リトルマスター~虹色の魔石~
【りとるますたーにじいろのませき】
| ジャンル | シミュレーションRPG |  | 
| 対応機種 | スーパーファミコン | 
| メディア | 16MbitROMカートリッジ | 
| 発売元 | 徳間書店インターメディア | 
| 開発元 | ツェナワークス | 
| 発売日 | 1995年6月30日 | 
| 定価 | 9,900円(税別) | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 可愛らしいキャラクター達 遊びやすい難易度
 セーブデータ消失という最大の敵
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| リトルマスターシリーズ リトルマスター ライクバーンの伝説 / リトルマスター2 雷光の騎士 / リトルマスター~虹色の魔石~
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概要
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GBで発売されたSRPG『リトルマスター』シリーズの第3作。
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ストーリーは前2作の続編にあたり、勇者リイム、ミノタウロス・モーモー、僧侶タムタム、新キャラで二重人格の魔法使いリルル/シャルルらを中心とする勇者軍が、ライナーク王国・マテドラル王国の二つの国を股にかけ、マテドラルに伝わる秘宝の謎を追う。
主なシステム
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オーソドックスなフィールド移動と戦闘マップによるSRPG
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戦闘中にHPが0になった場合は退却となるが、次の戦闘から普通に復帰できる。
 
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バランスよく成長する主人公たち+合体・合成でパワーアップする仲間モンスターというメンバー構成は前2作を踏襲している。
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第1作で16種類、第2作で25種類だった仲間モンスターは74種類に及び、高ランクの仲間モンスターを加える事自体が最大のやり込み要素。
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逆に最低ランクのモンスターでも、地道にレベルを上げていけば終盤まで戦う事ができる。
 
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時間経過・属性の概念
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2ターンごとに昼・夕方・夜と変化していく。
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全てのユニットは昼型と夜型に分けられ、昼型なら昼の間は能力がアップする。夕方は両方とも補正なし。
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グー・チョキ・パーでシンボル化された三すくみの属性が追加された。
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属性の有利不利で命中率に補正が入る。
 
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インパクトシステム
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戦闘アニメの最中に攻撃がヒットする瞬間にAボタンを押すとダメージを増加/減少するインパクトシステムが存在する。戦闘アニメーションを把握する事で、攻略が若干楽になる。
 
評価点
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豊富なステージギミック
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大半のステージに何らかのギミックが存在する。パズル解除、ランダム強制移動、ワープゾーンなど、否応なく緊張感を持たされるステージ構成が多い。
 
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キャラクターデザイン
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前2作と同様のコミカルでメルヘンチックなキャラ造形は健在。
 
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良質なBGM
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世界観を反映し、メルヘンチックな曲・ミステリアスな曲・シリアスな曲をうまく使い分けている。
 
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全体を通して適度な難易度
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上記のようにギミックは豊富だが理不尽さや初見殺し要素はほぼない。
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中盤からは何度でも挑戦できて経験値などを稼げるマップが出現し、じっくりレベル上げができる。
 
問題点
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最終的に足手まといになる主人公たち
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キャラクターのパラメータはユニットとレベルで決められており、高ランクのモンスターは同じレベルの主人公たちを遥かに凌駕する強さになる。
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そのため、稼ぎマップを使って最上級・高レベルのモンスターを用意して無双するのが一番の攻略法。
 
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僧侶タムタムは唯一味方HPを回復できるが、一度でも敵の攻撃が当たるとモンスターに変身して、その戦闘マップ中は僧侶に戻れないため運用にはかなりの慎重さが必要。
 
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スタート直後の難易度が高い
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稼ぎマップもまだ出現しておらず、戦力が限られているなかでやっかいなギミックが待っている。
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ステージ3ではランダムに出現する竜巻にユニットが飛ばされるギミックが、ステージ4ではランダムに水路が出現するギミックがありかなりの難関。
 
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セーブデータがとても消えやすい
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少しの振動でもデータが消えるため、ソフトの扱いには特に注意。
 
総評
GBでの前2作の正統発展形として完成されたゲームである。
SRPGとしては難易度や豊富なギミックが評価でき、ゲーム全体の雰囲気作りにはキャラクターデザインやBGMが一役買っている。
一方でセーブデータの異様な消えやすさはネックである。
最終更新:2025年06月04日 15:42