【ろまんしんぐ さがつー りべんじおぶせぶん】
ジャンル | RPG | ![]() |
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対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4 Windows(Steam) |
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発売元 | スクウェア・エニックス | ||
開発元 | ジーン | ||
発売日 | 2024年10月24日 | ||
定価 |
6,820円 コレクターズエディション:22,000円(全て税込) |
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レーティング | CERO:C(15才以上対象) | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
初めてでも遊びやすい現代版『ロマサガ2』 原作リスペクトの数々で圧倒的好評のリメイク メディアミックス作品の設定もフィードバック |
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サガシリーズ |
1993年にSFCで発売された『ロマンシング サ・ガ2』の3Dフルリメイク作品。通称は『リベサガ』や『RS2RoS』など。
原作同様プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、領土を拡大しつつ永きに渡る七英雄との戦いに挑むこととなる。
ゲームとしての骨子は原作に準ずるが、発売から30年以上の月日が流れたこともあり、リメイクに際して全面的なリファインがなされている。
開発を務めるのが同じく3Dフルリメイクの『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』(以下『ToM』)で大好評を得た田付信一プロデューサー&株式会社xeen(ジーン)という組み合わせで発売前の時点から期待の声も大きく、
結論から言うと見事そうした期待を上回るほどの良リメイクとなった。
なお、本項内では便宜上、1992年にSFC向けソフトとして発売されたオリジナル版を「原作」、
2010年に発売された携帯アプリ版をベースとして2016年以降に発売されたCS・PC向け移植版を「リマスター版」と表記する。
厳密には携帯アプリ版とリマスター版で幾分か差異が存在するが、記述の複雑化を避けるため本項では携帯アプリ版時点での変更・追加要素であっても一律に「リマスター版」と表記する。
(公式サイトSTORYより引用)
帝国暦1000年。
恐ろしい魔物が蔓延り、覇を争う国々の戦乱が絶えぬ世界。
人々は混乱の世に現れ世界を救うとされる'七英雄'の伝説の成就を待ち望んでいた。ある日、かの七英雄のひとりクジンシーがバレンヌ帝国の都アバロンを急襲。
人々を蹂躙し、帝国の勇猛なる世嗣ぎヴィクトール皇子の命を奪い去ってしまう。伝説は偽りだった。その事実が人々を絶望と悲しみに染め上げる中、
ヴィクトールの父である皇帝レオンは、強大な力を持つ七英雄への復讐を固く誓う。
魔道士オアイーブより授かった'伝承法'により、
己の命と引き換えに反撃の活路を見出し、もうひとりの息子ジェラールに自らの力と記憶を伝承した。こうして今、帝国の皇帝たちと七英雄との長きに渡る激しい死闘
-遥かなる戦いの詩-の幕が上がる。
下記内容以外にも無数の変更点があるが、基本操作周りやクラスごとのパラメーターの調整、特定のイベントの進行方法など細部に関する変更点については詳細は省く。
基本的なゲームシステム
フィールド・マップ
バトルシステム
クラス・パラメーター関連
リマスター版独自要素の扱い
遊びやすさがアップ!
バトルの面白さ
+ | 特にラスボス戦では・・・( ラストバトルの重大なネタバレがあるので注意! ) |
こだわりの原作再現
丁寧な原作補完
細部への気配り
キャラモデリングのクオリティの高さ
ちょっと楽しいせんせい探し
シナリオ・演出面
戦闘面
その他システム面
+ | アップデートで改善された問題点 |
その他軽微な問題
原作リスペクトと大胆刷新という一見両立困難な要素をハイレベルで実現した一作。
幅広い難易度設定や豊富なやりこみ要素から周回プレイの楽しさも生まれており、シリーズファン、新規プレイヤーの両方から圧倒的な高評価を産むに至った。
ある意味原作の持ち味だった尖った部分を調整された件については批判的な意見もなくはないが、総じて原作ファン・新規層どちらにも強くお勧めできる傑作リメイクといえるだろう。
+ | 一部、ゲーム進行上のネタバレあり |
+ | 詳細(七英雄の記憶についてについてのネタバレあり) |
*1 強いて言えばクイックタイムを使うと次ターン以降行動順が変化するというのはある。
*2 例えばマスターレベルがすべて10の状況でクラス「フリーファイター男」の1番手である「ヘクター」を仲間にした場合、ヘクターの所持技能は大剣と斧が+2、地術が-6なので、大剣と斧が12、地術が4、他は1というステータスとなる。
*3 8人目のみ弓技能があるインペリアルガード男等
*4 有名なのは運河要塞を開放してミラマーまで発展させないとせんせいが出てこない南バレンヌと、特定条件でイベントがすべて消滅する上に、その消滅するイベントで訪れるダンジョンにせんせいが存在するナゼール。
*5 通常の次元断は一定確率で即死発動だが、閃いた場合は100%即死が発動する。そして「本人が覚えておらず、技道場に登録されない技は閃ける」という条件を利用し「8つ目まで枠を埋めておく→次元断を閃く→即封印」を繰り返す事で、技登場に登録される条件である年代ジャンプを起こすまで使い続けるテクニック。
*6 データロード時のあらすじにも最新の内容が反映される。
*7 厳密には受注した時点でアバロンの倉庫に送られる
*8 ちゃんとサイコバインド→サイコくし刺し→サイコくしテンプテーションと、味方同様にだんだん技名が変わっていく。左のこれは七連携目の物。
*9 くし刺し、テンプテーション、ソウルスティールは見切り、ポセイドンシュートと赤竜波は炎の壁、マリオネットはクイックタイムで無効化。サイコバインドの麻痺は耐性でカバー可能。
*10 しかし原作ではパリイの成功確率が素早さ依存だったため実は相性が悪い。本作は技パリイもオートパリイも一定確率なので相性も上がっている。
*11 原作では多くの兵士が言っていた台詞だが、本作ではある特定の兵士のみが言う隠しセリフ的な物になっている
*12 漫画版でも固有キャラ扱いになっており、かつて傭兵時代にヘクターと関わりがある設定で、彼を監禁・拷問してボクオーンの配下に勧誘するという見せ場を与えられていた。
*13 特定条件でこのイベントが未遂になってしまい加入失敗自体は残っている。
*14 ノエルの部下はノエルから新しい身体を貰ったことを自慢するのだが、河馬人間は文字通り河馬の口の中に人間の顔があるという珍妙としか言いようがない外見。
*15 原作ゲーム内のドット絵が小林氏の絵と乖離しているため、ドット絵しか見ていないと逆に面食らう所はあるが。
*16 元のままだと各モーションをネレイド一人だけのために作る必要が出てくる。
*17 もっともアマゾネスに関しては、キャラ名のモチーフが戦いで強い印象のある歴史上の女性という括りになっているので、違和感がないとの意見もある
*18 ロード中に出てくるドット絵が、ロード完了時に見せるキックっぽいポーズがそれである。
*19 水の中にいるネレイドとタームを知っているモール