Linn ~果樹園への道~

【りん かじゅえんへのみち】

ジャンル パズルアクション
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売元 レイニーフロッグ
開発元 Fanoos games
発売日 2020年10月15日
定価 500円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 機動性はもっさり気味で難易度高め
多様な手段でゴールを目指せる

概要

2Dの視点固定型のアクションパズルゲーム。

自然の守護者である「アバン」を操作して、失われた神殿(全4チャプター、56のステージからなる)を攻略していく。

  • クリア後に20のおまけステージあり。

システム(操作体系)

  • アバン
    • 本作で操作することになる、ウサギのような人型のキャラクター。
  • ゲーム構造
    • 各ステージはいずれも、光る扉のようなオブジェに触れればクリア。
    • 光る扉は、複数のチェックポイントに触れてからでないと開放されない場合もある。
    • また時折、ワープ用の拠点もあったりする。
    • 制限時間やダメージを与える物体は無いが、足場から落ちて画面下側に到達するとミスとなり、ステージの最初からやり直しとなる。
    • 足場は一定の法則のもと回転・移動している事がほとんど。ミスする足場も初期位置に戻ってくる。
  • 移動関連
    • アバンは勝手に向いている方向に移動する。足場などに遮られない限りは、一旦速度がついた後に停止させるのは不可能。
    • 空中にいるときも常に斜め下方向に落下しつづける。
    • 十字ボタン(左スティック不可)で進路方向(左右)を切り替えることとなる。
      • 空中にいる場合は、十字ボタンの下入力で急降下することも可能。
  • ジャンプおよび空中アクション
    • AあるいはBボタンでジャンプ。ジャンプは2段までだせる。
    • 空中にいるときに、アバンが向いている方向と同じ十字ボタンの左右いずれかを押すと、押した方向に一定距離だけ直線状にダッシュする。ダッシュはジャンプの飛距離を稼ぐのに用いられる。
    • 着地すれば、また2段ジャンプとダッシュ1回分が使えるようになる。
  • その他、スマホのフリックの要領でSwitch画面をタッチする操作も受け付けている。
  • リセット
    • ミスになっていなくても、Xボタンを押すことでステージの最初からやり直せる。

目標

  • ステージのクリア以外に、各ステージに「3つ」課題が用意されている。
  • 以下の「課題」が提示する条件を満たした状態で、ゴールにたどりつくことで課題をこなしたことになる。
+ 目標一覧
  • かけら・星霜のかけらを集める
    • ステージ各所には必ず「かけら」と呼ばれる小さい光の粒上のアイテムが3~5個配置されている。
    • また「星霜のかけら」と呼ばれる大きい光の粒状のアイテムが1つ配置されている。
    • これらを集めてからゴールにたどりつくと課題をクリアしたことになる。
      • 「かけら」と「星霜のかけら」を一遍に集める必要は無いが、「かけら」に限っては1トライ内ですべて集めきる必要がある。
  • コマンド数制限
    • ジャンプ、移動方向の転換、ダッシュがすべて1回分のコマンドとしてカウントされる。ステージによっては、これらコマンドの累計回数を一定数以下に抑えてクリアする必要がある。
  • 空中時間・地上時間制限
    • ステージによっては、ジャンプで滞空したり、逆にめまぐるしく動く足場に一定時間以上いる必要がある。
  • なお1ステージ内の目標(3つ)を1トライですべて達成しきる必要は無く、何回か挑んでじわじわ3つ分達成してもいい。
  • 次のチャプターを開放するには、今挑んでいるチャプターの全ステージをクリアすることに加え一定数の「目標」をこなしておく必要がある。

ナイトモード

  • クリア後に、ナイトモードと称される追加ステージ(全20ステージ)が用意されている。
    • これらも4チャプターに分かれており、プレイするには、対応したチャプターにある「課題」をすべてクリアしておく必要がある。
  • ルールや操作方法は通常通りであるが、こちらは地形が暗闇にぼかされており、アバンが近づかないとどんな物体が置いてあるかがきちんと視認できないようになっている。(一応、アバンが離れている場所の物体もシルエットがうっすらと見えたりはする。)
    • その他特徴として、ゴール到着前にいくつかのチェックポイントを通過する必要があったり、「課題」に制限時間内のクリアを要求するステージがある。

評価点

  • ゲーム展開がなかなか多様
    • ひとつのステージにつき「目標」が3つ存在するので、ゴールにたどり着くまでの手順もいくつかのパターンを考える余地がある。
      • 数少ない手数でゴールにたどり着くように「目標」で指示されている場合もある。一方で、かけらを集めたり、空中/地上にいた時間を稼ぐために、ジャンプを駆使して粘り強く足場に居残ってから、ゴールまでごり押しでたどり着くことが必要な場合もある。
  • ボリュームがある
    • 1つ1つのステージが簡単にクリアできるわけではなく、途中で挫折等しなければプレイ時間にして5時間程度はやり込めると思われる。
  • ボタンひとつでやりなおし可能であり、リトライ性が良好である。
  • 朝焼けや宵闇を髣髴とさせるような、パステルカラーと暗青色のコントラストからなる世界観は独特である。

賛否両論点

  • 足場の動き方
    • アバンが歩くことになる足場の動きが、すばやく先が読めないことが多い。
    • 足場の動きには一応法則性があるのだが、結局どう動くのかを覚えてから攻略することになることもしばしば。
    • アバンの動きが全体的にもっさりしているので、初見時にアクションとしての勘で攻略はしにくい。しかし足場の動きを観察してどう攻略していくか、パズルとしての試行錯誤が好きな人にはよいゲームバランスか。
  • 難易度
    • 全体的に難易度が高い。アクションが好きならやりがいに感じられるかもしれない。
    • チャプター2くらいまではさほど難しくないが、チャプター3以降はクリアするのも一苦労なステージがちらほら存在する。目標もこなしつつクリアするとなるとなかなか骨が折れるかもしれない。
    • どこで、どのタイミングでジャンプを決めて、どこでアバンの向きを変えるべきなのか等、入力すべきコマンドがわりとシビアに指定されているステージもある。
    • 足場をどう歩くかというよりも、いかに空中に飛び出し、いかに軌道を構築し修正していくかを重視するゲーム性に仕上がっている。ボタン入力のタイミングがかなり物を言う。

問題点

  • ダッシュが暴発しやすい
    • ダッシュも攻略の上で必要な場面はちらほらあるものの、特に手探りで攻略している際は、不必要なときに暴発して邪魔をしてくる側面が強いかと思われる。
    • 空中でしかダッシュが使えない。足場の動きが全体的に早い傾向があるので、ジャンプをした途端空中においていかれてしまったり、ダッシュをしても間に合わなかったりする。
  • 「かけら」について
    • 「かけら」は黄色く小さいので、背景色に溶け込んで見えづらい場合がある。
    • 大抵のステージでは集めなくては成らない「かけら」の数が3つ程度になっているが、なかには5個程度集めなくてはならない場合もある。
      • かけらを集めきってもゴールに無事にたどり着けなくては無効となってしまうのも注意すべきポイント。

総評

短いステージが集合して構成されるパズル・アクション。1つのステージに3つの「目標」が用意されているため、1つのステージを複数回やりこむことが可能となっている。めまぐるしく動く足場の動きを予想しつつ、ゆったりと動くアバンをどう進めさせるかがゲーム攻略での重要なポイントといえる。

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最終更新:2022年01月24日 18:34