【ふぁみこんたんていくらぶ えみお】
| ジャンル | アドベンチャー |   | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | |
| 発売元 | 任天堂 | |
| 開発元 | 任天堂 MAGES. | |
| 発売日 | 2024年8月29日 | |
| レーティング | CERO:C(15歳以上対象) | |
| プレイ人数 | 1人 | |
| 定価 | ソフトのみ:6,500円 コレクターズエディション:9,878円(*1) | |
| 判定 | なし | |
| ポイント | インタラクティブヒューマンドラマ 35年ぶりのシリーズ新作 これまでから路線が変わったストーリー 公式賛否両論作 | |
| ファミコン探偵倶楽部シリーズ | ||
君に、永遠の笑顔をあげるから。
2024年8月29日に任天堂から発売されたNintendo Switchのアドベンチャーゲームで、『ファミコン探偵倶楽部シリーズ』の35年ぶりの新作(*2)。
作中の時代背景は本作発売時から30年以上前の1990年代だが初めて平成期を舞台とし、同時に1作目『消えた後継者』より後の話(『消えた後継者』から2年後)が語られるのも初めてのこと。
システム面の基本的な仕様及びメインキャラクターの声優は2021年に発売された旧作のリメイク版2作品から引き継がれている。
少年が空木探偵事務所に身を寄せてから早4年が過ぎた。いつものように事務所に出勤したある朝………
空木の旧知の警部、鎌田からの電話が事件を告げた。
香福市の排水ポンプ場で笑顔が描かれた奇妙な紙袋を被せられた地元の南第三中学校の3年生、佐々木英介の死体が発見されたのだ。
その姿はまるで都市伝説「笑み男」の起源となった18年前に起きた「連続少女殺人事件」被害者の少女たちの姿にも似ていた。
「笑み男」とは笑顔の描かれた紙袋をかぶって泣いている少女の前に現れ「君に、永遠の笑顔をあげるから」の言葉と共に命を奪い自身の被っている笑顔の紙袋を被せて去っていく…
だが、その本当の起源はどこにあるのかは未だ謎のまま。
空木探偵事務所はこの謎に総力を挙げて向かうことになる。
新しいシステム
その他
| + | ネタバレ注意 | 
システム面は相変わらず良好
ビジュアルの進化
サウンド・BGM
ストーリー面
| + | ネタバレに絡む部分 | 
その他
| + | ネタバレに絡む部分 | 
ストーリー面
| + | ネタバレ含む | 
| + | ネタバレ含む | 
キャラクター面
その他
| + | ネタバレに絡む部分 | 
原作者自身が「インタラクティブドラマ」と題したように2021年のリメイクから引き続き声優陣の熱演が光り、アニメ描写が大幅に増した点はまさしくドラマ感覚であり、その名に名前負けはしない。
ただ総合的には任天堂作品らしく及第点なクオリティはありクソゲーでこそないものの『ファミコン探偵倶楽部』として過去作と同列に並べると構成などが明らかに変わっており、それまでのようなドラマ展開を期待したシリーズの一部ファンからは別物感や物足りなさを指摘する声も多く見られている。
また、これまでの作品との整合性が取れない部分や時代背景などでは矛盾が多いのは残念なところ。
『ファミコン探偵倶楽部』は既存作の評価こそ高いながら長年新作展開のなかったシリーズで、そんな長年の沈黙を破っての新作登場として話題性は大きかったものの、その期待に十二分に応えられたとはいえない微妙な作品となった。
| + | 詳細 | 
*1 ゲームカード、設定資料集、サウンドトラック、作中の「笑顔の紙袋」のレプリカ(1/2サイズ)」のセット。ゲームカードのない特典のみも4,400円で購入可能。
*2 任天堂自身の公式発表では「35年ぶり」とのことだが厳密には1997年2月にスーパーファミコンのサテラビューで配信された『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』が存在するため、それを含めてカウントすると27年ぶりで4作目となる(この作品は坂本氏が直接制作に関わっていないためノーカウント扱いと思われる。)
*3 『うしろに立つ少女』のSFC版では本当にゲームオーバーになったが、本作では左記作品のSwitch版同様肩透かしのみなので、そのジングルの曲名も「ゲームオーバー?」と「?」が付いている。
*4 実際にデザイン面も1990年代初期の携帯電話に近いものとなっている。
*5 作中の時間軸では『消えた後継者』の少し前にあたる。
*6 主人公はあゆみの番号を「アユミチャン」として登録している。
*7 『消えた後継者』のSwitch版では主人公の名前がボイスで呼べないため代替で使われているところもあるがオリジナルでは一切呼ばれたことはない。