Kaboom!

【かぶーん】

ジャンル アクション
対応機種 ATARI2600
発売元 Activision
発売日 1981年7月
プレイ人数 1~2人(交互プレイ)
判定 良作


概要

アクティビジョンからATARI2600でリリースされたパドルコントローラーを使用するアクションゲーム。


特徴

  • 基本ルール
    • 画面上部に表示された爆弾魔(Mad Bomber)が落としてくる爆弾をバケツでキャッチしていくゲーム。
    • バケツの操作にはパドルコントローラーを使用する。パドルコントローラーのダイヤルを左右に回すことで、バケツも左右に移動する。
    • バケツは3段まであり、どのバケツでも爆弾はキャッチできる。ただし、爆弾のキャッチをミスると、バケツが下から一つずつ消去されていく。バケツが全て無くなったらゲームオーバー。
    • 爆弾のキャッチをミスするとウェーブの進行度が下がり、スピードが落ちる。
    • 爆弾はウェーブごとに爆弾が降ってくるスピードと爆弾の数が異なり、ウェーブを成功させるごとに、落ちてくるスピードと爆弾の数が増加していく。ウェーブは全部で8段階。
    • スコアを1000点獲得するごとに、バケツの数が回復する。

評価点

  • シンプルながらも良質なゲームシステム
    • 上から降ってくる爆弾をキャッチしていくという極めてシンプルかつわかりやすいルールで、一目でルールを理解しやすい。
    • パドルコントローラーのダイヤルを回して操作するという特性上、左右のバケツの微調整や高速移動がやりやすい操作体系となっており、(上級プレイヤー限定だが)その気になれば延々と遊ぶこともできる。
    • 「スコアを1000点獲得するごとに残機が回復する」「ミスをするとウェーブが下がる」という仕様を利用して、スコアが1000点を超える直前にわざとミスを挟むというテクニックも存在する。

賛否両論点

  • 難易度の上がり方がかなり激しい
    • パドルコントローラーに慣れていないと、ウェーブ4のクリアができるかできないかくらいの難易度。慣れていたとしてもハイスコアを目指すには、前述したテクニックを活用しないとかなり厳しいレベル。
    • 後半ウェーブのウェーブ5以降は、とんでもない超スピードで爆弾が降ってくるため、プレイヤーの反射神経や動体視力が求められる。
    • 難易度の上がり方が理不尽に感じやすい一方、遊びごたえはかなりあるとも言える。この辺はプレイヤー個人の実力の差や、前述したテクニックをゲーム性の一部として受け入れられるかにもよるだろう。

問題点

  • ミスをするとリカバリーが効かない仕様
    • ミスをするごとにバケツが下から1個ずつ減っていくという仕様上、残機が2以下の状態だと、爆弾のキャッチがより難しくなってしまう。

総評

ゲームシステムこそ降ってくる爆弾をキャッチするという、非常にシンプルなものではあるが、シンプル故にルールもわかりやすく、パドルコントローラーを使用したゲームの中でも傑作と評されている。


余談

  • 後に、ATARI800やATARI5200にも移植されている。
  • 本作以前に『Avalanche』という、よく似たシステムのゲームが、アタリからアーケードでリリースされている。
    • そちらは、降ってくるものは落石となっている。
最終更新:2025年05月18日 19:57