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GOD EATER RESURRECTION - (2016/03/05 (土) 11:11:07) のソース

*GOD EATER RESURRECTION
【ごっどいーたーりざれくしょん】
|ジャンル|ドラマティック討伐アクション|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/912wlmOjYYL._SL1500_.jpg,width=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/91Q3FtOcsBL._SL1497_.jpg,width=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/91YUWJ7hIpL._SL1500_.jpg,width=160)|
|対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~|~|
|発売元|バンダイナムコエンターテインメント|~|~|~|
|開発元|シフト|~|~|~|
|発売日|2015年10月29日|~|~|~|
|定価|【PSV】5,210円&br;【PS4】6,170円(共にDL版同価格)&br; クロスプレイパック&アニメvol.1((PS4版のソフトとPSV版のDL用プロダクトコード、アニメのBDからなる。)):9,980円(全て税別)|~|~|~|
|プレイ人数|1~4人|~|~|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|~|~|
|判定|なし|~|~|~|
|ポイント|原点にして最新&br;進化した捕喰アクション&br;最新の使いまわし|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[GOD EATERシリーズリンク>GOD EATERシリーズ]]''|


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#contents
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**概要
GOD EATERシリーズ第一作目の完全版『[[GOD EATER BURST]]』のハードを変え追加要素をプラスしたリメイク版。~
基本的なアクションやシステムは『[[GOD EATER 2 RAGE BURST]]』に準拠しつつ、~
新アクションである「プレデタースタイル」の追加により、戦闘内容はリメイク前とは大きく変化している。

**リメイクによる変化
-前述した様に、基本的な部分は前作『GOD EATER 2 RAGE BURST』とほぼ同一になっている。
--「変化した非物理属性の仕様」「追加刀身・銃身」「遺された神機、パーソナルアビリティ」「戦闘中のオペレータ」など、リメイク前とでは大幅な違いがある。
--過去編であるためゲーム内の時代には無理のあるシステムなどは一部削除されている。((開発・実装されたのが3年後である「GE2」だと明言されている「リンクサポート」など))

''アフターストーリー''
-GE、GEBのストーリーの更にその後を描いたアフターストーリーが追加され、ミッション難易度も10から14まで伸びている。

''喰らえ、意のままに'' ''新捕喰アクション「プレデタースタイル」''
-ゴッドイーターのタイトル通りの代表アクションである「捕喰」に様々な種類を持たせた新要素。
--空中で捕喰、素早く敵に近付いて捕喰、捕喰後に即バレット発射など、その種類は多岐に渡る。
--PCの位置やコマンド入力の違いにより、最大で5つの捕喰アクションを装備する事が出来る。
-「制御ユニット」の役割が変更になり、今回は装備した各プレデタースタイルに付ける事でバースト中に様々な効果を得られる。
--従来のバーストスキルの様に自身の能力を上昇させたり、一緒に戦っている味方に影響を与える効果など種類は多い。

''バレットエディット''
-GE無印及びGEBでは弾種のOP消費量、GE2及びGE2RBでは銃種ごとの専用弾・ブラッドバレットが存在したが、今作ではその中間の様な形式が採用されている。
--銃種に拘らず全ての弾丸をセットする事ができる他、初弾固定も無くなったが、銃身によってOP消費量が増減する弾丸が存在する。
--ブラッドバレットの変異チップは削除されているが、同様の効果が弾丸の種類の一つとして追加されている。

**評価点
-プレデタースタイル
--前作では「バースト状態の維持という作業」に過ぎない側面があった捕喰を、戦闘の流れが変化するアクションにまで昇華。
--流れる様な動作で素早く近付き、縦横無尽に喰らい付き己の力にする、まさに意のままに喰らう姿は、~
「ハイスピード」「爽快感」を謳うゲームの代表アクションとしての面目躍如と言ったところだろう。
---特に捕喰のスキを探すのも一苦労だった乱戦でもバースト状態の維持が楽になった事は、乱戦の多い本シリーズでは特筆に値するだろう。

-追加シナリオ
--あまりボリュームは無いものの、キャラクターの交流や掘り下げに重きが置かれた話は概ね好評を得た。

**問題点
-使いまわし
--本作の問題点の最大の要因と言える要素。狩りゲーによくある前作からシステム流用するといった当たり前の事ではなく、本当にそのまま流用している。
--ムービー中のキャラモーションのコマ数やフィールドオブジェクトもPSPのリメイク元からコピペしたかの如く、カクカクした動きにカクカクのローポリ、~
LOD((level of detail:プレイヤーの視点から近い物を鮮明に、遠い物を荒く描画し遠近感を出しつつ処理を軽くする手法。))による背景の切り替わりもコマ送り同然で違和感が酷い。
---あまりグラフィックが重視されたシリーズではないものの、PSV・PS4をハードにしたゲームとしてはあまりにお粗末な出来に批判が強い。
--今作での使い道が無いのに「LOCK」で放置されたシステムなど軽い物、代わり映えのしない不便なUIなど流用して欲しくない部分は軒並みそのまま残っている。

-整合性取りの放棄
--本作はリメイク前には無かったGE2RBまでの要素から多くが追加されているが、当然と言うべきかシナリオや設定の一部に齟齬が発生している。
--戦闘中はプレイヤーすらわからない戦況まで報告できるオペレータがムービーではどんなピンチでも存在ごと消滅するなど、セリフでフォローの様な措置もほぼ無い。
--前述した使いまわしの事もあって「手抜き」の誹りを受けても致し方ない。

-相変わらず自重しないバランスブレイカー
--特定の攻撃力や防御力に特化したスキル・パーツが普通に存在し、それらを集中させれば攻めてよし! 守ってよし!の超人が簡単に出来上がる。
---制限の無くなったバレットのインフレは特に強烈で、ボタン連打だけで勝手に弱点へホーミングして瞬殺という、もはやアクションも何も無い戦いも可能。((当然マルチプレイではバレット関係は縛り対象の筆頭。))
--旧作から指摘されながら変わらず猛威を振るう要素も多数存在するため、調整不足への不満はシリーズ最大まで高まってしまった。

**賛否両論点
-削除された要素
--ブラッドアーツや、2以降追加された多数のマップやアラガミのように削除された要素もまたかなり多い。
---時系列や設定などを考えれば仕方ない面もあるが、削除された代わりの追加要素もまた存在しないため、差し引きマイナスの評価は避けられない。
--そのため前作GE2RBまでを経験している人は、肝心のアクション部分に致命的なボリューム不足を感じる事となった。
--一方で、プレイヤー側の火力要素が減った事で相対的にバランスが改善されたという見方もある。

-アラガミの新モーション
--既存アラガミに新モーションが追加され、初代から変わらない敵によるマンネリ戦闘に変化を加える試みが見られる。
--戦闘が大幅に変化する程の一部のアラガミは好評を得ているが、ほぼ全てのアラガミは2以降の同骨格アラガミからの流用や、既存攻撃の動き方を変えただけなっている。
--特にプレデタースタイルによる捕喰の難度低下に合わせてか長時間近づけなくなる様な攻撃が多く、せっかくのハイスピードアクションの足を止める「戦闘に水を差す要素」と見なされる事もある。


**総評
今なお根強い人気を持つ『[[GOD EATER BURST]]』に大幅な変化を加えたリメイク作品。~
売りのハイスピードアクションはそのままに、本シリーズの魅力を最大限活かすプレデタースタイルの登場は特に多くの好評を得た。~
しかし新規要素の数があまりに乏しく、同年発売である前作経験者には変化の少なさ・削除要素の多さでボリューム低下の印象を受ける。~
調整不足を筆頭に前作までの問題点は数多く残っており、リメイク前と変化した部分の粗もあって設定・戦闘面の改善はあまり多くない。~
単体としては良作を狙える可能性は持ちながら、原点にして最新を謳う「シリーズ作」「リメイク作」としての側面が評価を下げる事になった。~
ただし、本作で初めてシリーズに触れる方には関係の無い問題点も多いため興味がある方は無料体験版をプレイする事をオススメする。~