【あーばんあさると】
ジャンル | 戦略型3Dシューティングゲーム |
対応機種 | Windows |
メディア | CD-ROM |
発売元 | Microsoft |
開発元 | Terratools |
発売日 |
ヨーロッパ版:1998年9月1日 北米版:1998年9月15日 日本版:1998年10月9日 |
定価 |
€59.95(ヨーロッパ版) $54.95(北米版) 7,800円(日本版) |
判定 | 良作 |
「人類最大の過ち」と呼ばれる環境破壊によって、海は干上がり、大気は放射能で汚染された地球が舞台。 生き残った人類は、ビームゲートを使ったドームシティーでの生活を余儀なくされている。
科学者達は、何もない所から実体を持つ構造物を作り出す技術を開発した。 これは兵器に応用され、思想の違いから対立し合う人類の戦争に利用されることとなってしまった。 各勢力は「ホストステーション(以下「HS」)」と呼ばれる空中浮遊要塞にこの技術を投入し、人類同士の戦争に明け暮れていた。
さらに追い打ちをかけるように、複数の地球外生命体が地球を自分達のものにするために侵略を開始した。 その内の「マイコニア」は、地球の核からエネルギーを吸収する兵器「パラサイト」を地表に設置。 これにより、磁場に異常が発生し、地球の生命維持が不可能な状態へと陥りつつあった。
人類勢力の一つ「レジスタンス」は、7つのHSを構築するのと同時に、神経系の反応時間と神経組織に基づいて、7人の「SDU(シナプスドナーユニット)」を選出。 彼らにはHSを操縦する司令官として、これと一体化するため手術が施された。 しかし、レジスタンスは敗走を重ね、6人のSDUは戦死してしまう。 プレイヤーは最後のSDUである「SDU7」として、人類存続のために敵勢力を殲滅し、パラサイトを破壊する任務を敢行することとなる。
メジャーな作品とは言い難いが、プレイヤーからの評価は全体的に高く、「知る人ぞ知る名作」「隠れた良作」としての地位を確立させているゲーム。
ハードルが高い代わりにできることが多いため、自由度は非常に高く、クリアした時の達成感は大きい。
RTSと3DSTGを合わせたようなゲーム内容や、「ホストステーション」を中核とした戦闘システムは、本作独自の個性となっている。
元々十分なボリュームを持っているが、改造を行えばまた違った面白さを発見できる。興味を持った人ならば、末永く遊び続けられる作品と言える。
*1 最新のハードウェア(正確にはCPU)では、ヘリコプターのAIが正しく動作しないバグが存在する。 この場合、ヨーロッパのコミュニティで製作した「ヘリコプターパッチ」をダウンロードして、ゲームフォルダ内に.EXEファイルを交換してくれれば修正される。