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アークザラッド - (2011/06/16 (木) 13:55:37) のソース

*Arc The Lad -アークザラッド-
【あーくざらっど】

|ジャンル|SRPG|&amazon(B000069SPO)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|開発元|ジークラフト|~|
|発売日|1995年6月30日|~|
|定価|6,090円|~|
|ポイント|ゲーム単体としては佳作レベル&br()ボリューム不足が痛い&br()新規にプレイするなら『2』とセット必須|~|
|備考|ゲームアーカイブス:2006年11月22日より配信/600円|~|

**概要
-本体発売から数ヵ月後というPS黎明期の作品。架空の世界を舞台にした王道ファンタジー。
-現在では[[一年以上後(1996年11月1日)に発売された2>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/668.html]]へのコンバートが前提となっている見方をされている。
  
**特徴・評価点
-戦闘システム
--フィールドがマス・各キャラクターが駒となり、一人一人行動を決めながら進めていくオーソドックスなSRPG。クセがなく非常に取っ付きやすい。
--側面・背面から攻撃すると攻撃をヒットさせやすく、反撃も受けにくい。逆に正面だと回避されやすく、反撃も受けやすくなる。これによりキャラの背面・距離・地形を意識した戦闘が必要になる。
--バランスも良く、定期的ににレベル上げをしないとゲーム進行が困難になる適切なバランスに調整されている。
-【光と音のRPG】
--本作のキャッチコピーは『光(演出・エフェクト)と音(SE・BGM)のRPG』なのだが、その名に恥じない秀逸な演出やサウンドを誇っている。
--OPやED、ストーリー中に流れるムービーは、PS最初期とは思えないほどクオリティが高く、(ぶつ切りだが)良質なストーリー・演出と相まって物語を盛り上げてくれる。
---これは戦闘にも言える事で、各キャラのドットグラフィックも丁寧に作られている。特殊能力(技や魔法)のエフェクトも迫力がある。
--BGMは、後に名作『グランツーリスモ』を手掛ける安藤まさひろ氏が担当しており、捨てる曲がないほどの名曲揃い。その評価は非常に高く、ほぼ全ての曲が次回作にそのまま使われたほどである。
-魅力あるキャラクター達
--各キャラクターは戦闘面・ストーリー面の両方で個性あるものに仕上がっており、実力派声優を起用した音声と相まって盛り上げてくれる。
--小さなキャラながらも細かな動きが多く、戦闘以外でもコミカルな動きを披露してくれる。
 
**問題点
-ボリュームの薄さ
--ストーリーが盛り上がりかけたところで終わってしまう。つまり話の展開が殆どなく、消化されるものも少ない。
---ただし、唐突に終わるもののストーリーそのものの評価は高い。
-自由度が少ない
--戦闘フィールドと同様の移動マップを自由に動ける街なども一部にはあるが、ほとんどは地図マップとイベントと戦闘フィールドで構成される。その為世界や人々と触れ合える機会が少ない。
//-同じところを10回20回調べるといったような手間をかけないと入手できなかったり、一時のタイミングを逃すと入手できなくなるなどレアアイテムの入手にややクセがある。
//↑だからこそ「レアアイテム」なのではないか。入手に特定の条件があったり時期を逃すと入手できなくなるのは他RPGでもよくある事。
//-戦闘バランスはやや簡単な方。
//--特にラスボスはかなり弱く、対して苦労もせずに倒せてしまうほどである。
//--召喚獣・フウジンライジンの合体技「風雷波」もほぼ高確率で敵を即死させるほどのダメージを与えてしまう。
//---そのせいか2では大幅に弱体化された。
//↑「やや簡単」程度では問題点とは呼べないのではないか。むしろ定期的にレベル上げをしないと勝てない適切なバランスに調整されている。風雷波は確かに強いが、フウジン・ライジンのレベルをしっかり上げて、その二人を召喚し、敵を挟んで発動という多大な手間が掛かるので、そこまでバランス崩壊とは言えない。
-モンスター図鑑が埋まらない。
-やり込み要素に乏しくひたすら遺跡ダンジョンを潜る、闘技場で戦い続けるといった要素ぐらいしかない。
--隠し要素そのものは豊富ではある。
-2でちょこ関係のイベントを制覇したい&アイテムを充実させたいのなら遺跡ダンジョンの制覇が必須。
--50階まで潜ってもワープなどはない為地道に行くしかない。スピードキャラのスピードをアイテムで補ってやればやや時間を節約できるものの、それでも不親切であることに変わりは無い。
--どれだけ高速移動可能にしようと必ず敵を倒さなくてはならないようなフロアが圧倒的に多い。
--なお、上記の通りワープなどは一切なく、脱出魔法などもないので&bold(){帰りも50階上がる必要がある。往復で苦労も2倍である。}
//作業好きやマゾプレイヤーやクリエイターの信者はいいだろうけど。個人に合う合わないじゃなくて一般ユーザーには不親切なだけなの。
---そしてこのダンジョンはゲームシステム上時間はかかるが、各フロアマップ自体はあまり広くないため50階まで到達してもボリューム感をもたらさない。
---しかし、その見返りはかなり大きく、制覇する価値はある。
//-特技のクセが強い。
//--各キャラがレベルに応じて特技を習得・強化していくが、特技がランクアップすると低ランクは自動的に消滅する。これだけならまだいいのだが、効果範囲が全く違うものに変化することもあり、範囲内に味方がいて使いづらくなったりとランクアップしたのに使いにくくなるという事態も。
//---2ではランクアップしても低ランクは消滅せず、高ランクと切り替えで使えるようになった。
//↑具体的に何がどう変わって使いにくくなるのか説明を求む。使いにくい技能が一個二個ある程度では言い掛かりにしかならない。

**賛否両論の点
-いわゆるゴールドに相当する貨幣の概念が無い。
--これ自体は他の部分で補完されるのなら問題ないが、このゲームにおいてはキャラの経験値の他にはイベントで入手できるアイテムくらいしか集める物が無く、目に見えた成果が少ない。アイテムの収集も貨幣どころかアイテム同士での交換もできない為、交易の自由がないことから閉塞感(≒作業感)が一層増してしまう。
--2では貨幣の概念がある為コンバートできないのが残念である。
-アイテム増殖可能なバグがある。

**名作とされる続編へのコンバートによる評価の変化
//これがこのWikiで取り上げる理由であり最大の焦点である。&br()&br()
このゲーム単品では決して良作までの扱いはされない。~
が、システムが洗練されディスク一杯のボリュームを誇る続編にデータを引き継ぐことができる。~
いわばこのゲームのストーリーは序章であり、プレイは2という本編でのキャラの能力とアイテム(+ちょこのイベント)を左右する為に行われる下準備ともいえる。~
//ゲームシステムは未熟でミニゲームとも作業ともとれるこのゲームが一作品扱いで世に送り出されたことは当初は評価されず、2を前提とすることで見直しがされる。&br()
//しかし続編を前提に送り出された不足している
中にはコンバートすることでしか手に入らないアイテムや見られないイベントもある。~
この作品をどう評価してよいかは意見の分かれるところであり、決着がつけられることはないだろう。人気のシリーズとされるので冷静な意見が出ないことから尚更である。~