【せいけんでんせつ すりー とらいあるず おぶ まな】
ジャンル | アクションRPG | ![]() ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4 Windows(Steam/Microsoft Store) Xbox Series X/S |
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発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | ジーン | |
発売日 |
【Switch/PS4/Steam】2020年4月24日 【MS Store】2024年9月26日 |
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定価 | 5,980円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 13個(うち1個はオートセーブ専用) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
原作の雰囲気を保ちつつ現代的にリファイン 忠実すぎるストーリー・原作テキストは賛否両論 仲間AIなどの一部仕様に難あり アップデートで最凶難易度を実装 |
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聖剣伝説シリーズ |
1995年にSFCで発売された『聖剣伝説3』のフルリメイク作品。
20年以上前のゲームのリメイクながら、全体の雰囲気やシステムは原作を踏襲した部分が多く、当時のゲームをそのまま3Dでリファインしたような作風となっている。
副題の「TRIALS of MANA」は「●● of MANAシリーズ」とする上で数字の3を意味する『tri』に絡めた単語として「Trial (試練)」が選ばれた。
また、原作が『聖剣伝説コレクション』として海外へ初進出した際のタイトル名でもある。
3D化に伴う変更点も多いが、6人の主人公候補からメインとなる主人公1人と後に出会う仲間2人をゲーム開始時に決定し、それに応じてシナリオが変化するという部分は原作に準じている。
もちろんながら『聖剣伝説3』の代表的な要素であるクラスチェンジシステムもしっかり再現されている。
太古の昔、「マナの女神」が災厄の化身である8体の「神獣」を打ち倒すことで世界は創造された。
しかし、それから長い時が経った現在、世界の源である「マナ」が急速に失われつつあり、人々もその変化を感じ取りつつあった。
一方、6人の主人公はそれぞれの事情で悲劇に見舞われて心に深い傷を負い、事態打開のために故郷を出て旅に出る。
目的地である聖都ウェンデルを目指す主人公は、その途中でマナの女神の使いである「フェアリー」と出会い、世界の危機を知らされる。
同時にフェアリーと不可分の宿主(やどぬし)となってしまった主人公は、行きがかり上、各地の精霊達の協力を求めて世界中を巡ることになる。
+ | ベリーハードの詳細 |
+ | ノーフューチャーの詳細 |
+ | デュランの詳細 |
+ | アンジェラの詳細 |
+ | ケヴィンの詳細 |
+ | シャルロットの詳細 |
+ | ホークアイの詳細 |
+ | リースの詳細 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | 詳細 |
+ | 詳細 |
+ | 詳細 |
+ | ver1.1.0 |
+ | ver1.0.1以前 |
1990年代当時のような雰囲気を保ちつつ、2020年のゲームとして丁寧にブラッシュアップされた作品。
原作で批判の多かったアクション面のもっさり感を根本から改善し、より完成度の高い作品に仕上がったことで原作ファンからも新規プレイヤーからも好評を博した。
原作再現に傾倒するあまり原作のストーリーやテキストに存在した問題点がそのままだったりと、力の入れ具合が極端になってしまった部分は否めないが、原作を最大限尊重しようという姿勢そのものは評価できるだろう。
童話のようなストーリーと魅力的なキャラクター、いつでも変えられる難易度や周回要素などの点から見ても、幅広いプレイヤーにお勧め出来る作品と言える。
*1 ギミックを持たないボスはダメージを与え続けることでノックダウンが発生する。
*2 ちなみに主人公を演じた声優陣の殆どが当時から原作をやり込んでいたり、そうでなくともよく知っている事がインタビューで語られている。
*3 戦闘時に「でちっ」「でーちぃ!」「でち!?」「ふぎっ!」「うっけきょー!」などの奇声を発するようになったが、諸星氏の熱演により違和感ゼロである。
*4 アンジェラを光クラス2「ソーサレス」にするとニーソックスで太腿のお肉が寄る、サブキャラのアマゾネス「ライザ」の左脇付近にホクロがある、石化すると目のハイライトが消えつつ欠けやひび割れもできるなど、3Dモデラーの執念が感じられる。
*5 発売当初の時点でもそこそこの歯応えは有ったが、原作経験者などコアなユーザーからはもっと高い難易度を望む声が多かった。それに答える形で当初は予定していなかったであろう2段階の高難易度を追加した企業姿勢は非常に真摯であると言える。
*6 レベルも引き継ぐと楽になるが、序盤から戦闘を楽しむことはできず「歯ごたえのある周回プレイ」という趣旨から外れてしまう。
*7 ノーマルに比べて攻撃力が約6倍、物理防御が約3倍、魔法防御が約6倍。
*8 特定の属性ダメージを半減させる新アクセサリ。
*9 ノーマルに比べて攻撃力が約8倍、物理・魔法防御が約2倍、そのうえボスの攻撃力は約30倍ほどに。
*10 プレイヤーがミスしなければゲームオーバーにならないため「自キャラはガン逃げし、不死身のAIキャラに戦ってもらう」という手もある。ただし「AIキャラの攻撃は低頻度かつSPを稼げない」「ボス戦では時間制限がある」など非効率的。
*11 ①虹色アイテムの種を入手する(≠引き継ぐ) → ②「種(ランク不問)の装備品枠を引く」を繰り返す → ③種(ランク不問)の装備品枠が赤装備に置き換わる → ④置き換えが解除されるまで赤装備を引く → ①に戻る…というもの。虹色アイテムの種は入手時期が遅く、最低でも闇の神獣ダンジョンまで進む必要あり。
*12 クラス4最強装備の強化版。カテゴリアイコンが赤く、武器は1.5倍、防具は2倍の性能・売値を誇る。
*13 順当に進めていけば風のマナストーン発見時、つまり最速でクラス2へのクラスチェンジが可能。クラス3についても、レベル38は遅くともマナの聖域到達~フェアリー救出あたりで達成でき、風のマナストーン発見時に達成することすら十分可能。クラスチェンジアイテムの素「???の種」は神獣ダンジョンに合計6個配置されているほか、ドロップする雑魚も変更・増加している。
*14 後者であっても、1体をターゲットとして発動する点は同じ。
*15 CSスワップ(CS=Class Strike、必殺技の英語名称)、必殺技切り替え、必殺技リレーといった名称で呼ばれている。
*16 月の属性耐性はムーンセイバーのみに影響するため、実際に当てるまで判別不可。
*17 全ターゲットを同時に個別サーチするタイプ。敵の部位が複数ある場合はその全てを対象とするため、一部ボス戦では火力も相当なものになる。
*18 正確には「雑魚の最大HP・現在HPを個別にダウンさせる」という効果に変更された。雑魚戦では基本的に殴った方が早いうえ、消費MP11を踏まえるとハーフバニッシュ(消費MP9・現在HPを半減)の方が使いやすい。
*19 原作と違い、魔法以外の特技と必殺技は使用可能。
*20 闇ケヴィン用のクラスチェンジアイテム「死狼の魂」で代用したり、ヴァナディースのアビリティ「ランダムアップ」で同じ効果を狙うことは可能。
*21 アンジェラと英雄王、ホークアイとイーグル・ジェシカの兄妹、といったキャラ同士の隠された関係性など。
*22 主人公がフェアリーに取り付かれて「(早く!)」と急かされた際の返事、「風の回廊」の入り口にあった風神像が消える理由、「幽霊船」で呪われたキャラがする照れ隠し、ジョセフィーヌからの情報無しに「古の都ペダン」を目指す理由、後述の「殺りく(と破かい)」→「殺戮」など。
*23 主人公たちが仲間やマナの女神を呼び捨てにする/しない、デュランの英雄王に対する呼び方、アンジェラとの共通台詞でフランクに喋るリース、シャルロットのプロローグにおける死を喰らう男の台詞など。
*24 おそらく同一のある文章を男女シャルロットの3つに分け、そこからさらにキャラごとに語尾を調整する、という執筆方法だったために重複が多いと思われる。
*25 本編の強制イベントでは誰の墓なのか言及されないため、調べ損ねたプレイヤーへの配慮という見方もある。
*26 ケヴィンは獣人王に敵意をむき出しにし、アンジェラも久しぶりに理の女王と再会したような反応のまま。
*27 「長く操られていたせいか、少し記憶に混乱が見られるようだ」というフォローはある。
*28 数値は敵ステータスに応じて上昇し、難易度ノーフューチャーにて6桁が確認されている。
*29 種を1種類かつ1個の状態にして戦闘中使用し、発動前に被弾や地形ギミックなどでキャンセルされるとアイテム欄の種から何もない空欄を道具リングコマンドに選択できるようになる。この状態で何らかのアイテムをリングに登録し、さらに続けて空欄も登録すると、空欄が直前に登録されたアイテムに置き換わりリングコマンドに多重登録される。
*30 戦闘中の使用回数上限は越えられないが、戦闘が終われば多重登録されたアイテムは減っていない。
*31 NPCや看板など会話が表示される対象の近くで主人公を操作し、仲間キャラにアイテムを使用させ、その間に主人公で攻撃を繰り出しながらアイテムを使用すれば、アイテムが使用される前に会話を発生させられる。
*32 例えば「ドレイクの鱗」→「ウルフデビルの油」や、ヴァナディースの「パワーアップ」→「金狼の魂」など。2種類永続化する場合は防御力アップ → 攻撃力アップの順で使用する。
*33 2人目がシャルロットの場合は仲間に選ばなかったキャラ。
*34 既にパーティが3人の場合は助けてくれたキャラのテーマ曲。
*35 とはいえ本作にはイベントスキップがあるので、原作通りの演出だったとしてもテンポへの影響はスキップするためにボタンを押す手間が増える程度のものだろう。
*36 周回プレイ専用の難易度「ベリーハード」「ノーフューチャー」であれば、ラスボスに相応しい硬さ・強さを見せてくれる。
*37 爆発 → 形態変化まで数秒の間BGMが消える演出。
*38 硬い靴を履くデスハンドやデストロイヤーにクラスチェンジした場合なら問題ないが、サンダルを履くバシュカーやビーストキングでも違和感は残る。
*39 クラス1~2で植える際、パーティ選択に関係なく「ケヴィンの武器」「シャルロットの体防具」「ホークアイ・リースの頭防具」が候補に追加される。
*40 タメ攻撃はわざわざ時間をかける割に威力・リーチに欠けるため、ほぼアーマー破壊専用技となっている。
*41 敵の攻撃属性と属性耐性が一致しやすい仕様上、こちらの近接攻撃も通らなくなってしまう。
*42 夢想阿修羅拳・スターアタック・大地噴出剣・白虎衝撃波・光弾槍など。
*43 例えば、全ての攻撃系特技が敵に半減される場合、半減属性のセイバー魔法も掛かると一切攻撃しなくなる。
*44 例えば、届かない位置でもブレスや召喚魔法を使うイビルシャーマン・ナイトブレード・クラス3リース、敵の攻撃方法に関係なくマジックシールドを使うビショップ、ボス相手にルナティックを使うワンダラーなど。
*45 十字キーと左スティックの両方で入力すれば高速でカーソルを動かせるが、加速が付きすぎて微調整が難しい。
*46 「セーブデータの空きスロットを作り、番号をメモする」→「データ一式をバックアップしてから削除する」→「真っ新な状態でニューゲーム(1周目)を始め、メモと同じ番号にセーブする」→「バックアップデータを復元する」という手順。