*ガンガンピクシーズ 【がんがんぴくしーず】 |ジャンル|女子寮×スケルスガンアクションADV|&amazon(B01MRUAWH8)|&amazon(B01NBHHNOQ)| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~|~| |発売元|コンパイルハート|~|~| |開発元|シェード|~|~| |発売日|2017年4月27日|~|~| |定価|【通常版】7,344円&br;【ガンピク・エディション】9,504円|~|~| |CERO|D(17才以上対象)|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|巨女ブーム来たな&br;天敵は高所|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コンパイルハートの美少女系タイトルの中でも異色の「巨女系TPS」。女子寮に潜入し、入居者の生活を覗き見しつつ情報収集をしていく。~ 同じくコンパイルハートのネプテューヌシリーズとのコラボでネプテューヌ、ノワールがゲスト出演している。~ ボーナスステージが風呂場だったり、視点が低いのでスカートの中のぞき放題だったりと開き直った萌エロタイトルである。 **特徴 -主人公は小さな宇宙人 --遥かかなたの惑星「パンデモ」の工作員「ビーたん」「かめぽん」が、パンデモで社会問題となっている深刻なコミュニケーション不足を解決するための糸口をつかむために地球に潜入するところからゲームは始まる。 ---小さいので、殺虫剤で死にかける。 --性能的にはビーたんがショットガンナー(に近い)、かめぽんがスナイパー(に近い)。というのもあまり大きな差はなく、射程こそ違うが使い勝手の変化は少ない。 ---銃はそれぞれ射程優先と連射性優先の武器がある。手早くダメージを与えるなら連射性を優先した方がいい。 ---あえて違いを言うなら、かめぽんは速射性のある武器が3WAYタイプのみなので、命中率の上下が激しいことが挙げられる。また、ビーたんは射程・連射性どちらも高い武器が最終的に手に入るので、比較的こちらの方が扱いやすい。 --ダメージにも違いはなく、同じ回数しか攻撃に耐えられない。しかしパワースポットで無限に回復可能な為、ダメージを受けたら即近くのポイントへ行けばノーダメージ判定でのクリアも余裕。 --パンデモ人にとって地球の外気は極めて有害であるため、彼女らは潜入先である女子寮「りりぃぱっと」から出ることはできない。また隠密任務の為見つかるとゲームオーバーであり、フィギュアのふりをしたり物陰に隠れたりして自分の存在を隠匿する必要がある。 --ちなみに「りりぃぱっと」は、女性同士の恋愛を意味する「百合」の英語名であるリリィとガリバー旅行記の小人国「リリパット」から取られた名前。 -銃器は実弾ではない --使用する弾薬はハッピー弾という「精神をリラックスさせる弾」となっており、住人たちに打ち込むと箇所に応じてゲージが上がっていく。このゲージが最大になると、気が緩んで大事なことを口走ってしまったりする。 ---なおゲージが全開になるとアヘ顔を晒すという、リラックスと言うには危ないナニカを含んでいるとしか思えない弾薬だったりする。ネプテューヌとノワールのみ原作のイメージを守るためか、少々蕩ける程度でアヘ顔にならない。 --住人たちは精神状態に応じて黒い球や星を出していたりするが、それらを破壊することも可能。 --また、各章ラストの「乙女鎮圧戦」では「精神状態がおかしくなった住人をおとなしくさせる」という名目で撃ちまくることになる。たまに変なテンションになってるけど。 --ただし敵ザコを倒したり窓を開けたりしているので、物理的なダメージも多少はあると思われる。 -リザルト --クリアタイム・ステージ中の探索スポット・ピコイン回収率・命中率・クリア時のダメージ状況によって判定が下される。 --高ランクであればボーナスでピ痕を多くもらえる他、全ステージ最高評価でクリアすることがトロフィー条件となっている。 ---あるステージにて、何らかの条件で探索スポットが減少してしまうバグが存在しており、全てのスポットが消滅してしまうと完全に最初からやり直す以外の方法がない((周回しても直らない上、他を限界まで高評価で終えても最高評価にならない。)。 //バグについて、現在の修正状況を知らないので知っている人は修正をお願いします。 -乙女鎮圧戦 --色々な理由で暴走状態に陥った少女たちを鎮めるため、大量のハッピー弾を撃ち込むステージ。いわゆるボス戦。 --動き回る少女には様々な手・脚・頭・尻・股・胸・乳首といった区分がされており、キャラによってどこが弱いかが違っている。 --各部位にハッピー弾を撃ち込み続けるとゲージが伸び、最大まで達するとワンカットが挿入される。 ---最大まで撃ち込んだ部位でも攻撃は有効であるが、エンディング条件がこのイベントが発生した回数が多いキャラとなっているため、狙った相手はなるべくすぐには倒してしまわないようにする必要がある。 --この戦闘では汗や星といった「オーラ」が放出され、プレイヤー目掛けて飛んでくるため、陰に潜みながら狙う必要がある。ただし、オーラの中には障害物をすり抜けてくるものも。 -ボーナスステージはお風呂 --乙女鎮圧戦を一定の成績で終えると、入浴シーンに入る。 --ここでは既にリラックスした住人を撃ったり触ったりすることでピコイン(ゲーム内通貨)を得られる。 -ゲストキャラとして、ネプテューヌとノワールが登場する。 --ただし、絵師が別なので、違和感を感じるかも。 --ゲストなのでわずか1章しかいないが、もちろん彼女たちも鎮圧戦がある。シチュエーションは、ネプテューヌがヨガ、ノワールがポールダンスである。 -エンディングを迎えると少女たちの服装や下着を変更することができる。 --3つサイズがあり、対応する服であれば別のキャラに着せることが可能。 --それはパジャマと言わないと言いたくなる代物やむしろ''服を着せない''など、という何ともフルスロットルな格好にすることができる。 **評価点 -全開の「サイズ差エロ」要素 --相手が巨大(正確に言うと主人公たちが小さいのだが)な為、傍からみれば隙だらけ。ベッドで寝ている股間を撃ちまくったり机の下からスカートの中をズームしてみることも可能。 --普段は部屋の中を歩き回ったり机に向かったりしているだけだが、乙女鎮圧戦では下着姿で大暴れだったりする。 #region(close,公式サイトより) &image2(action10.jpg) -こんなあられもない恰好が目白押しである。 #endregion --他にもアイスを咥えたまま乗馬マシンでグイングインしていたりもする。何気ない仕草一つとっても、エロスを理解したつくりになっている。 --主人公たちも、ダメージを受けて服が破れたりアヘ顔になったりする。%%いいぞもっとやれ%% --攻略にはまったく意味のない「スケルスコープ」という服の下を見られる装備も存在する。他の装備に比べて馬鹿げた値段だが…。 --お風呂パートも、一定の間隔で「ジャンプスポット」が出現しそれを使うと''裸体に飛び付ける''。そのままスティックをグリグリして触りまくると、膨大な量のピコインを入手可能。これを使わず部屋内のピコインを拾うだけでは強い銃が解禁されないので、お風呂でのお触りは必須。 --部屋内に脱ぎ捨てられた下着を拾うことでそれをコピーして使えるようになる。ちなみにこのゲームにおいて、主人公たちの装備は「銃」「スコープ」「服」「下着」しかない。DLCでのみ寮生の頭へと見た目を変更するヘルメットを入手可能。 --[[バレットガールズ]]のシェードだけあって、モデリングの出来は完璧。太ももからお尻への曲線や括れのラインなどは秀逸。%%けしからん、もっとやれ%% --ピクシーポーズもポージングの種類が豊富なうえ、表情も変化するなどかなりの拘りがある。撮影も可能なため、本当にフィギュアを撮影するように拘ったアングルで取る事も可能。 -TPS入門として手軽な難度 --弾薬はかなり早い段階で保持数がカンストするし上記の通り回復も無限なので、TPSとしては初心者に優しい作り。 --エイムアシストなどはないが、雑魚敵はモーションが大きく狙いやすいし住人は的が大きいので当てやすい。 --TPSの基本要素とは別に大きな問題があって難度を上げているが、それでもかなり甘い作りでビギナー向け。 **問題点 -滑落死が多すぎる --ある程度の高さから落ちると一発でゲームオーバーだが、そこへの救済策がない。パラシュートや逆噴射ジェットなど存在しない。 ---直下にある足場に落下した時に死亡してしまう場合、「おっとっと」と踏みとどまってくれるのだが、ちょっと先にジャンプすれば助かる場合や踏みとどまってくれない場合((本当に一歩先までしか判定しないため、クーラーの上など滑らかなカーブになっている場合は「死なない」判定となってしまう。))もあるので過信は禁物。 --悪いことにこのゲームでは頻繁に高所を行き来するため、滑落死の頻度は高い。加えてジャンプ時の落下地点も体で覚えるしかないので…。 --さらに難儀なのが壁との接触判定。壁に接触した状態でスティックが少しでも壁を向いていると、''容赦なく失速する''。そもそもこのゲームの高所は半分くらいは壁際なので、まず間違いなく誰もがこれが原因で一度は死亡している。 ---コツを掴めばこれが理由で死ぬようなことは早々なくなる。具体的には、空中での方向転換は一応有効なので、壁とは逆方向の斜め前方に飛び出し、落下する前に壁方向に戻れば大丈夫。 --当初は全エンディング制覇すると落下死しないモードが追加されたが、現在ではエンディングをどれか一つみれば解禁される。 -雑魚敵の存在について --一応「地球の文明を上回るオーバーテクノロジーに反応して攻撃してくる」となっているが、ゲーム中では単に「邪魔なイカ」でしかない。 --ステージが進んで強力な武器が解禁されると体力も上がるらしく、中程度の武器では買う意味がない。現時点の最強武器を持っていないと対処するのが面倒。%%お風呂場にこもってお触りする口実ができたわけだが。%% --全滅させるミッションでは脈絡もなくあちこちに沸くし、殲滅しなくてもいい場合(こちらを妨害してくる場合)は無限沸きで邪魔してくれる。 --照準と実際の発砲位置がズレているため(アップデートで若干改善)、遠距離戦がしにくいのも邪魔臭さに拍車をかける。近距離でビーたんの三連ハンドガンならば上記の通りモーションが大きいので簡単に当たるが、かめぽんが遠くから単射すると意外なほど当たらない。 --しかも、前述通りこのゲームのリザルトには命中率があるため、迂闊な射撃をしてしまうと評価を下げることになる。 ---対策として、マリオよろしく踏み付けが有効(しかも射撃より強力な上にハッピー弾を弾く防御態勢中の敵にも効く)なので、安全な場所ならこれで倒しまくるのが楽。被弾しやすくなるが、回復が容易なのであまり気にならない。 ---問題は迂闊にジャンプすると死ぬ場所や射撃でしか攻撃できないような場所にいる場合。こいつらはどうあっても射撃で撃ち落とすしかない。 ---ちなみに、滑落死判定っより攻撃判定が先なので、致死レベルの高所からの落下でもこいつらを踏み台にしてやれば死なずに済む。大型のイカ以外でそれをやるには勇気が必要だろうが。 --高所にイカが出ると最悪であり、撃ったはいいが帰り道で滑落死というパターンも多い。そして即死しない場合イカは落下してしまうので、それを追いかけて…というのも。 -フルボイスではなくパートボイス仕様 --またハッピー弾を撃ち込んでゲージが最大になった時には、音声と表示されている文章がかなり異なる事が多く、その後の台詞には音声が全くない。 -風呂でのピコイン収集率が高すぎる --部屋で集めるピコインの数倍どころか数十倍は軽く手に入るため、部屋で落下死を恐れて回収する意味がほぼ存在しない。 **総評 %%「巨女ブーム来たな」、という言葉は正しくその通り。巨女の魅力を…%%~ 萌エロ方向へ大きく舵を切り、「女の子と銃器」の可能性を模索してきたシェードのある意味突破点。~ 女子寮、百合、巨女という三要素を組み合わせた意欲作だが一番の欠点はプレイの多くを「イカ退治」に費やさなければならないという部分。イカに集中するあまり住人を眺める時間がない、となると本末転倒である。~ しかしイカ退治をものともしない%%ヘンタイ%%紳士の皆様には是非。