PERFECT ANGLE イリュージョン パズル
【ぱーふぇくとあんぐる いりゅーじょんあんぐる】
ジャンル
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パズルゲーム
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード
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発売元
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レイニーフロッグ
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開発元
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Ivanovich Games
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発売日
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2018年10月11日
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定価
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999円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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視点角度を調節して、何かを見出す3Dパズル ゆったりとプレイできる
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概要
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イギリス発の3Dパズルゲーム。
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元はiOS/Android/Windows/Linux/MacでDL販売されている『PERFECT ANGLE』のSwitch版。海外ではPS4版もDL販売されている。
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不可思議な模様やガレキの山を特定のアングルで見つめることで思い出の品を見出し、失われた記憶を取り戻していくといった内容。
システム
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全104ステージから成る。ひとつのステージをクリアすると次のステージが解放されていくという構造。とばすことはできない。
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ルール
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各ステージは、壁に描かれた模様や、中に浮くガレキやオブジェが用意されている。
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これらは特定の角度から見たり、物体そのものを特定の角度に傾けたりすることで、何かしらの模様やシルエットとして見えるようになり、ステージクリアとなる。
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なお「正解の角度」にしただけではステージクリアとはならず、その角度(あるいはそれにほぼ近い角度)で数秒間静止させる必要がある。恐らくあてずっぽうで正解を出される事態を回避するための措置と思われる。
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制限時間はない。
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その他の操作
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ただ特定の角度にすればクリア、というわけでもないパズルもある。
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特定の角度にしたうえで、邪魔なガレキを弾数制限のあるミサイルで除去したり、水位を上げて特定のガレキを浮かせたりする必要のあるステージもある。
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ヒント
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回数制限はない。5回目までは連続して使えるが、6回目以降のヒントは2分ごとのインターバルを置いて使用する必要が出てくる。
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1つのパズルに対して何度かヒントを使うことも可能。
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1回目のヒントでは、見つけなくては成らないシルエットの形状を表示。
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2回目以降だと、「正解の角度」にどれだけ近づいているかをアイコンの色で表記したり、壊すべきガレキを自動で壊してくれたりする。
評価点
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シンプルなルール
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原則は左スティックで画角をいじれば成立するゲームなので、プレイに対するハードルは低い。
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時折Aボタンで、ミサイル発射したり、水位を変える追加ルールが応用されているケースもあるので、マンネリ打破の工夫とはいえる。
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グラフィックの活用
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ステージクリア後から次ステージ切り替わりまでに挟まれるムービーの出来は良い。
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ガレキそのものを特定の物体として見出すのではなく、一部のガレキがダミーだったり、ガレキの「合間に出来る空間」から正解のシルエットを見出さなくてはならないケースもある。
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出題直後はあえて「正解の角度」にしたときに見える物体を表記しないので、シルエットからどんな物体になりそうか推理を立てて攻略する楽しみがある。
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落ち着いた雰囲気
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BGMは1種類しかないが(ON/OFFに対応)、聞いていて落ち着く類のものである。
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制限時間はなく、ヒントも時間をおく必要はあるものの回数無制限。ゲームが苦手な人でもいつかはパズルが解けて先に進めるようになっている。
問題点
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ストーリーの存在
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ゲームの進行とともにストーリーと思しきムービーが挟まれるが、内容がとにかく抽象的。ちゃんと視聴したところで雰囲気しかつかむことができないので、一種の気分転換になるかもしれないが、ゲームに挿入した必要性はいまいちわかりづらい。
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なおストーリー自体は、オプション設定で視聴そのものをカットすることが可能。
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出題バリエーションの少なさ
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究極のところ、特定の角度にするだけのパズルであるためゲームとしての奥深さは弱め。
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出題のパターンもつきつめると3種類程度しかない。街中にガレキが浮いているパターン、壁に描かれた絵から正解を見つけ出すパターン、オブジェを回転させてその影を特定の形状にするパターンといったところ。1000円程度のゲームなのでボリューム相応とはいえるかもしれないが。
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赤と黒の模様から成るステージがちょくちょく登場するため、目にやさしくない。
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一部、意地悪な出題
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正解となる物体のシルエットが、ただの幾何学模様だったり数字の羅列すると正答が推測しづらい場合がある。
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ガレキを組み合わせて出来る物体も、必ずしも本物の物体に外見的に近いとは言い切れないことがある。特に車両が正解の場合、「正解の角度」にしても本当の車両に見えないことがちらほらある。
総評
特定の視点角度にすることで何かしらの物体を見出しつつ付ける全104ステージの3Dパズルである。グラフィック自体はきれいで内容は簡単でとっつきやすい部類のゲームである。
単純作業になってしまう傾向があるのは短所とはいえるが、ただ視点操作するだけでなく、ダミーを破壊するといった本作ならではのギミックがあるといった特徴もある。
最終更新:2021年07月11日 00:48