【はじゃのふういん】
| ジャンル | RPG |  | 
| 対応機種 | PC-8801シリーズ/PC-9801シリーズ/FM-7/FM-77 X1/MSX/MSX2 セガ・マークIII ファミリーコンピュータ | |
| 発売元 | KGDソフト 【MkIII】セガ 【FC】アスキー | |
| 開発元 | 工画堂スタジオ 【MkIII】セガ 【FC】アスキー | |
| 発売日 | 【PC88】1986年7月26日 【PC98/FM7/FM77/X1】1986年10月 【MSX/MSX2】1987年3月 【MkIII】1987年10月18日 【FC】1987年10月23日 | |
| 定価 | 【PC88/FM7/FM77/X1/MSX2】8,800円 【PC98】9,800円 【MSX】7,800円 【MkIII/FC】5,800円 | |
| 周辺機器 | 【MkIII】FM音源ユニット対応 【FC】ターボファイル対応 | |
| 配信 | プロジェクトEGG 【X1】2002年1月24日/700円(税別) 【FM7】2006年6月20日/700円(税別) 【PC88】2009年2月10日/800円(税別) 【MSX】2010年1月12日/800円(税別) 【FC】2019年5月28日/500円(税別) 【MkIII】2021年10月4日/300円(税別) 【Switch(PC-8801)】2025年10月9日/880円(税10%込) | |
| 判定 | なし | |
| ポイント | 自称「異次元ソフト」 ただのおまけ…ではない 面倒な稼ぎ・育成 割と役立たずね! | 
工画堂スタジオが発売したRPG。
重厚なファンタジー世界を舞台としており、高い自由度とそれゆえの難度を持つ作品である。
パッケージには布製の世界地図と主人公のメタルフィギュアが付属する豪華な内容で、これらもゲームを構成する一部となっている点が最大の特徴。
多数の機種に移植されており、基本はオリジナルのPC88版準拠の内容だが、MkIII版は様々なアレンジが加わっているため、ほとんど別物のようになっている。
4つの大国に支配された幻想の世界。
かつて勇者イアソンが命を賭して閉じた異次元の通路バァンドゥラの封印が解かれてしまった。
大国である聖アルカス公国により異次元の軍勢は一度は退けられたが、長老たちは大軍勢の襲来を予期していた。
長老たちに選ばれた一人の若者は、バァンドゥラを閉じる「覇邪の封印」を求め旅立つのだった。
独自の試みや良質なシナリオが評価された佳作RPG。
付属品の地図を片手にゲーム世界を旅するというシステムが非常に印象的であり、舞台となる世界も魅力的。グラフィックの描きこみなども良く、全体的に見れば良質なゲームである。
しかし、その独自性ゆえ地図が必要ということを知らずにプレイしたプレイヤーからはクソゲー呼ばわりされやすく、システムの理解が評価に大きく影響する作品と言える。また、育成や稼ぎの面倒くささが足を引っ張っており、この辺りに耐えられるかが面白いと感じるかの分かれ目と言えよう。
*1 MkIII版とFC版では削られているが、PC版では移動中も常に「どうする?」と聞いてきて移動方向などをコマンド入力していくようになっていた。
*2 流石に(子供向けには)不謹慎だったのか、MkIII/FC版では削られている。
*3 ひらがなが地元獣、カタカナが異次元獣という区分けで分かりやすくなっている。
*4 特定の縄張りを持つモンスターをのぞく。
*5 本作より古い作品でも5*5以上が常識だった(『ウルティマ』に至っては19*9)。なお本作の最大視界も5*5。
*6 なおMKIII版は仲間の加入時の最大レベルが9までに制限・加入時のレベルは現在一番低い仲間のレベル-1の状態で加入するため、育成がさらに面倒になっている。
*7 ただし魔術品「いかりのかがみ」を落とすので伝説の鎧や盾入手のために「せんぴ」「はんじょう」と連戦していると「いかりのかがみ」はその弱点となるため必要になる。それを抜きで倒すとなると最大に近いほどのレベル上げが必要となる。また「せんぴ」「はんじょう」とも倒せば知名度マイナス3000と結局大きく下がってしまうため気にせず狩りまくれる。
*8 片や1500ゴルダの大金目当てに善良な弱い商人を殺すという鬼畜な強盗殺人をしているのに知名度の下がりは70ぽっちで済むのは本当にそれでいいのかという疑問も
*9 何せPC版のイラストでは乳首までハッキリ書かれていたのである。尤も当時は「18禁ゲーム」というカテゴリー自体が無かったので、18禁要素を持つ一般向けPCゲームは普通に存在した。
*10 仲間である『メディア』の特殊能力である「たまに会心の一撃を出す」が非常に強力で、魔術品「ふっかつのいし」の効力変更+3個まで持てる…という点が大きい。