爆笑!! オール吉本 クイズ王決定戦
【ばくしょう おーるよしもと くいずおうけっていせん】
| ジャンル | 実写パーティーゲーム |  
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| 対応機種 | 3DO interactive multiplayer | 
| メディア | CD-ROM | 
| 発売元 | 吉本興業 | 
| 発売日 | 1995年3月24日 | 
| 定価 | 8,800円(税抜) | 
| レーティング | 3DO用審査 E(一般向) | 
| プレイ人数 | 1~8人 | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 吉本芸人たちが登場するクイズゲーム 実写ムービーをふんだんに使用した雰囲気作り
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| 吉本興業関連作品シリーズ | 
 
概要
吉本興業から発売された3DO専用のゲームソフト。
当時の吉本興業はラジオやテレビ等に続く新たなメディアとしてゲームに着目し、プロモーションへの大きな影響力をもたらすという考えからゲーム事業への参入に力を入れていた。
特に3DOは既存のメディアに代わる次世代機として作られたハードであり、吉本は2本のソフトを展開している(ちなみにもう片方は『マカロニほうれん荘 インタラクティブ』)。
今作は3DOの特色を活かし、実写のインタラクティブムービーを大いに使用したゲームとなっている。
また、本作は同じく3DOでエレクトロニック・アーツから発売された『痛快ゲームショー ツイステッド』に影響を受けたとされている。
特徴
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テレビ番組をモチーフに出題者となる吉本芸人をプレイアブルキャラクターとして選んでクイズに参加するクイズゲーム。
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合間に吉本興行のCMが流れるなど、雰囲気は日本のテレビのバラエティ番組そのもの。本作以前のゲームで例えるならば『パーティークイズ MEGA Q』に近い。
 
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ゲームモード
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クイズ王決定戦モード
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3回のクイズコーナーと2回のミニゲームを通してポイントを稼いで優勝を目指すモード。クイズとミニゲームの合間にはCMや提供が表示される。
 
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番組選択モード
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本作に収録されている全てのクイズコーナー・ミニゲームの中から1つ自由に選んでプレイできるモード。
 
 
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クイズの解答形式
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クイズの解答形式は全て4択での解答となっている。
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また、クイズには「早押しタイプ」と「全員解答タイプ」の二種類が存在する。
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「早押しタイプ」は、問題が出題されてから一番早くAボタンを押したプレイヤーが解答権を得て、その後A・B・C・Rボタンを押して選択肢を選ぶ。
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「全員解答タイプ」は出題後に、全員がA・B・C・Rボタンを押して選択肢を選ぶ。クイズの種類ごとに、一番早く解答したプレイヤーが有利になる要素がある。
 
 
    
    
        | + | 主な登場人物 | 
解答者
池乃めだか
末成由美
坂田利夫
ジミー大西
島田珠代
今田耕司
東野幸治
ナインティナイン 岡村
ナインティナイン 矢部
小高紀子
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        | + | ミニゲーム一覧 | 
島木譲二のポコポコカルテット
4人の島木譲二にポコポコヘッドをさせるゲーム。
AボタンとBボタンを交互に押すことで頭を叩く。
島木譲二が小さい時はゆっくり、大きくなるに従って早く叩くのがコツ。
 
チャーリーを捜せ
画面中に隠れているチャーリー浜を捜すゲーム。
チャーリーを早く見つけたプレイヤーほど、高得点がもらえる。
なお、ある隠し人物も存在しており、その人物を見つけると更に高得点がもらえる。
 
菅原かおりの着せ替えニャンニャン
菅原かおりにお題目にあった洋服を着せるゲーム。
方向キーでカーソルを動かし、Aボタンで洋服を選ぶ。
一番最初にお題にあった洋服を選んだプレイヤーに得点が入る。
 
あしたはないジョー
方向キーとボタンを使って操作するボクシングゲーム。
操作キャラは未知やすえ、和泉修、吉田ヒロ、町野あかりの4名。
キャラクターごとに簡単なコマンドによる必殺技が用意されている。
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評価点
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クイズ番組の雰囲気作りがよく出来ている
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前述したように、ゲームの雰囲気としては『MEGA Q』に近いものがあるのだが、本作では実写ムービーを使用していることによって、よりTV番組らしさを引き出すことに成功している。
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司会者の島田紳助が時折野次を飛ばす、カメラが観客の方に向いて笑い声が入るなど、その雰囲気は上々。
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また、吉本興業が直々に発売・開発したということもあってか、所々に笑いを入れる遊び心も見どころ。例えば、クイズに何回も間違えると出演者が罰ゲームを食らう様は、出演者ごとに多種多様。
 
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肝心のクイズの種類も豊富
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クイズのジャンルは全部で16種類と中々多く、クイズ自体の質も悪くない。
 
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ミニゲームも中々面白い
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マリオパーティシリーズのミニゲームのように、シンプルかつルールのわかりやすいものが多く、クイズの合間に遊ぶのにピッタリ。
 
問題点
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5人以上でプレイする際に多少無理な部分が出る
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パッケージ裏では8人までプレイできると書かれているが、5人以上でプレイできるのはクイズコーナーのみで、ミニゲームは1-4Pまでしか参加できない。
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そのクイズコーナーも5人以上でプレイする場合は、5-8Pは1-4Pの解答者の解答権をペアでプレイするという、かなりいびつな遊び方となってしまう。
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そのため基本的には最大4人で遊ぶゲームだと思った方がよい。本作の多人数プレイを検討している人は要注意。もっとも、ただでさえ普及度の低い3DOのコントローラーを5つ以上用意してまで本作をプレイしたい人はまずいないだろうが、プレステとサターンにも移植されたし。
 
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一部出演者の演技について
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問題点とするかは微妙ではあるが、一部出演者の台詞が棒読み。インタラクティブムービーという都合上、通常のバラエティ番組と収録の勝手が違うせいなのかは不明だが、気になる人は気になる。
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とりわけ今田耕司・東野幸治のクイズ正解時の台詞の棒読み具合は段違いで酷く、失笑もの。「ヤッターヤッター」「ウレシー」
 
総評
クイズパーティーゲームとしても、実写ムービーを活用したゲームとしても、中々悪くない佳作。
良くも悪くも吉本芸人中心のキャスティングであるため、吉本ファン以外の人に手放しでオススメはしづらいが、パーティーゲームとしてはそれなりの出来なので、(当時の)吉本芸人好きなら押さえておいて損は無い、興味があれば是非。
余談
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後に、『爆笑!! オール吉本 クイズ王決定戦DX』として、プレイステーションとセガサターンにも追加要素を加えたうえで移植されている。
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早押しクイズの一つに「ギャグギャグマシーン猛レース」なるものがあるが、これは3DO初期の主力タイトルにもなったアニメのパロディである。
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元のソフトは今作同様パナソニックが販売を担当しており、タイトルロゴもご丁寧に3DO版のそれを忠実に再現している。
 
最終更新:2025年04月27日 20:39