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ガンガンピクシーズ - (2021/12/13 (月) 20:50:40) のソース

*ガンガンピクシーズ
【がんがんぴくしーず】
|ジャンル|女子寮×スケルスガンアクションADV|CENTER:&amazon(B01MRUAWH8)&amazon(B01NBHHNOQ)|
|対応機種|プレイステーション・ヴィータ&br()Nintendo Switch|~|
|発売元|コンパイルハート|~|
|開発元|シェード|~|
|発売日|2017年4月27日&br()2019年9月6日(Switch英国版)&br()2019年9月10日(Switch米国版)&br()2019年9月26日(Switch日本版)|~|
|定価|通常版:7,344円&br;ガンピク・エディション:9,504円&br;ダウンロード版:6,480円(各税8%込)&br()Switch英国版:44.99ポンド&br()Switch米国版:49.99ドル&br()Switch日本版:7,344円|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|巨女ブーム来たな&br;むしろ足裏フェチのためのゲーム&br;高所から落ちると''即死''&br;慣れるまで転落死地獄|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
コンパイルハートの美少女系タイトルの中でもシリーズ物ではない、久々の完全新作かつかなり異色な「巨女系TPS」。~
と言っても、プレイヤー側が小人の宇宙人で、相対的に地球人が巨人に見えるというだけ。~
イメージ的には、他社作の『[[ちびロボ!>なげなわアクション! ぐるぐる!ちびロボ!]]』や『[[ボクは小さい]]』や『[[蚊]]』などに類似している。~
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ただしコンパイルハートらしく舞台が女子寮で、そこに半年間潜入し寮生の生活を覗き見しつつ情報収集を行う。~
ボーナスステージが風呂場だったり、視点が低いので入居者のスカートの中を覗き放題だったり、''衣装がスケて見えるスコープがある''など開き直った萌エロタイトルである。~
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同じくコンパイルハートの代表作『[[ネプテューヌシリーズ]]』とのコラボでネプテューヌ&ノワールが入居者(つまり巨人側)としてゲスト出演している。~

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**主人公は2人の小さな宇宙人
-遥かかなたの惑星「パンデモ」の2人組の女性調査員「ビーたん」「かめぽん」が、パンデモで社会問題となっている深刻なコミュニケーション不足を解決するための糸口を調査すべく地球に潜入するところからゲームは始まる。たまに変なテンションになってるけど。
--ビーたん(CV:高野麻里佳)…''女好き''というコンパイルハートのタイトルでも攻めたキャラ設定。
--かめぽん(CV:大坪由佳)……ビーたんの相方で友人。ビーたんに比べると真っ当できびきびした言動。

---パンデモ人にとって地球の外気は極めて有害であるため、主人公らは潜入先である女子寮「りりぃぱっと」から長時間出ることはできない。
---プレイヤーが主人公を操作できるのは「りりぃぱっと」内のみ。全8話をすべてここで過ごすことになる。
---小さいので、殺虫剤で死にかけるというエピソードがある。
---ビーたん、かめぽんは軍人としてのコードネームであり本名はそれぞれ「ウサマエル」「カメリエル」。

-2人の体力に違いはなく、どちらも敵から4回攻撃を受けるとゲームオーバー。
--ダメージを受けるたびに''衣装破壊演出''がある。演出のバリエーションはかなり多い。
--しかし「パワースポット」という回復可能ポイントで無限に回復可能。回復後に被弾せずクリアできればノーダメージクリア達成と見なされるなど、ダメージ関連はわりとザル。
---ダメージが要因でゲームオーバーになることは少ない。尚パワースポットの真上に陣取った状態で射撃すると、威力が大きく上がるようになっている。

-2人が携帯する銃器は実弾を用いない
--使用する弾薬は''ハッピー弾''という「精神をリラックスさせる弾」となっており、入居者たちに撃ち込むと箇所に応じてゲージが上がっていく。このゲージが最大になるとイベントが発生する。寮生の気が緩み((その際にアヘ顔を晒すという、リラックスと言うには危ないナニカを含んでいるとしか思えない弾薬だったりする。ネプテューヌとノワールのみ原作のイメージを守るためか、少々蕩ける程度でアヘ顔にならない。))大事な情報を口走るという内容で、それで情報収集ができる。
---ただしハッピー弾で敵を倒したり窓を開けたりもしているので、物理的なダメージも多少はあると思われる。

--銃はそれぞれ射程優先と連射性優先の武器がある。手早くゲージを上昇させるなら連射性を優先した方がいい。
--性能的にはビーたんの銃がショットガンナー(に近い)、かめぽんの銃がスナイパー(に近い)。
---というのもあまり大きな差はなく、射程こそ違うが使い勝手の変化は少ない。
---あえて違いを言うなら、かめぽんは速射性のある武器が3WAYタイプのみなので、命中率の上下が激しいことが挙げられる。
---ビーたんは射程・連射性どちらも高い武器が最終的に手に入るので、彼女の方が扱いやすい。

-潜入任務・スケルスミッション
--2人の存在は入居者に悟られてはいけない。TPS形式で進んでいく。
--隠密任務のため見つかるとゲームオーバーであり、フィギュアのふりをする「ピクシーポーズ」を駆使したり、室内の物陰に隠れる必要がある。
--寮内にはザコ敵((ゲーム開始時は正体不明。))もうろついており、場合によっては全滅させる必要がある。
--ゲーム中の装備「スコープ」で怪しい地点を見つけ出し、そこを調べることで情報やアイテムが手に入る。
--ポーズ中に「ビューモード」を起動することもできる。
---寮生からの情報とスコープで見つける情報のどちらか、あるいは両方がシナリオ進行には必要になってくる。
--ミッションで活動する場所は部屋の中であり、ぬいぐるみやクッション、家具類といったものが障害となり足場となる。
---各所にあるコンセントは別のコンセント同士で繋がっており、いわゆるワープゾーンとなっている。
---基本的に到達不可能な場所は存在しない。ごく一部、中盤で入手できるフックショットでのみ到達できる場所があるが、大体はワープゾーンと合わせて自力で到達可能。

**寮生
-本作のヒロインたち。ゲーム開始時は3人居り、シナリオ進行に応じてメンバーが増えていく。
--佐藤アマヨ(CV:高橋未奈美)
--鳥居キラ(CV:加藤敦子)
--鳥居ミサ(CV:今村彩夏)
--垣間ミナミ(CV:木戸衣吹)…第3話から登場する。
--ネプテューヌ(CV:田中理恵)&ノワール(CV:今井麻美)…留学生という名目で第4話に登場し、そのエピソード中に帰国する。
--鳥居エリ(CV:種﨑敦美)…第5話から登場する。

--ヒロインたちであるが、同時にプレイヤーにとっては厄介な敵でもある。
--寮生たちは怒ったり悩んだりしており、無自覚にも「オーラ」(黒い球)を出していたりする。破壊可能だが場合によっては回避を迫られる。
--全話終了後、ハッピー弾により発生させたイベントが最も多かったキャラとのエンディングを見られる。
---エリのみ登場が遅いためか条件が異なる。また、ネプテューヌとノワールにはエンディングが存在しない。
--全てのエンディングを見るには周回プレイが必須となる。
--どのエンディングだろうと、エンディング後は彼女たちの服装や下着を変更することができる。
---衣装はSMLのサイズがあり、胸が同じサイズの別キャラに着回しが可能。
---それ以外に''服を着せず下着姿にする''など、何ともフルスロットルな格好にできるようになる。

**乙女鎮圧戦
-各話ラストは「色々な理由で暴走状態に陥ったヒロインを鎮める」という名目で大量のハッピー弾を撃ちまくることになる。いわゆるボス戦。
--キャラごとアクションが異なる。
--暴れ回るヒロインには様々な手・脚・頭・尻・股・胸・乳首といった区分がされており、キャラによってどこが弱いかが違っている。
--この戦闘では''汗''や星といった「オーラ」が大量放出され、プレイヤー目掛けて飛んでくるため、陰に潜みながら狙う必要がある。
--各部位にハッピー弾を撃ち込み続けるとゲージが伸び、最大にまで達すると揺れカットインが挿入される。
--一定数以上撃ち込むと鎮圧完了となる。撃ちやすい部位か、防御力の低い部位、欲望に任せてカットインを見たい部位を撃ち続けると良い。

//この情報は誤り。ボス戦ではなく通常時↓
//---最大まで撃ち込んだ部位にも攻撃は有効であるが、エンディング条件がこのイベントが発生した回数が多いキャラとなっているため、狙った相手はなるべくすぐには倒してしまわないようにする必要がある。

-ボーナスステージはお風呂
--乙女鎮圧戦を一定以上の成績で終えると、入浴シーンに入る。
--ここでは入浴中のヒロインを撃ったり触ったりすることでピコイン(ゲーム内通貨)を得られる。制限時間有り。
--なお弾の補充が出来ない、という事で乙女鎮圧戦での残弾が持ち越される。弾切れになるとその時点で残り時間がいくらあっても終了。
---極端な例として乙女鎮圧戦を残弾ゼロでクリアすると、始まった瞬間にボーナスが終わる。

**リザルト
-クリアタイム・ステージ中の探索スポット・室内のピコイン回収率・銃の命中率・クリア時の被ダメージ状況によって判定が下される。
--高ランクであればボーナスでピコインを多くもらえる他、全ステージ最高評価でクリアすることがトロフィー条件にもなっている。

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**評価点
-全開の「サイズ差エロ」要素
--気付かれずに傍から見れば隙だらけ。ベッドで寝ているところに股間を撃ちまくったり、机の下からスカートの中をズームして見ることも可能。
---普段は部屋の中を歩き回ったり机に向かったりしているだけだが、「乙女鎮圧戦」では下着姿で大暴れだったりする。

#region(close,ゲームの公式サイトより)
&image2(action10.jpg)
-こんなあられもない恰好が目白押しである。
--他にもアイスを咥えたまま乗馬マシンでグイングインしていたりもする。何気ない仕草一つとっても、エロスを理解したつくりになっている。
--''ネプテューヌはヨガ、ノワールはポールダンスを披露する。''
#endregion

-主人公側の可愛いエロ表現
--主人公たちも、ダメージを受けて服が破れたりアヘ顔になったりする。%%いいぞもっとやれ%%
--攻略にはまったく意味がなく、他の装備に比べて馬鹿げた値段の「スケルスコープ」を使うと衣装がスケて見えるようになる。
--隠し要素の「ステルス」を解禁し適用すると、主人公たちの衣装もスケる。
---ゲーム的に得することは無いものの見た目が''楽しい''。

-入浴パートもエロい
--一定の間隔でジャンプスポットが出現しそれを使うと''ヒロインの裸体に飛び付ける''。そのままスティックをグリグリして触りまくると、膨大な量のピコインを入手可能。これを使わず部屋内のピコインを拾うだけでは強い銃がとても買えないので、お風呂でのお触りは必須。
---部屋内に脱ぎ捨てられた下着を拾うことでそれをコピーして使えるようになる。
---ちなみにこのゲームにおいて、主人公たちの装備は「銃」「スコープ」「服」「下着」しかない。DLCでのみ寮生の頭へと見た目を変更するヘルメットを入手可能。

-モデリングの精巧さ
--『[[バレットガールズ]]』を開発したシェードだけあって、モデリングの出来は完璧。太ももからお尻への曲線や括れのラインなどは秀逸。%%けしからん、もっとやれ%%
--足裏部分の作り込みが異常。一部の愛好家が歓喜した。
--主人公のピクシーポーズもポージングの種類が豊富なうえ、表情も変化するなどかなりの拘りがある。
--ビューモードの存在により撮影が容易なため、本当にフィギュアを撮影するように拘ったアングルで取る事も可能。
--室内のモデリングも作り込まれている。登場キャラの私物にはエピソード限定のものもある。

-TPS入門として手軽な難度
--弾薬はかなり早い段階で保持数がカンストするし上記の通り回復も無限なので、TPSとしては初心者に優しい作り。
--エイムアシストなどはないが、雑魚敵はモーションが大きく狙いやすいし住人は的が大きいので当てやすい。
---TPSの基本要素とは別に大きな問題があって難度を上げている。

-特典の数々
--フリーモードやギャラリーモードが存在している。ギャラリーモードにはサウンドテストもある。
--BGMが30曲以上存在し、曳地正則氏がほとんどの曲を手掛けている。

-各キャラの描かれ方
--全8話のシナリオはそれぞれメインで活躍するヒロインが異なっており、サブキャラも含めて影の薄いキャラがいない。


**賛否両論点
-ゲストキャラとして、ネプテューヌとノワールが登場すること
--舞台が現代なのに、SFファンタジー作出身の2人がシナリオ本編に絡んでくるのは色んな意味で衝撃的。
--せっかくの新作なのに、既存キャラが大手を振って登場する点自体に難色を示す声がある。
---「二人が登場するシナリオまでクリア済みにしすぐ遊べるようにするDLC」まで存在し、開発側がゲストでしかない二人が登場する事を全面に押し出している事が丸わかりなのも評価が分かれるところ。
---登場は1話ぶんのみだが、人によりその出番は多過ぎるとも少な過ぎるとも意見が分かれる。

--本家のイラストレーターであるつなこ女史ではなく、本作のキャラデザを務めた平野克幸氏によるデザインであるのも異例。
--平野氏は過去にネプテューヌの特典イラストも担当しているが、その際は本家に似せたデザインだった。しかし今回は限りなく「モン娘」寄りのデザインである。
---このデザインについても賛否両論である。
--見た目はともかく担当声優は同じであり、本作での言動や設定などに対する不満も特に聞かれないのが救い。
---セリフには、本作に登場こそしないものの他のネプテューヌシリーズのキャラを仄めかす発言もある。ネプテューヌの妹ネプギアだけは、ずばり名前で言及される。%%愛が重い%%

-会話パートがとても長い
--本作には3Dステージ中のまま会話文が出るパターンと、立ち絵を使ったオーソドックスなパターンがあり、後者の登場頻度はかなり多い。
--本作の実に半分くらいのシーンは会話パートのみで構成されている。
--ボイス量はかなりのものなので声優ファンには嬉しいところだが、再挑戦時も会話パートをフルスキップすることはできない。
--一応メッセージのオート送り機能と早送り機能がある。しかし早送りでもあまり速さを感じられない。
---後にアップデートで高速早送り機能が追加された。

//下着の色、それも白以外おかしいというのは主張が偏ってると思うのでこちらに移動
-スタッフの趣味が露骨に出ている派手なデザイン
--パッケージイラストやページ上部のスクリーンショットを見れば分かる通り、舞台は現代日本の女子寮となっているものの、寮生の服装・室内の雰囲気ともにド派手な色が多用され生々しい設定に反し現実味には欠ける。
--サイズ差の状況で総勢7人ものキャラを覗き放題にもかかわらず、なんと白やパステルカラーの少女らしい下着は垣間ミナミ(とスポット参戦のノワール)のみ。一応操作キャラの一人も白ではある。
---特に覗き対象としてほぼ全ての章でメインとなる三姉妹とアマヨの下着が全て黒やヒョウ柄というケバさ。需要無視で製作者の趣味が丸出しである。黒が混じることはおかしくないだろうが、下着が見えることに訴求したいわゆるパンツゲーでほぼ全員が黒系はおかしい。
---そのためこれまでのコンパイルハート製パンツゲーと違い、いわゆる清楚系や女子寮ならではの油断した女の子らしい下着を期待していると盛大な肩透かしを食らう。
---一応条件を満たせば変更することもできるが、前述の通りかなりマゾいゲームを一通りクリアした後でそれなりの手間がかかる。加えて「本人が普段履く下着ではない物を設定で履かせる」ので、パンツァー的にやや違和感が残る。

**問題点
-ゲームオーバーになりやすすぎ
--ある程度の高さから落ちると一発でゲームオーバー。
--落下した際にフォローできるアクションが無い。パラシュートや逆噴射ジェットなどの装備は存在しない。
---足場を歩いていて踏み外しそうになったときは「おっとっと」と警戒モーションをとり踏みとどまってくれることもあるが、踏みとどまってくれない場合((本当に一歩先までしか判定しないため、クーラーの上など滑らかなカーブになっている場合は「死なない」判定となってしまう。))もあるので過信は禁物。
--そしてジャンプ中は警戒の対象外。たちの悪いことにこのゲームでは頻繁に高所を行き来するため、滑落死の危険性は高い。加えてジャンプ時の落下地点も体で覚えるしかないので…。
---さらに難儀なのが壁との接触判定。壁に接触した状態でスティックが少しでも壁を向いていると、''容赦なく失速する''。そもそもこのゲームの高所は半分くらいは壁際なので、まず間違いなく誰もがこれが原因で一度は死亡しているだろう。
---アップデートで壁にぶつかっても失速しなくなったが、戸棚など壁以外に触れると失速するのはそのまま。
---コツを掴めば接触が理由で死ぬようなことはそうそう無くなる。空中での方向転換は一応有効なので、慣れれば壁とは逆方向の斜め前方に飛び出し、落下する前に壁方向に戻れば大丈夫。
---当初は全エンディング制覇すると不死身になるモードが追加される仕様だったが、ゲームがあまりに難しいためかアップデート後ではエンディングをどれか一つ見れば解禁されるようになった。

-ザコ敵の存在が鬱陶しい
--設定に忠実な面もあるが、ゲーム中では単に「邪魔なイカ」でしかない。倒してもスコアが加算されたりしない。
//大した内容で無いけどこれはネタバレなのでCO
//一応「地球の文明を上回るオーバーテクノロジーに反応して攻撃してくる」となっているが、ゲーム中では単に「邪魔なイカ」でしかない。
--シナリオが進んで6話以降になると体力が上がり、中程度の武器では買う意味がない。現時点の最強武器を持っていないと対処するのが面倒。%%お風呂場にこもってお触りして稼ぐ口実ができたわけだが。%%
---ちなみに、急に体力が上昇する理由は、細かくは伏せるが、当初登場していたのが「コピー」であるのに対し、以降は「オリジナル」であるため。この辺の話は明確に説明されないため、ちょっとわかりづらい。

--敵を全滅させるミッションでは脈絡もなくあちこちに沸くし、殲滅しなくてもいい場合(こちらを妨害してくる場合)は無限沸きで邪魔してくれる。
--照準と実際の発砲位置がズレているため(アップデートで若干改善)、遠距離戦がしにくいのも邪魔臭さに拍車をかける。近距離でビーたんの三連ハンドガンならば上記の通りモーションが大きいので簡単に当たるが、かめぽんが遠くから単射すると意外なほど当たらない。
---しかも、前述通りこのゲームのリザルト項目には命中率があるため、迂闊な射撃をしてしまうと評価を下げることになる。

--対策として、スーパーマリオよろしく敵への踏み付けが有効(しかも射撃より威力が高い上に、ハッピー弾を弾く防御態勢中の敵にも踏み付けは効く)なので、安全な場所ならこれで倒しまくるのが楽。被弾しやすくなるが、回復が容易なのであまり気にならない。
---問題は迂闊にジャンプすると死ぬ場所や射撃でしか攻撃できないような場所にいる場合。敵の方からは近付いてこないので、これらはどうあっても射撃で倒すしかない。
---高所にイカが出ると最悪であり、撃ったはいいが帰り道で滑落死というパターンも多い。
---そして倒せなかった場合イカは戦闘中に大抵落下してしまうので((敵はどれだけ高いところから落下しても平気。ずるい。))、それを追いかけて…というのも。

--ちなみに、主人公の滑落死判定より敵を踏み付ける判定が先なので、致死レベルの高所からの落下でも敵を踏み台にしてやれば死なずに済む。踏みやすい大型のイカ以外でそれをやるには勇気が必要だろうが。
---同じく地面に激突してから滑落死判定が出るまでにタイムラグがあるため、その前にこれらに殴られると、ダメージ判定で死亡判定が上書きされて生存できる。もっとも狙ってやるのはほぼ不可能だが。

-アイテムを探すのが面倒
--スコープで室内を見回すとアイテムの位置が可視化されるのだが、そのアイテムとプレイヤーの間に家具等の大きな遮蔽物があった場合、スコープが反応してくれない。
---よって「見晴らしのいい場所へ自力で移動し、そこで部屋を眺め回し、それでも見つからなかったらまた別の場所から…」と、アイテム探しには相当な労力がかかる。なお、その見晴らしのいい場所というのは、''当然高所である''。
---しかもほとんどの場面でヒントすらなく、スコープとプレイヤーの腕前に全てがかかっている。

-フルボイスではなくパートボイス仕様で、パートボイスがあまり合っていない
--本作のシナリオの三割強はパートボイスのみでまかなわれている。
--ハッピー弾を撃ち込んでゲージが最大になった時のイベントでは、音声と表示されている文章がかなり異なる事が多い。
---その後の台詞には音声がほとんどない。

-カメラワークが悪い
--ロックオンなどはなく、敵を撃つのも、高所へ飛び移るのも、手動による細やかなカメラ制御が必須。
---そのくせ狭いところではカメラをろくに回転させられないケースが多い。アクションゲームに慣れていない方には悶絶ものの難易度になってしまう。

-室内でのピコイン収集の辛さ
--部屋で落下死を恐れながら必死に全回収しても微々たる金額。リザルトで好成績を取るためだけに存在するようなもの。
--入浴パートでは、部屋で集めるピコインの数倍どころか数十倍が軽く手に入るため、室内のピコインを集めるのがさらに億劫になる。
---しかも入浴パートをフリーモードから何度でも遊び直せる。親切だが、これではボーナスステージを通り越して金稼ぎの作業場と化す。
--仕様上、ピコインの取得率が100%にできないエピソードがある。リザルトの最高ランクを取るのは90%以上で問題無いのだが、気になるところ。

-再開ポイントについての説明が無い
--ゲームオーバー時は、最後に見たイベントか、部屋に再入室した際の状態から再開できる。
--つまりイベントがあまり起きないシナリオでは、わざと部屋を出入りすれば即席の再開ポイントとして活用できる。
---ところがゲーム中にその説明が無いので、ずっと部屋から出ずにプレイしていてゲームオーバーになると進行が一気に巻き戻ってしまうことがある。

//バグについて、現在の修正状況を知らないので知っている人は修正をお願いします。
//↑しておきました
-第6話にて、クリア後に探索スポットが復活しなくなるというバグが存在する
--こうなるとリザルトで第6話の最高ランク取得が不能になり、「全話で最高ランクを取る」というトロフィーがそのセーブデータで達成不能になる。
---現在も修正されていないので、一度目の挑戦ですべての探索スポットを調べきるか、逆に探索スポットを調べずにクリアして、フリーモードのほうで取り直すかのどちらかしかない((何故かフリーモードだとバグが起きない模様。しかし、フリーモードですら発生する場合もある。))。

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**総評
%%「巨女ブーム来たな」、という言葉は正しくその通り。巨女の魅力を…%%~
萌エロ方向へ大きく舵を切り、「女の子と銃器」の可能性を模索してきたシェードのある意味突破点。~
女子寮・百合・巨女という三要素を組み合わせた意欲作だが、欠点はプレイの多くを「イカ退治」に費やさなければならないという部分。イカに集中するあまり寮生を眺める時間がない、となると本末転倒である。他にカメラの制御の難と落下死が怖い。~
イカ退治・カメラ・落下死をものともしない%%ヘンタイ%%紳士の皆様には是非。

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**その後の展開
-2019年9月初めにNintendo Switch版が''欧米のみ''で発売し、遅れて日本でも同年9月26日に『ガンガンピクシーズ HH(ダブルエッチ)』として販売された。ダウンロード専売で税抜6,800円。
--海外版は日本のゲームをローカライズして欧米で販売する企業Pqubeがパブリッシャーとなり、その後Windows版もSteamにてリリースされたがこっちは日本からの購入はできない「おま国」となっている((日本はおろか中国・台湾・香港もおま国))。日本版のパブリッシャーはVita版から引き続きコンパイルハート。
--日本版に携わっていた企業はスイッチ欧米版についてはノーコメントであり、スイッチ日本版の件も販売直前まで沈黙していたのでスイッチに移植する作業をどこが手がけたのかは不明。
--基本はvita版と同じだが、大きな違いとしてはvita版の問題点で指摘されていた落下死が撤廃された点が挙げられる。これによって難易度は大幅に下がりプレイしやすくなった。
--vita版にあったDLCのうち、予約特典でなおかつ有効期限内でしか入手出来なかった「白き魂の戦闘服 U&K」((要するにブルマ))が無料アップデートで入手出来るのは非常に嬉しい限りだが、vita版にあった各雑誌とのコラボのDLCに関しては未収録なのが残念である。
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--また海外版はやはりというか予想通りパッケージでも販売されている((販売元はPQube))。国内vita版と同様にアートブックが付いた限定版も用意されている。なお、残念ながら言語に関しては英語((ボイスや主題歌については日本版と同一。))のみになっている。

//なぜか欧米版はダウンロード容量が約3GBだが日本版は約1.8GBである。海外版は1.5倍のファイルサイズだが大きな追加要素でも入っているのか単に最適化ができていないのか…。ちなみに国内vita版「HH」ではDLC関連は全く収録されていない。

**余談
-「りりぃぱっと」は、女性同士の恋愛を意味する「百合」の英語名であるリリィとガリバー旅行記の小人国「リリパット」から取られた名前と思われる。

-公式サイトの情報が解説書よりずっと詳しい他、同サイトに''「第1話のゲーム中テキストを全公開」''という斜め上の体験コンテンツも用意された。
--さすがに第2話以降は公開されなかったが、似たようなテイストの物語が続くので雰囲気の参考にはなる。

-本作の初週売上は、歴代コンパイルハート作品としては、『[[メイQノ地下ニ死ス]]』『[[塔亰Clanpool]]』に次ぐワースト3位の8,675本に留まっている。さすがに内容が前衛的過ぎたと思われる。

-シェードが開発したコンパイルハート作品は、公表されている限りでは本作が最初で他には無い。