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このページでは、PC版『Wizardry #6』及び、その移植であるSFC版『ウィザードリィVI ~禁断の魔筆~』について扱います。
判定はいずれも「良作」「シリーズファンから不評」です。
【うぃざーどりぃ しなりおしっくす べいんおぶざこずみっくふぉーじ】
ジャンル | RPG |
対応機種 | IBM-PC、国産PC他多数 |
開発元 原語版発売元 |
Sir-Tech |
発売日 | 1990年 |
判定 | 良作 |
シリーズファンから不評 | |
ポイント |
システムを大幅改変 進行不可能バグあり |
Wizardryシリーズリンク |
ナンバリングタイトルの第6作にして、シナリオ8まで連綿と続く「新ウィザードリィ三部作」の始まりの作品。
これまでのシステムを一新し、「もはや別ゲー」と言ってもいいくらいの大幅な改革がなされた。
この世には知らねばならないことがある。
100と20年ほどの昔、その城には、もっとも邪悪な王と妃が住んでいた。
王は自らにならぶほど邪悪な魔法使いと手を結び、彼ら以外の邪悪なるものたちを滅ぼす魔法の戦いをくり広げた。
彼らが「コズミック・フォージ」の存在を知ったのは、こうした戦いの最中だった。
彼らが敵の魔神を倒したとき、その最後の言葉によって、彼らはその魔法のペンの存在を知った。
コズミック・フォージと呼ばれるそのペンによって書き記された言葉はすべて現実のものとなるのだ。
彼らはこのペンを盗み出し、だれも想像すらできないほどの恐怖を宇宙の中におりこみ始めた。
しかし、ペンを盗み出すと間もなく、二人はおたがいの力をねたみ始めた。
もはや彼らは、おたがいの力を必要とはしなくなっていたのだ。
そして、おたがいの運命とこの魔法のペンの行く末を定める、最後の戦いがくり広げられた。
それが知られていることのすべてである。
城はそれ以来、住む者もなく、王、妃、魔法使い、魔法のペンがどうなったのかを知る者もない。
しかし、今、新たな冒険者たちがこの城を訪れたことによって、すべてが変わろうとしている…
(SFC版ストーリーより抜粋)
発売当時、ウィザードリィのファンを賛否両論真っ二つに分けた作品。
システムの刷新を行った結果、旧来のシステムに馴染んだファンにとっては期待を裏切る形となり不評を買ってしまってはいるが、実際にプレイしてみると、旧作Wizardryの良さを引き継ぎつつも強化された部分もしっかりあることがわかる。
家庭用ハードへの移植は、アスキー&ゲームスタジオが移植したスーパーファミコン版『ウィザードリィVI ~禁断の魔筆~』と、データイーストが移植したセガサターン版『ウィザードリィ VI&VIIコンプリート(シナリオ#6と7のカップリング移植)』の2種類が存在している。
【うぃざーどりぃしっくす きんだんのまひつ】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 24MbitROMカートリッジ | |
発売元 | アスキー | |
開発元 | ゲームスタジオ | |
発売日 | 1995年9月29日 | |
定価 | 12,800円(税抜) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | |
判定 | 良作 | |
シリーズファンから不評 | ||
ポイント |
日本人向けに良アレンジ 再開不可能バグあり |
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Wizardryシリーズリンク |
シナリオ6のSFC移植作品。
日本人向けに良アレンジを施した「わかっている」作品ではあるが、残念ながら続編の移植には至らず、引き継ぎは不可能である。
新規アイテム・モンスター・ダンジョンの追加などは行われてはいないが、「アスキー製ウィズに望んでいる変更」及び「オリジナルの時点で発覚していた不具合やバランス調整ミスの修正」が随所に見受けられる。
ゆえに、SFC版における変更点がそのまま評価点へとつながっている。
SS版がダメすぎることとオリジナルからの改良点が多いことから、シナリオ6をこれからプレイする、というのであれば一番おすすめできる作品ではある。前述の不具合は起きてしまうと致命傷だが、知っていれば回避はできるので行わないようにしよう。