トライン ~失われし古代の秘宝~

【とらいん うしなわれしこだいのひほう】

トライン ザ ロストレリック

【とらいん ざ ろすとれりっく】

ジャンル パズル系アクション
対応機種 Windows XP/Vista
プレイステーション3
発売元 【Win】ズー
【PS3】スクウェア・エニックス
開発元 Frozenbyte
発売日 【Win】2009年12月4日
【PS3】2010年3月31日
定価 【Win】5,800円(税抜)
【PS3】2,400円(税5%込)
配信 【Win】Steam:1,480円
プレイ人数 1~3人
判定 良作


概要

フィンランドのデベロッパーFrozenbyte開発のパズル系アクション『TRINEシリーズ』の第一作目。
古代の秘宝「トライン」に導かれた女盗賊、魔法使い、騎士の3人を切り替えながらステージを攻略していくパズル要素の強い横スクロールアクションとなっている。
タイトルは前者がWin版、後者がPS3版となっている。原題は『Trine』。本ページのタイトルは先に発売されたWin版に準拠する。


システム

  • 前述の通り、冒頭のオープニングステージを突破すると以降は3人を自由に切り替える事が出来るようになる。
    • 一度クリアしたステージは後から自由に再プレイ可能になる。その際は難易度を変更する事もできる。
  • 3人はそれぞれ個別にヘルス(体力)と魔法を使うためのエネルギーを持っている。
    • 誰かがやられても他のメンバーが残っていれば交代可能。倒れたメンバーは特定のアイテムを取得したり、チェックポイントを通貨すると復活出来る。
    • 全員が倒れると解いた仕掛けをそのままに最後のチェックポイントに戻るか終了するかを選べる。
  • 敵を倒したり、ステージのどこかに配置されている緑色の瓶(経験値)を50個集めるごとにレベルアップ。
    • こちらはヘルスやエネルギーとは違って3人共通。レベルアップ時に得たポイントを割り振って3人の内、1人の能力を強化する事が出来る。
  • ステージ中に隠された宝箱から能力を強化するアクセサリーが手に入ることも。
    • アクセサリーは装備するキャラを選択できるが、中には特定のキャラには効果のないものもある。

キャラクターごとの特徴

  • 静かなる女盗賊ゾヤ(ゾーヤ)
    • 身軽で素早く行動する事が出来る。
    • 遠距離攻撃可能な弓矢を持っており、自由な角度で狙いをつけることが出来る。一定時間狙うと命中率が上がる。
    • 木の板に引っ掛けられる「引っ掛け鉤」を使う事で特定の天井を振り子のように移動する事が出来る。
    • ゲームが進むと火を着けられる「火の矢」などを使えるようになる。
  • 偉大な魔法使いアマデウス
    • 能力は平均的。攻撃能力は持たないが、魔法でオブジェクトを利用して攻撃する事が出来る。
    • 他の2人とは違ってカーソルが別に表示され、キャラとは別に動かすことが出来る。このカーソルで選択したオブジェクトを浮遊させ、素早く運ぶ事が出来る。
    • カーソルで空中に四角を描くことでオブジェクトを出現させられる「ボックス」の魔法が使える。
    • ゲームが進むと板を出現させる「プランク」などの魔法が使えるようになる。
  • 勇敢な騎士ポンテウス(ポンディウス)
    • 3人の中では一番鈍足。剣と盾を持ち、近接戦闘が得意。
    • 剣での攻撃は素早く、威力が高い。攻撃の要となる。
    • 盾は自由に方向を変えられ、敵の攻撃やトラップから身を護ることが出来る。
    • オブジェクトを持ち上げて投げる「タイタンの力」などが使える。

Enchanted Edition

  • 『トライン2』のエンジンを使って一作目をプレイ出来る公式Mod。現在Steamで購入できるのはこちら。
    • ゲーム内容に変化はないが、グラフィック周りの強化が行われている。nVidia PhysXに対応しているのが大きな違い。
    • 起動ランチャーのゲームタイプを選択すればオリジナル版をプレイする事も可能。オリジナル版のランチャーも収録されている。日本語化Modはオリジナル版にしか対応していないので、こちらから起動しよう。
    • レベルエディターが付属しており、ステージを自作することが可能。Steam Worksに対応しているので簡単に公開することも出来る。

評価点

  • 美麗なグラフィック・世界観
    • 洞窟や神殿、森などファンタジーで幻想的な世界観を上手に表現しており、設定面ともマッチしており雰囲気良好。
      • 光源の処理が絶妙で、美しい画面作りと世界観の表現に見事な彩りを与えている。徹底的に作りこまれたステージは惚れ惚れとする出来栄え。
    • 海外で話題になった時もこの点をメインに評価されており、雰囲気とゲーム性を両立した絵作りは非常に優秀。
      • ちなみに本ページトップのスクリーンショットはPC版の最高設定での画面である。
    • BGMもグラフィックに実にマッチしており、雰囲気を引き立たせてくれる。
    • メインとなる3人のキャラクター造形も良好。性格的な面でも個性的で、ステージ間でのやりとりも洋ゲーらしい軽口の応酬で軽妙さがウリ。
  • 物理演算を使った謎解き
    • 特に魔法使いの出せる箱や板がこの影響を受けやすく、試行錯誤の末に謎が解けた時は気持ちいい。
      • 他にも天井から吊るされているランプを揺らしたり、森に生えた巨大キノコに乗るとキャラクターの体重に合わせて傾いたりと様々な場面で物理演算を利用した仕掛けが用意されている。
    • 謎解きに必要なキャラが戦闘不能になっても他のキャラで攻略することも可能で解法の幅も広い。
    • キャラの動きも物理演算の影響を受けるため、2Dアクションながらリアルな挙動になっている。
      • 例えば、盗賊の弓矢は重力に引かれて放物線を描くため、遠くを狙えば狙う程、弾道を計算しながら攻撃する必要がある。
  • ほどよいシークレット要素
    • 経験値の瓶やシークレットは一筋縄ではいかない場所に隠されているものも多く、普通にプレイしただけでは全て集めるのは困難。
    • それだけにやりこみがいのある要素になっており、ステージごとの入手数はステージセレクト画面で確認で確認出来るので、自力で全て見つけたくなる意欲が湧く。

問題点

  • 敵のバリエーションが少ない
    • 登場する敵はほとんどがスケルトンで、盾を装備したり炎を吐いたりといった違いはあるが見た目はほとんど同じ。攻略法もほぼ同じ。
    • たまに巨大なボスモンスターも登場するが、攻略法は単純で見た目ほど強くないため戦闘の面白さは少ない。ラスボスに至ってはムービーで処理されてしまう。
  • ボリュームも少なめ
    • 全15ステージと、ステージ数はこの手のアクションとしては少ない方。1ステージが複数のエリアで構成されてはいるが、それでも少ないと感じやすい。
    • また、盗賊が優秀なため、彼女だけでも先へ進めてしまう場面も多く、他2人の出番を奪いがち。
  • 協力プレイに対応しているが、オフラインのみでオンラインCo-opは不可能。

総評

完成度の高いグラフィック、世界観と物理挙動を利用した謎解きが評価された良作アクション。
謎解きアクションが好きならプレイして損はない一作と言えるだろう。

最終更新:2018年06月09日 12:42
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