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デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団 - (2010/08/13 (金) 21:09:09) のソース

*デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団
【でびるさまなー くずのはらいどうたいちょうりきへいだん】
|ジャンル|アクションRPG|
|対応機種|プレイステーション2|
|開発・販売元|アトラス|
|発売日|2006年3月2日|
|ポイント|女神転生突然の異ジャンル|

**概要
-女神転生シリーズの1つ、デビルサマナーシリーズ3作目。シリーズの過去、架空の時代大正20年が舞台。架空ではあるが大正~明治を強く意識しており、この時代をモチーフにした作品は大変珍しい。
//予め書いておくが、別に大正とかの時代をモチーフにした作品はこれが最初ではない
--女神転生シリーズは旧作シリーズ・真女神転生シリーズ・デビルサマナーシリーズ・ペルソナシリーズと単発世界観で構成されている。真女神転生・デビルサマナー・ペルソナは世界観が殆ど同じだが、デビルサマナーとペルソナは真女神転生の1作目で東京が壊滅しなかった世界の物語である。
--女神転生シリーズは敵である悪魔と交渉し、味方に引き入れて仲魔(なかま)にし、共に悪魔と戦うシステムを内蔵している。
//メガテンシリーズの説明は大雑把に短く。

**システム
-女神転生シリーズは純然たるRPGであった。が、本作は同社初のアクションRPGとなっている。
--通常の探索や移動画面はRPGだが、ランダムエンカウントで戦闘シーンに移行するとアクション戦闘になる。
--アクション戦闘では主人公ライドウを操作する。ライドウは刀と拳銃で武装しており、銃撃・斬撃・ガード・アイテム使用の行動がとれ、それ以外にも悪魔の召喚や簡単な命令も出す事ができる。
---戦闘画面は敵悪魔とライドウ、仲魔悪魔が入り混じって戦う事になる。
--シリーズでは敵悪魔と交渉をして仲魔にしたが、本作では敵悪魔の弱点を突き、麻痺状態にした相手を管で封じる事で仲魔にする。
-悪魔合体システム。シリーズでは仲魔になった悪魔2体もしくは3体を合体させ、強力な新しい悪魔を誕生させるシステムがあった。
--本作では悪魔は2体までしか合体できない。更に、シリーズでは悪魔に種族が設定されており、種族によって一定の合体法則があったのだが、本作では管属という新しい種族に設定され、また新しい法則が適応されている。本作ではこれをバイナリーと呼んでいる。
--従来の作品に御霊と言う種族が登場しており、御霊は合体した悪魔の能力をパワーアップさせる特殊な種族だったが、本作ではサクリファイスと呼ばれる合体があり、悪魔を一体犠牲にして悪魔のステータスをアップさせる事ができる。
--シリーズにあった悪魔の力を剣に宿らせる合体は本作でもシュミットと言う名前で継続している。
-忠誠度システム。これまたシリーズおなじみのシステムで、悪魔には忠誠度が設定されており、忠誠度が低いとこちらの支持を聞いてくれず、逆に最大になると強化したりアイテムに変化したりする。
--本作ではただ戦闘に出して一緒に戦っているとモリモリと忠誠度が上昇して行く。
-悪魔の連れ歩き。
--シリーズ通して悪魔は「現実世界に実体化するためにマグネタイトと呼ばれるエネルギーを必要とする」とあり、本作でもそれは同様で、召喚のたびにマグネタイトを消費する。
--だが、戦闘以外。探索画面でも連れまわす事が可能。従来シリーズでは敵悪魔が出てこない場所で仲魔を召喚しているとマグネタイトを無駄使いするような物だったが、本作では調査したり怪力を出したりするのに悪魔の力を必要とする。お気に入りの悪魔を探索画面で連れまわして歩く事ができる。

**難点
-世界観やシステムこそ異色だが、キャラクターや全体的なノリは従来シリーズを色濃く継承している。更に真女神転生やデビルサマナーシリーズのキャラクターやネタが登場しており、割合好評価だった。
--シリーズをやっていなくても「過去」の話なので新規プレイヤーでも十分楽しめるように仕上がっている。
--だが、戦闘画面でのライドウの操作性が悪い点は一様に不評だった。
---銃を撃つと動きが止まる。刀を振ると止る。ガードしても止る。アイテムを使うのも悪魔に命令するのも何をしても動きが止まってしまう。2006年のアクションRPGとしてはやたら動きが硬くもっさりしている。スタイリッシュと言う言葉が流行していた時代とはとても思えない。

**総評
 純然たるRPGであったシリーズに突如として登場したアクションRPG・やたらもっさりしていて操作性の悪い戦闘シーンと、異色でありながら戦闘シーンの完成度が微妙なので全体的な評価は高いわけではない。~
 しかし、新規のプレイヤーでも楽しめるように作られており、シリーズファンならばニヤリとさせるネタを仕込み、戦闘シーンも時代不相応ではあるが別に遊べない程悪い訳ではない。2006年と言う年号を頭の中から捨て去れば、「なんて美しいグラフィックのPS1ゲームなんだろう!」と驚嘆する事間違い無しだ。~
 ファンに限らず、女神転生シリーズに興味があるならばやってみていはいかがだろうか。

**余談
-一定のアイテムを揃えると作中に登場するキャラクター「鳴海」と麻雀をする事ができる。
--面子が足りないので悪魔2体含めて4人打ち麻雀をするのだが、鳴海は当たり前のようにイカサマをしてあがって行く。
---一時期2ちゃんねるに「鳴海に国士無双されたらageるスレ」と言うのがあった程。割合長い間このスレッドはあったようだ。