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JUMP SUPER STARS - (2015/03/11 (水) 22:23:02) のソース

//contentsのリンクを機能させるため、アルティメットスターズで被っている項目に「(ULT)」を付けました。
このページはニンテンドーDSソフト『JUMP SUPER STARS』と、その続編『JUMP ULTIMATE STARS』の紹介をしています。
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*JUMP SUPER STARS
【じゃんぷすーぱーすたーず】
|ジャンル|格闘アクション|&amazon(B0009WO76C)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ガンバリオン|~|
|発売日|2005年8月8日|~|
|定価|4,800円(税込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|90年代以降に偏った参戦作品&br()キャラゲー・お祭りゲーとしては十分良作&br()一本のゲームとしてはやや粗いか|~|
|>|CENTER:''[[少年ジャンプシリーズリンク>少年ジャンプシリーズ]]''|~|
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#contents()
//fromhereはない方が見た目にいいかと。
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**概要 
週刊少年ジャンプの歴代27作品から多数のキャラが集合し、戦いあう対戦アクションゲーム。
システム面は解りやすく言うなら、「ジャンプ版[[スマブラ>大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]」と言ったところ。

**参戦作品一覧
#region

※バトルコマ(プレイアブルキャラ)が存在する場合、そのキャラ名も併記した。
|アイシールド21||
|いちご100%||
|家庭教師ヒットマンREBORN!|沢田綱吉|
|銀魂|坂田銀時|
|こちら葛飾区亀有公園前派出所|両津勘吉|
|シャーマンキング|浅倉葉/恐山アンナ|
|ジョジョの奇妙な冒険|空条承太郎/DIO|
|スティール・ボール・ラン||
|SLAM DUNK||
|D.Gray-man|アレン・ウォーカー|
|DEATH NOTE||
|テニスの王子様||
|Dr.スランプ|則巻アラレ|
|DRAGONBALL|孫悟空/ベジータ/ゴテンクス/ピッコロ/孫悟飯/ベジット|
|NARUTO|うずまきナルト/うちはサスケ/春野サクラ/はたけカカシ|
|HUNTER×HUNTER|ゴン=フリークス|
|ヒカルの碁||
|ピューと吹く! ジャガー|ジャガージュン市|
|武装錬金|武藤カズキ|
|BLACK CAT|イヴ|
|BLEACH|黒崎一護|
|ボボボーボ・ボーボボ|ボボボーボ・ボーボボ/首領パッチ|
|Mr.FULLSWING||
|遊☆戯☆王||
|幽☆遊☆白書|浦飯幽助|
|るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-|緋村剣心|
|ONE PIECE|モンキー・D・ルフィ/ロロノア・ゾロ/ナミ/サンジ/ニコ・ロビン|

#endregion

**システム概要
-最高4人のキャラクター達が入り乱れ、アイテムなどを駆使して相手を場外負けにするなど、基本的なシステムは『スマッシュブラザーズ』シリーズに準じているが、『スマブラ』とは違いライフ制になっているなどの相違点がある。
-『マンガデッキ』システム
--マンガのコマを模したパネルをマスに区切られた下画面に当てはめて、設置したコマをタッチすることによりバトルキャラを入れ替えたりサポートキャラを出したりして戦っていくというもの。
---1コマは『ヘルプコマ』、2~3コマは『サポートコマ』、4~7コマは『バトルコマ』とコマの大きさによって役割が決まる。
---バトルコマは上画面(ゲームの舞台)で動かすプレイアブルキャラ。コマの大きさによって能力や必殺技も異なる。
---サポートコマは相手に向かって攻撃や自キャラの回復などバトルキャラのサポートをする。~
他の格闘ゲームで言う、アシストやストライカーの様なポジション。
---ヘルプコマはコマをタッチすると自キャラの回復など特殊効果を発揮する。
--友情・努力・勝利コマによるスーパータッグ技
---このコマをパネルに隣接するように配置し、矢印を各キャラのバトルコマに指すと、バトル中にタッチすることで各キャラの必殺技を出す事が出来る。
---一部キャラの組み合わせによっては、本作オリジナルの合体技を繰り出す。
-バトル・サポートコマを出すには各キャラの顔部分が抜かれた「セリフコマ」にヘルプコマを当てはめることで手に入る。

**評価点
-徹底的な原作愛と、再現力。
--キャラゲーとして最も重要でありながら、しばしば蔑ろにされてしまうこのポイントをしっかりと抑えているという点で、本作はキャラゲーとして十分な評価に値すると言える。
--モーションに関してはアニメと比べても遜色なく、漫画読者・アニメ視聴者の双方を納得させる出来栄え。
---死ぬ気弾使用状態のツナ((本作発売当時の「リボーン」は未だ原作初期のギャグ漫画路線であった。本作のツナが服を脱いでいる状態なのはその為。ちなみにツナが死ぬ気弾をコントロール出来るようになるのは骸戦以降。))がガニ又気味にジャンプする姿など、スタッフが隅々まで原作を読みこんでいるというのが伝わってくる。
--アニメで未だ登場していない技・未アニメ化作品の再現度についても十分なクオリティ。
---特に「ミスフル」等、残念ながらアニメ化の望みが薄い作品のファンには、本作は非常に喜ばれている。
--残念ながら本作はボイスなしだが、逆にそれが声優に拘らずに参戦作品を選出する事を可能にし、作品の幅を生んでいるとも言える。仮に本作にボイスが付いた場合、予算的にこれ程多くの作品を参戦させることは難しかっただろう。

-微に入り細を穿つ原作ネタ。
--例えば浅倉葉の必殺技「阿弥陀流無無明亦無」を食らうと、画面がホワイトアウトして一定時間何も見えなくなる。これは原作で無無明亦無を出した瞬間のコマが''真っ白な背景に「阿弥陀流無無明亦無」という技名だけが馬鹿でかく描かれていたコマだった''という事に由来しており、''完璧な原作再現''だと言える。
---この技は真っ白なコマで出されている以上、''読者にもどんな技だったのか全く分からなかった''のだが、それをこういった形で解釈・昇華したのは素晴らしい。
--このように本作には「分かる人を凄まじく選ぶ技・動き」が多数存在し、プレイヤーに「原作を読んでみたい」と思わせる魅力がある。

-夢のクロスオーバー「スーパータッグ技」。
--「スーパータッグ技」の概要は上記の通り。特定の二つの作品のコマを組み合わせることで、本作オリジナルの合体技を繰り出す。
--しかしこのタッグ技が非常に作り込まれており、原作イメージを崩さず、且つどちらの作品の魅力も壊さず格好良い、と素晴らしい仕上がりとなっている。
--悟空とナルトの「超・螺旋元気玉!!」、ルフィと承太郎の「ゴムゴムのオラオラ!!!」、葉と一護の「大後光月牙」、ゾロと剣心の「奥義!三千龍閃!!!」等、別作品ながら似た技を持つキャラクター達がそれぞれの必殺技を合体させて放つ姿はまさに壮観。
--また、ボーボボと遊戯の「''澤井版オシリスの天空竜''((「ボボボーボ・ボーボボ」内で、突如ボーボボの頭から武藤遊戯が飛び出しオシリスの天空竜を召喚するも、「遊戯王」の作者高橋和樹が描いたのは遊戯だけでオシリスはボーボボの作者澤井啓夫が描いた為、「悲しい事に澤井の画力が追いついてねーー!!」と作中キャラに言われてしまう、というギャグが元ネタ。))」など、こういったクロスオーバー作品でしか出来ないギャグも満載。

-参戦作品。
--上記の通り出演作品の年代が偏ってはいるものの、バトル系作品がプレイアブル、非戦闘系作品はサポート参戦、と全体的なバランスは取れている。
--ワンピースとドラゴンボール、NARUTOが圧倒的に優遇されているが、これは当時ジャンプの看板がこの3作品であった為である。ワンピースとNARUTOは当時の連載の2トップ、ドラゴンボールは連載終了後も常に「ジャンプ漫画」の体現者であり続けている。
--BLEACHの扱いがやや悪いようにも思えるが、これは当時の連載が尸魂界編終了直前((BLEACHの「尸魂界編」は死神の集団「護廷十三隊」との戦闘だったのだが、実は護廷十三隊も真の黒幕・愛染惣右助とその一派に攪乱されていただけであり、敵味方が頻繁に入れ替わる複雑な様相を呈していた。))という微妙な時期だった為、原作の展開が不明瞭で参戦キャラを決めづらかったのだと推察される。

-登場ムービーが格好良い。
--各プレイアブルキャラと初めて戦闘になるステージでは、その対戦相手の短い登場ムービーが流れる。
--ムービーの内容は、原作のコマを一つずつリズミカルに見せるという、スライドショー方式。
--それだけかと思われるかもしれないが、これが本当に格好良い。各キャラの漫画内での見せ場を小気味よくバシバシと見せ、原作とキャラの魅力を存分に伝えてくれる。
--ムービー内でのコマの選出も通好み。例えば承太郎の場合、定番のオラオラも押さえつつ「正義」戦での「や~れやれだぜ」((「正義」のスタンドの正体を「霧」だと見切り、相手を「星の白金」で吸い込むシーン。))のシーンまで出してくる。武藤カズキの場合は、原作2巻で斗貴子を助ける為にサンライトハートで壁をぶち破り突撃するシーンや、「逝くのはお前一人だ!ヴィクター!」のシーン。黒崎一護の場合は「ただ俺の…魂にだ!」((卍解の修行の最中「何故戦うのか」と理由を問われた一護は「誓ったんだよ…」と返す。「誰にだ」と問い返され「誰でもねえ…ただ俺の…魂にだ!」と叫ぶ、というシーン。))のシーンを出してくるなど、ムービー作成者が原作を読み込んでいるのが伝わってくる。
--残念ながらムービー自体の長さが10秒に満たないものばかりであるということ、DSという機種が録画に適していない等の理由も相まって、動画投稿サイト等にはこのムービーはアップロードされていない。いずれも一見の価値があるので、このムービー目当てに本作を購入するのも良いだろう。

**問題点・賛否両論点
-全体的に参戦作品が90年代以降の作品に偏っている。
--また、ラスボスがDr.マシリトと、やはり鳥山明作品が全体的に優遇されている。
---ただしメタな話をすると、この当時の集英社の代表取締役がマシリトこと鳥嶋氏だったので、このジャンプお祭り作品のラスボスにDr.マシリト以上に相応しいキャラはいないような気もする。
--参戦作品については次作『JUMP ULTIMATE STARS』にてある程度解消された。

-キャラ選出も疑問。
--まず真っ先に気になるのは、「ドラゴンボール」のプレイアブルキャラ選出基準。悟空・ベジータ・悟飯などは順当と言えるが、ピッコロとゴテンクス、ベジットについては疑問。確かにピッコロは人気キャラであるし、ゴテンクスは原作終盤の強キャラ、ベジットに至っては作中最強キャラ((漫画原作にはゴジータや超サイヤ人4といったサイヤ人の強力な形態が存在しない他、ジャネンバやヒルデガーンといった強敵もいない為、原作中ではベジットが間違いなく最強である。))だが、他の参戦作品の枠を奪ってまで出るようなキャラクターではない。
--「BLACK CAT」からのプレイアブル参戦がイヴのみというのも疑問。そもそも「BLACK CAT」の主人公はトレイン=ハートネットであり、相棒はスヴェン=ボルフィード。イヴはその次あたりのキャラであり、選出理由が謎。凄まじい人気キャラではあるが…((人気過ぎて、矢吹健太郎の次作「ToLOVEる」にも「金色の闇」というキャラ名で登場している。))。
---念の為言っておくと、トレインもスヴェンもバリバリのバトルキャラであり、バトルに不向きという理由で外されたという事はあり得ない。
--「ジョジョ」のプレイアブルが2キャラのみというのも寂しい。

-『[[ファミコンジャンプ 英雄列伝>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/490.html]]』とは違って、シナリオ的なキャラの絡みが皆無。
--一応「Dr.マシリトの手によってジャンプワールドが征服されようとしているため、それを防ぐ」というストーリーは存在するのだが、基本的に各ステージを進むだけなので多少味気ない。
--なお発売前後に出た増刊『ジャンプヒーローズ』や『Vジャンプ』などで掲載された読み切り漫画では、キャラの絡みが描かれている。

-キャラクターの性能バランスが悪い。
--特に壊れているのがサンジ4コマであり、必殺技Bでなれるメロリンラブ状態は「デッキ内の女性の数に応じて攻撃力が増加する」という効果なためデッキ内のコマを全て女性で埋めると、通常攻撃だけでとんでもない火力になってしまう。

-スーパータッグ技があまり使いものにならない。
--基本的に一部の組み合わせ以外、各キャラの必殺技を本当に出すだけ。上記のような格好良いオリジナル技は、決められた組み合わせと条件を満たした時のみ見られるものである。
--合体技も使いどころに困る技が多い。
--そもそも見せ技としての側面が強い以上、実戦で使用出来るか否かというのは全く別の評価基準ではあるのだが…。

-BGMの種類が少ない。
--戦闘ステージ曲が大体4~5パターン。それも武装錬金とBLACKCATとD.Gray-manのステージが同じ曲だったりと、使い回しの基準も良く分からない。
--一応イメージを損なうような曲が当てられている訳ではないが、言い換えれば使い回しがある程度利いてしまう程に、曲に個性が無いのである。

-ステージの差別化がされていない。
--全参戦作品分のステージが個別に用意されているが、特徴的なステージはごくわずかで、あとは背景の差異程度に留まっている。
--背景として選ばれているコマも微妙。例えばBLEACHのステージ「双極」の背景は一護が双極を破壊した時のコマなので、双極の磔架部分しか映っていない((原作未読の方に説明すると、「双極」とは死神の世界「尸魂界」に於いて重罪人の処刑に使用される施設。「磔架」と「矛」から成り、磔架に磔にされた罪人を矛が貫く。原作では過度に重い罪を課せられた朽木ルキアが双極での処刑を言い渡され、一護たちがそれを食い止めようとする、という流れで登場する。))。武装錬金のステージ「LXE本部」やシャーマンキングのステージ「グレートスピリッツ」など、作品を象徴するステージとしては分からなくもないが、戦闘とは大して関係の無い舞台が選出されている作品もある。

-セリフコマのはめ込みが面倒。
--入手したコマはセリフコマを嵌め込むことで漫画のコマとして完成するのだが、この作業が地味に面倒。
--知っている漫画だと、どのキャラのセリフか一発でわかるが、当然知らない漫画だと難易度が跳ね上がる。
---「サイヤ人は戦闘種族だ!!!!((台詞元は言わずもがな、ベジータ。二度目のザーボン戦の台詞である。))」等分かり易いものも多いのだが、「助けに来たぜ」「よう」((ちなみにこの二つの台詞元は黒崎一護。前者は四深牢前でルキアに再開した際の台詞、後者は双極で処刑を止めた時の台詞。台詞からこのコマを思い出せる人間は、よっぽどのBLEACHマニアだけだろう。))等、誰でも言いそうな台詞は見当もつかない。
--もっとも、消去法で他の漫画のセリフを埋めていけば大体どのキャラかは解る。最悪、手当たり次第に嵌めていくという手もある。

**総評
課題点は多いものの、キャラゲーとしての出来そのものは十分に良好。~
隅から隅まで原作愛・ジャンプ愛に溢れており、本作をプレイした後は原作を読みかえしたい気持ちになることだろう。~
本作の多くの不満要素は次回作で解消される事となる…が、同時に異なる課題も作ってしまうことに。

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*JUMP ULTIMATE STARS
【じゃんぷあるてぃめっとすたーず】
|ジャンル|格闘アクション|&amazon(B000KED8MS)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ガンバリオン|~|
|発売日|2006年11月23日|~|
|定価|4,800円(税込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|前作よりは良くなったがまだまだ不満が残る&br通信対戦でのマナーの悪さが横行|~|

**概要(ULT)
『JUMP SUPER STARS』の続編。~
前作では登場作品が2000年代の作品に偏っていたが、本作では発売前にアンケートを実施した影響もあってか参戦作品が大幅に増えた。~
週刊少年ジャンプの歴代41作品から300超のキャラクターが大集合する。~
しかし、プレイヤーとして実際に使えるのは65人で前作同様ほとんどがサポートキャラ・ヘルプキャラとしての登場。~

**参戦作品一覧(ULT)
#region

|BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(blue){''参戦済み''}|アイシールド21|
|~|いちご100%|
|~|家庭教師ヒットマンREBORN!|
|~|銀魂|
|~|こちら葛飾区亀有公園前派出所|
|~|シャーマンキング|
|~|ジョジョの奇妙な冒険|
|~|SLAM DUNK|
|~|D.Gray-man|
|~|DEATH NOTE|
|~|テニスの王子様|
|~|Dr.スランプ|
|~|DRAGON BALL|
|~|NARUTO|
|~|HUNTER×HUNTER|
|~|ピューと吹く! ジャガー|
|~|武装錬金|
|~|BLACK CAT|
|~|BLEACH|
|~|ボボボーボ・ボーボボ|
|~|遊☆戯☆王|
|~|幽☆遊☆白書|
|~|るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-|
|~|ONE PIECE|
|BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(red){''新規参戦''}|I"s|
|~|キャプテン翼|
|~|キン肉マン|
|~|コブラ|
|~|魁!!男塾|
|~|地獄先生ぬ~べ~|
|~|ジャングルの王者ターちゃん♡|
|~|聖闘士星矢|
|~|太臓もて王サーガ|
|~|とっても! ラッキーマン|
|~|忍空 -NINKU-|
|~|封神演義|
|~|北斗の拳|
|~|魔人探偵脳噛ネウロ|
|~|みどりのマキバオー|
|~|ムヒョとロージーの魔法律相談事務所|
|~|ろくでなしBLUES|

-前作に参戦していた『Mr.FULLSWING』と『ヒカルの碁』は本作には不参加。また、『スティール・ボール・ラン』は『ジョジョの奇妙な冒険』に統合された。
-『NARUTO』『DEATH NOTE』は前作ではキャラの外見などが第1部仕様だったが、本作では第2部仕様。
-『BLACK CAT』は前作では主人公のトレインを差し置いて、ヒロインの一人であるイヴがバトルキャラとして扱える事がちょっとした話題になっていたが、今作ではちゃんとトレインもバトルキャラとして使えるようになった。
-また、既参戦作品もキャラクターが全体的に増加されている。
-当初は登場作品は全40作品だと思われていたが、発売2週間前になって、版権の移行などの影響で参戦は不可能と思われていた『北斗の拳』の参戦が発表され、ファンを驚かせた。
--これの影響でパッケージイラストにも若干変更が入りジャガージュン市がロゴからはみ出る形となった。実に彼らしい。

#endregion

**前作とのシステム相違点。
-マンガデッキシステムがマイナーチェンジ。
--バトルコマに8コマが導入。
--ヘルプコマは前作と違いバトルコマの隣に設置することにより、キャラの性能を上げるという『装備』のような役割を果たす。3段ジャンプ、耐性アップなど。
--セリフコマは廃され、ヘルプコマにJ(ジャンプ)パワーを注入(要するに経験値配分)する事によってサポート・バトルなど各コマを手に入れられるようになった。
-今回から新たにWi-Fi通信に対応。
--ネット対戦が出来るようになったものの、後述する問題点も抱える事になってしまった。
-前作にはなかったデータベース、ミニゲームのジャンプクイズも搭載。
--データベースには各漫画の連載期間やあらすじを観覧できる作品紹介、サウンドテスト、ステージ開始時のデモ、パーソナルデータ、コマ図鑑とかなりの数があり、コマ図鑑は全てのコマを解説すると言うもの凄いデータとなっている。
---当たり前だが作品紹介はゲーム発売当時の情報のまま。
-新アクションの追加。
--壁を蹴る事での三角飛びや舞台の端っこに捕まる崖捕まりなど。
-前作にあったスーパータッグ技は廃止された。
-状態変化の追加。
--10カウント後に即死する宣告・移動不可になる行動不能などが加わった。
--一方でズームやモザイクなど削除された物もある。

**評価点(ULT)
-BGMのほとんどが新規となり、全体的にチープだった前作と違い質も向上した。
--新規ステージのBGMはさすがにアニメ化された作品そのままではないが、雰囲気は漫画に合うように作られている。
--また前作のBGMは無くなったわけではなく、音質が若干修正された上で使用されている。
-マンガデッキの組み合わせによってキャラ同士の特殊台詞が登場するようになり、バトルコマJ魂がアップする。主に相性と呼ばれる。
--主に同じ作品内での特殊台詞だが、海賊つながりの『コブラ』と『ONE PIECE』や忍者つながりで『忍空』と『NARUTO』など、作品の枠を超えた組み合わせで発生する特殊台詞もある。
--時にはDIOの台詞をパロディした太臓((CMでも掛け合いがあった組み合わせ。『太臓もて王サーガ』原作でも『ジョジョの奇妙な冒険』のパロディが多く、人気投票の上位に『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物や荒木飛呂彦氏が入っていたこともある。また、外伝作品には荒木飛呂彦氏の描いた太臓が登場している。))、ゾロの三刀流に「民明書房((『魁!!男塾』に登場する架空の出版社))に載っていない」と言う王大人など、奇想天外な組み合わせもある。
-プロフィール入力での住所欄にジャンプ漫画の舞台があるなど、小ネタも豊富。
-後述のとおり強すぎるキャラがいるのは問題だが、逆に弱すぎて終わっている性能のキャラがいないのは評価点。
--どのキャラも必ず一つは光る長所がある。三すくみの属性要素もあるため確実に有利がとれる相手がちゃんといる。
--たとえば『家庭教師ヒットマンREBORN!』のツナは基本技の性能が非常に低くそこだけ見ると間違いなく最弱クラス。しかし強力な「オートガード」のアビリティを所持し必殺技が使いやすく威力も高い。
--ヘルプコマの仕様変更もいい方向に働いている。最悪弱点を補えば「好きなキャラが弱すぎて戦えない」というキャラゲーにありがちな問題点に悩まされることはないだろう。
-戦闘スタイルに応じて通り名が変化するシステムがある。
--本人がその場にいなくてもデッキのデータさえあればCPUが通り名に応じて代わりに戦ってくれる。
---プレイヤーの通り名は地上戦を積極的に行う英雄、戦闘にあまり参加しない流浪、アイテムを多く取る怪盗、サポートを多く使う賢人、空中メインの空戦と種類があり、現在の通り名にちなんだ戦い方をすると通り名も立派になっていく。
--後述するようにかなり問題のあるAIなので、完全再現とはいかないがある程度好みの戦法をなぞって動いてくれる。
--ただ、かなりの数の通り名はCPU専用であるのがやや寂しい。

**問題点・賛否両論点(ULT)
-相変わらずキャラクターの性能バランスが悪い。
--バトルキャラでも『北斗の拳』のラオウ、『封神演義』の太公望、『Dr.スランプ』のDr.マシリト、キャラメルマンJ、『幽☆遊☆白書』の飛影、『BLEACH』の一護(卍解)、『魁!!男塾』の剣桃太郎などが桁外れな性能を誇る。
---ラオウは原作に恥じぬ強さで上強は攻防一体の異常な性能を誇る。8コマ必殺技の「夢想転生」はカウンター技の割に発生は早く受付時間は長い上に、成功すると大ダメージを与えて自身は無敵状態になる。機動力と空中戦の弱さが弱点。
---太公望は体力に欠けるが、仲間を用いて攻撃し、威力もリーチも高い超要塞キャラ。押し返しをされないのも魅力。全国大会優勝者が太公望ピンデッキを使用したのも有名。
---Dr.マシリトは横強で固めてからのガードクラッシュ攻撃が強力。下品な技ばかりの割には性能が良い技が揃っている。
---キャラメルマンJは一発一発の破壊力が非常に高く、竜巻、追尾ミサイルなど攻撃範囲の広い技が揃う。必殺技も相手によっては一撃必殺級の威力を持つガードクラッシュ攻撃で、非常にラスボスらしい性能。当たり判定が大きく、技の出が遅いのが弱点。
---飛影は成功すればリングアウト確定級のコンボを持ち、隙の無い性能を持つ。5コマまでしか存在せず、打たれ弱い割にはかなりの性能。
---一護(卍解)は攻撃する度にひょいひょいと瞬間移動し、威力も高め。体力が通常時よりも劣っているため、弱点を突けば倒しやすいのが救い。
---剣桃太郎は通常技に良い物が揃っており、6コマの暹氣虎魂がとにかく強力。ヘルプコマで闘争心と見切りのアビリティを付ければかなりの硬さを持ち、アビリティ上の弱点も無くなる。
---これ以外にも厨戦法を持つキャラも多数いる(『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎のタッチ攻撃の連発など)。
---全てのキャラに光るところがあるこのゲームだが、キャラアクションを使わないと攻撃力が低いが、使うとたまに攻撃力が下がってしまう事もあるフランキー((コーラを腹にチャージするのだが、原作通りにお茶や野菜ジュースをチャージしてしまい、弱体化してしまう。))やなど使い難い性能のキャラも多い。
---一部例外もあるが、知属性のキャラは体力も技の威力も低い上に必殺技が使いにくく、弱点属性が人数最多の力属性なので立ち回りが特に重要である。
-相性の要素は斬撃、打撃耐性アップ、突撃((攻撃するたびに必殺魂増加。))のツナ、オートガード((必殺魂0.5消費で自動防御。))、ジャストガード((丁度よくガードすると必殺魂回復。オートガードと合わせれば消費を半分にできる。))、行動不能無効のムヒョはこれだけのアビリティに加えてJ魂24アップと言う良い組み合わせとなっている。他にもトレインなどは非常に優秀。
--だが、逆にどうしようもない相性の悪さを持つキャラもいる。例えば日番谷冬獅郎は仲の良いキャラは参戦せず、相性の良いキャラがあいす(氷結無効、氷の使い手なので既に所持)、キグナス氷河(氷結無効)、ライト/リューク(知的、日番谷とは相性が悪い)となっているので悲惨な事となっている。銀さん、ゴン、黄金聖衣星矢、ラオウなど似た境遇のキャラも少なくない。
-一部のサポートコマが強すぎる。
--トランクス3コマはキャラの後方から出現し、剣で切りまくった後にエネルギーを撃つ。若干の耐久と素早さ。後方から出現するため潰されにくく、空中発動可能とあらゆる性能が高い。
--星矢3コマはキャラの上に現れてペガサス流星拳を弾幕として放つ。発生の速さとガードクラッシュ技との相性が最高。
--セナ3コマはキャラの後方から現れ、必殺魂2減少+移動不能+当たったキャラの方向転換と言う超高性能を持つ。原作再現のため足も速く、走行距離も長い。しかもこの移動不能はヘルプコマなどで''無効化する手段が無い''ため喰らえばハメ確定。ちなみにロージー2コマはこのコマと似た性能を持ち、必殺魂が1減少である事、ダメージが発生する事、動きがややゆったりである事が異なる。
--瞬3コマは行動不能と必殺魂1減少を起こす出の早い攻撃。全国大会優勝者が使用したため、使用率が高まった。
--さつき2コマは発動するとすぐにHPがジワジワ回復していく効果が得られる。発動した直後に三井寿2コマを使用すると''体力が全回復する''というとんでもないバグが存在している。このまま使っても、ガン逃げさえすれば他の回復系サポートよりも高い効果が得られる。
---これら五つは特に強いサポートであり、wi-fi対戦でも特に使用率が高かった。うち三つ四つを切り取って三大サポなどと呼ばれる事も多い。
---その使用率と強さから、プレイヤーの間では''パンツ''(トランクス3コマ((トランクス→パンツ。)))や''シャワー''(星矢3コマ((シャワーの様に拳を撃つため。)))''ゴキブリ''(セナ3コマ((ゴキブリの様にカサカサと動くため。)))など様々な略称が付けられていた。
--他にも大原部長3コマ、志々雄2コマ、ゴテンクス3コマなど高性能なものが多く、バトルキャラをないがしろにしてサポートキャラのみで戦ってるような状況が頻発する。[[オールスターゲームなのにサポートの方が強い>THE KING OF FIGHTERS 2000]]とはこれいかに。
-お手軽かつ強い戦法が多い。
--カクカクガード、略して『カクガー』と言う、下ボタン連打でガードとガード耐久値の回復を同時に行える。
--アレンやルキアの空中強技のタメを続ける事でずっと浮遊する事が出来る。キャラによっては攻撃が届かない事も。
---この二つは十字ボタンへの負担が大きく、特に封印推奨の技である。
--承太郎などでドリームコンボ用のタッチ技を連打するだけで、相手は非常に抜け出しにくくなる。通称『タッチオラ』
--持続の長い技をガードさせ、ガークラ属性のサポートで着実にダメージを与える『固めガークラ』。Dr.マシリトの評価が上がったのは大体このせい。
--ガード中、もしくは自分が攻撃を受けている最中にサポートで反撃する『サポカウ』。トランクス3コマとよく使われる。
---これらの戦法は本当に単純な動作で出来る上に効果も高く、尚且つどれも防ぎにくい物ばかり。サポートを封印する技を使っても、チェンジ封印無効((バトルキャラ変更無効・サポートコマ使用不能を無効。))を付けられていたらどうしようもない。
-いらないアビリティが多すぎる。以下が該当。
--三角飛び:ジャンプ中に壁に向かってAを押すと行う。機動力アップやサドンデス対策に使えなくも無いが、些細な物である。
--ふんばり:ベルトコンベアの上でガードすると流されなくなる。それがあるのはたった2ステージ。しかもギミックOFFだと無意味。
--沈着:何もせずにいると必殺魂増加、10カウントでゲージ1本。遅過ぎる。
--反撃:ピンチの時に攻撃で必殺魂増加。しかし普通に攻撃するだけで必殺魂が増加する「突撃」と同じ増加量で完全に「突撃」の下位互換。
--大活躍:相手をKOで必殺魂増加、増加量は1ゲージの5分の1。少な過ぎる。
--スピードダウン無効:スピードダウン関係なしに動けるステップインがあるので空気になってしまっている。
--ハント:アイテムボックスを壊すと必殺魂が1ゲージの20分の1増加。やはり少な過ぎる。
--超回復:KOされるとJ魂上限16増加、デスマッチでは全く役に立たない。
---と、使えないアビリティが多すぎる。これらを付与するヘルプコマはデッキの制限を考えると、キャラの相性があっても入れる必要はかなり薄い。
-敵のAIがあまりにも悪い。
--自分から穴に落ちる。ステージ外に飛ばされても、復帰せずに逆の方向に向かって自滅。アイテムを集めて数を競う面は、余程気を抜かない限り負ける事すらない。
--サポートの使い方もおかしい。特にキャラクター復活のサポートは「全員生存しているのに連打」「デスマッチ((体力0のキャラは復活できない))でも使用」など効果を理解していないように見受けられる。
--複数種のサポートを配置しているデッキでも使い分けをせず、ひたすら同じサポートを連打してくる。単調。
---顕著なのは大会に参加してくるこち亀デッキ。サポート主体のデッキであり、前述の大原部長3コマなどの強力なコマも配置しているにも関わらずひたすら本田2コマ(攻撃封印)を連続でつかってくる。
--また、ゲーム内の進行速度でCPUの強さが異なるらしく、フリーバトルでつよいを設定しても全然進行していないデータでは逃げ回る、適当かつまれに行う攻撃、当たり判定のキャラアクションで攻撃など、あまりに弱すぎる。クリアしたデータでは勿論強い。
-参戦作品の扱いにも格差がある。
--『武装錬金』や『魔人探偵脳噛ネウロ』のようにバトルキャラ一人のみの参戦でサポートキャラの参戦すらない作品が3作。((一応、それらの作品は技の演出として他のキャラが登場する。))『とっても!ラッキーマン』『ジャングルの王者ターちゃん』のようにサポートキャラのみの参戦が12作も存在する。そしてその多くが今作から参戦した作品である。
---前述の作品とは逆にバトルキャラ一人のみの作品では対照的にサポートキャラが多く設定されている事もある。『キン肉マン』、『こち亀』など。
---また『いちご100%』『SLAM DUNK』のようにバトル向きでない作品も参戦しているため、サポートキャラ自体は悪いことではない。問題なのは''他の作品(主にバトル漫画)とマトモに戦えるのにサポートキャラのみの参戦となっている作品が目立つ事である。''
---実際『ジャングルの王者ターちゃん』や『コブラ』などは原作でも強大な敵とバトルを繰り広げた事もある(前者は『ファミコンジャンプII 最強の7人』にも参戦している)ため、サポート扱いなのが余計に腑に落ちなくなってしまう事も。
--鳥山明作品や『BLEACH』『NARUTO』『ONE PIECE』などは登場キャラも多く、そのほかの要素も優遇されている。
---例として『ONE PIECE』は変身形態があり8コマまでのルフィと、発売時にまだ仲間でなかった5コマまでのフランキーを除くと、他のバトルキャラは全員6コマまである上に麦わら海賊団の多くが使用可能。((ゾロ・ナミ・サンジ・ロビン。発売当時はまだブルックは登場していない))ロビン以外には属性違いもあるため、バトルコマだけでも25種類存在する。サポートキャラはウソップとチョッパーぐらい。
---鳥山明作品は前作から引き続きDr.マシリトが本作のラスボスとして登場している。
---さらには本作オリジナルキャラクターとして''キャラメルマンJ(ジャンプ)に乗った未来から来たマシリト(キャラクターデザイン:鳥山明)''が登場している。ある意味『ファミコンジャンプ』の頃から進歩していないような気が…。
--また、何故か他にも戦えるキャラクターが多いのにそれらのキャラを差し置いて、ヒロインなどの女性キャラがプレイキャラとして使えるような作品も多い。
---『銀魂』では銀時・神楽がバトルキャラ扱いとなっているが、新八が「''何で僕はバトルキャラじゃないんだァァァ!!''」と特殊台詞で発言している。確かに新八を始め、バトル向きと言えるか微妙なキャラもいるが…。
-一部面の難易度の差が激しい。
--「ムヒョ大ピンチ!」は、護衛対象のムヒョはちゃんとガードをしてくれるが、相手のべジータは出の早いガードクラッシュ攻撃を使い、あっと言う間に決着が着く事も珍しくない。
--「運命を覆せ!!」は、最初から5ポイントの差がついている逆転バトルだが、プレイヤーがKOされる度にこちらが3ポイント引かれ、崩れる床が点在し、相手は移動封印のサポートを使い、時間も短いとハードルを上げる要素が多く、メテオ技の存在を知らないとクリアするのは困難。
--「アンナの口寄せ特訓!!」は、相手との相性が悪く、あっと言う間に倒される可能性が高く、状態異常の宣告もフリーザにしか効かないため、高い難易度になっている。
--「ファイナルタワー4階」は、相手の耐久力が異常に高い上にガードも堅く、リングアウトも狙い難いステージなので、高い難易度となっている。
--「常識の枠をぶち壊せ!!」は、フィールドの全ての壁を壊す単純で簡単なミッションだが、何故か敵がいる(これと同じ内容のミッションにはいない)。しかもそれが、サポート封印や必殺魂減少のサポートや必殺技を出すため、高タイムを狙うプレイヤーには死活問題。
---とあるキャラクターを使えば10秒ほどでクリアできる(出だし以外妨害されることもない)が。
--逆に前述の通り、特定のアイテムを集めたりする面で相手は素早くアイテムを集めたりしないため、普通にやっているだけで勝てる。
-通り名は55種類あるが、内34種類はCP専用で、無駄遣い感が強い。
-ジャンプクイズは問題の難易度にバラ付きがあり、読者でもわからない(覚えていない)ような重箱の隅をつつくような問題も多い。
--ジャンプを創刊号から読んでいるか、よほどのマニアでもない限り、この量の作品を網羅する事はかなり難しいだろう。
--最もクイズの成功数によってはジャンプポイントが一定数は貰えるため、新たなコマの入手のためにここへ通う事も多い。
---覚えゲーとなっている面も強いため、慣れると単調に感じてくるが。
-バグの存在。
--ヒソカ2コマに必殺技を当てるとキャラクターに必殺技のエフェクトが残り、アレン6コマの神ノ道化を当てるとアレンの周囲に派手なエフェクトが残り、両さん5or6コマの葛飾戦車隊を当てると少しの間戦車から顔を出す両さんだけになったりするなど。
--他にも同じキャラをデッキに入れる事が出来たり、説明文がおかしくなるバグもあったりするが、狙ってやらないと行えないのが幸いか。
--DIOの「世界」でタイミング良く時を止めるとチョッパーのJ魂回復・ビコの必殺魂回復を取り放題になってしまう。
-Wi-Fi対戦でのマナーの悪さの横行
--Wi-Fiコネクションを使って国内のプレイヤーと対戦出来るのは魅力だが、システムは決して良いとは言えない。慣れ合い・リンチマナーの悪いプレイヤーが非常に多く、ギミックの少ない『暗黒武術界会場』でデスマッチルールになる事が多い。
--上記のバランスブレイカーキャラの多用は勿論の事、対戦中や終了後に故意にDSの電源を切ったり回線を切断し、相手プレイヤーに多大な迷惑を掛けている。 何よりも問題なのは、切断しても勝敗に一切関係がなく、切断数も記録されないシステムである。その為勝率至上主義者は負けたら切断する為、本来の技術とかけ離れた戦績を誇り、それに巻き込まれる一般プレイヤーも多い。
--改造を行って出せる必殺魂無限と、チェンジ封印無効をヘルプコマに、トランクス3コマ、さつき2コマ、アレン3コマ((使い勝手のいいガードクラッシュ攻撃。))、夜一orリナリー2コマ((離れたところに飛んでいく。))などを入れたピンデッキを使うプレイヤーが多く、余程の実力を持たなければ正攻法での攻略はまず不可能。運良くメテオ攻撃や宣告が当たれば倒せるかもしれないが…
---対戦相手のデッキは自分のデータにもコピーされて使えるようになるが不正デッキだと不正コマが真っ黒になり使用もできない。対戦相手がやけに強いと思ったら不正デッキだった、ということも多々ある。
--また『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』で知られる「おきらくリンチ」より前に馴れ合い行為が大きく問題となっていた。
---このゲームでの馴れ合い行為があったため、スマブラXでのWi-Fi対戦の環境が大きく期待されていたのだが結果は…。

**総評(ULT)
ゲームの出来自体は及第点を十分超えているが、参戦作品ごとの扱いの落差が大きく、Wi-Fi対戦のマナーの悪さも横行した事で一部原作ファンなどからガッカリゲー化してしまった側面も持ってしまった惜しい作品というべきか。

**余談
-本作に参戦している作品の大半がアニメ化されており、アニメ化されていない作品は『太臓もて王サーガ』『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(前作も加えると『Mr.FULLSWING』も当てはまる)のみである。
--ちなみに『D.Gray-man』は『SUPER STARS』当時はアニメ化されていなかったが、『ULTIMATE STARS』開発中にアニメ化が報じられ、発売2ヶ月前にアニメが放送された。
-SUPERSTARSに於けるベジットは、悟空・ベジータ・ポタラのコマを組み合わせることで登場する隠しキャラ的な扱いなのだが、公式ホームページのDBの参戦キャラ欄に「ポタラ」の項があるので、軽くネタバレしている((ポタラはイヤリングのような形状で、二人の人間がそれぞれ右耳・左耳に付けると、その二人が合体するというアイテム。原作でポタラで合体した人物は悟空とベジータの他には界王神とキビトしかいないので、ポタラ参戦はベジット参戦とほぼ同義である。界王神とキビトというマイナーキャラが出演する可能性を除けばだが。))。
-ULTには多数の没コマが残されており、必殺魂無限((「サポートコマのみを連発する敵から逃げ続ける」という面が2つあり、そのときに敵がガス欠を起こさないための敵専用コマと思われる。))、本作にも登場する予定だったのかは不明だが、友情コマ、努力コマ、勝利コマ。コママン((トレーニング、ミッション用の力・知・笑属性のキャラクター。ヘルプコマは画像も設定されているが、効果はない。))、バトルコマバージョンの百手太臓((『なんて激しい愛情表現なんだ~!』のサンドバッグ役としても登場。体力256で、プレイヤーとして使用すると顔アイコンが前作の悟空になる。殆どのアクションが不可能。))、フリーザ、江田島平八などのサポートコマ((威力の減少した必殺技を撃つ。いずれも2コマ。))が存在する。また、コママン以外は全て真っ黒なコマとなっている。勿論使用不可能だが、改造によって使用することが可能で、必殺魂無限を使ったり、見せびらかしたいプレイヤーが使用したりする。
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