレベルである
    • 内訳としては、各弾の最後の曲が800emo(単純計算で160曲クリア相当)、途中の曲は600emo(120曲クリア相当)
      emo martでの旧曲が高くても150emo(30曲クリア相当)なのを考慮すると圧倒的に高い。しかも伝導解禁も不可能
    • emo martの旧曲解禁枠はランダム選出(最大11枠)であり、曲を買う度に空いた分が入れ替えとなるのだが、過去のFLOOR INFECTIONを解禁していなかった人はこれらの高額楽曲に貴重な枠を占拠されてしまい、結果的に入れ替えが困難になってしまうことがある。
      この影響でemo martが事実上機能不全となってしまい、一部の旧曲はプレーする人が少なく伝導で受け取れることを期待できなくなり解禁が困難になるものも出る事態となっている。
    • さらに、この問題が大きな影響を与えたのが、2019年7月~8月に開催されたイベント「スミスと石版のナゾ」。
      課題の中に「FLOOR INFECTION解禁楽曲を3曲プレー」というものがあり、価格暴騰により曲がなく詰まる人も現れる事態となった。
      • 「今種のオススメ」に2曲以上登録されている週なら、TUNE RUNの「【十段】時の超越者」で1曲目に「Gott(EXTREME)」を選んで脱落(コースクリア条件の関係上82万点未満、70万点未満の場合マッチング相手にSAVEされる必要がある)し、通常プレー移行後の残り2曲を「今種のオススメ」に含まれている対象曲から選ぶという攻略法があったりする。
        また、「FLOOR INFECTION Medley from SOUND VOLTEX×jubeat」も対象に含まれているが、こちらは30emoと他の対象曲と比べて圧倒的に安い(Qubellまでの隠し曲という扱い*9でこの値段になっている模様)ので、解禁しておけば「今種のオススメ」への登録が1曲しかない週でも同様の方法で達成可能。
      • この問題への反省なのか、8/11~8/25には「今種のオススメ」に3曲登録することでTUNE RUNでの脱落も不要な形にする対策が取られていた。が、イベント最終週である8/26~9/1は1曲しか登録されていない。
    • 2019年9月後半にT-emo STOREに移行された最新弾も、300~500 T-emo(60~100曲クリア相当、当月限定)とお高い。
  • 処理落ち問題
    • 過去にcopiousで問題になっていた処理落ちやフリーズが今作でも発生。
    • 一部の楽曲でのみマーカー表示がカクカクになってしまう現象が見られる。
    • プレー中に突然フリーズすることもあり、稼働初期には、楽曲プレー中にフリーズすると判定がズレてしまうという深刻な不具合も存在していた。
      • 後のアップデートによりフリーズした場合でも判定がズレないようになった。
    • この問題に関しては基板の経年劣化や、未だにOSにWindows XPを使用している弊害によるものと見られる。*10
  • jubeat大回顧展解禁救済コースの難易度
    • 「jubeat大回顧展」終了後に追加された楽曲解禁コースの難易度が全般的に詐称気味という評価がある。
      • ROOM 9までのコースは大カテゴリこそ下から2番目のKISAGO CUPに属するが、実際のところは目標スコアの平均値*11がどれも90万点を超えており中には95万点のものもあったり、BASIC譜面ですらLv6の曲が含まれていたりと、全般的に初心者ではどうにもならないものばかりである。
      • HOTATE CUPに属するROOM 10だけは純粋に難易度の暴力と言える内容となっている(一連のコースではこれのみEXTREME限定かつLv10台となっている)。
  • 「スミスと石版のナゾ」一部ナゾの難易度
    • 上記の「FLOOR INFECTION解禁曲」については終盤の課題(裏6枚目)だが、序盤から厄介な課題が存在する。
      • 開幕から「jubeat大回顧展 ROOM 1のスタンプ楽曲(順序固定)」というものが存在する(表2枚目)。イベントをコンプリートしていた人ですらスタンプとしては覚えていないなんてことも。
      • 3枚目はTARGET MUSICでの解禁曲を順にプレーするというもので、表はpick up(新曲)、裏はcommon(旧曲)のjubility対象譜面数で解禁される曲が対象。そのため、新曲を30譜面クリアしないと最初の段階すら突破できない
      • 表6枚目(最初の4枚をクリアした後に出現する4枚のうち2番目)は正しくは「POLICY BREAKでSDVXに移植された曲」だったのだが、矢印の先に何もなかったことから当初は「BeatStream*12に移植された曲(のADVANCED譜面)」という説が支持されていた。*13
      • 表9枚目(3段目突入後の1枚目)は公式サイトの稼働開始に関する告知に密かに追記されている3曲を順にプレーするというものとなっているが、最後の「50th Memorial Songs -Beginning Story-」は稼働途中での追加曲なのに入ってることを不自然に思う声も。
      • 11枚目は表はknitで開催された「APPEND FESTIVAL」、裏はcopiousで開催された「APPEND TRAVEL」での解禁曲が対象なのだが、当時のサイトが現存しておらず課題の画像が何のことかわからないという意見も。
      • 12枚目はjubeat labに登録されているEDIT譜面のID番号であり、指定の3曲を順にプレーする必要がある。なお、表と裏でプレー順が逆となっている。
      • もっとも、難易度が相当高いものがあることは告知されており、Twitterのタグ「#jubeat謎解き」での情報共有を推奨している。
    • このほか、表5枚目(GITADORAからの移植曲)の対象に「Right on time (Ryu☆ Remix)」「ミカヅキ:コネクト」が含まれないというガチの不具合が当初存在した。

総評

clanにおける問題点だった楽曲解禁難要素を緩和する一方、新規解禁要素に対するアフターケアには難がある。
それでもスキルポイント系のシステムとして復活したjubilityなどの要素もあり、jubeatシリーズ10周年を彩るのに十分な要素はそろっている。

余談

デザインについて

  • 本作のデザインについては「トロピカルでボタニカルな雰囲気漂う」と称している。
    • 見た目がCHUNITHM AMAZONと似ている部分もあるため一応言っておくと、あちらより1か月半前の稼働開始である。

フラッグラリーに関して

  • 後に開催されたイベント「フラッグラリー」での解禁曲から、REFLEC BEAT 悠久のリフレシアに立っていた死亡フラグが折れたという説があるとかないとか。
    • 実際、Rbでは2019年3月よりコナミ創業50周年記念楽曲が収録されたり、一度終了した筈のリメイク譜面の収録が再開されたりと、密かだが動きが見られ始めている。
  • システムは「jubeat大回顧展」の流用と見られている(進行がRATINGに依存しなくなっている模様)。

festo島について

  • 「スミスと石版のナゾ」(前座含む)で登場したfesto島だが、いちかのBEMANI投票選抜戦2019終了後のスペシャルガイド公開によって本作の舞台であることやまだ未調査の地域があることが示唆されている。
    • もっとも、公開が稼働開始から1年以上経過後であり、新作の気配がないことに対してお茶を濁している感が否めないが。
    • ガイドによるとemoはジャングルのどこかから湧き出している自然エネルギーであり、季節ごとに固有のものもあるらしい。

まさかの削除曲

  • knitでの「only my railgun」収録以降時折楽曲が収録され削除されることもなく、本シリーズを代表する版権曲アーティストと認識されていたfripSideの曲でとうとう削除曲が出てしまった。
    「black bullet」や「Two souls -toward the truth-」ならともかく、よりによって「sister's noise」だったことでCHUNITHM AMAZONにあらぬ疑いがかかってしまう事態にも。
    • あちらへの収録は本機種稼働の1か月半後(向こうの稼働開始当初のイベントで先行解禁)なのに対し本機種での削除は2019年4月なので半年も間があるため、さすがにフラグ扱いするには難がありすぎるということを、あちらに対する弁護として申し添えておく。*14